クエン酸で靴の匂いを取る——向くにおいと、素材を傷めない使い方

家事

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玄関で靴を脱いだら、むわっとにおう。靴箱を開けるたびに気になる。そんな時、掃除用のクエン酸が家にあると「これで取れないかな」と思いますよね。スプレーにして吹きかけるやり方もあるので、試してみたくなりますよね。

先に結論をひとつ。靴のにおいは、汗と皮脂、それを好む菌から出ていることが多く、クエン酸だけで決まる話ではありません。クエン酸は酸性で、においを和らげるのに使われることはありますが、まずは中敷きを外して、洗えるなら洗って、しっかり乾かすのが先です。そのうえで、靴の素材と表示を見て、使えると分かった時だけ、目立たない所で試してから使います。革やスエード、接着部分の多い靴には、酸が向かないことがあります。順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ何のにおいか知りたい→汗と皮脂と菌。表で見分ける第1章へ ▶洗える布の靴→洗って乾かすのが先第2章へ ▶クエン酸を使いたい→表示どおり。目立たない所で試す第3章へ ▶革やスエードの靴→クエン酸は使わない第4章へ ▶においが戻ってくる→乾かし方と履く間隔を見直す第5章へ ▶

ケース別に読む:においの出どころを知りたい人|洗える布の靴の人|クエン酸を使いたい人|革やスエードの靴の人|においが戻る人

4コマ漫画|靴のにおいと乾かし方においが気になるこの靴、なんだかにおいがする靴箱1玄関で気づく洗わず上からスプレーすれば大丈夫でしょスプレー2汚れが残ったまま洗って陰干し中敷きも外して風を通そう靴ハンガー3素材を見て手入れにおいが軽い乾かすと違う靴ハンガー4乾かし方が大事

靴のにおいの出どころと、クエン酸・重曹の向き不向き

靴の中は、汗をかきやすく、風が通りにくい場所です。湿った状態が続くと、皮脂や汗の汚れが分解されてにおいが出やすくなります。においの出どころは、中敷きと靴の内側の布が中心です。外側の汚れより、内側に残った汗の影響が大きいと考えておくと、対処が決めやすくなります。

クエン酸と重曹は、どちらも掃除でよく並べて語られますが、得意な方向が違うとされています。靴のにおいに使う時の目安を、表にしました。効き方は靴の素材やにおいの種類で変わるので、あくまで目安です。

道具 使われることが多いにおい 気をつけること
クエン酸(酸性) 汗がたまった、つんとした系のにおい 革・金属・接着部分は表示を確かめる
重曹(弱いアルカリ性) 酸っぱい、こもった系のにおい 中に残さない。布靴は払い落とす
洗って乾かす ほとんどのにおいの土台 洗えるかは靴の表示で確かめる

表の三段目が、実は土台になる部分です。においの元になっている汚れを落とさないまま、上から何かを足しても、においが戻りやすくなります。逆にいえば、洗って乾かす段階ができていれば、クエン酸が必要ない場合もあります。

「重曹とクエン酸、どっちを使えばいいの?」と迷う時は、まず、においの種類を思い出してみてください。つんとする、酸っぱい、こもった、のどれに近いかで、使う物の候補が変わります。ただ、どちらも靴の素材によっては合わないことがあるので、候補が決まったら、必ず靴の表示を確認してから進めます。2つを同時に混ぜて使うことはせず、使うなら別の日に、片方ずつ試してください。

洗える布の靴は、洗って乾かすのが先

布製のスニーカーなど、洗える靴なら、においの対処は洗うことから始まります。靴の内側のタグや、メーカーの案内に「洗える」と書かれているかを確認してください。表示がない靴や、洗えないと書かれた靴は、水に浸けないでください。

洗う時は、中敷きと靴ひもを外し、泥やほこりを払ってから、靴用の洗剤か中性洗剤で、やさしく洗います。洗剤の量や時間は、洗剤の表示にしたがってください。泥汚れの落とし方は靴の泥汚れの落とし方が詳しいので、先に読んでおくと進めやすくなります。洗った後は、洗剤を残さないようにしっかりすすぎましょう。すすぎ残しもにおいの原因になります。

洗えない靴の場合は、水洗いをやめて、中敷きを外して陰干しします。外側は固く絞った布で拭く程度にして、そのうえで乾かしてください。濡らしすぎると、型崩れやシミの原因になります。

中敷きは、外せるなら外して別に洗うのがおすすめです。靴の中で汗を多く受けるのは中敷きだからです。外せない中敷きは、靴ごと乾かす形になります。靴ひもも外して洗うと、全体がすっきりします。洗った中敷きは、日陰で、表と裏の両方が乾くまで干してください。乾ききっていない中敷きを戻すと、においが戻る原因になります。

クエン酸を使う時の手順——表示どおり、目立たない所で試す

洗って乾かした後も気になる時に、クエン酸を使う選択肢が出てきます。クエン酸は、必ず製品の表示どおりに使ってください。濃さや使う量は製品によって違うので、表示で確かめてください。

クエン酸を使う流れ1素材を確かめる靴の表示を見る→2少し試す目立たない所で→3拭いて乾かす酸を残さない
  1. 靴の表示を見て、クエン酸が使える素材か確かめます。
  2. 靴の内側の目立たない所に、薄めた液を少しだけ付けて、変色や傷みがないか見ます。
  3. 問題がなければ、布で軽く拭くように使います。吹きかけすぎて、中が濡れすぎないようにします。
  4. その後は、水で湿らせた布で拭いて酸を残さないようにして、よく乾かします。

作業中は、ゴム手袋をして、窓を開けて換気をしてください。クエン酸は目や皮膚に触れると刺激になることがあります。子どもやペットの手の届かない所で作業しましょう。そして大切な注意がひとつ。塩素系の漂白剤やカビ取り剤とは、同じ時に使わないこと。酸性の物と塩素系が混ざると、有害なガスが出るおそれがあります。「まぜるな危険」の表示のある物は、近くで同時に使わないのが基本です。

使い終わった後に、靴の中に酸が残っていないか、においが変わっていないかを見てください。強いにおいが出る、素材が白っぽくなる、べたつくといった変化があれば、それ以上は続けず、水拭きで残りを取って乾かします。心配な時は、購入した店や靴の修理店に相談すると安心です。

革・スエード・接着部分の多い靴は、クエン酸を使わない

ここは、使う前に必ず確かめてほしい章です。革靴やスエードは、酸でシミや色ムラ、風合いの変化が出ることがあります。靴底や側面の接着剤の部分、金属の飾りやホックも、酸で傷む場合があります。

クエン酸を使う靴OKNG洗える布の靴表示で使える素材スエードや革金具や接着部分

革やスエードの靴のにおいは、クエン酸ではなく、陰干しと専用の手入れで考えるのが安全です。スエードについては、濡らさずにできる手入れをスエードの匂い取りにまとめています。それ以外の素材で判断に迷う時は、靴の取扱表示と購入した店の案内を見て、迷ったら使わないでください。

また、スリッパのように、家の中ではく物のにおいも、似た考え方で対処できます。素材を見てから拭く、乾かす、という順番はスリッパの匂い対策の記事が参考になります。

乾かし方と、においを戻さない習慣

においが戻ってしまう、大きな原因は、乾ききらないまま履いたり、しまったりすることです。洗ったり拭いたりした後は、風通しのよい日陰でしっかり乾かします。直射日光や高温は、素材の傷みや変形につながることがあるので避けましょう。

乾かし方の順番1中敷きを外す内側まで風を通す→2日陰で干す靴用ハンガーで逆さに→3乾いてからしまう靴箱は少し開ける

靴の中の湿気を早く逃がしたい時は、靴用のハンガーで逆さにつるすと、口が開いて風が通ります。新聞紙を丸めて入れておくのも、湿気を吸わせる手段のひとつです。濡れたら新聞紙を替えてください。

💡 この困りごとへの提案

洗った靴は、靴用のハンガーに吊るして干すと、内側まで風が通りやすくなります。


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ふだんの習慣も大切です。同じ靴を毎日履かず、休ませる日を作ると、内側が乾く時間ができます。脱いだ後は、すぐ靴箱に入れず、少し風に当ててから。靴下をきちんと乾いた物にする、足を洗って乾かしてから履く、というのも、においを減らす近道です。スニーカーの音や調子が気になる時は、スニーカーがキュッキュッと鳴る記事も役立ちます。

ゆきこ( ゚Д゚)『においが気になる時ほど、何かを足したくなりますよね。でも、まず乾かす、それでも残るなら素材を見てから試す、の順番にすると失敗しにくいと思います』

あわせて読みたい

靴の汚れから整えたい時は靴の泥汚れの落とし方、スエードの靴はスエードの匂い取り、家の中のにおいはスリッパの匂い対策へ。

まとめ:靴のにおいは、洗って乾かしてから、素材を見てクエン酸

  1. 先に洗って、しっかり乾かす。中敷きは外す
  2. クエン酸は表示どおり。目立たない所で試してから使う
  3. 革・スエード・接着部分には使わない。迷ったら使わない
  4. 塩素系とは同時に使わない。手袋と換気を忘れない
  5. 休ませて風を通す。乾かしてからしまう

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

クエン酸で靴の匂いを取る早見表:靴のにおいは汗と皮脂と菌が出どころで、洗って乾かすのが先。洗える布の靴は中敷きを外して洗い、洗えない靴は陰干し。クエン酸は靴の表示を確かめ、目立たない所で試してから、表示どおりに使い、拭いて酸を残さない。革、スエード、金具、接着部分には使わない。塩素系の漂白剤やカビ取り剤とは同時に使わず、手袋と換気をする。乾かしてからしまい、靴を休ませる。

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