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クラブの手入れで効くのは、フェースの溝の汚れを落とすことと、濡れたまましまわないことの2点です。サビはほとんど「濡れたままキャディバッグに入れた」ことで出ます。部位別の洗い方、出てしまったサビの落とし方、やってはいけないことをまとめました。
部位別・手入れの早見表
| 部位 | 洗い方 | 頻度 |
|---|---|---|
| フェースの溝 | ぬるま湯につけて歯ブラシで縦にこする | ラウンドごと |
| ソール(底) | 土を落として拭く | ラウンドごと |
| シャフト | 乾いた布で拭く | ラウンドごと |
| グリップ | ぬるま湯+中性洗剤で拭いて乾かす | 月1回 |
| ヘッドカバーの中 | 湿気を逃がす。乾かす | 雨のあと |
いちばん効くのはフェースの溝
溝に土や芝が詰まると、ボールにスピンがかからずグリーンで止まらなくなります。手入れの効果がスコアに直結する部分です。
- バケツにぬるま湯を張り、ヘッドだけを5分つける
- 歯ブラシで溝に沿って(横方向に)こする
- 詰まりが固い場合は溝を傷めない樹脂製のクリーナーを使う
- 流水で流して、乾いた布で完全に拭く
- 刻印やスコアラインの中の水気も拭き取る
つけるのはヘッドだけです。シャフトの根元(ホーゼル)まで水につけると、接着部分に水が入って抜けの原因になります。水位はヘッドが隠れる程度にとどめます。
金属ブラシは使わないでください。メッキが削れて、そこからサビます。歯ブラシかナイロンブラシで十分に落ちます。
サビの原因はほぼ「濡れたまましまった」
| よくある状況 | 何が起きているか |
|---|---|
| 雨のラウンド後にそのまま帰宅 | キャディバッグの中で水が残り続けます |
| ヘッドカバーを濡れたまま被せた | カバーが水を保ってサビます |
| 車のトランクに置いたまま | 温度差で結露します |
| 洗ったあと拭かずに立てておいた | 刻印の中に水が残ります |
| 汗をかいた手でグリップを握ったまま | 金属部分に塩分が付きます |
とくにヘッドカバーが見落とされがちです。濡れたカバーを被せると、内側で水が抜けずにサビが進みます。雨のあとはカバーを外して別に乾かしてください。
ラウンドごとに乾いた布で拭くだけで、サビはほとんど出ません。クラブハウスを出る前にタオルでひと拭きする習慣をつけるのがいちばん手間のかからない対策です。
出てしまったサビの落とし方
軽いサビなら家庭で落とせます。弱い方法から順に試すのが原則です。
- ① 消しゴム…表面の点サビはこれで落ちることがあります。傷が付きません
- ② 歯磨き粉+歯ブラシ…研磨剤が入っているので、軽くこすると落ちます
- ③ 市販のサビ取り剤…金属用のクリーナーを布に付けて、部分的に
- ④ 極細のスチールウール(#0000)…メッキのない部分限定。メッキ面には使わない
- ⑤ 防錆油かクラブ用ワックスを薄く塗る…落としたあとは必ず保護します
メッキされたアイアンやウェッジに金属ブラシや粗いスチールウールを使うと、メッキが剥げてそこから内部が錆びます。これは元に戻りません。
フェース面全体に広がったサビや、溝の底まで進んだサビは工房に相談してください。研磨してもらえる場合がありますが、溝の深さが規定を外れると競技で使えなくなることもあります。
グリップの手入れは月1回
グリップは汗と皮脂で滑るようになります。交換のサイクルを延ばすには定期的に洗うのが効きます。
- ぬるま湯に中性洗剤を溶かす
- たわしかブラシで、グリップの表面をこする
- 流水で流して、タオルで水気を取る
- 風通しのよいところで完全に乾かす
- 乾く前に使うと滑ります
滑りが戻らなくなったら交換です。目安は年1回か、ラウンドと練習を合わせて40回ほどです。グリップが硬くなって表面のパターンが消えていたら、洗っても戻りません。
グリップの交換は工房に頼めば1本1,000円台から可能です。自分で替えることもできますが、両面テープと溶剤が必要で、まっすぐ入れるのに慣れが必要です。
保管とキャディバッグの中
- ラウンド後は必ずクラブを拭いてからバッグに戻す
- 雨のあとはクラブを全部出して、バッグも口を開けて乾かす
- ヘッドカバーは外して別に乾かす
- 車のトランクに長期間置かない(温度差で結露します)
- 保管は風通しのよい室内。押し入れの奥は避ける
- 長期間使わないときは、月に一度出して確認する
キャディバッグの底には、ラウンドで入った土と水がたまっています。シーズン中に一度、クラブを全部出して底を掃除しておくとサビの元が減ります。
車のトランクは、夏は高温、朝晩は結露しやすい環境です。週末だけ載せて、平日は降ろすのが理想です。難しければ、除湿剤をバッグに入れておくと差が出ます。
4コマ漫画でおさらい
詳しい手順や例外は、この上の各見出しにまとめてあります。まずは漫画の流れだけ覚えておけば大丈夫です。
よくある質問
Q. 食器用洗剤を使ってもいいですか?
中性なら問題ありません。ただしヘッドを長時間つけっぱなしにせず、洗ったあとは水で流して完全に拭き取ってください。
Q. メラミンスポンジは使えますか?
研磨作用があるので、メッキ面には使わないでください。ソールの土汚れなど、目立たない部分に限れば使えます。
Q. サビ取りの556(潤滑スプレー)はどうですか?
落とす力はありますが、グリップやフェースに残ると滑って危険です。使うならヘッドの金属部分だけに限り、そのあと必ず拭き取ってください。
Q. 新品のうちからやることはありますか?
ラウンドごとに拭く習慣をつけることだけで十分です。コーティングやワックスは必須ではありませんが、メッキのないクラブ(ノーメッキウェッジ)は防錆油を薄く塗っておくと安心です。
Q. パターの手入れは違いますか?
基本は同じです。ただしフェースにインサート(樹脂)が入っているものは強くこすらないでください。水で流して柔らかい布で拭くだけにします。
Q. ドライバーのヘッドも水につけていいですか?
中が空洞なので、つけずに濡らした布で拭くだけにしてください。ソールのネジ穴に水が入ると内部で錆びます。
Q. ヘッドカバーが臭います
湿ったまましまったサインです。洗えるものなら洗い、洗えないものは陰干しして完全に乾かしてください。それでも残るなら交換をおすすめします。
Q. 中古で買ったクラブがサビています
軽い点サビなら上の手順で落ちます。溝の底まで進んでいる場合は工房で見てもらってください。研磨で直ることもありますが、溝の規定を外れると競技で使えなくなる場合があります。
Q. 冬に使わない期間の保管はどうしますか?
完全に乾かしてから、風通しのよい室内に立てて置きます。ヘッドカバーは外し、除湿剤をバッグに入れておきます。月に一度出して確認すると、春に取り出したときに驚くことがなくなります。
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まとめ
手入れの要点はフェースの溝を歯ブラシで落とす/ラウンドごとに乾いた布で拭く/濡れたままバッグに戻さないの3つ。サビが出たら消しゴム→歯磨き粉→サビ取り剤の順に弱い方法から試し、落としたあとは防錆油で保護します。メッキ面に金属ブラシは使わないでください。


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