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玄関でダウンジャケットを着ようとして、袖のあたりに白い羽毛がふわっ。よく見ると、生地に小さな穴があいていて、そこから羽毛が顔を出している。引っ張ったらどんどん出てきそうで、触るのも怖いんですよね。
うちは小学生の息子が2人いるので、公園のフェンスや自転車のブレーキで、毎年どこかに1つは穴があきます。最初は「もう買い替え?」と思っていましたが、今は数分で直して、翌朝には普通に着せています。
先に結論。2cmくらいまでの穴なら、羽毛を押し戻してナイロン用の補修シールを貼れば自分で直せます。ただし、アイロンで付けるタイプは使わない。大きく裂けた時と縫い目がほどけた時は店へ。この線引きを順番に見ていきましょう。
まず最初にやること:羽毛を「押し戻す」(引っ張らない)
穴を見つけたら、直す前にひとつだけ。出ている羽毛を引っ張って抜かないでください。1本抜くと、つながって次の羽毛が引き出されて、穴の周りの中身がスカスカになります。
- 出ている羽毛を、つまようじの持ち手側やピンセットの背で穴の中にそっと押し込みます。指でも大丈夫ですが、爪で生地を広げないように
- 穴の周りの生地を軽くつまんで、穴を閉じた状態にします。ナイロンの生地は伸びないので、寄せるだけで見えなくなる穴が多いんです
- 出先で補修シールが手元にないなら、絆創膏やセロハンテープを一時的に貼って羽毛が出ないようにしておき、帰ってから直します。応急なので、その日のうちに剥がしてください
自分で直せる?——小さい穴と大きい裂けの線引き
「自分でできる?」の答えは、穴の大きさと場所で決まります。
- 自分で直せる:直径2cm以下の穴やひっかき傷。生地の平らな部分(袖・身頃・背中)。羽毛が少し出ただけ。焚き火の火花などによる小さな焦げ穴も同じ
- 店に出した方がいい:3〜5cm以上の裂け。縫い目(キルティングのステッチ)が切れている。ファスナーやポケットのすぐそば。羽毛が大量に出て中身がへこんだ。生地が擦れて薄くなり、広い範囲に小さな穴
目安として、補修シール1枚(5cm角くらい)で余裕を持って覆える大きさなら自分で。それを超えるとシールの端から剥がれてきて、結局貼り直しの繰り返しになります。
補修シールの貼り方——ナイロン用を「丸く切る」
用意するのはナイロン用(ダウン・アウトドアウェア用)の補修シール1枚とハサミだけ。100均でも手芸店でも、通販でも手に入ります。色はジャケットに近いものを。迷ったら透明か黒が無難です。ハサミは使ったらすぐ片付けて、子どもの手の届かない所へ。
- 周りを拭いて乾かす。穴の周り5cmくらいを乾いた布で拭き、ほこりや皮脂を落とします。濡れていると付かないので、濡れ拭きした場合は完全に乾いてから
- 穴より大きめに、丸く切る。穴の周りに1〜1.5cmずつ余白が出る大きさで、角を作らず丸か楕円に。四角のまま貼ると、角から必ず剥がれてきます。ここが一番のコツです
- 羽毛を押し戻して、穴を閉じた状態で貼る。片手で穴を寄せながら、もう片方の手でシールを中央から置きます。中に羽毛が挟まると浮くので、貼る直前にもう一度押し込んで
- 指の腹で30秒ほど、しっかり押さえる。ジャケットの下に本や板など硬いものを入れると、圧がかかって密着します。シールの端を特に丁寧に
- すぐに着ない。理想は一晩、最低でも数時間そのまま。洗濯は1週間くらい待つと安心です
シールが手元になくて急ぐなら、布用の両面接着シートやナイロン補修布を丸く切って同じ手順で。うちの傘を直した時とやり方は同じです(傘の穴あき補修の記事)。
アイロン接着は使わない——羽毛が傷むから
補修グッズの中には「アイロンで貼るタイプ」の接着布があります。デニムやコットンならこれが一番強いのですが、ダウンジャケットには使いません。理由は3つ。
- 中の羽毛が熱で傷む。羽毛は熱で縮んで、ふくらむ力(かさ高)が落ちます。1か所とはいえ、そこだけへこんだ状態になって、戻りません
- 表地のナイロンやポリエステルが溶ける・テカる。薄い化学繊維はアイロンの温度に耐えられず、穴より大きなテカりや縮みが残ることがあります
- 穴が広がる。アイロンを当てると生地が縮んで、穴の縁が引っ張られて大きくなることも
同じ理由で、ドライヤーの熱風で補修シールを温めて密着させるのもやめておきましょう。手の圧で十分です。また、瞬間接着剤は乾くとカチカチになって、生地が動くたびに割れ、白く跡が残るので使いません。
修理料金の目安と、店に出す判断
店に出す場合、選択肢はダウン専門の修理店、一般の洋服お直し店、クリーニング店の補修サービス、ブランドの直営修理の4つ。
- 小さな穴のあて布・補修シール貼り:1,000〜3,000円前後
- 裂けの縫い直し・共布のあて布:3,000〜8,000円前後。目立たない仕上げ(かけはぎ風)はさらに上
- ブランド直営の修理:数千円〜1万円以上。純正の生地で直せるのが強み。往復に数週間かかることも
- 羽毛の補充:中身が減った場合。数千円〜で、店によっては対応していません
判断の目安は、「ジャケットの値段の2〜3割以内なら直す価値あり」くらいで考えると悩みません。数万円のダウンなら店に出して長く着る、数千円のものなら自分でシールを貼って気楽に着る。どちらも正解なんです。
また穴をあけないために
- ポケットに鍵やカッターを入れない。内側からの穴のほとんどはこれ
- リュックの金具やベルトのバックルに注意。擦れる場所は必ず薄くなります
- 子どもは自転車・フェンス・公園の遊具。うちはこれで毎年1つ
- 猫の爪。膝に乗った時の小さなひっかきが、後で羽毛の出口になります
- 洗濯はネットに入れて、ファスナーを閉じて。洗濯機の中で他の服の金具とこすれます
- シーズン終わりに全身チェック。小さいうちにシールを貼っておけば、来年の朝に慌てません
ゆきこ( ゚Д゚)『次男のダウン、公園から帰ってきたら背中から羽毛がぽわぽわ。「羽が生えた!」と喜んでいましたが、私は真顔で押し戻して、丸く切ったシールを貼りました。翌朝には普通に着て出ていったので、母の勝ちです』
補修シールは1枚持っておくと、ダウン以外にもレインコートや傘、テントにも使えて便利です。
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同じシールで直せる傘の穴あき補修と、冬の上着でもう一つ多いトラブル、ファスナーが片方外れた時の直し方もどうぞ。
まとめ:押し戻す→丸く切ったシール→熱は使わない→大きい裂けは店
- 羽毛が出たら引っ張らず、押し戻す
- 2cm以下の穴なら自分で。3〜5cm以上の裂けや縫い目切れは店へ
- ナイロン用の補修シールを穴より1cm大きく丸く切って、穴を閉じた状態で貼る
- アイロン接着・ドライヤー・瞬間接着剤はNG。羽毛と生地が熱で傷む
- 店の目安は小穴1,000〜3,000円、裂け3,000〜8,000円前後。値段の2〜3割以内なら直す
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手順を1枚にまとめました。



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