服の穴を刺繍でふさぐ——小さな穴をかわいく隠す手順、先に穴の周りを留める理由、図案の選び方、穴が大きい時の当て布、伸びる生地の注意、洗濯のコツ

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お気に入りの服に、ぽつんと小さな穴。子どもの服だと、膝や袖口、お腹まわりに、いつの間にかあいていることがありますよね。まだ着られるのに、捨てるのはもったいない。そんな時、刺繍で穴をふさいで、かわいく隠す方法があります。

先に結論をひとつ。小さな穴は「先に穴の周りを留めてから、上を刺繍でおおう」のが基本です。穴が大きい時は、裏から当て布を足してから刺繍をのせます。いきなり刺繍をすると、穴が広がってしまうことがあるので、順番が大切なんです。

針を使う作業なので、針の本数を数えてから始めて、終わったら針刺しに戻します。それでは、あなたの穴の状態に合わせて見ていきましょう。

あなたはどれ? 穴の状態から自分の章へ小さい穴→先に周りを留めて隠す第1章へ ▶図案を選びたい→丸・花・星などの単純な形第2章へ ▶大きい穴・裂け→裏から当て布を足す第3章へ ▶伸びる生地→生地を引っぱらない第4章へ ▶洗濯が心配→表示を見て裏返してネット第5章へ ▶

ケース別に読む:小さい穴の人|図案を選びたい人|大きい穴の人|伸びる生地の人|洗濯が心配な人

4コマ漫画|服の穴を刺繍でふさぐ1あっ、服に小さな穴が…穴をどうしよう2周りを留めずにいきなり刺繍穴が広がるかも3先に周りを留め上をおおう順番が大切4かわいく隠れた!花の刺繍で

小さい穴は、先に穴の周りを留める

小さな穴を見て、すぐ刺繍を始めたくなりますが、ちょっと待ってください。穴の周りの糸は、すでにほつれかけています。そのまま上から刺繍をすると、針を刺すたびに穴が広がってしまうことがあります。

穴をふさぐ基本の手順1周りを留める穴のふちを細かく縫う→2上をおおう刺繍糸で穴を隠す→3裏で始末糸の端を裏で留める

まず、穴の周りを、細かい縫い目でぐるりと留めます。穴のふちを巻くように縫うと、ほつれが止まります。この下ごしらえが、仕上がりの持ちを左右します。生地の色に近い糸で行えば、あとから刺繍をのせたときも目立ちません。

次に、その上から刺繍糸でおおいます。穴が完全に隠れるよう、糸を隙間なく並べるイメージです。最後は、裏側で糸の端を丁寧に留めて、ほどけないようにします。

道具は、刺繍針と刺繍糸、小さな糸切りばさみがあれば始められます。糸切りばさみは、使わない時は刃を閉じて、子どもの手の届かない所へ置いてください。針は、使う前に本数を数えて、終わったら針刺しに戻します。床に落とした針を踏むと危ないので、作業はテーブルの上で行いましょう。

穴の周りを留める時は、縫い目をそろえるときれいに見えます。穴から少し離れた所に針を入れ、穴のふちをすくうように、ぐるりと一周させてください。糸は、引きすぎると生地がきゅっとつれてしまうので、軽く整える程度にします。留め終わったら、表から見て、穴のふちが落ち着いているかを確かめましょう。

かわいく隠す図案の選び方——単純な形がきれいに仕上がる

穴を隠すのに向いているのは、丸、花、星、ハートのような単純な形です。複雑な絵柄だと、穴の形に合わせにくく、仕上がりがいびつになりがちです。

穴の様子 向いている図案 ポイント
丸っぽい小さな穴 丸・花・ドット 穴の中心に1つ、周りに少しずつ足す
細長い穴・裂け 葉・波線・ライン 穴の向きに沿って糸を並べる
膝や肘など動く所 丸みのある形 角を少なくして、ひっかかりを減らす
ワンポイントにしたい 星・ハート・動物の顔 穴より少し大きめにして余裕を持つ

図案は、穴より少し大きめに決めます。ぎりぎりの大きさだと、穴のふちを糸が引っぱって、生地がつれることがあります。迷ったら、紙に図案を描いて、穴の上にのせて確かめてみてください。

糸は、刺繍糸の本数を増やすと、ふっくら厚みが出て穴を隠しやすくなります。ただし、太すぎると針が通りにくくなるので、生地の厚みに合わせて加減してください。色は、服の色と合う物でも、反対色でアクセントにしても楽しめます。

刺し方は、難しいものを選ぶ必要はありません。糸を平らに並べて面をおおう方法や、短い線を何本も重ねる方法など、初心者でも扱いやすいものがあります。まず不要な布で、練習を兼ねて試し刺しをしておくと、本番の失敗が減ります。穴の大きさに合わせて、糸の方向をそろえると、整った仕上がりになります。

穴が大きい時・裂けた時は、裏から当て布を足す

穴が大きい、あるいは生地が裂けている場合は、刺繍だけでふさぐのは難しくなります。糸だけでは、穴を支える力が足りないからです。そんな時は、裏から当て布を足してから、その上に刺繍をします。

大きい穴は当て布を足す✕そのまま刺繍穴が広がって糸が支えきれない✓裏から当て布穴より大きい布を当てる✓縫い留めて刺繍当て布ごと上から刺繍

当て布は、服の生地に近い厚みと色の物を選び、穴より一回り大きく切ります。裏から当てて、まち針や仮止めで動かないようにしてから、周りを縫い留めます。その上から刺繍をすれば、当て布が穴を支えてくれるので、安心です。

まち針は、針の本数を数えて使います。縫い終わったら、全部抜けているか確かめてください。裂けが大きすぎる、生地そのものが弱っているという場合は、無理にふさがず、買い替えや、裾上げなどほかの直し方を考えるのも手です。裾のほつれなら裾のほつれの直し方が参考になります。

伸びる生地——Tシャツやニットは引っぱらない

Tシャツやニットのように、伸びる生地は、刺繍のときに引っぱりすぎると、仕上がりが波打ったり、洗ったあとにつれたりします。糸を引き締めすぎないのが、きれいに仕上げるコツです。

伸びる生地の注意✕強く引っぱる波打ってつれる原因に✓糸はゆるめに引き締めすぎず生地になじませる✓裏から支える薄い布を当てて伸びを防ぐ

伸びる生地は、針を刺す向きや、糸の引き加減で、仕上がりが大きく変わります。穴の周りを留める時も、生地を引っぱらずに、自然な状態で縫います。刺繍枠を使うなら、枠をきつく締めすぎず、生地が軽く張る程度にしてください。

ニットの穴は、編み目の構造が違うので、直し方も別です。ニットの穴はセーターに穴があいた時の直し方で詳しく紹介しています。薄い当て布を裏に添えて、伸びを抑えてから刺繍する方法も使えます。

刺繍で直した部分は、服の中でも特に動きや摩擦を受けやすい所のことがあります。膝や肘の穴は、また同じ場所があきやすいので、当て布を足しておくと長持ちしやすくなります。もし再びほつれてきたら、早めに直すと、穴が大きくなる前に食い止められます。

洗濯のコツ——表示を見て、裏返してネットに

せっかく刺繍で直したのに、洗ったらほつれてしまった、というのは避けたいですよね。洗う前に、服の洗濯表示を確かめます。手洗いのみの服や、乾燥機が使えない服は、表示のとおりに扱ってください。

  • 洗濯表示を見て、洗い方の条件を確かめる
  • 刺繍面を内側にして裏返し、洗濯ネットに入れる
  • 強い洗い方や、乾燥機は避ける(表示で使える場合を除く)
  • 刺繍糸は色落ちすることがあるので、最初は目立たない所で確かめる

刺繍糸の種類によっては、色が移ることもあります。最初の洗濯は、ほかの服と分けて、様子を見てください。アイロンをかけるときは、刺繍の上から直接ではなく、裏側から当て布をして、服の表示の温度に合わせます。

子どもの服に、ボタンやビーズを足して飾る場合は、取れて口に入らないよう、特に小さな子どもには避けてください。縫い付けた刺繍だけなら、その心配は少なくなります。

ゆきこ( ゚Д゚)『穴があいた服を、ただ捨てるのは気が引けますよね。刺繍で直すと、ちょっと特別な1着になるのがいいと思います。完璧を目指さず、楽しんで直してほしいです』

💡 この困りごとへの提案

まとまった刺繍糸があると、図案の色をいろいろ選べます。色数の多いセットなら、服の色に合わせやすく、穴の大きさに合わせて糸を足すのも楽です。


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刺繍糸がほつれた時は刺繍のほつれの直し方、裁縫道具の代わりは裁縫箱がない時の代わりにまとめています。

まとめ:周りを留めてから、上を刺繍でおおう

  1. 小さな穴は、先に穴の周りを細かく留める。それから上をおおう
  2. 図案は、丸・花・星など単純な形。穴より少し大きめに
  3. 穴が大きい時は、裏から当て布を足す。糸だけで支えない
  4. 伸びる生地は、引っぱらない。糸はゆるめに、薄い布で支える
  5. 針は数えて、針刺しに戻す。洗濯は表示を見て、裏返してネットに

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

服の穴を刺繍でふさぐ早見表:小さな穴は先に穴の周りを細かく縫って留め、上から刺繍糸でおおい、裏で糸の端を始末する。図案は丸・花・星など単純な形を穴より少し大きめに選ぶ。穴が大きい時や裂けた時は裏から当て布を足して縫い留め、その上に刺繍する。伸びるTシャツやニットは生地を引っぱらず糸をゆるめにし、薄い布で裏から支える。洗濯は表示を見て、裏返してネットに入れる。針は本数を数えて針刺しに戻し、糸切りばさみは刃を閉じて子どもの手の届かない所へ

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