ホトトギスとカッコウの違い——大きさと胸の模様の見方

生活

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灰色の背中に、胸の横じま。細長い体で、木の枝に止まっている。図鑑や写真を見ていると、ホトトギスとカッコウは、本当によく似ていますよね。「どこが違うの?」と思うのは自然なことで、見分けは慣れた人でも難しいと言われています。

先に結論をひとつ。どちらもカッコウの仲間で、見分けの目安は「大きさ」「胸のしまの太さ」「いる場所」と言われます。カッコウのほうが大きめで、しまは細め。ホトトギスはやや小さめで、しまは太めです。ただ、姿だけで決めるのは難しいので、図鑑の写真と見比べるのがいちばんの近道です。

このページでは、目安の見方、ツツドリという似た鳥、姿が見えない時の考え方を順番に整理します。いまの状況に近い所から読んでください。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ大きめで胸のしまが細い→カッコウの目安と言われる第1章へ ▶小さめで胸のしまが太い→ホトトギスの目安と言われる第2章へ ▶ホトトギスに似ている→ツツドリの可能性もある第3章へ ▶姿がはっきり見えない→決めつけず図鑑と見比べる第4章へ ▶

ケース別に読む:大きめでしまが細い鳥|小さめでしまが太い鳥|ホトトギスに似た別の鳥|姿がはっきり見えない時

4コマ漫画|似ている鳥の見分け1そっくりな鳥どっちも同じに見える胸のしまがよく似ている2姿だけで決めるしまが太いからこれで決まり1羽だけでは比べにくい3目安を3つ見る大きさ、しま、場所の順に大きさとしまと場所4図鑑と見比べる写真と見比べてみよう決めつけず写真と照合

大きめで胸のしまが細い鳥は、カッコウの目安

カッコウは、ハトくらいの大きさと言われる鳥です。ホトトギスと並べると、体つきがひとまわり大きく見えます。胸からおなかにかけての横じまは、細くて数が多めという目安があります。

出会う場所も、手がかりのひとつです。カッコウは、開けた草地や林の縁など、見通しのよい場所の木の枝に止まっていることが多いと言われます。一方で、ホトトギスは山地の林などで出会う、という説明がよく見られます。もちろん例外はあるので、あくまで補助的な目安として使ってください。

大きさとしまの目安カッコウハトくらいしまは細めホトトギスやや小さめしまは太め
見るところ カッコウ ホトトギス
大きさの目安 ハトくらい ハトより小さめ
胸のしま 細めで数が多い 太めで間隔が広い
体つき がっしりして見える やや細身
いる場所の目安 開けた草地や林の縁 山地の林など
来る季節 初夏 初夏

この表は、一般に言われている目安をまとめたものです。大きさは、距離や枝の太さと比べて見るとつかみやすいのですが、1羽だけを見ていると「大きいのか小さいのか」が分からなくなります。そんな時は、無理に決めなくて大丈夫です。

小さめでしまが太い鳥は、ホトトギスの目安

ホトトギスは、ハトより小さめで、やや細身の鳥です。胸の横じまが太めで、間隔も広めと言われます。尾は長めで、飛んでいる時の細長いシルエットも手がかりになります。ホトトギスだけを詳しく知りたい時は、ウグイスとの比較で姿と暮らし方をまとめたウグイスとホトトギスの違いも合わせてどうぞ。

胸のしまを見る時は、「太い・細い」をきっちり決めようとしないことが大切です。1羽だけでは比べる相手がいませんし、光の当たり方で、しまの濃さも変わって見えます。写真を撮れる場合は、図鑑の写真と見比べるほうが確実です。

  • しまの太さ。太めならホトトギス寄り、細めならカッコウ寄りと言われます
  • 体の大きさ。周りの鳥や枝との比較でつかみます
  • 体つき。細身か、がっしりしているか

ホトトギスに似て見える別の鳥——ツツドリ

見分けをさらに難しくしているのが、ツツドリという鳥です。同じカッコウの仲間で、姿はホトトギスやカッコウとよく似ていると言われます。胸のしまの太さが、ちょうど2種類の中間くらいに見える、という説明もあります。

似た鳥は3種類カッコウ大きめホトトギスやや小さめツツドリ中間に見える

ツツドリは、姿だけで見分けることが専門の人でも難しいと言われています。つまり「ホトトギスに似ているけれど、少し違うかも」と感じた時は、ツツドリの可能性も頭に置いておく、くらいの考え方で大丈夫です。無理に1つに決めようとすると、かえって間違いやすくなります。

姿がはっきり見えない時は、無理に決めない

カッコウの仲間は、葉の茂った枝の奥にいたり、遠くを飛んでいたりして、姿をじっくり見られないことがよくあります。そんな時は、次の順番で考えてみてください。

  1. 決めつけない。「3種類のどれか」でとどめて大丈夫です
  2. 写真に残せる時は残す。後で図鑑と見比べられます
  3. 季節と場所をメモする。それだけでも、候補がしぼれます

見分けにこだわりすぎず、「カッコウの仲間がいた」という発見だけでも、うれしい出会いです。

どちらも托卵と言われる——卵を預ける相手は鳥によって違う

ホトトギスもカッコウも、自分で巣を作らず、ほかの小鳥の巣に卵を産むと言われています(托卵)。ただし、預ける相手は鳥によって違い、ホトトギスは主にウグイスの巣、カッコウはウグイス以外の小鳥の巣、と説明されるのが一般的です。

卵を預ける相手と言われるホトトギス主にウグイスカッコウほかの小鳥巣に近づかない見つけてもそっと

巣の中の様子は、人が確かめるものではありません。巣やヒナに近づくと、親鳥が巣を離れてしまうことがあります。見つけても、そっとしておくのが鉄則です。

よくある疑問——名前の由来・子どもに聞かれた時・図鑑の選び方

Q. カッコウとホトトギスは、同じ鳥ではないの?
別の鳥です。どちらもカッコウの仲間というだけで、大きさやしまの太さ、よく出会う場所に違いがあると言われます。名前が似ていて姿もそっくりなので、同じ鳥と思われやすいんですね。

Q. 子どもに「どっち?」と聞かれたら?
言い切らなくて大丈夫です。「カッコウの仲間みたいだね。大きさとしまを図鑑で見比べてみよう」と、一緒に調べる形にすると、見分けのコツが自然に身につきます。分からないことを「分からない」と言える関係のほうが、観察は長続きします。

Q. 図鑑は何を見ればいい?
同じ鳥の写真が複数のかたちで載っているものがおすすめです。飛んでいる姿、枝に止まっている姿、胸の模様のアップが並んでいると、見比べやすくなります。

Q. 季節で見分けられる?
どちらも初夏のころに出会うと言われるので、季節だけでは決め手になりません。地域や年によっても時期はずれます。季節は「候補をしぼる材料」くらいに考えるのが安全です。

聞きなしと、観察で気をつけたいこと

カッコウの聞きなしは、そのまま鳥の名前になっている「カッコウ」。ホトトギスは「トッキョキョカキョク」と言われます。鳴き声も手がかりになりますが、姿と合わせて考えるのが基本です。

観察のルールは、シンプルです。

  • 野鳥は法律で守られている。捕まえず、飼わない
  • 巣・卵・ヒナに触れない。落ちているヒナを見つけても、拾わない
  • えさを与えず、巣箱やえさ台で呼び寄せない
  • 犬や猫を近づけない。小さな子と一緒の時は、走って追いかけないように
  • 公園や他人の敷地では、枝や草花を持ち帰らない

カッコウの仲間は、遠い枝の上にいることが多い鳥です。近づかなくても見られるように、双眼鏡があると助かります。8倍前後のものは、枝の上の鳥を見る時に使いやすいとよく言われます。選ぶ時の考え方は双眼鏡の選び方にまとめています。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、この2種類は「全部区別しなきゃ」と思わないほうが楽だと思います。「カッコウの仲間だ」と分かるだけでも、立派な発見ですよね』

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ウグイスの巣に卵を産むと言われる関係はウグイスとホトトギスの違いでまとめています。観察の記録を紙のファイルにとじる時は、穴あけパンチで穴の位置をそろえるコツも使えます。双眼鏡は双眼鏡の選び方からどうぞ。

まとめ:大きさ・胸のしま・場所の3つの目安。決めつけず図鑑と見比べる

  1. どちらもカッコウの仲間で、灰色の背中と胸の横じまが似ている
  2. カッコウは大きめでしまが細め、ホトトギスは小さめでしまが太めと言われる
  3. ツツドリという似た鳥もいる。姿だけの見分けは難しい
  4. 決めつけず、写真を図鑑と見比べる。季節と場所のメモも手がかり
  5. 観察は離れて静かに。捕まえない、えさをやらない、巣に触らない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

ホトトギスとカッコウの違いの早見表:どちらもカッコウの仲間で灰色の背中と胸の横じまが似ている。カッコウはハトくらいで大きめ、胸のしまは細め、開けた草地や林の縁。ホトトギスはハトより小さめでやや細身、しまは太め、山地の林など。ツツドリという似た鳥もいて姿だけの見分けは難しい。どちらも托卵と言われ、預ける相手は鳥によって違う。姿がはっきり見えない時は決めつけず、写真を図鑑と見比べ、季節と場所をメモする。野鳥は法律で守られているので、捕まえない、えさをやらない、巣に触らない、離れて静かに見る。

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