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「いつの間にか、花壇の一角がムラサキツユクサだらけ」。通路にはみ出して、隣の花の上まで覆いかぶさってくる。そんな状態になる庭は少なくありません。丈夫で毎年よく咲いてくれる花ほど、気づいた時には手に負えない広さになっているんですよね。
先に結論をひとつ。ムラサキツユクサは、株が太って広がり、こぼれ種でも増えやすい花だと言われています。だから増えすぎた時は、「株を掘り上げて、分けて減らす」ことと、「こぼれ種の芽を小さいうちに抜く」ことの2本立てで考えると、整理しやすくなります。似た花との見分け方、減らす手順、倒れた時の切り戻し、掘り上げた株の行き先まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:似た花と見分けたい人|増えすぎて困っている人|抜いても出てくる人|倒れて広がる人|掘った株の行き先を知りたい人
オオムラサキツユクサ・ツユクサとの違い——見分けの目安
「ムラサキツユクサ」という名前は、園芸の世界では少しゆるく使われています。花壇で見かけるのは、オオムラサキツユクサと呼ばれる大柄なタイプが多く、苗のラベルや園芸書では、両方がまとめて「ムラサキツユクサ」と書かれていることもあります。交配された品種もたくさんあるので、見た目だけでは決めきれない株もあるんです。迷った時の目安を、表にしておきますね。
| 名前 | 花の目安 | 姿の目安 |
|---|---|---|
| ムラサキツユクサ | 紫や青紫。花びらは3枚。朝に開く | 草丈はほどほど。株が広がって増える |
| オオムラサキツユクサ | 紫やピンク。花びらは3枚 | 全体に大柄で、葉も幅広め、と言われる |
| ツユクサ(道ばたの草) | 青い花。大きな花びらが2枚に見える | 地面をはうように広がる。別の草 |
どれも名前に「ツユクサ」とつきますが、ツユクサは道ばたや畑のまわりで見かける、別の草です。青い花で、大きな花びらが2枚に見えるのが目印。紫の花びらが3枚そろっていれば、ムラサキツユクサの仲間と考えて大きくは外れません。
花は朝に開いて夕方にはしぼみ、翌朝にはまた新しいつぼみが開きます。長く咲いて楽しめる反面、花の数が多いぶん、種もできやすいと言われます。ちなみに、どちらなのか分からなくても、増えすぎた時の手順は同じです。次の章で順番に見ていきましょう。
株を減らす手順——移植ごてで掘り上げる→分ける→残す株を決める
増えすぎた株は、上から刈っただけだと、すぐに戻ってしまいます。根が残っているからです。減らすなら、根ごと掘り上げて分けるのが近道。順番はこの3つです。
- 移植ごてで掘り上げる。根を切りすぎないよう、株から少し離れた所にごてを入れて、土ごと持ち上げます。
- 分ける。土を軽く落として、手のひらに載るくらいの塊に分けます。からまっている所は無理にちぎらず、ごてで切れ目を入れてから。
- 残す株を決める。元気な塊だけを、間をあけて植え戻します。真ん中の古い部分や、傷んだ部分は残しません。
| 残す株 | 手放す株 |
|---|---|
| 葉につやがあり、根がしっかりしている塊 | 真ん中が古くなって、茎がまばらな部分 |
| 株のふちの、新しく伸びている部分 | 傷んで黒ずんだ根や、折れた茎 |
作業に向く時期は、地域や品種で違います。迷ったら、苗の説明書きや、お住まいの地域の園芸の案内で確かめてください。花が一段落したあとのほうが、株への負担は小さいと言われます。
ここでひとつ大事なのが、残す株を先に決めてから掘り始めることです。全部を抜いてしまうのは、かわいそうだし、もったいないですよね。数を決めておくと、掘る量も迷いません。道具は、使う前に土を落として清潔にしておきましょう。移植ごては先がとがっているので、先の向きに気をつけて、使い終わったら子どもの手の届かない所へしまってください。
こぼれ種の芽と、抜いても生えてくる時
花のあとにできた種が地面に落ちて、次のシーズンに芽を出すことがあります。芽がまだ小さいうちなら、手で簡単に抜けます。抜く時は、葉ではなく根元を持って、土ごとそっと。葉だけをつかんでちぎると、根が残って、また出てきてしまいます。
「抜いたのに、また生えてきた」という声もよく見ますが、原因はだいたい次のどちらかです。
- 根や茎の切れ端が土に残っている。茎のかけらからも根が出ることがあると言われます
- 落ちた種が、まだ土の中にある。時間をおいて、順番に芽が出てきます
対策は、地味ですが「小さい芽を見つけたら、その都度抜く」ことと、「抜いた物を土の上に置きっぱなしにしない」ことです。ごてで周りの土ごとすくうと、根を残しにくくなります。抜いた株や茎は、袋にまとめておくと、あとで一度に片づけられます。
倒れて広がる時の切り戻し——葉のつけ根の少し上で
花の盛りを過ぎると、茎が伸びて倒れ、まわりの植物の上に広がってきます。そんな時は、花が終わったところで切り戻すと、株元から新しい葉が出て、すっきりすると言われます。切る位置の目安は、葉のつけ根の少し上です。
- はさみは清潔なものを使い、切る前に土や汚れを拭いておきます
- 刃先は自分や子どものほうへ向けない。使い終わったら、子どもの手の届かない所へしまいます
- 切った茎は広げたまま置かず、まとめて袋に入れておきます
倒れる原因は、花が増えて茎が重くなるのと、込み合って互いに支えられなくなることの両方があります。株を減らしておくと、切り戻しの回数も減らせますよ。
掘り上げた株の行き先と、汁・手袋・子どもとペットのこと
手放すと決めた株の行き先は、いくつか考えられます。鉢に植えて置き場所のある人に譲る、庭の別の場所で使う、そして処分する、の3つです。譲る時は、増えやすい花だと一言添えておくと親切ですね。
処分する時は、空き地や公園、川に捨てないこと。根づいて広がり、まわりの迷惑になります。草や根の出し方は自治体で違いますので、自治体の案内で確かめてください。土の捨て方は植木鉢の土の捨て方にまとめています。マンションなどの共用部の花壇や植え込み、ベランダの鉢は、管理規約と管理会社の決まりが先です。鉢はベランダの手すりの外に出さず、避難経路をふさがない置き方に。
薬剤を使うかどうかは、庭の使い方や周りの植物、子どもやペットの出入りを考えて決めることです。使う場合は、製品の表示どおりに、換気をして、子どもとペットを近づけないようにしてください。
そして、植物に触る時の注意です。ムラサキツユクサは、茎を折ると出る汁で、肌がかゆくなる人もいると言われます。肌が弱い人は手袋をして、触ったら手を洗いましょう。作業中に目や口をこすらないことも大事です。手袋が見当たらない時の代わりはゴム手袋の代わりが参考になります。
掘り上げた株や切った茎は、口に入れない・子どもとペットの手の届かない所に置くが基本です。猫や犬がかじった時や、様子がおかしい時は、獣医さんに相談してください。子どもが口に入れてしまった時は、医療機関や中毒の相談窓口へ。
ゆきこ( ゚Д゚)『増えすぎた花は、「かわいそう」で手が止まりがちですよね。全部抜こうとしないで、残す株を先に決めると、作業がぐっと軽くなると思います』
💡 この困りごとへの提案
掘り上げる作業は、先の細い移植ごてが一本あると、根を傷めにくくなります。土を深くすくえて、株を分ける時の切れ目も入れやすいので、手元にあると楽なものです。
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同じ「こぼれ種で増える花」でも、花がらの摘み方と種の取り方に寄せた話はノースポールが増えすぎた時にまとめています。掘り上げた土の行き先は植木鉢の土の捨て方、手袋がない時はゴム手袋の代わりもどうぞ。
まとめ:掘り上げて、分けて、残す株を決める。こぼれ種の芽は小さいうちに
- 減らす順番は、移植ごてで掘り上げる→分ける→残す株を決める。上から刈るだけでは根が残ります
- 見分けは花びらの数と大きさが目安。分からなくても手順は同じです
- こぼれ種の芽は小さいうちに根元から抜く。根や切れ端を残さないように
- 倒れたら、葉のつけ根の少し上で切り戻す。刃物は子どもの手の届かない所へ
- 手放す株は自治体の案内で。空き地や川に捨てず、肌が弱い人は手袋、触ったら手洗いを
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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