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お菓子を作ろうとして、いざ絞る段になって「絞り袋がない」。しかも口金もない。クッキーの生地はできあがっているし、子どもは横で待っているし、今からお店に走る時間もない。うちも学校が休みの日に、ホットケーキミックスでクッキーを作ろうとして、まさにこの状況になりました。
先に結論をひとつ。絞り袋も口金もなくても、家にある袋の「切り方」を工夫するだけで、それらしく絞れます。ポイントは、切る大きさと角度、それから袋の厚みなんです。どの袋がどのお菓子に向くか、生クリームを絞る時の注意、代用で失敗しやすい点まで、順番に見ていきましょう。
口金がなくても絞れる?——ジップ袋の角の「切り方」で口金の代わりになる
いちばん手軽で、いちばん失敗が少ないのが、食品用のジップ袋です。中身を入れて空気を抜き、口を閉じて、角を切るだけ。ここで切り方を変えると、口金がなくても形がつけられます。
- 角を斜めに小さく切る=丸口金の代わり。角の先から5mmくらいの所を、まっすぐではなく少し斜めに落とします。断面が小さな楕円になって、絞ったクリームがきれいな線になります。まずは「小さすぎるかな」と思うくらいから。大きすぎたら戻せませんが、小さければ切り足せます
- 角に切り込みを入れる=星口金風。角を一度小さく切ってから、その切り口の両側に小さな切り込みを2〜3か所入れて、ギザギザにします。星口金のようなくっきりした筋にはなりませんが、絞り出したクリームに筋が入って、ぐっとお菓子らしく見えます。切り込みは深くしすぎないのがコツです
- 二重にして破れ防止。中身を入れた袋を、もう1枚のジップ袋に入れて、外側の袋も同じ位置で切ります。硬めのクッキー生地や、しっかり握るクリームは、1枚だと角から裂けることがあるので、二重にしておくと安心です
絞る時は、袋の上のほうをねじって片手で持ち、もう片方の手で先を支える、いつもの絞り袋と同じ持ち方で。袋の中身は半分より少なめにして、口をしっかり閉じてからねじると、上から漏れません。ハサミで切る時は、袋の角を平らに置いてから切ると切り口が揃いますよ。
クッキングシートで作れる?——コルネの作り方(チョコ・アイシング向き)
ジップ袋がない時や、チョコやアイシングで細い線を描きたい時は、クッキングシートでコルネ(三角形の紙を巻いた小さな円すい)を作ります。細い先が作れるので、クッキーに文字を書いたり、ケーキに線を引いたりするのに向いています。
- クッキングシートを20cm角くらいの正方形に切り、対角線で半分に切って直角三角形を2枚作る
- 三角形の長い辺の真ん中を先端にして、片方の角をくるっと内側に巻く
- もう片方の角も、外側から巻きつけて円すいにする。先端がとがるまで、巻きを締める
- 上に出た角を内側に折り込んで、ほどけないようにする(心配ならテープで留める)
- チョコやアイシングを半分くらいまで入れ、上を2〜3回折りたたんで閉じる
- 先端をほんの少しハサミで切って、細い線が出るか試し書きしてから本番へ
コルネは中身が少ししか入らないので、細かい飾りに使うもの。ケーキ全体にクリームを絞るような場面には向きません。溶かしたチョコを入れる時は、45度以下の、触って少し温かいくらいまで冷ましてからにしてください。熱いままだと紙がやわらかくなって、先から漏れてきます。湯せんの時はやけどにも気をつけて、ハサミは子どもの手の届かない所に置いておきましょう。
ラップ・ポリ袋・牛乳パックの使い分け——何を絞るかで選ぶ
- ジップ袋:生クリーム・カスタード・クッキー生地。厚みがあって握りやすく、いちばん万能
- クッキングシートのコルネ:溶かしチョコ・アイシング・少量の飾り。細い線が得意
- ポリ袋(食品用):量が多い時や、シュー生地のようにゆるめの生地。薄いので必ず二重にして、角を小さく切る。手の熱が伝わりやすいので、生クリームには不向き
- ラップ:クリームを包んでキャンディのようにねじり、端を小さく切る。少量のクリームを添える程度なら間に合う。力を入れると裂けるので、やわらかい中身向き
- 牛乳パック:洗って乾かしたパックを開いて、円すいに丸めてテープで留める。紙が厚いので、硬めのクッキー生地を絞る時に頼りになる。先端は少し大きめに切ることになるので、太めの絞り出しに
「何を絞るか」で袋を選ぶと迷いません。やわらかいものは薄い袋でもなんとかなりますが、硬いものほど厚い袋、と覚えておくと失敗が減りますよ。どの袋も、食品用と書いてあるものを使ってくださいね。
生クリームは代用袋で大丈夫?——袋が温まるので「冷やしながら・厚手で」
生クリームは代用袋でも絞れます。ただ、ひとつだけ市販の絞り袋と違うところがあって、ジップ袋やポリ袋は手の熱が伝わりやすいんです。握っているうちに袋の中のクリームがゆるんで、ダレてきます。
- 厚手のジップ袋を使う。薄いポリ袋やラップは避ける
- クリームはしっかり固めに泡立ててから袋に入れる。ゆるいクリームは代用袋だとすぐ形が崩れる
- 一度に全部入れず、半分ずつ。残りはボウルごと冷蔵庫で待たせておく
- 絞る途中でゆるんできたら、袋ごと冷蔵庫に5〜10分入れて休ませる
- 握る手は袋の上のほう、ねじった部分だけ。クリームの入っている部分を手のひらで包まない
暑い季節は、部屋自体を涼しくしておくのも地味に効きます。逆に、袋ごと電子レンジで温めるのは絶対にやめてくださいね。袋が食品用でも、電子レンジに対応しているとは限りません。
代用で失敗しやすい点——切り口・袋の厚み・空気
- 切り口が大きすぎる。いちばん多い失敗です。大きい穴からは太くしか出ないので、細かい飾りができません。最初は3〜5mm、様子を見て切り足すのが正解
- 袋が薄くて破れる。角から裂けて、クリームが横から飛び出します。薄い袋は二重に。硬い生地は牛乳パックか厚手のジップ袋に
- 空気が入っている。絞っている途中で「ブシュッ」と空気が出て、クリームが飛びます。袋に入れたら、口を閉じる前に上から手でならして空気を抜く
- 切り口が斜めすぎる・ギザギザ。絞ったクリームが曲がって出てきます。ハサミを一度で「スッ」と入れると断面がきれいです
- 袋の口をきちんと閉じていない。上から漏れて手がべたべたに。ジップは閉じて、さらにねじってから絞る
失敗したクリームは、パンにのせたりココアに落としたりすれば、ちゃんとおいしく食べられます。飾りは「きれいに見える範囲」でいいんです。
100均の絞り袋を買うなら——使い捨てタイプが結局いちばん楽
ここまで代用の話をしてきましたが、年に何度かでもお菓子を作るなら、100均の使い捨て絞り袋をひと袋、引き出しに入れておくのがいちばん楽です。1枚ずつ切り離せて、使い終わったら捨てるだけ。洗って乾かす手間がないので、洗い物が苦手な私でもちゃんと続いています。
- 使い捨てタイプ:ロール状で10〜20枚入り。厚手のものを選ぶと、生クリームもクッキー生地も安心
- 口金付きセット:丸・星の口金が2〜3個ついたもの。口金があると、飾りの見栄えが一段上がる
- 布製・シリコン製:繰り返し使える分、洗って完全に乾かす手間がある。よく作る人向け
ゆきこ( ゚Д゚)『長男の誕生日ケーキで、ジップ袋の角を大きく切りすぎて、クリームが太い蛇みたいになりました。本人は「なんか強そう」と喜んでいたけど、私は反省。次の日に100均で使い捨て絞り袋と口金セットを買って、今はキッチンの引き出しに常備しています。あれは買っておいて損がないです』
「次からはちゃんと絞りたい」と思ったら、使い捨ての絞り袋と口金がセットになったものを1つ持っておくと、代用の手間から解放されますよ。
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クッキー生地を絞ろうとしたらゆるくて形にならない、という時はクッキー生地がゆるい時の直し方を。カスタードやプリンの材料が足りない時はカスタードプリンの材料の代用もあわせてどうぞ。
まとめ:切り方で口金の代わりを作り、中身に合わせて袋を選ぶ
- ジップ袋の角を斜めに小さく切れば丸口金、切り込みを入れれば星口金風になる
- チョコやアイシングはクッキングシートのコルネ。45度以下に冷ましてから入れる
- 硬い生地ほど厚い袋(二重・牛乳パック)。やわらかい中身はラップでも間に合う
- 生クリームは厚手の袋・固めに泡立て・半分ずつ・冷やしながら
- 失敗の多くは切り口が大きすぎ・袋が薄い・空気。まず小さく切って試す
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手順を1枚にまとめました。



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