銀杏はなぜあんなに臭い?——理由と、踏んだ靴・手についた臭いの正しい消し方

生活

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秋のいちょう並木はきれいなのに、その下を歩くときだけ息を止めたくなる——あの独特の臭い、毎年のことながら強烈です。そして一番つらいのは、うっかり踏んでしまった日。靴底から車の中まで、あの匂いがずっとついてきます。

この記事では、なぜ銀杏はあんなに臭いのかという理由をサクッと押さえたうえで、踏んだ靴・手についた臭いの落とし方という実用のほうをしっかりお話しします。

臭いの正体:外側の果肉に入っている「酪酸」と「ヘプタン酸」

臭いのは、茶わん蒸しに入っている中身の実ではなく、木から落ちてくるオレンジ色の外側の果肉(外種皮)のほうです。ここに含まれる酪酸(らくさん)とヘプタン酸という成分が、あの匂いの正体。酪酸は蒸れた靴下や古いチーズ、ヘプタン酸は汗のような匂いと同じ系統で、よく「ぎんなん臭は足の臭いに似ている」と言われるのは、実際に成分がかぶっているからです。

なぜそんな匂いをまとっているのかについては、動物に食べられないよう身を守るためという説が有力です。いちょうは恐竜の時代からほぼ姿を変えずに生き残ってきた植物で、あの匂いも生き残り戦略の一部だったと考えると、ちょっとだけ見る目が変わります(臭いものは臭いですが)。

ちなみに実がなるのは雌の木だけ。並木道でも臭う区間と臭わない区間があるのはこのためです。時期は9月下旬〜11月ごろ、実が熟して落ち始めてから踏まれて潰れるシーズンがピークです。

踏んでしまった靴の対処——時間との勝負です

果肉の油分に匂い成分が溶けているので、放置するほど靴底の溝に染み込んで取れにくくなります。帰宅したら玄関に入れる前に、外でこの手順がおすすめです。

  1. 割り箸や古い歯ブラシで、溝に詰まった果肉をかき出す(ここが一番大事。果肉が残っている限り匂い続けます)
  2. 屋外の水道で靴底を流水洗い。バケツにためた水より、流しながらのほうが早いです
  3. 匂いが残るようなら、重曹を水で溶いたもの(水500mlに大さじ1)で靴底をブラシ洗い。酪酸は酸性の匂いなので、アルカリ性の重曹が相性◎です
  4. 仕上げに乾いた布で拭いて、風通しのよい場所で乾かします

スニーカーの布部分にまで果肉がついてしまった場合は、その部分だけ中性洗剤でつまみ洗いを。玄関に置く前に匂いチェックをしておくと、「玄関全体が銀杏臭い」という二次被害を防げます。

手についた臭いの落とし方——そもそも素手で触らないこと

先にいちばん大事な注意です。銀杏の果肉には「ギンコール酸」という、うるしに似た成分が含まれていて、素手で触るとかぶれることがあります。拾うときは必ずゴム手袋か使い捨て手袋を。お子さんが素手で拾ってしまいがちなので、秋の公園では先に一声かけておくと安心です。

それでも触ってしまって手が臭うときは、

  1. 石けんでよく洗う(油分ごと落とすイメージで2度洗い)
  2. まだ残るなら重曹を少量手に取り、水を足してこすってから流す
  3. ステンレス石けん(またはシンクのステンレス部分を触りながら流水で洗う)も、魚の生臭さと同じ要領で効きます

洗ったあとに肌が赤くなったり、かゆみが出てきた場合はかぶれのサインです。こすらず流水でよく流して、ひどいようなら皮膚科で診てもらってください。

銀杏の臭い 正体と対処チャート正体:外側の果肉の酪酸+ヘプタン酸(足の臭いと同系統)臭うのは雌の木だけ・時期は9月下旬〜11月踏んだ靴①溝の果肉をかき出す ②流水洗い③重曹水でブラシ洗い ④乾燥手についた臭い石けん2度洗い→重曹→ステンレス石けんも効く注意:素手で触らない(ギンコール酸でかぶれることがある)拾う時はゴム手袋+ビニール袋。肌に異常が出たら皮膚科へ予防:並木の下では葉だまりを避けて歩く・雨上がりの翌日が一番危ない

車で踏んだ・タイヤが臭うとき

タイヤは靴と同じで、溝の果肉を取り除いてから水洗いが基本です。ホイールハウスの内側に飛んでいることもあるので、匂いが取れないときはそこも流してみてください。フロアマットに靴から移った場合は、マットを外して天日干し+重曹をふりかけて掃除機で吸うと抜けやすいです。

そもそも踏まないために

  • 雨上がりの翌日がいちばん危険——実が潰れてペースト状になり、落ち葉の下に隠れます
  • いちょうの落ち葉だまりの上は歩かない。葉の下に実が隠れているパターンが定番です
  • ベビーカーや自転車のタイヤも意外と被害に遭います。並木区間だけ車道寄り(実の落ちていない側)を通るのが確実です

ゆきこ( ゚Д゚)『長男の靴が「なんか教室で臭いって言われた」と帰ってきて、靴底を見たら見事にオレンジ色でした。溝の果肉を取らずに洗って失敗したのが去年。今年はかき出してから重曹で、翌朝には無臭になりました』

銀杏拾いを楽しむ派の方は、ゴム手袋とビニール袋をセットで持っていくのがお約束です。薄手のゴム手袋は一箱あると、キッチンの掃除にも回せて無駄になりません。


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まとめ:果肉を取り除いてから、重曹で洗う

  1. 臭いの正体は外側の果肉の酪酸とヘプタン酸。足の臭いと同系統
  2. 実がなるのは雌の木だけ。時期は9月下旬〜11月
  3. 踏んだ靴は溝の果肉をかき出してから流水→重曹水でブラシ洗い
  4. 手は石けん2度洗い+重曹。ステンレス石けんも効く
  5. 素手で触らない——ギンコール酸でかぶれることがある。拾うならゴム手袋

保存版:この記事の早見表

対処チャートを1枚にまとめました。

銀杏の臭い対策早見表:正体は外側の果肉の酪酸とヘプタン酸。踏んだ靴は溝の果肉をかき出して流水と重曹水で洗う。手は石けん2度洗いと重曹とステンレス石けん。素手で触るとかぶれるのでゴム手袋。雨上がりの翌日の落ち葉だまりが一番危ない

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