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洗濯物を畳んでいたら、長男のジーンズの膝がぱっくり。よく見たら次男のは股の内側が薄くなって、光が透けている。自分のお気に入りは、ポケットの口が糸ごとほつれてきて…。ジーンズって、破れる場所がだいたい決まっているんですよね。
先に結論をひとつ。穴の場所によって、向いている直し方が違います。膝は100均の補修クロスでも何とかなるけれど、股はそれだけだとすぐ剥がれる。ポケット口は縫うのが一番。「どこが破れたか」から順番に見ていきましょう。
まず見る:穴の場所で直し方が違う(膝・股・ポケット口・裾)
- 膝——転んだり、しゃがんだりで生地がすれて薄くなり、横に裂けるのが定番。曲げ伸ばしは多いけれど、こすれは少ないので、アイロン接着の補修クロスだけでも一応もつ場所。子どものジーンズなら、これで十分な場合が多いです
- 股(内もも)——歩くたびに左右がこすれて、生地が薄くなってから破れます。いちばん直しにくい場所。接着だけだと、こすれで数回の洗濯のうちに端から浮くので、裏から当て布をして縫うのが基本。周りの生地も薄くなっているので、穴より大きめに補強します
- ポケット口・ベルト通し——手を入れる、引っぱる、で縫い目がほつれる場所。穴というより「糸切れ」なので、ほつれた所を手縫いで縫い直すのが一番きれいで長持ち。接着は向きません
- 裾——靴で踏んで薄くなる、ほつれる。裾の話はジーンズの裾上げを自分でやる方法で、ほつれの止め方も含めて分けて書いています
- お尻——座るたびにこすれる場所で、股と同じ扱い。裏から当て布+縫い。目立つ場所なので、糸の色合わせをていねいに
いちばん手軽:100均のデニム補修クロス(アイロン接着)の手順
「ダイソーでリペアできる?」と聞かれたら、答えは「膝ならできる。股は仮止めとして」。ダイソーなどの100均には、デニム柄の補修クロス(裏にアイロン接着のりが付いた布)が110円前後で売られています。色は濃いインディゴ、うすいブルー、黒などがあるので、手持ちのジーンズに近い色を選んでください。
- 穴の周りの飛び出した糸を、はさみで短く切る。長いまま残すと接着面が浮きます。全部は切らず、生地のほつれた縁を整える程度で
- 補修クロスを、穴より各辺2cm以上大きく切る。角を丸く切ると、洗濯で角からめくれにくくなります。カッターを使うなら下に厚紙を
- ジーンズを裏返し、穴の周りにアイロンをかけて平らにする。しわがあると接着が浮きます
- 裏側から穴に当てて、当て布をして、中温のアイロンで10〜20秒しっかり押す。滑らせずに、体重をかけて置く。周りに空気が残らないように、真ん中→外へ
- 完全に冷めるまで動かさない。熱いうちは剥がれます。冷めたら表に返して、穴の縁を指で押さえて確認
- 表側の穴が大きい時は、表からも同じクロスを穴の形に切って貼ると、目立ちにくくなります。ただし表に貼った分は見えるので、色合わせが勝負
アイロンは子どもの手の届かない所で。接着のりは熱で溶けるので、アイロン面にはみ出させないように、当て布は必ず使ってください。
補修クロスの限界——正直に言うと、剥がれます
ここは正直に書きますね。アイロン接着の補修クロスは、「貼っただけ」だと洗濯を繰り返すうちに端から浮いてきます。特に股やお尻のようにこすれる場所は、数回〜10回くらいの洗濯で角がめくれることが多いです。そして剥がすと、のりが残って白っぽい跡が付く。跡は消しにくいので、「あとできれいに縫い直したい」と思っている場所には、最初から貼らない方がいいです。
長持ちさせるコツは3つ。
- 貼ったあと、クロスの縁を一周、手縫いで押さえる。これだけでめくれがほぼ止まります。糸はジーンズに近い色で、目は大きめでも大丈夫
- 洗濯は裏返してネットに入れ、乾燥機は使わない。乾燥機の熱でのりがゆるみます
- 剥がれてきたら、縁だけもう一度アイロン。全体を貼り直すより、浮いた所だけ押さえる方が長持ちします
そう覚えておくと迷いません。補修クロスは「仮止め」で、仕上げは糸。子どものジーンズで「来年までもてばいい」なら、貼って縁を縫うだけで十分なんです。
長持ちさせるなら:裏から当て布+手縫い・ミシン(破れを補修するには)
「破れを補修するには?」と聞かれた時、私が一番おすすめするのはこれです。裏から当て布をして、表から縫い留める。ミシンがなくても手縫いでできますし、縫い目をあえて見せるのが「ダーニング」「刺し子風」として好まれるようになったので、下手でも味になるんです。
用意するもの:当て布(履かなくなったジーンズの裾やポケットの裏を切るのが一番色が合います。なければ補修クロスや厚手の綿布)、針(デニム用の太い針か、厚地用)、糸(デニム用の太めの糸か、刺し子糸。色はジーンズに合わせるか、あえて白や生成りで見せる)、まち針か布用の仮止めのり、はさみ。
- 穴の周りの薄くなった部分の範囲を確認。光に透かして見ると、穴より一回り広く薄くなっています。当て布はその薄い部分を全部覆う大きさに切ります。股なら穴の周り3〜4cm以上
- ジーンズを裏返し、当て布をまち針か仮止めのりで固定。表に返して、穴の位置に当て布が来ているか確認
- 穴の縁を、当て布に縫い付ける。穴の縁のほつれた糸をある程度整えてから、縁をぐるっと細かく縫って当て布に留めます。ここで穴がふさがります
- 穴の周りを、細かい縫い目で何列も往復する。横方向に2〜3mm間隔で、当て布の範囲いっぱいまで。これが「たたき」と呼ばれる補強で、修理店でミシンでやるのと同じ考え方です。手縫いなら並縫いで十分
- ミシンがあるなら、ジグザグ縫いか直線を細かく往復。デニム用の針(14〜16番)に替えて、ゆっくり。厚い所で針が折れやすいので、縫い目の重なりの段差は手回しで進めると安心です
- 最後に裏の当て布の余りを縫い目の外1cmで切りそろえる。洗濯して乾いてから、浮きや糸切れがないか確認
股の内側は、両足を同時に直しておくと、「片方だけまた破れる」が防げます。時間は片膝で30〜60分、股で1〜2時間くらい。テレビを見ながらのペースで大丈夫ですよ。
あえて「ダメージ加工」として生かす手
膝の穴なら、直さずにダメージジーンズとして履くのも立派な選択。ただ、そのまま履くと穴はどんどん広がるので、「止める」だけはやっておきます。
- 穴の上下を横一直線に手縫いで押さえる。穴が縦に広がるのを止めます。糸はジーンズと同じ色で目立たせない
- 横糸だけ残す。穴の縁で縦糸を数本抜いて白い横糸を残すと、市販のダメージ加工の見た目に近づきます。抜きすぎると穴が大きくなるので少しずつ
- 裏から柄布やレースを当てる。穴から見える裏地を柄にして、縁だけ縫い留める。子どものジーンズは、恐竜や星の布を当てると喜んで履いてくれます
- 色糸で刺し子風にダーニング。穴を白や赤の糸で縦横に渡して埋める。縫い目がそろっていなくても、それが味になります
股やお尻は、ダメージとして生かすのは難しい場所です。座った時に広がるので、ここは素直に当て布で。
修理店に頼むなら:相場と、頼む前に知っておくこと
「自分でやる時間がない」「お気に入りだからきれいに直したい」なら、洋服のお直し店やジーンズの修理専門店へ。相場の目安です。
- 膝や股の穴の補修(ミシンたたき)——1か所1,500〜3,000円前後。穴の大きさと、周りの薄くなった範囲で変わります
- 股の両側・お尻のすれ補強——2,000〜4,000円前後。左右まとめて頼むと少し安いことも
- ポケット口・ベルト通しの縫い直し——500〜1,500円前後
- 目立たないように織り込んで直す「かけはぎ」——1か所5,000円〜、大きさで1万円を超えることも。ジーンズには使わないのが普通です
- 期間——店頭なら1〜2週間、郵送の専門店は2〜4週間が目安
頼む前に知っておきたいのは、「たたき」で直すと、補修した部分の色は周りと少し違って見えること。完全に元通りではなく「丈夫に、なるべく目立たなく」が修理の目標です。それと、アイロン接着のクロスを貼ってしまった所は、のりを取る手間で追加料金になったり、断られることもあるので、店に出す予定なら貼らずに持って行くのが安全ですよ。
ゆきこ( ゚Д゚)『次男のジーンズ、膝に穴があくたびに補修クロスを貼って、3回目で「もう貼る場所ない」状態。腹をくくって裏から当て布して並縫いでたたいたら、それが一番丈夫だった。最初から縫えばよかったと毎回思うのに、また今日も貼ってる』
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まとめ:膝は貼って縫う、股は当て布で縫う、ポケット口は縫い直す
- 場所で直し方が違う。膝は接着でも一応もつ、股とお尻は当て布+縫い
- 100均の補修クロスは裏から・穴より2cm大きく・冷めるまで動かさない
- 接着だけだと洗濯で剥がれ、剥がすと跡。縁を一周縫えばもつ
- 長持ちは裏から当て布をして細かく往復縫い(たたき)。手縫いでも可
- 修理店は膝・股1か所1,500〜3,000円前後。貼ってから持ち込まない
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