冷凍カレイの煮付けと解凍——凍ったまま煮るか解凍が先かの見方、臭みを流す霜降りの考え方、ムニエルが水っぽい・唐揚げの油がはねる時の見直し、落としぶたと火加減の考え方

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切り身の冷凍カレイは、ひとつずつ個包装になっていて、使いやすそうに見えますよね。でも、いざ夕飯に使おうとすると、「煮付けにしたいけれど、解凍が先?凍ったまま煮ていいの?」「ムニエルにしたら水っぽくなった、という話も聞くけれど」と、手が止まる人は少なくないようです。

先に考え方をひとつ。まず袋の表示を見て、調理方法の指定があればそれが最優先です。そのうえで、煮付けは「煮立った煮汁に入れる」という進め方なら凍ったままでも対応できる物が多く、ムニエルや唐揚げは「解凍してから水気を拭く」のが先、と覚えておくと迷いません。解凍の仕方、煮付けの考え方、臭み、ムニエル、唐揚げの順に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ解凍したい→冷蔵庫か氷水で。常温はNG第1章へ ▶煮付けにしたい→煮立った煮汁に入れる第2章へ ▶臭みが気になる→霜降りで水気と臭みを流す第3章へ ▶ムニエルにしたい→水気を拭いて粉は直前に第4章へ ▶唐揚げにしたい→解凍して水気を拭く第5章へ ▶

ケース別に読む:解凍の仕方を知りたい人|煮付けにしたい人|臭みが気になる人|ムニエルにしたい人|唐揚げにしたい人

4コマ漫画|冷凍カレイの下ごしらえ凍ったカレイ凍ったまま煮ていい?切り身を前に迷う1そのまま揚げる油がバチバチ!霜と水分は油はねのもと2解凍して水気を拭く冷蔵庫で解凍水気を拭く煮付けは煮立った煮汁へ3身を割って確認ふっくら!中心まで火が通ったか見る4

冷凍カレイの解凍——冷蔵庫か氷水で、常温に置きっぱなしにしない

カレイは白身の魚で、身が薄くて柔らかく、解凍しすぎるとくずれやすいのが特徴です。解凍は、冷蔵庫に移してゆっくりが基本。急ぐ日は、袋に入れたまま氷水につけるのが無難です。魚を常温にずっと置いたり、お湯や電子レンジで急に温めたりすると、表面だけ傷みやすくなったり、身がくずれたりします。

解凍はこの2つのどちらか冷蔵庫でゆっくり基本はこれ袋ごと氷水急ぐ時はこちら常温・お湯身がくずれやすい
  • 袋の表示を見る。「凍ったまま調理できます」と書いてある物は、その指示に従います。書いていない時は、解凍してから使うほうが失敗しにくいです
  • 解凍したら、その日のうちに使い切る。一度ゆるんだ魚を、また凍らせないでください
  • におい・ぬめり・色の変化があれば食べない。迷ったら食べないでください
  • 生の魚に触れた手・まな板・包丁は洗ってから他の食材に使います

魚の寄生虫(アニサキス)も気になる所です。厚生労働省は、予防として十分な加熱か、十分な冷凍を案内しています。煮付け・ムニエル・唐揚げのように、中心までしっかり火を通す料理なら、その点でも安心しやすいです。家庭の冷凍庫で凍らせた魚を生で食べるかどうかは、慎重に考えてください。食べたあとに強い腹痛が出たら、早めに受診を。

ちなみに、完全に解凍する手前の「半解凍」で止めると、身がくずれにくく、水っぽさも出にくいです。切り身は小さいので、半解凍のうちに調理に入る、という考え方でも問題ありません。

煮付けにしたい——煮立った煮汁に入れる、落としぶたと触りすぎない

煮付けは、冷凍カレイを使う料理の定番です。先に煮汁を作って、煮立ってから魚を入れる流れなら、解凍が足りなくても進めやすいのが利点です。逆に、冷たい煮汁に凍った魚を入れると、温度が上がるまでに時間がかかり、身がかたくなったり、においが残ったりしがちです。

煮付けの流れ1霜と汚れを流す水気を拭く2煮立ってから魚を並べて入れる3落としぶた触りすぎない
  1. 表面の霜や汚れを流す。軽く水で洗い、キッチンペーパーで水気を拭きます
  2. 煮汁を煮立てて、魚を並べる。魚が重ならないよう、鍋の大きさを選びます。煮汁の分量や味つけは、レシピや調味料の表示どおりに
  3. 落としぶたをして、触りすぎない。動かすほどに身がくずれ、皮がはがれやすくなります。吹きこぼれが心配な時は火を弱めて
  4. 火が通ったか、身を割って確かめる。中心まで色が変わっていれば大丈夫。煮る時間は魚の厚みで変わるので、レシピの目安に合わせて、最後は見た目で判断してください

皮がはがれやすいのも、カレイの悩みどころです。皮は柔らかく、煮ている間に鍋肌にくっつきやすいので、皮目を上にして並べ、煮汁が全体にかかるようにするのがコツと言われます。返す時は、フライ返しのように面の広い道具を使って、そっと動かしてください。箸で無理につまむと、身ごと崩れてしまいます。

また、切り身が小さい物と大きい物が混ざっている時は、鍋の中で火の通り方が変わります。小さい物が先に煮えすぎないよう、様子を見て、先に取り出してもかまいません。いずれにしても、最後は身を割って、中心の色を見て確かめるのが確実です。

煮汁が熱くはねることがあるので、そばを離れず、小さな子どもが鍋に近づかないようにしてください。盛りつける時に、煮汁がたまった鍋は重くて熱いので、やけどにもご注意を。

臭みが気になる時の考え方——霜と水分を流して、熱湯をかける霜降り

冷凍した魚の「臭い」と感じる原因は、多くの場合、表面に出てくる水分(ドリップ)や霜にあります。ここに魚の脂や血が溶け出しているので、調理の前に流して拭くことが、いちばん手軽な対策です。

  • 霜降り。魚に熱湯をかけて、表面が白っぽくなったら、冷水に取って、ぬめりや汚れを流します。熱湯の扱いはやけどに注意してください
  • 水気をしっかり拭く。拭かないまま煮たり焼いたりすると、臭みも水っぽさも残りやすいです
  • 生姜やねぎを煮汁に。においをやわらげる定番の方法として知られています
  • 解凍して出たドリップは捨てる。袋の底にたまった水分は、そのまま調理に使わず、流して拭きます

ただし、酸っぱいにおい、ぬめり、糸を引くような様子があれば、それは臭みではなく傷みのサインかもしれません。そういう時は、食べないでください。

ムニエルにしたい——水気を拭いて、粉は直前に、油はねに注意

ムニエルが水っぽくなる原因は、ほぼ「水気」です。解凍して出た水分が残ったままだと、粉がべたつき、焼いてもパリッとしません。解凍して、水気をキッチンペーパーでしっかり拭いて、粉は焼く直前にまぶす。これがいちばん大事な順番です。

  • 粉は薄く、直前に。時間をおくと、魚の水分で粉が湿ります
  • 焼き始めは触らない。表面が固まるまで待つと、くっつきにくいです
  • 油がはねるので、そばを離れない。水気が残っていると、特に激しくはねます
  • 中心まで火が通ったか、身を割って確かめる。冷たい所が残っていないかも見ます

ムニエルはバターを使う家庭が多いですが、焦げやすいので、火は強くしすぎないでください。煙が出てきたら、いったん火を弱めます。魚を焼いたあとのフライパンは、油が熱いままなので、そのまま放置せず、冷めてから片づけると安全です。解凍した魚を、焼く前にキッチンペーパーで包んで少し置いておくと、余分な水分が吸われて、粉もつきやすくなると言われます。

唐揚げにしたい——凍ったまま揚げない、油はねと火に注意

揚げ物は、冷凍魚でいちばん事故が起きやすい調理です。凍ったまま、または水気が残ったまま油に入れると、油が激しくはねます。解凍して、水気を拭いて、一度に入れすぎないこと。この3つが基本です。

揚げ物の油はねを防ぐ水気を拭く霜もしっかり凍ったまま油が激しくはねる火のそばにいる煙が出たら火を止める
  • 油が煙を出したら、すぐに火を止める。温度が上がりすぎているサインです
  • 燃えた油に水をかけない。火が広がります。落ち着いて火を止め、ふたなどでおおってください
  • 揚げている間は、そばを離れない。顔を近づけすぎないようにしてください

揚げ物に自信がない日や、油の始末が面倒な日は、煮付けか、フライパンで焼くほうが気楽です。無理して揚げなくても、冷凍カレイは十分に使えます。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、冷凍の魚は「解凍して、水気を拭く」を習慣にするだけで、失敗がだいぶ減ると思っています。急ぐ時ほど、ここを飛ばしたくなりますよね』

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煮付けの日は、落としぶたがあると、煮汁がまんべんなく回って、魚を動かさずに済みます。シリコンの落としぶたは軽くて洗いやすいので、煮物をよく作る家庭にはいい道具です。鍋の大きさに合う物を選び、耐熱の表示も確認してください。1回に煮る切り身の数は、食べ切れる量にしておくのがおすすめです。


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まとめ:冷凍カレイは袋の表示が先。煮付けは煮立てた煮汁へ、揚げ物は解凍と水気

  1. 袋の表示が最優先。指定がなければ、冷蔵庫か氷水で解凍する
  2. 煮付けは煮立った煮汁に入れる。落としぶたをして、触りすぎない
  3. 臭みは霜と水分を流して、霜降りで。酸っぱいにおいやぬめりは食べない
  4. ムニエルは水気を拭いて、粉は直前に。中心まで火が通ったか割って見る
  5. 唐揚げは凍ったまま揚げない。油はね・煙・そばを離れないに注意する

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

冷凍カレイの煮付け・解凍の早見表:まず袋の表示を確認し、解凍は冷蔵庫か氷水で、常温やお湯は避ける。解凍したらその日のうちに使い、また凍らせない。煮付けは霜と汚れを流して水気を拭き、煮立った煮汁に入れ、落としぶたをして触りすぎず、身を割って火の通りを確かめる。臭みは霜と水分を流して霜降りにし、酸っぱいにおいやぬめりは食べない。ムニエルは水気を拭いて粉は焼く直前に。唐揚げは凍ったまま揚げず、油はね・煙・そばを離れないに注意し、燃えた油に水をかけない。生の魚に触れた手・まな板・包丁は洗う

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