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夫の単身赴任先に泊まった夜、隣の部屋の話し声が気になって眠れず、コンビニで耳栓を買ったことがあります。ところが入れてもすぐ抜けてくるし、朝には枕元に転がっている。「耳栓って、効く人と効かない人がいるのかな」と思っていたのですが、あとから分かったのは入れ方の問題だった、ということでした。
先に結論をひとつ。耳栓は種類ごとに入れ方が違って、いちばん多いフォームタイプは「細く潰す・耳を後ろ上に引く・入れて押さえて待つ」の3つで決まります。ここが変わると、抜けてくる・痛い・音が聞こえる、の悩みがまとめて軽くなるんです。そしてどのタイプでも大事なのは、奥まで押し込まないこと。耳の穴の入り口をふさぐだけで、耳栓は十分に仕事をしてくれます。
タイプ別の入れ方、すぐ抜けてくる原因、痛くならないコツ、耳栓がない時に代わりになるもの、衛生と交換の目安まで、順番に見ていきましょう。
フォームタイプの正しい入れ方——「細く潰す・耳を引く・押さえて待つ」
コンビニやドラッグストアで手に入る、黄色やオレンジのスポンジのような耳栓がフォームタイプです。ゆっくり膨らんで耳の穴の形に合わせてくれるので、入れ方さえ合えば遮音がいちばん安定します。
- 手を洗う。耳の中に入れるものなので、指の汚れがそのまま耳に入ります。ここは省かないでくださいね
- 指先で転がして、細く長く潰す。指で押しつぶすのではなく、親指と人差し指の間でくるくる転がして、鉛筆の先くらいまで細くします。しわが寄らないよう、全体を均一に
- 反対の手で耳を後ろ上に軽く引っ張る。右耳なら左手を頭の後ろから回して、耳の上のほうをつまんで斜め後ろ上へ。耳の穴がまっすぐになって、入れやすくなります
- 入り口に入れて、指で20〜30秒押さえる。潰した耳栓を耳の穴の入り口に入れたら、そのまま指で軽く押さえて、膨らむのを待ちます。ここで手を離すと、膨らむ力で外に押し戻されてしまうんです
- 入ったか確かめる。自分の声がこもって聞こえたら成功。外から見て、耳栓の端が少し見えるくらいがちょうどいい深さです
抜く時は、耳栓をつまんでゆっくり回しながら引き出します。一気に引くと耳の中の空気が引っ張られて、耳に負担がかかるんですよね。
シリコン粘土タイプとフランジ型——押し込まないのがコツ
フォームタイプが合わない人に人気なのが、粘土のように柔らかいシリコンタイプと、傘が段になった形のフランジ型。この2つは入れ方がフォームとまったく違うので、フォームと同じ感覚で押し込むと痛くなったり、逆に効かなかったりします。
- シリコン粘土タイプ:耳の穴に入れるのではなく、入り口にふたをするものです。指先で丸めて少し平たくし、耳の穴の入り口に乗せて、まわりに広げるように押さえてすき間をなくします。奥に押し込むと取り出しにくくなるので、「ふたをする」と覚えておくと迷いません。髪の毛を巻き込むと外れやすいので、耳のまわりの髪をよけてから
- フランジ型(傘が段になったタイプ):柄の部分を持って、耳を後ろ上に引っ張りながら、軽くひねるように入れます。傘の段が耳の穴の壁に当たってふさぐ形なので、深く入れる必要はありません。1段目か2段目が入り口に当たったところで止めてください
どのタイプも共通で、「入れる」より「ふさぐ」という感覚のほうが近いです。奥まで押し込むほど遮音が上がるわけではなくて、入り口のすき間がなくなれば十分なんです。
すぐ抜けてくるのはなぜ?——潰し方・待ち時間・サイズの3つ
「入れたのに、気づいたら浮いてきている」。抜けてくる原因はだいたい次のどれかです。
- 潰し方が浅い。太いまま入れると、入り口の浅いところで膨らんでしまって、耳の形になじむ前に押し戻されます。「こんなに細くするの?」と思うくらい細く、が目安
- 押さえる時間が短い。膨らみきる前に手を離すと、その膨らむ力で外へ出てきます。20〜30秒は長く感じますが、待ってみてください
- サイズが合っていない。耳の穴の大きさは人によってかなり違います。同じ商品でもサイズ違いが出ていることがあるので、抜けてくる人は小さめ、逆にゆるく感じる人は大きめを試すと落ち着くことが多いです
- 横向きで寝て枕に押される。柄のないフォームタイプか、寝返りに強いと書かれているものを選ぶと楽です
耳が痛くならない使い方——サイズ・入れすぎ・素材を見直す
耳栓をすると耳が痛くなる、というのもよく聞く悩みです。痛みは「耳栓が耳を押している」サインなので、次のどれかを変えてみてください。
- サイズを小さくする。耳の穴に対して耳栓が太いと、膨らんだ時に壁を押し続けます。小さめサイズか、柔らかめと書かれたものに
- 入れすぎない。奥に入れるほど痛くなりやすいです。端が少し見える深さで止めて、それでも遮音が足りない時は、入れ方(潰し方・押さえる時間)を見直すほうが先
- 素材を変える。フォームの反発が合わない人は、シリコン粘土タイプだと圧迫感がほとんどなくなります。逆にシリコンがベタつく人はフランジ型へ
- 長時間つけっぱなしにしない。寝る時だけ、と時間を区切ると耳が休まります
ここでひとつだけ。耳栓を外しても痛みが続く、かゆみが強い、聞こえにくさが残る、耳だれが出る、という時は、耳栓の問題ではなく耳そのものの問題かもしれません。我慢せずに耳鼻科で診てもらってくださいね。
耳栓がない時の代用——ティッシュは残るので使わない。コットン・ヘッドホン・タオル
「今夜だけどうにかしたい」という時、身近なもので代わりになるものもあります。ただし、代用は耳の中に入れるものは最小限が原則です。
- ティッシュを丸めて耳に入れる → おすすめしません。ティッシュは湿気を吸うとほぐれて、切れ端が耳の奥に残ることがあります。取れなくなって耳鼻科へ、という話も聞くので、どうしてもの時でも入れないでください
- コットン(化粧用の脱脂綿)を軽く入り口に。丸めて耳の入り口に「乗せる」程度に。奥に押し込まず、翌朝は必ず外して、綿の切れ端が残っていないか確かめます。遮音はフォームの耳栓には及びませんが、ないよりは楽です
- ヘッドホン・イヤーマフ。耳を覆うタイプなら、耳の中に何も入れずに音を減らせます。音楽を流さなくても、覆うだけで結構静かになりますよ
- タオルや毛布で耳を覆う。横向きに寝て、上になった耳をタオルで覆うだけでも生活音はやわらぎます
虫の音が気になって眠れない夜の対策は、鈴虫の音がうるさくて眠れない時の対処にもまとめています。耳側の対策と窓側の対策を組み合わせると、だいぶ違いますよ。
衛生と交換の目安——洗える素材と使い捨ての回数
- フォームタイプ:基本は使い捨て。目安は数回〜1週間程度で、黒ずみ・膨らみが戻らない・ベタつきが出たら交換。水洗いすると膨らむ力が落ちるので、洗って使い回すのには向きません
- シリコン粘土タイプ:表面に汚れやほこりが付いたら交換。毎晩使うなら1〜2週間が目安。粘着が落ちて耳に付かなくなったら寿命です
- フランジ型・シリコンの成形タイプ:中性洗剤で洗って乾かせば繰り返し使えます。乾かしきってからケースへ。ひび割れたり硬くなったりしたら交換
- 共通:使う前に手を洗う、ケースに入れて持ち歩く、家族で共用しない
子ども・いびき・飛行機——場面で使い分ける
- 子どもに使う時:子どもは耳の穴が小さく、自分で加減できません。大人が入れて、大人が外す。子ども用サイズを選び、寝る時は特に、深く入っていないかを確かめてから。小さな部品は誤飲の心配があるので、手の届かない所に保管を
- いびきや生活音で眠りたい時:遮音の数値が高めのフォームタイプが向いています。朝、目覚ましが聞こえないと困るので、最初の何日かは振動タイプの目覚ましや、家族に起こしてもらう保険を
- 飛行機の耳の痛み対策:気圧の変化をゆるやかにするタイプの耳栓があります。離陸前と着陸前に入れて、水平飛行中は外すのが基本の使い方。あくびや飲み物を飲む動作と組み合わせると楽です
ゆきこ( ゚Д゚)『実家に泊まった夜、父のいびきが壁を越えてきて、耳栓を「鉛筆の先くらい」まで潰してから押さえて待ったら、あの音がふっと遠くなりました。翌朝は下の子に肩をゆすられて起きるという保険つき。入れ方ひとつでこんなに違うんだと、ちょっと感動した夜でした』
これから買うなら、サイズ違いが入っているお試しセットから始めると、自分の耳に合う太さと素材が見つけやすいです。ケース付きのものだと、バッグに入れて持ち歩けるので実家や出張先でも役立ちますよ。
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まとめ:細く潰して、耳を引いて、押さえて待つ。奥までは入れない
- フォームタイプは細く潰す・耳を後ろ上に引く・20〜30秒押さえるで決まる
- シリコン粘土は入り口にふた、フランジ型はひねって1〜2段目で止める
- 抜けるのは潰しが浅い・待ち時間・サイズ。痛いのはサイズ・入れすぎ・素材
- 代用はコットンを軽く・ヘッドホン・タオル。ティッシュは奥に残るので使わない
- 痛みや聞こえにくさが続けば耳鼻科へ。子どもは大人が入れて外す
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手順を1枚にまとめました。



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