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おまるを使い始めると、すぐに出てくるのが「これ、毎回洗うの?」という疑問ですよね。トイレと違って流せないので、受け皿を運んで、流して、洗って、乾かして、の繰り返し。しばらく使っていると「洗っているのに臭いが取れない」「消毒はどこまでやればいいの」と悩みが増え、卒業する頃には「これは何ゴミ?」で止まる。おまるの困りごとは、使い始めから捨てるまで続くんです。
先に結論をひとつ。毎回の基本は「すぐ流す・中性洗剤で洗う・水気を切る」の3つで、取れない臭いの正体は尿石。尿石は酸(クエン酸)で落とす、そう覚えておくと迷いません。そして薬剤を使うなら、塩素系と酸性を混ぜない、続けて使わない。これだけは必ず守ってください。毎回の手順、臭いの落とし方、消毒の考え方、使い捨てシート、捨て方と譲る前の洗い方まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:毎回の洗い方を知りたい人|臭いが取れない人|消毒で迷う人|洗う回数を減らしたい人|捨てたい・譲りたい人
毎回の基本——すぐ流す・中性洗剤で洗う・水気を切る
「毎回洗うの?」の答えは、はい、毎回です。ただし毎回やるのは3つだけで、慣れれば数分で終わります。尿は放っておくと細菌に分解されてアンモニアの臭いに変わり、便は雑菌の元。どちらも「あとでまとめて」が、臭いと黄ばみを育てるんです。
- すぐ流す。受け皿の中身をトイレに流し、便が残っていればトイレットペーパーで拭い取ります。受け皿は水で軽くすすいでおくと、次の洗いが楽です
- 中性洗剤で洗う。台所用の中性洗剤と、おまる専用のスポンジかブラシで。食器用と必ず分けてください。汚れが回るのは、受け皿だけではなく座面の裏側と縁の溝。ここに尿がはねて残ります。座面が外れる型は外して、裏まで洗います
- 水気を切って乾かす。伏せて置くと内側に水がたまるので、立てかけて風の通る所で乾かします。濡れたまま受け皿を本体に戻さない。これだけで、ぬめりとカビがかなり減ります
洗う場所は、お風呂場かトイレの手洗い、というように台所のシンクとは分ける家が多いです。洗った後は手をよく洗い、気になる人はゴム手袋を。使ったスポンジも一緒にすすいで、乾かしておきます。ここまでが「毎回」。臭いや黄ばみが出てきたら、次の章の出番です。
臭いが取れない時——正体は尿石。クエン酸で落とし、塩素系とは混ぜない
毎回洗っているのに、ツンとした臭いが残る。受け皿の底や縁がざらざら、黄ばんでいる。これは洗い残しではなく、尿の成分が固まった「尿石」です。尿石はアルカリ性なので、中性洗剤では落ちません。反対の性質、つまり酸で溶かすのが正攻法。家にあるクエン酸や酢で足ります。
| 症状 | 正体 | 落とし方 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 黄ばみ・ざらつき・アンモニア臭 | 尿石(アルカリ性) | クエン酸水で湿布→ブラシ→よくすすぐ | 水200mlにクエン酸小さじ1が目安。酢でも可 |
| 茶色い色移り | 便の色素 | 中性洗剤とブラシ。残るなら酸素系漂白剤のつけ置き | 酸素系は素材の表示を見て。すすぎを十分に |
| 黒い点 | カビ | 酸素系漂白剤のつけ置き→乾燥 | 濡れたまま重ねた時に出やすい |
| ぬめり | 雑菌の膜 | 中性洗剤でこすり、しっかり乾かす | 乾燥不足のサイン |
| プラスチックにしみた臭い | 尿の成分が染み込んだ | クエン酸水に数時間つける→天日で乾かす | 完全には戻らないこともある |
クエン酸の使い方は、水200mlにクエン酸小さじ1ほどを溶かし、キッチンペーパーに含ませて尿石の部分に貼りつけ、30分から1時間ほど置いてからブラシでこすり、よくすすぐ。これで大半は落ちます。厚くなった尿石は一度で落ちないので、日を分けて繰り返してください。
ここでいちばん大事な注意です。塩素系の漂白剤やトイレ用洗剤と、クエン酸や酢などの酸性のものを、混ぜない・続けて使わない。混ざると有毒なガスが出ます。「クエン酸で落ちなかったから、そのまま塩素系をかける」が、いちばん起きやすい事故の形です。クエン酸を使った後に塩素系を使いたい時は、完全にすすいで乾かしてから、できれば別の日に。どちらを使う時も換気をして、手袋をつけ、子どもの手の届かない所で扱ってください。同じ理屈は補助便座にも当てはまるので、補助便座の洗い方もあわせてどうぞ。
消毒の考え方——基本は洗って乾かす。薬剤は素材の表示で決める
「毎回消毒しないと不衛生?」と心配になる人は多いのですが、家庭のおまるは洗って乾かすのが基本で、毎回の薬剤消毒は必須ではありません。乾いた状態は雑菌が増えにくく、乾燥そのものが日々のいちばんの衛生対策になるんです。薬剤を考えるのは、下痢や嘔吐が続いている時、きょうだいで共有している時、譲る・借りる前、といった場面に絞ると迷いません。
- 何を使うかは、素材の表示で決める。おまるはプラスチック製が主で、製品によって「塩素系不可」「アルコール不可」と書かれています。消毒用アルコールはプラスチックを白く曇らせたり、ひびの原因になったりすることがあり、塩素系は色落ちや変質の元。使えると書いてある物を、書いてある濃度で
- 薄めて、短時間、よくすすぐ。塩素系を使う場合は表示どおりに薄め、長時間つけ置きせず、すすぎは念入りに。薬剤が残った面に肌が触れないよう、十分すすいで完全に乾かしてから座らせてください
- 熱湯や煮沸はしない。哺乳瓶の感覚で煮沸したくなりますが、おまるのプラスチックは厚みも形も違い、変形して座面がぐらつく元になります。やけどの心配もあります
- 感染症の時は案内に従う。嘔吐や下痢を伴う感染症が疑われる時の消毒方法や、家族への広がりを防ぐ手順は、受診した医療機関や自治体の案内が最優先です。この記事は日常の手入れの話で、病気の対応を決めるものではありません
使い捨てシートの使い方——受け皿に敷いて、中身ごと捨てる
「毎回洗うのが本当に大変」という家に、あると楽なのがおまる用の使い捨てシートです。受け皿に敷いておくと尿を吸い取ってくれるので、使ったらシートごと包んで捨てるだけ。洗うのは受け皿を拭く程度で済み、洗う回数がぐっと減ります。仕組みはペット用の吸水シートに近く、実際にペット用を切って代用している家もありますが、おまるの形に合わせて作られた物の方がずれにくいです。
- 受け皿に敷く。吸水面を上にして、受け皿の底と側面に沿わせます。縁からはみ出す分は内側に折り込んで
- 使ったら包んで捨てる。便が出た時はトイレに流してから、シートを内側に丸めて袋に入れ、口を閉じます。可燃かどうかは自治体の分別に従って
- 受け皿は拭く。週に1回は洗う。シートを敷いていても座面の裏や縁の汚れは別なので、第1章の洗い方を週1回は入れてください
気をつけたいのは、子どもがシートを引っ張り出して口に入れないこと。座らせたら目を離さず、使い終わったシートはすぐ袋へ。未使用のシートも、子どもの手の届かない所にしまっておくと安心です。
💡 この困りごとへの提案
洗う回数を減らすだけで、おまるが「面倒な物」から「置いておける物」に変わります。夜間や、きょうだいの下の子で手が回らない時期ほど、シートの効き目は大きいですよ。
捨て方と譲る前の洗い方——自治体の分別表を見る、洗って乾かしてから
使い終わったおまるは、たいていプラスチック製です。ただ、「プラスチック製品」として可燃で出せるか、不燃か、粗大ごみかは自治体によって違い、粗大ごみの線引き(一辺の長さなど)も自治体ごとに決まっています。手数料がかかる場合の金額も自治体で違うので、ここでは断定しません。捨てる前に、お住まいの自治体の分別表で「プラスチック製品」「粗大ごみ」の項目を確認してください。
- 捨てる前に洗って乾かす。集める人が触る物なので、第1章の洗い方で汚れを落とし、乾かしてから袋に入れます
- 音や光が出る型は電池を外す。電池は自治体の指定の場所や店頭の回収へ。本体と一緒に出さないでください
- 分解できる物は分ける。座面・受け皿・本体を外すと小さくなり、粗大ごみの基準を下回ることがあります。金具や別素材の部品が付いていれば、その素材の区分に
譲る・売る、あるいは下の子のために取っておく、という家も多いですよね。その時は分解して洗う→クエン酸で尿石を落とす→素材の表示に合う方法で消毒→完全に乾かすの順で。相手に渡すなら「洗って消毒してあります」と一言添えると、安心して受け取ってもらえます。トイレトレーニングの時期は子どもによって違うので、上の子が卒業しても下の子がいつ使うかは分かりません。保管するなら、乾かしたまま袋に入れ、湿気の少ない所へ。置き場の工夫は補助便座の保管方法と同じ考え方で大丈夫です。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、いちばん効くのは高い洗剤より「使ったらすぐ流して乾かす」だと思っています。放っておいた尿が臭いの元になるのは、大人のトイレと同じですよね』
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まとめ:毎回はすぐ流す・中性洗剤・乾かす。臭いは尿石にクエン酸。塩素系と酸性は混ぜない
- 毎回洗う。すぐ流す・中性洗剤・水気を切って乾かす、の3つだけで足りる
- 取れない臭いは尿石。クエン酸水で湿布してブラシ、よくすすぐ
- 塩素系と酸性を混ぜない・続けて使わない。換気・手袋・子どもの手の届かない所で
- 消毒の基本は乾燥。薬剤は素材の表示に従い、すすいで乾かしてから座らせる
- 捨て方は自治体の分別表。捨てる前も譲る前も、洗って乾かしてから
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手順を1枚にまとめました。



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