スパイクの洗い方(野球・陸上)——水洗いできるかは素材で決まる、人工皮革は土を落としてぬるま湯とブラシ・天然皮革は拭く、雨で濡れた後の乾かし方(新聞紙・衣類乾燥機と直射日光は避ける)、ピンまわりの土とサビの手入れ

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「練習のあとのスパイク、土がこびりついたまま玄関に置きっぱなし」。野球や陸上をしている子がいる家では、よくある光景ですよね。丸ごと水で洗ってしまいたいけれど、革が傷まないか、形が崩れないか、気になって手が止まっている人も多いと思います。

先に結論をひとつ。水洗いしていいかどうかは、「素材」で決まります。人工皮革(合皮)なら水洗いできる物が多く、天然皮革は水につけずに拭いて手入れするのが基本です。手順そのものは難しくなくて、大事なのはむしろ「乾かし方」。熱で乾かすと底の接着が剥がれて、靴の寿命を縮めてしまうんです。素材の見分け方、洗う手順、濡れた後の乾かし方、ピンまわりの手入れまで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ水洗いしていい?人工皮革は可。天然皮革は拭く→第1章人工皮革を洗いたい土を落として、ぬるま湯とブラシ→第2章天然皮革の手入れは?水につけず、拭いてクリーム→第3章雨や泥で濡れた新聞紙で陰干し。熱はNG→第4章ピンまわり・陸上のピン土とサビを落とす。手を切らない→第5章

ケース別に読む:水洗いしていいか知りたい人人工皮革を洗いたい人天然皮革を手入れしたい人雨や泥で濡れた人ピンまわりを手入れしたい人

水洗いしていい?——素材で決まる。人工皮革は洗える物が多く、天然皮革は拭く

スパイクの甲の部分は、大きく「人工皮革(合皮)」と「天然皮革」に分かれます。最近の野球スパイクや陸上スパイクは人工皮革の物が多く、こちらは水洗いできる物がほとんどです。一方、天然皮革は水につけると硬くなったり縮んだりしやすく、拭いて手入れするのが基本なんです。まず手元の一足がどちらかを、箱や値札の表示、なければ表面の見た目で確かめてみてください。

部分・素材 見分け方 洗い方 避けること
人工皮革(合皮) 表面が均一でつるっとしている。「人工皮革」「合成皮革」の表示 水洗いできる物が多い。表示を確かめてから 熱湯・漂白剤・長いつけ置き
天然皮革 表面に細かいしわや毛穴がある。「天然皮革」「牛革」の表示 水につけない。ブラシと固く絞った布で拭き、乾いたらクリーム 丸洗い・つけ置き・熱で乾かす
布・メッシュの部分 甲や舌の通気する部分 人工皮革と同じ手順で 強くこすって毛羽立たせる
底・ピン・金具 樹脂や金属 土を落として拭く ピンの根元に土を残す(サビ・固着の元)

表示がどこにもなくて迷う時は、天然皮革として扱うのが安全側です。水洗いして硬くなった革は元に戻せませんが、拭く手入れで困ることはまずありません。そして、どちらの素材でも共通なのが「熱で乾かさない」こと。これは第4章でまとめます。

人工皮革の洗い方——土を落とす→ぬるま湯とブラシ→すすいで陰干し

人工皮革のスパイクは、手順さえ守れば家で洗えます。ポイントは、濡らす前に乾いた土を落としておくこと。土が濡れると泥になって繊維の隙間に入り込み、かえって落ちにくくなるんです。

「土を落とす→ぬるま湯→陰干し」の3つ1乾いた土を落とすブラシで叩くようにピンの間は割り箸で中敷きと紐は外す→ 濡らす前に落とす2ぬるま湯とブラシ中性洗剤を薄めて内側も軽くこするつけ置きは短く→ 熱湯は使わない3すすいで陰干し泡が残らないまでタオルで押さえて新聞紙風通しのいい日陰で→ 熱で乾かさない
  1. 乾いた土を落とす。靴用のブラシか使い古しの歯ブラシで、叩くようにして落とします。ピンの間の土は割り箸や竹串でかき出すと楽です。中敷きと靴紐は外して、別に洗います
  2. ぬるま湯とブラシで洗う。洗面器にぬるま湯(手で触れる温かさ)を張り、中性洗剤を少量溶かします。ブラシに含ませて甲・側面・舌の部分をこすり、内側はかかとの内張りを中心に軽く。つけ置きは長くても数分に。汚れがひどい時は、つけ置きで落とそうとせず、ブラシの回数で落としてください
  3. すすいで水を切り、陰干し。泡が残らないまでぬるま湯ですすぎ、タオルで挟んで押さえるように水を取ります。中に新聞紙を詰めて形を整え、風通しのいい日陰に。乾くまで1〜2日かかることもあります

洗う時は換気をして、手荒れしやすい人は手袋を。洗剤は必ず中性で、塩素系の漂白剤は色落ちと素材の傷みにつながるので使いません。ピンが外せるタイプで固くて回らない時は、無理に力をかけず、スパイクのピンが取れない時を先に読んでみてください。

天然皮革の手入れ——水につけない。ブラシで土を落とし、拭いて、クリーム

天然皮革のスパイクは、水洗いすると革の油分が抜けて硬くなり、乾く時に縮んでシワや型崩れが出やすくなります。だから「洗う」ではなく「拭く」が基本。手順はこんな流れです。

  • 乾いた土をブラシで落とす。人工皮革と同じく、濡らす前に。縫い目に入った土は毛の柔らかいブラシで
  • 固く絞った布で拭く。ぬるま湯で濡らして固く絞った布で、表面の泥汚れを拭き取ります。びしょ濡れの布はNG。汗が白く浮いた部分(塩)は、少し湿らせた布で何度か拭くと薄くなります
  • 乾いてから革用クリームを少量。しっかり乾いたら、革靴用のクリームを薄くのばして、余分は拭き取ります。塗りすぎると柔らかくなりすぎて、足を支える力が落ちます
  • 中敷きと紐は外して洗う。革ではない部分は水洗いできる物が多いので、そこは表示に従って

「拭くだけで臭いは大丈夫?」と気になる人は多いですよね。臭いの正体は汗と土と乾き不足なので、素材に関係なく「乾かし切る」ことが効きます。具体的な消臭の手順はスパイクの臭い消しにまとめているので、そちらを見てみてください。

雨や泥で濡れた後の乾かし方——新聞紙と陰干し。衣類乾燥機・ドライヤー・直射日光は避ける

雨の日の試合や練習で、靴の中までびしょ濡れ。翌朝も使うから早く乾かしたい、という時に、いちばんやってはいけないのが「熱で乾かす」ことです。スパイクの底は接着で付いている物が多く、熱がかかると接着が緩んで底が剥がれたり、革が硬くなって割れたりします。急ぐ日ほど、落ち着いてこの順番で。

濡れたスパイクの乾かし方 OKとNGOK先に土と泥を落とす新聞紙を詰めて数時間ごとに替える風通しのいい日陰に置く靴乾燥機は皮革対応で低温か送風2足あれば交互に使うNG衣類乾燥機に入れるドライヤーの熱風・ストーブの前直射日光に当てて干す濡れたまま袋や箱に入れる型崩れしたまま干す
  • 先に土と泥を落とす。泥がついたまま乾くと固まって落ちにくく、革も傷みます。人工皮革なら流して、天然皮革なら拭いて
  • 新聞紙を詰める。丸めた新聞紙をつま先まで詰め、湿ったら新しい物に替えます。最初の数時間は替える回数が多いほど早く乾きます。新聞紙がなければキッチンペーパーでも
  • 風通しのいい日陰に置く。玄関の床に直置きより、少し高い所で空気が通る場所に。扇風機やサーキュレーターの風を当てるのは、熱ではないので大丈夫です
  • 靴乾燥機を使うなら、皮革対応の表示がある物を低温か送風で。靴乾燥機は衣類乾燥機と違って熱が弱い物が多いですが、それでも「革OK」「低温」の表示は確かめて。高温の設定で長時間かけるのは避けてください

直射日光も、実は熱と同じ働きをします。日なたに置くと表面だけ先に乾いて硬くなり、色あせも進みます。「日光で殺菌」のつもりが革を傷める形になるので、干すのは日陰が基本と覚えておくと迷いません。濡れた靴の乾かし方の全体像は、濡れた靴の洗い方と臭いでも触れています。

ピンまわりの手入れ——土とサビを落とす。手を切らない扱い方

陸上スパイクのピンや野球スパイクの金具は、鋭くて、しかも土がたまりやすい場所です。ここの手入れを飛ばすと、サビでピンが固着して外れなくなったり、土の重みで走りにくくなったりします。

  • 使った日のうちに土を落とす。乾いた土は割り箸や竹串でかき出し、ブラシで払います。濡れた土は乾いてからの方が落ちやすいです
  • サビは乾いた布、それでもだめなら軽くブラシ。うっすら赤くなった程度なら乾いた布でこするだけで落ちます。金属用のブラシは削れすぎるので、まずは硬めの靴ブラシで
  • ピンは時々緩めて締め直す。ずっと締めっぱなしだと固着します。専用レンチで、月に1度くらい緩めて土を払い、また締める。この時、潤滑剤は「ごく少量」で。つけすぎるとピンが緩みやすくなります
  • ピンの先を自分や人に向けない。洗う時は靴の底を外側に向け、手で持つ時はかかと側を持ちます。厚手の手袋があると、ブラシが滑った時に手を守れます
  • 子どもの手の届かない所に置く。ピンの先は思っている以上に鋭く、小さい子が触って手を切る話はよく聞きます。乾かしている間も高い所に

ピンが固くて回らない、角がなめてしまった、という時は力ずくで回すと悪化します。段取りはスパイクのピンが取れない時にまとめたので、そちらで確かめてから作業してください。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、洗うより乾かす方が難しいと思っています。急いでいる時ほど熱に頼りたくなりますよね。新聞紙を切らさないことが、いちばん地味で、いちばん効く手入れだと思います』

💡 この困りごとへの提案

雨の日が続く時期や、2足で回せない家では、皮革対応で低温や送風の設定がある靴乾燥機が1台あると、翌朝までに乾かす段取りが楽になります。使う時は「革OK」の表示と、高温にしない設定を確かめてくださいね。


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洗ったのに臭いが戻る人はスパイクの臭い消しへ。ピンが固くて外れない、角がなめた、という人はスパイクのピンが取れない時を先にどうぞ。スニーカーの白い部分を洗いたい時は白いスニーカーの洗い方、雨で濡れた普段の靴は濡れた靴の洗い方と臭いにまとめています。

まとめ:素材を見て、人工皮革は洗う・天然皮革は拭く。熱で乾かさず、ピンは土とサビを落とす

  1. 水洗いは素材で決める。人工皮革は洗える物が多く、天然皮革は水につけずに拭く
  2. 人工皮革は乾いた土を落としてから。ぬるま湯と中性洗剤、ブラシで洗い、すすいで陰干し
  3. 天然皮革は固く絞った布で拭く。乾いてから革用クリームを薄く
  4. 乾かすのは新聞紙と日陰。衣類乾燥機・ドライヤー・直射日光は接着が剥がれる元
  5. ピンは使った日に土を落とす。先を人に向けず、厚手の手袋、子どもの手の届かない所へ

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

スパイクの洗い方の早見表:水洗いできるかは素材で決まる。人工皮革は乾いた土をブラシで落としてから、ぬるま湯に中性洗剤を溶かしてブラシで洗い、すすいでタオルで押さえ、新聞紙を詰めて日陰で乾かす。天然皮革は水につけず、ブラシで土を落として固く絞った布で拭き、乾いてから革用クリームを薄く。雨で濡れた後は土を落として新聞紙を数時間ごとに替え、日陰に置く。衣類乾燥機・ドライヤーの熱風・直射日光は接着が剥がれるので避け、靴乾燥機は皮革対応で低温か送風。ピンは使った日に土を落とし、先を人に向けず厚手の手袋、子どもの手の届かない所に置く

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