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冬の川や港、池のほとりで白い鳥の群れを見て、「これはユリカモメ?それともカモメ?」と迷う人は多いですよね。どちらも白っぽくて、空をすいすい飛ぶ姿が似ているので、名前を聞かれても自信が持てないことがあります。
先に結論をひとつ。ユリカモメはカモメより小さく、くちばしと足が赤いのが目印と言われます。冬は頭が白く、目の後ろに黒い点のような模様があります。夏に近づくと、頭が黒っぽい茶色になるとされます。カモメはくちばしが黄色っぽく、体がひと回り大きい鳥です。順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:くちばしと足で見分けたい人|頭の色が気になる人|カモとの違いを知りたい人|水辺で見る時の決まり
見分けの早見表——くちばし・足・大きさ
まず全体像です。見る所は「くちばし」「足」「大きさ」「頭」「季節」の5つ。このうち、最初に見るのがくちばしと足の色です。
| 見る所 | ユリカモメ | カモメ |
|---|---|---|
| くちばし | 赤い。先が黒っぽいこともある | 黄色っぽい |
| 足 | 赤い | 黄色っぽい |
| 大きさの目安 | ハトより大きく、カラスより小さいくらい | ユリカモメよりひと回り大きい |
| 冬の頭 | 白い。目の後ろに黒い点 | 白っぽい。模様は個体で違う |
| 見られる季節 | 冬が中心 | 冬の海辺など |
表の中でまず頼りになるのは、赤いくちばしと赤い足です。水に浮いている時は足が見えませんが、くちばしの赤を双眼鏡で見られれば、ユリカモメの可能性が高まります。光の当たり方で色が濃く見えたり、うすく見えたりするので、角度を変えて何度か見てみてください。
大きさは、並んでいる時なら比べやすい目印です。ユリカモメの群れの中に、ひと回り大きな白い鳥がまざっていたら、カモメのなかまかもしれません。ただ、1羽だけだと比べるものがなく分かりにくいので、色のほうを頼りにしてください。
ユリカモメは、群れで行動することが多い鳥と言われます。群れの中には、頭がすっかり白い鳥、まだらの鳥、羽に茶色い模様が残る若い鳥がまざっていることもあります。1羽に絞って、くちばし、足、頭の順に見ていくと、混乱しにくくなります。
迷った時は、次の順番で見ると整理しやすくなります。
- くちばしの色を見る。赤ければユリカモメ、黄色っぽければカモメのなかまの可能性があります
- 足の色を見る。岸辺や杭に止まっている時なら、赤い足が確かめやすくなります
- 頭の模様を見る。冬なら、目の後ろの黒い点が手がかりです
- まわりの鳥と比べる。群れの中でひときわ大きい鳥だけを見て決めないようにします
若い鳥は、羽に茶色っぽい模様が残っていることがあると言われます。大人の鳥とは見た目が少し違うので、さらに迷いやすいところです。そんな時は、くちばしと足の色を頼りに、無理に決めなくて大丈夫です。
夏と冬で頭の色が変わる——冬は白、夏に近づくと茶色
ユリカモメは、季節によって頭の色が変わる鳥です。冬は頭が白く、目の後ろに黒い点があります。夏に近づくと、頭が黒っぽい茶色になるとされます。同じ鳥なのに別の鳥のように見えるので、迷いやすいところです。
頭が茶色になった姿は、北へ帰る前の春先に目にすることもあると言われます。ただ、地域や時期、個体によって変わる時期にはずれがあり、「この月から変わる」とは決まっていません。頭が白と茶色のまだらになっている途中の姿もあります。
- 頭が白くて目の後ろに黒い点:冬の姿のユリカモメ
- 頭が黒っぽい茶色:夏に近づいたユリカモメ
- まだら:変わりかけの途中の姿
「冬の頭の黒い点は何?」という疑問も、よく調べられています。あの黒い点は、目の後ろにある耳のあたりの模様で、冬の姿の目印のひとつと言われます。傷や汚れではなく、ユリカモメの冬の姿の特徴なので、心配しなくて大丈夫です。
なお、ユリカモメという名前は、乗り物の名前としても知られています。この記事で扱っているのは、水辺にやってくる鳥のほうです。
カモとの違いと、ほかのカモメ——浮いている姿を見る
名前が似ている「カモ」と「カモメ」は、別のなかまです。カモメは翼が長くて細く、水面の近くを飛び、水に浮いたり、岸辺に立ったりします。カモはずんぐりした体で、首を水に入れたり、もぐったりします。冬の池で見る色とりどりのカモは、カモメではありません。
カモの見分けはヒドリガモとホシハジロの違いで、水辺を歩く小さな鳥の見分けはイソシギとハマシギの違いで、それぞれ詳しくまとめています。
また、海岸ではウミネコもよく話題になります。ウミネコはくちばしが黄色く、先に赤と黒の模様があると言われます。尾の先に黒い帯があるのも特徴です。ユリカモメと比べると、くちばしの色が違います。
どこで見られるかも、手がかりになります。ユリカモメは川や港、池など、人の暮らしに近い水辺にやってくると言われます。冬になると、同じ場所で毎年のように見られることもあるので、次の冬に同じ場所へ行って見比べるのも楽しみ方のひとつです。ただし、見られる場所や数は年や地域で変わります。
水辺で見る時の決まり——えさをやらない・柵の外に出ない
鳥を見る側が守りたい決まりを、まとめます。
- えさ(パンを含む)をやらない。人の食べ物は鳥の体に合いません。人に集まりやすくなって、まわりの人も困ります
- 柵の外や護岸の端に出ない。足元がぬれたり、くずれたりします。海辺では潮の満ち引きと波にも気をつけます
- 子どもは大人と一緒に。水辺では手をつなぎ、目を離さないようにします
- 犬を放さない。鳥を追い立てないよう、短いリードで連れて歩きます
- 捕まえない・飼わない。野鳥は法律で守られています
- 弱った鳥や死んだ鳥は素手で触らない。見つけたら近づきすぎず、自治体や環境省の案内に従って連絡します
- 私有地や立入禁止の場所に入らない。公園や海辺の物は持ち帰りません
冬の水辺は、思っているより風が冷たく感じます。観察に出る日は、帽子と手袋、風を防げる上着を用意して、長く立ち止まっても体が冷えないようにしましょう。足元がすべりにくい靴を選び、暗くなる前には切り上げると安心です。メモ帳に「くちばしの色」「足の色」「頭の模様」だけ書いておくと、帰ってから図鑑で調べるのが楽になります。
写真を撮りたい時は、フラッシュを使わず、遠くからズームで撮ります。水面は光を反射して、くちばしの色が白くとんで見えることがあるので、角度を変えて何枚か撮っておくと、あとから見比べやすくなります。鳥が飛び立ってしまったら、無理に追いかけず、また戻ってくるのを静かに待ちましょう。
ゆきこ( ゚Д゚)『名前は、くちばしと足の色を見るだけでも、ぐっと近づけると思います。冬の水辺は冷えるので、短い時間でも楽しめれば、それでいいですよね』
💡 この困りごとへの提案
水辺の鳥は、岸から少し離れた所にいることが多いものです。双眼鏡があると、くちばしや足の赤までよく見えて、迷いがぐっと減ります。倍率や重さは、お店で実際にのぞいて、手ぶれしにくいものを選ぶと失敗しにくくなります。
あわせて読みたい
水辺の鳥の見分けはヒドリガモとホシハジロの違いとイソシギとハマシギの違いが続きとして読みやすいです。冬の水辺へ背負って行くリュックのにおいが気になる人は、背中パッドの汗のにおいを洗わずに消す方法を書いたリュックが臭い、でも洗えない時もあわせて読んでみてください。
まとめ:くちばしと足の赤を見る。迷ったら決めなくていい
- ユリカモメは、くちばしと足が赤い。カモメよりひと回り小さい鳥です
- 冬は頭が白く、目の後ろに黒い点。夏に近づくと頭が黒っぽい茶色になります
- カモメはくちばしが黄色っぽく、体がひと回り大きいと言われます
- カモとカモメは別のなかま。浮いている姿やもぐるかどうかを見ます
- えさをやらず、柵の外に出ない。子どもは大人と一緒に見ます
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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