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水辺の上をすばやく飛び回る大きなトンボを見ると、「ギンヤンマかな、それとも別のヤンマかな」と気になりますよね。名前を調べると「クロスジギンヤンマ」と「ギンヤンマ」が並んで出てきて、どちらなのか迷う人も多いようです。
先に結論です。いちばんの目印は、胸の横の黒い筋です。クロスジギンヤンマは胸に黒い筋がはっきり入り、ギンヤンマの胸は黄緑色で、黒い筋は目立ちません。ギンヤンマのオスは、腹のつけ根が水色に見えるのも手がかりです。くわしい見方と、水辺で観察する時の決まりを、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:名前が知りたい人|胸の筋の見方が知りたい人|似たヤンマが気になる人|水辺に観察に行く人|写真を撮りたい人
見分けの早見表——胸の黒い筋と腹のつけ根の色
見る所は2つだけです。種類をたくさん覚えなくても、まずは胸の横に黒い筋があるかどうかを見てみてください。
| 見る所 | クロスジギンヤンマ | ギンヤンマ |
|---|---|---|
| 胸の横 | 黒い筋がはっきり入る | 黄緑色で、黒い筋は目立たない |
| 腹のつけ根 | 写真を撮って図鑑で確かめる | オスは水色に見える |
あくまで目安です。飛んでいる間は胸の筋が見えにくいので、止まった時や、撮った写真で確かめるほうが確実です。同じ種類でも、光の当たり方や見る角度で色の見え方が変わるので、「だいたいこちらかな」くらいに考えておくと、迷いすぎずに済みます。
見た場所や日付も、手がかりのひとつになります。水辺のどのあたりを飛んでいたか、いつごろだったかをメモしておくと、あとで図鑑を見る時に役立ちます。見られる季節は地域によっても変わるので、月日と一緒に残しておくのがおすすめです。
胸の筋の見方——止まった時と写真でゆっくり確かめる
ヤンマのなかまは、水辺を速く飛び回るので、飛んでいる最中に胸の色まで見きわめるのはむずかしいものです。追いかけると足元がおろそかになるので、止まる時を待つか、写真に頼るほうが安心です。見る順番は、次の3つです。
- 横から見る。胸の横に、黒い筋が通っているかを見ます
- 胸の色を見る。全体が黄緑色にそろっていて、黒い筋が目立たないかを見ます
- 腹のつけ根を見る。オスなら、水色に見えるかどうかを確かめます
双眼鏡があれば、離れた所からでも胸の様子が見えます。ただ、トンボは動きが速いので、はじめのうちは見つけるだけでも大変です。見えなかった日があっても、気にしなくて大丈夫です。
「黒い筋がはっきり入っていたら、クロスジギンヤンマ」「胸が黄緑色で筋が目立たなければ、ギンヤンマ」と、目印は少なく覚えておくと、次に出会った時にも思い出せます。
見る時のコツは、トンボが止まる場所を先に探しておくことです。水辺の草の先や、柵の杭の上など、休みやすそうな所を決めて、少し離れた位置で静かに待ちます。動かずに待つほうが、追いかけるよりも、ずっと落ち着いて胸の様子を見られます。
風が強い日や、曇って暗い日は、色が見えにくくなります。そんな日は無理をせず、見えた範囲をそのままメモに残して、また別の日に確かめれば大丈夫です。
似たヤンマが気になる時——オオギンヤンマ・カトリヤンマは図鑑で
ヤンマのなかまには、ほかにもよく似た種類がいます。名前が出てきやすいのは、オオギンヤンマやカトリヤンマです。ここで細かく比べるよりも、写真を撮って、図鑑のページと見比べるほうが、確かな手がかりになります。撮る時は、次の点を意識してみてください。
- 横から全体が入るように撮ります
- 胸のあたりが大きく写る写真も、1枚あると助かります
- 撮った日と場所を、あとで思い出せるように残します
目印は胸の筋だけではありません。大きなトンボでも、目のつき方で見分けるなかまもいます。その見方はオニヤンマとコオニヤンマの違いで確かめられます。
名前が決まらない時は、「ヤンマのなかま」と覚えておくだけでも、立派な観察です。無理に当てにいかなくて大丈夫です。写真とメモが残っていれば、あとからゆっくり調べられます。
水辺で観察する時の決まり——柵の外に出ない、ヤゴを持ち帰らない
ヤンマを見られるのは、池や水路、田んぼのまわりといった水辺です。見るのに夢中になると、足元への注意が薄れます。安全のために、次の決まりを守ってください。
- 柵の外に出ない。水辺の縁は、ぬれていて滑りやすい所もあります
- 子どもは大人と一緒に。水辺では、子どもから目を離さないようにします
- 水に手を入れない。田んぼや水路の中にも入りません
- トンボはつかまない。素手でつかまず、見るだけにします
- ヤゴを持ち帰らない。卵や幼虫、ヤゴを見つけても、そのままにします
- 犬は放さない。短いリードで、水辺に近づけすぎないようにします
私有地や立入禁止の場所には入りません。農作業をしている人の邪魔にならないよう、道の端を静かに歩いてください。日ざしの強い日は帽子をかぶり、飲み物を持って、無理のない時間で切り上げましょう。
写真の撮り方と記録——離れた所から、横向きで
写真は、水辺に近づきすぎず、離れた所から撮れる範囲でかまいません。スマホでも、拡大して見られるように、トンボが止まった時に横から撮ると、胸の様子が分かりやすくなります。撮れなかった時は、見た場所と時間帯をメモするだけでも手がかりになります。
- 撮った日と、おおまかな時間帯を残します
- 見た場所を、池・水路・田んぼのまわりなどの言葉で書きます
- 気づいたことを、胸の筋や色について一言だけ書き添えます
子どもと一緒に見る時は、「胸に黒い線はあるかな」と、特徴を探す遊びにすると盛り上がります。名前を当てるより、見つけた特徴を言葉にするほうが、観察の力がつきます。
ゆきこ( ゚Д゚)『大きなトンボは、近くで見たくなりますよね。でも名前は写真で調べられるので、水辺では足元と子どもから目を離さないことを先にしたいです』
💡 この困りごとへの提案
トンボのなかまを写真つきで見比べたい時は、昆虫図鑑が1冊あると便利です。胸や腹のつけ根のページを、撮った写真と並べて見てみてください。
よくある疑問——飛んでいても見分けられる?
Q. 飛んでいる間に見分けられますか?
胸の筋は飛んでいると見えにくいので、止まった時や写真で確かめるほうが安心です。
Q. 胸に黒い筋がなければ、ギンヤンマですか?
そうとは限りません。ヤンマのなかまはほかにもいるので、迷ったら写真を撮って図鑑と見比べてください。
Q. 腹のつけ根の水色は、どちらにも見えますか?
水色はギンヤンマのオスの手がかりです。それ以外は決めつけず、図鑑で確かめます。
Q. 名前が分からないままでもいいですか?
かまいません。「胸に黒い筋のある大きなトンボ」のようにメモを残しておけば、あとで調べられます。
Q. ヤゴを見つけたら、持ち帰っていいですか?
持ち帰らず、そのままにしてください。水辺では、卵や幼虫にも触れません。
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まとめ:胸の黒い筋を見て、迷ったら写真で図鑑と見比べる
- いちばんの目印は胸の黒い筋。はっきり入るのがクロスジギンヤンマ、黄緑色で目立たないのがギンヤンマです
- ギンヤンマのオスは、腹のつけ根が水色に見えるのも手がかりです
- 飛んでいる間は見えにくいので、止まった時や写真で確かめます
- 似たヤンマは、写真を撮って図鑑と見比べます。無理に名前を決めません
- 水辺では、柵の外に出ず、子どもは大人と一緒に。ヤゴは持ち帰りません
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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