折りたたみ椅子を自作する——図面の考え方(座面の高さ・脚の開く角度・畳んだ時の厚み)、X脚と折れ脚どちらにするか、材料、指を挟まない作り方、座る前の試し方、作らない選択肢

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市販の折りたたみ椅子を見て、「これなら自分でも作れそう」と思ったことはありませんか。木材と道具があれば手が届きそうに見える一方で、いざ図面を考え始めると、座面の高さや脚の角度をどう決めればいいのか迷ってしまいますよね。

先に結論をひとつ。折りたたみ椅子の自作は、図面より先に「座れる強さをどう確かめるか」を決めておく方がうまくいきます。見た目が椅子の形になっていても、ぐらつく物には座れません。図面の考え方、型の選び方、材料、指を挟まない作り、座る前の試し方まで、順番に見ていきましょう。無理せず作らない選択肢も最後にまとめています。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ安全を先に知りたい座れる強さは試してから→第1章図面の考え方を知りたい高さ・角度・畳んだ厚みを決める→第2章型で迷っているX脚と折れ脚の違いを比較→第3章材料をそろえたい木材とボルト・ちょうつがい→第4章指を挟まない作り方は?交差部に隙間・体重で確認→第5章

ケース別に読む:安全を先に知りたい人図面の考え方を知りたい人型で迷っている人材料をそろえたい人試し方を知りたい人

4コマ漫画|図面と座れる強さ図面で悩む1寸法ってどうしよう図面が決まらず手が止まる適当に切り出す2えいっと切っちゃえ測らず切るとぐらつく元紙に図面を描く3寸法を決めて手袋で作業先に測ってから道具を持つ揺らして確認4ぐらつかない安心して座れる体重をかけて確かめてから

先に安全——自作する前に確認したいこと

作り始める前に、必ず頭に置いておきたいことがあります。市販品には強度の基準がありますが、自作にはそれがありません。だからこそ、次の5つを先に押さえてください。

  • 折りたたむ時の指はさみ(ちょうつがい・脚の交差部)=子どもに畳ませない
  • 開いたロックを確かめてから座る
  • 立てかけると倒れる=平置きか固定
  • 自作は「座れる強さ」をぐらつきで試してから・のこぎり・電動ドライバーのけが・ささくれはやすり
  • ぐらつく物に座らない・踏み台にしない

木工の作業そのものの注意点は、絵本ラックの手作りで書いた「乗る前提で作る」考え方と同じです。角の面取りやビスの締め忘れ、のこぎりを使う時の手袋も、あわせて確認しておいてください。

図面の考え方——座面の高さ・脚の開く角度・畳んだ時の厚み

図面と言うと難しく聞こえますが、決めることは3つだけです。

図面で決める3つ1座面の高さ40cm前後が目安使う人の脚の長さで子ども用は低めに→ まず座面から決める2脚の開く角度開きすぎると倒れやすい閉じすぎると不安定実物を見て角度を写す→ 中間くらいが無難3畳んだ厚みしまう場所の幅を測る重ねる本数も考える先に収納先を決める→ 作ってから困らない

座面の高さは、一般的な椅子でおおむね40cm前後が目安とされています。使う人の脚の長さや、テーブルと合わせて使うかどうかで変わるので、実際に座る予定の場所で確認しておくと安心です。脚の開く角度は、開きすぎると重心が高くなって倒れやすく、閉じすぎると横からの力に弱くなります。手元にある椅子の角度を参考に写し取るのが、いちばん確実な方法です。畳んだ時の厚みは、しまう場所の奥行きや棚の幅を先に測ってから決めてください。作ってから収納できないと分かるのは、いちばん多い失敗です。

型は2つ——X脚(交差)と折れ脚(ちょうつがい)

折りたたみ椅子の構造は、大きく2つの型に分かれます。どちらにも向き不向きがあります。

X脚と折れ脚を比べるX脚(交差)脚を交差させて開閉構造はやや複雑交差部の指はさみに注意見た目はすっきり木工に慣れた人向き折れ脚(ちょうつがい)ちょうつがいで折る構造が分かりやすいちょうつがいの耐荷重を確認部品が入手しやすい初めて作る人向き

X脚(交差)は、2本の脚を交差させて開閉する構造です。見た目はすっきりしますが、交差する軸の作り方が甘いとぐらつきやすく、指はさみも起きやすいので、木工に慣れている人向きです。折れ脚(ちょうつがい)は、市販のちょうつがいで脚を折りたたむ構造で、部品が入手しやすく、初めて作る人にも扱いやすいのが利点です。どちらを選ぶ場合も、ちょうつがいや軸に使う金具の耐荷重の表示は必ず確認してください。

材料——木材・ボルトとナット・ちょうつがいの耐荷重

材料選びも、強度に直結する部分です。

  • 木材。1×4材や合板など、ホームセンターで手に入る規格材で十分です。節が多い、反っている木材は避けてください
  • 接合の金具。ビスだけで留めるより、ボルトとナットで締める方が緩みにくく、座面や脚のように力がかかる部分に向きます
  • ちょうつがい。パッケージに書かれた耐荷重の数字を、座る人の体重より余裕を持って選んでください。安い物ほど薄く、開閉を繰り返すとがたつきやすい傾向があります

指を挟まない作りと座る前の試し方

ここまでの図面と材料が決まったら、最後は「指を挟まない作り」と「座る前の確認」です。

作りと試し方のOKとNGOK交差部に指1本分の隙間ストッパーの木片を付けるのこぎり・電動工具は手袋切り口はやすりで仕上げ体重をかけて揺らし確認NG隙間なく組み立てるストッパーなしで開閉素手のまま道具を使う切り口をそのままにする確認せずすぐ座らせる

交差部やちょうつがいの周りには、指1本分の隙間を意識して作ってください。開閉のたびに完全に閉じ切る構造だと、指を挟んだ時に力が集中してしまいます。開き切った所で止まるストッパーの木片を付けておくと、開きすぎによる転倒も防げます。のこぎりや電動ドライバーを使う作業は手袋をして、切り口のささくれはやすりで丁寧に取ってください。

完成したら、すぐに座らせるのではなく、体重をかけて前後左右に揺らし、ぐらつきがないかを確かめてください。ロックがきちんとかかっているかも同時に確認します。少しでもぐらつきや軋みを感じたら、座る前に接合をやり直すのが安全です。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、自作は図面より先に、ぐらつきの確認方法を決めておく方が安心だと思っています。作る楽しさと、座る安心さは別に考えた方がいいですよね』

ここまでの手順を踏んでも、道具をそろえる時間がない、木工に自信がないという人もいると思います。無理に作らず、軽さと座り心地が仕上がっている市販の折りたたみ椅子を選ぶのも、立派な選択肢です。

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まとめ:安全を先に。図面は3つ、型は2つ、座る前に揺らして確認

  1. 座れる強さはぐらつきで試してから。指はさみ・のこぎり・電動ドライバーのけがに注意
  2. 図面は座面の高さ・脚の角度・畳んだ厚みの3つ。収納先を先に測る
  3. 型はX脚と折れ脚。初めてなら折れ脚が扱いやすい
  4. 接合はボルトとナット。ちょうつがいは耐荷重の表示を確認
  5. 交差部に指1本分の隙間、完成後は体重をかけて揺らして確認。無理なら作らない選択肢も

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

折りたたみ椅子の自作の早見表:安全を先に、座れる強さはぐらつきで試してから、指はさみ・のこぎり・電動ドライバーのけがに注意、ぐらつく物には座らず踏み台にもしない。図面は座面の高さ40cm前後・脚の開く角度・畳んだ時の厚みの3つを決め収納先を先に測る。型はX脚(交差)と折れ脚(ちょうつがい)があり初めてなら折れ脚が扱いやすい。材料は木材とボルトとナット、ちょうつがいは耐荷重の表示を確認する。交差部やちょうつがいの周りに指1本分の隙間を作りストッパーの木片を付ける、切り口はやすりで仕上げる。完成後は体重をかけて揺らしぐらつきとロックを確認してから座る。無理なら作らず市販の折りたたみ椅子を選ぶ選択肢もある

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