オオカマキリが茶色いのはなぜ?——緑と茶色の違いと、黄色っぽく見える時

生活

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草むらや庭先でカマキリを見て、「茶色いけれど、これもオオカマキリ?緑のとは別の種類?」と首をかしげる人は多いですよね。緑のカマキリのイメージが強いと、茶色い体を見て別の虫のように感じてしまいます。

先に結論をひとつ。オオカマキリには、緑の体と茶色の体の両方がいて、同じ種類のことがあると言われます。色が分かれる理由にははっきりしないところがあり、育つ時のまわりの環境が関係するという説があります。秋に見る黄色っぽく色あせた体は、季節の終わりに近いこともあります。順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ緑か茶色か迷う→どちらもありうる第1章へ ▶なぜ色が違う?→環境が関係する説第2章へ ▶黄色っぽく動きが弱い→季節の終わりかも第3章へ ▶種類を確かめたい→前脚のつけ根を見る第4章へ ▶見つけた→触らずに見る第5章へ ▶

ケース別に読む:緑と茶色で迷う人|色が分かれる理由を知りたい人|黄色っぽい体を見た人|種類を確かめたい人|見つけた時の決まり

4コマ漫画|オオカマキリの色草むらで茶色いカマキリ別の種類?色が気になる1やりがちなNGつかんで持ち帰ろうつかまない・持ち帰らない2離れて観察色と場所を見るだけかまに近づかない3見分けられた茶色も同じ種類かもそっと見送る4

緑と茶色の早見表——色だけでは種類を決めない

まず結論から。オオカマキリは、体の色が緑でも茶色でも、同じ種類のことがあると言われます。色は種類を決める目印として、あてにしにくいんです。3つのパターンを並べると、こうなります。

体の色の3パターン緑の体草むらで目立つ同じ種類のことも茶色の体枯れ草に近い色同じ種類のことも黄色っぽい体色あせて見える秋の終わりに多い
見る所 緑の体 茶色の体 黄色っぽい体
見た目 全体が明るい緑 茶色からこげ茶。枯れ草のよう 緑や茶色がうすく、黄ばんで見える
同じ種類か どちらもオオカマキリのことがある 古くなった体や、弱った体のこともある
見かける時期 夏から秋 秋の終わりに近いころ
迷ったら 色ではなく、前脚のつけ根の色を見る(第4章)

なお、茶色くてひと回り小さいカマキリは、コカマキリという別の種類のこともあります。また、体が幅広く見えるものはハラビロカマキリかもしれません。色だけで決めずに、大きさや体つきも合わせて眺めてみてください。

ここで、よくある疑問に短く答えておきます。

  • 茶色いのは弱っているから? 茶色の体にも元気なものがいると言われます。弱っているかは色ではなく、歩き方やかまの構え方などの様子で見ます
  • 緑から茶色に変わることはある? 成虫になってからは、色はほとんど変わらないとされます
  • 緑は若くて、茶色は年上? 色と年齢は別の話と考えられています

なぜ色が分かれるの?——環境が関係するという説

緑と茶色に分かれる理由は、はっきりしないところがあると言われます。有力とされるのは、育つ時のまわりの環境が関係するという説です。たとえば、まわりの色、湿り気、日の長さなどが、幼虫のころの色に影響するのではないかと考えられています。

とはいえ、「緑の草が多い所なら緑になる」と単純に決まるわけではないとも言われます。生まれつきの性質も関わるという説もあり、ひとつの答えにまとまっていません。同じ草むらで、緑の体と茶色の体が並んでいることもあると言われます。そんな時も、色の違いだけで別の種類と決めつけなくて大丈夫です。ここは、「わからないところがある」と知っておくだけで楽しめる部分です。

色が決まる時期(説)幼虫のころ育つ環境が関係という説がある成虫になるとほとんど変わらないとされる

色が決まる時期は、幼虫のころと考えられています。幼虫は脱皮をくり返して大きくなり、成虫になると、色はほとんど変わらないとされます。脱皮のたびに色が変わることがあると言われますが、これも個体によって違います。

黄色っぽく見える時——秋の終わりのサイン

「オオカマキリ 黄色」と検索する人もいます。秋の深まるころ、体の色があせて黄色っぽく見えるカマキリがいます。動きがゆっくりで、あまり逃げないこともあります。

これは、季節の終わりに近づいた体のことがあると言われます。寒くなると、カマキリは冬を越さず、秋から冬のはじめに一生を終えることが多いと言われます。弱って見えても、手を出したり、つついたりせず、そっとしておいてあげてください。

道の真ん中で動かなくなっている時は、人や自転車に踏まれる心配もあります。その場合は、先ほどの「コップと紙」の手順で、近くの草や木の根元へ移すだけにとどめます。持ち帰ったり、飼ったりはしません。

この時期は、メスが枝や壁などに、泡のかたまりのような卵のうを産むことがあります。卵のうにはさわらない、はがさない、持ち帰らないのが決まりごとです。春に出てくる命が中にいるので、見つけたら離れて眺めるだけにしましょう。

種類を確かめたい時——前脚のつけ根の色を見る

色では決められないなら、何を見ればよいのでしょうか。手がかりになるのが前脚のつけ根の色です。オオカマキリは淡い黄色、チョウセンカマキリはオレンジ色と言われます。

  • 前脚のつけ根が淡い黄色:オオカマキリの可能性が高い
  • 前脚のつけ根がオレンジ色:チョウセンカマキリの可能性が高い
  • よく見えない:無理に決めず、写真を撮れたら拡大して見比べる

見る時は、必ず離れて、触らずに行います。写真を撮れたら、あとから大きくして見比べるのが安全で確実です。くわしい見分け方はオオカマキリとチョウセンカマキリの違いにまとめています。

見つけた時は触らずに見る——子どもと見る時の決まり

カマキリは、近づくと鎌をふり上げて身を守ろうとします。見つけたら、次のことを守ってください。

カマキリを見る時のOKとNG離れて見る静かに眺めるかまに近づかないつかむ・持ち帰る飼わない虫かごにも入れない卵のうにさわるはがさない持ち帰らない
  • つかまない・つぶさない。体を傷つけてしまい、虫もこちらも危険です
  • 持ち帰らない・虫かごに入れない。その場でそっと見て、そのまま帰ります
  • 前脚のかまに指を近づけない。はさまれるとけがをします。特に子どもには伝えておきましょう
  • 卵のうにさわらない。はがさず、持ち帰りません

家の中や玄関に入ってきたときは、素手でつかまずに、コップをかぶせて下に紙を差し込み、そのまま外の草や木の根元へ放します。手で払ったり、つぶしたりしないでください。

草むらに入って探す時は、足元にも気をつけてください。長ズボンと歩きやすい靴で、ほかの虫やとげのある草にも注意します。私有地や立入禁止の場所には入らず、公園の草木は折ったり持ち帰ったりしないのが決まりです。

子どもと一緒に見る時は、「何色かな?」「前脚のつけ根はどんな色かな?」と声をかけてみてください。色の違いを探すだけでも、観察はぐっと楽しくなります。写真を撮る時も、近づきすぎず、遠くからズームで撮るようにすると、虫も驚きません。撮った写真は、前脚のつけ根の色を見比べる時の記録にもなります。

見つけた場所と日付をメモしておくと、次の年に同じ場所で探す楽しみも生まれます。ただし、虫のすみかになっている草や木は折らず、そのままにして帰ります。

ゆきこ( ゚Д゚)『色を見ると別の虫のように思えますが、緑でも茶色でも、同じ種類のことがあるんですよね。色で決めずに、まず離れて眺めるくらいが、虫にもこちらにもちょうどいいと思います』

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前脚のつけ根の色で種類を確かめたい人はオオカマキリとチョウセンカマキリの違い、同じように緑と茶色の体がいる虫で迷ったらクサキリとクビキリギスの違いへどうぞ。野山を歩く道具のやりくりが気になる人は、テントやタープのポールとの兼用も扱ったトレッキングポールの代用ものぞいてみてください。

まとめ:緑でも茶色でも同じ種類のことがある。色で決めず、触らずに見る

  1. オオカマキリは緑でも茶色でも、同じ種類のことがあると言われます
  2. 色が分かれる理由には、育つ環境が関係するという説があります
  3. 黄色っぽい体は、季節の終わりに近いことがあるので、そっとしておきます
  4. 種類を確かめるなら前脚のつけ根。淡い黄色ならオオカマキリです
  5. つかまず、持ち帰らず、卵のうにもさわらない。かまに指を近づけません

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

オオカマキリが茶色いのはなぜかの早見表:オオカマキリには緑の体と茶色の体の両方がいて、同じ種類のことがあると言われる。色が分かれる理由ははっきりしないところがあり、育つ環境が関係するという説がある。成虫になると色はほとんど変わらないとされる。秋の終わりに黄色っぽく色あせた体は、季節の終わりに近いことがある。種類を確かめるには前脚のつけ根の色を見る。オオカマキリは淡い黄色、チョウセンカマキリはオレンジ色。つかまない、持ち帰らない、卵のうにさわらない、かまに指を近づけない。家の中ではコップと紙で外へ

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