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床に布団を敷いて寝るのは、部屋が広く使えて、朝たためば掃除もしやすくて、私は好きなんです。でも梅雨のある朝、布団をめくったら床がじっとり濡れていて、裏側にうっすら黒い点。あの瞬間の「うわ」は、一度経験すると忘れられませんよね。だからといって、すのこベッドを買うほどでは……と迷っている人、多いと思います。
先に結論をひとつ。すのこベッドがやっている仕事は「布団と床の間に空気の層を作って、湿気の逃げ道を作る」こと、ほぼこれだけです。だから同じ働きをするものなら代用できますし、組み合わせ次第ではベッドより手軽に済みます。何で代用できて、何は向かないのか、そして「やっぱり買ったほうがいい」のはどんな時か、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:すのこマットを考える人|除湿シートで済ませたい人|パレットで作りたい人|家にあるもので済ませたい人|毎朝上げられない人
すのこベッドの役目は「布団と床の間に空気の層を作る」こと
人は寝ている間にコップ1杯分ほどの汗をかく、とよく言われます。その水分は布団を通って下に抜けていくのですが、床に直接敷いていると、抜けた先が床で行き止まり。布団の裏と床の間に湿気がたまって、そこにカビが出ます。
すのこベッドは、板のすき間と床からの高さで、その湿気を横と下に逃がす道具です。裏を返せば、代用に必要な条件は次の2つだけなんです。
- 布団の裏に空気が通る空間があること(すき間、凹凸、通気する素材)
- その空間の素材自体が、湿気をため込まないこと(吸っても乾く、または吸わない)
この2つを満たすものが「代用になるもの」、満たさないものが「向かない代用」です。ここを軸にすると、家にあるもので判断できるようになりますよ。
代用①すのこマット——ベッドより手軽で、たためる
「すのこベッドは要らないけれど、すのこは欲しい」という人にいちばん近いのが、布団の下に敷く薄いすのこマットです。桐やヒノキの薄い板をつなげたロール式や、二つ折り・四つ折りにたためるタイプがあって、朝は布団と一緒に立てかけられます。
- 高さが数センチしかないので、部屋に圧迫感が出ない。子どもの寝床にも、落ちる心配がなくて向いています
- たためるタイプは、山形に立てて布団を干す台にもなる。梅雨時はこれがかなり助かります
- 注意は、床との接地面にほこりと湿気がたまりやすいこと。週1回はマットも立てかけて、床を拭く
- ロール式は板の継ぎ目に髪の毛やほこりが入りやすいので、掃除機で吸ってから巻く
代用②除湿シート・ジョイントマット+除湿——いちばん手軽。干して繰り返し使える
すのこの「空気の層」とは違う仕組みですが、布団の下に敷いて湿気を吸い取る除湿シートも、床で寝る人の定番です。シリカゲルなどの吸湿材が入っていて、布団から抜けてくる湿気を受け止めてくれます。
- 薄くて軽いので、布団と一緒にたためる。収納も場所を取りません
- 多くのものに「吸湿のサイン」(色が変わる目印)が付いていて、変わったら天日干しで復活。繰り返し使えます
- 限界は「吸える量に上限がある」こと。干すのを忘れると、吸いきれない湿気が床にたまります。サインをこまめに見る前提の道具です
- すのこマットと重ねると、空気の層+吸湿の両方になって、床で寝る対策としてはかなり強い組み合わせになります
子ども部屋によくあるジョイントマットも、除湿シートと組み合わせるなら代用の候補です。床の冷たさをさえぎってくれるので、冬に床と布団の温度差で結露するのを減らす働きがあります。ただしジョイントマットは通気しない素材なので、それだけでは布団の裏に湿気がたまります。ジョイントマットの上に除湿シート、その上に布団の順に重ねて、たまにはマットもめくって乾かしてください。
代用③パレット——見た目は良いけれど、ささくれ・釘・耐荷重に注意
木製のパレット(荷物を運ぶ時の台)を並べて、その上に布団やマットレスを置く方法。海外の部屋のような雰囲気になるので人気がありますが、もともと寝るために作られていないものなので、注意することが多めです。
- ささくれと釘。荒い木材でできていて、表面のささくれや、飛び出た釘の頭で布団や体を傷つけることがあります。使うなら紙やすりで角を落として、釘の頭が出ていないか全部確かめる。子どもが乗る可能性があるなら、私はおすすめしません
- 耐荷重が分からない。荷物用の耐荷重と、人が寝返りを打つ時にかかる力は別です。板が割れたり、たわんだりすることがあります
- 中古のパレットは、何を運んでいたか分からない。薬品や食品のにおいが染みていることもあるので、寝る場所に使うなら新品か、用途の分かるものを
- 高さがあるので、落ちる。小さな子どもの寝床には向きません
やすりをかける時は、木くずを吸わないようマスクをして、換気を。角は丸めてから使ってくださいね。
向かない代用——段ボール・発泡スチロール・毛布だけ
「床との間に何か挟めばいい」と思って、家にあるもので済ませたくなるのですが、湿気を含んでしまうもの、つぶれてすき間がなくなるものは逆効果です。
- 段ボール。紙なので湿気をどんどん吸って、乾きません。吸った湿気で床との間がずっと湿ったままになり、段ボール自体にカビが出ます。虫の住みかにもなりやすいので、寝る場所の下に長く置くのは避けたいところです
- 発泡スチロール。通気しない素材なので、布団から抜けた湿気が上面にたまります。そして体重でつぶれて、すき間がなくなる。断熱にはなっても、湿気対策にはなりません
- 毛布やラグを重ねるだけ。ふかふかになって気持ちいいのですが、布は湿気を吸って、下に逃がす道がありません。布団が2枚になったのと同じで、いちばん下の1枚が湿ります
- ビニールシート・レジャーシート。湿気を通さないので、床は守れますが、布団の裏がびしょびしょになります。床を守りたい時に一時的に、という使い方までです
ちなみに、「今夜だけ」の応急で新聞紙やワイヤーネットを使う話や、押し入れの収納下の話は、すのこの代用になるもののほうにまとめています。この記事は「毎晩の寝床」の話なので、応急の話はそちらをどうぞ。
どの代用でも足したい習慣——朝に布団を上げる、床を乾かす
代用を何にするかより、実はこちらのほうが効きます。朝、布団を上げて、床に空気を当てる。それだけで、湿気がたまる時間が半分になります。
- 起きたら布団を二つ折りにする、または立てかける。裏側に空気を当てるのが目的なので、床にべたっと置いたままにしない
- 床を1分だけでも乾かす。窓を開けるか、扇風機を回すか。床が湿っていたら乾いた布で拭く
- 週1回は敷いたものも上げる。すのこマットも除湿シートも、床との間にほこりと湿気がたまります
- 布団も週1回は干す(または乾燥機)。抜けなかった湿気を布団側からも飛ばす
もし、布団の裏にすでに黒い点が出ているなら、その布団はそのまま使わず、天日干しをしても落ちない場合は買い替えを考えてください。カビが体にどう影響するかは人によって違うので、私からは断定しませんが、気になる症状が続くなら医療機関で相談を。
それでもすのこベッドを買ったほうがいい人
代用で十分な人と、買ったほうが楽な人の線引きは、「毎朝布団を上げられるか」だと思っています。
- 毎朝上げるのが無理。仕事で朝が早い、寝室が狭くて立てかける場所がない。敷きっぱなしになるなら、高さのあるベッドで常時通気させたほうが結局楽です
- マットレスで寝たい。厚みのあるマットレスは重くて毎日上げられないので、ベッドが前提になります
- 1階・北向き・結露する部屋。代用の吸湿では追いつかないことがあります
- 腰やひざが痛くて、床からの立ち上がりがつらい。これは湿気の話ではなく体の話。ベッドの高さそのものが助けになります
買うと決めたら、すのこベッドで後悔した理由と失敗しない選び方で、きしみや寝具との相性、耐荷重の見方を先に読んでおくと、選び間違いが減ります。
ゆきこ( ゚Д゚)『子ども部屋はすのこマット+除湿シートで床に布団、という家は多いですよね。朝、布団を山にして立てかけるのを「起きた合図」にしておくと、忘れた日は除湿シートのサインが色を変えて教えてくれます。正直、あの目印がなかったら私は干すのを忘れるタイプです』
床で寝る対策を今日から始めるなら、まず布団の下に敷く除湿シートを1枚。すのこマットと迷っている間も、これだけは先に敷いておくと安心です。
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すのこベッドを買うか迷っている人は、すのこベッドで後悔した理由と失敗しない選び方を先に。すでに持っていて音が気になる人はすのこベッドがギシギシうるさい時の直し方へ。「今夜だけ」の応急や押し入れの湿気はすのこの代用になるものにまとめています。
まとめ:空気の層を作れるものなら代用できる。湿気を含むものは逆効果
- すのこベッドの役目は布団と床の間に空気の層を作ること。同じ働きなら代用できる
- すのこマット+除湿シートの重ねが一番強い。ジョイントマットは除湿と組み合わせる
- パレットはささくれ・釘・耐荷重に注意。子どもの寝床には向かない
- 段ボール・発泡スチロール・毛布だけは向かない。湿気を含んでつぶれる
- 朝に布団を上げるのが一番効く。毎朝無理ならベッドを考える
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手順を1枚にまとめました。



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