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お気に入りのスマホケースに、自分で作ったレジンのデコ。何日か使っているうちに、角のパーツがペリッと浮いてきて、気づいたらポケットの中で外れていた。せっかく時間をかけて作ったのに、って落ち込みますよね。うちも長男が夏休みの工作で作ったケースが、2週間で半分はがれました。
先に結論。レジンが剥がれるのは、レジン液が悪いというより、「くっつける前の下地」と「ケースの素材」がほとんどの原因なんです。とくに、手の油が残ったまま貼ったのと、ぐにゃっと曲がる柔らかいケースに直接貼ったのは、どんなにきれいに作っても浮いてきます。
この記事では、剥がれる原因、ケースの素材の見分け方、剥がれたパーツを貼り直す手順、もう剥がさないための盛り方、そしてUVレジンを安全に使うコツを、順番に見ていきましょう。
なぜ剥がれる? 原因は「脱脂不足・柔らかい素材・硬化不足」
- 脱脂不足——ケースの表面には、手の皮脂や、製造時の離型剤(型から外すための油分)が残っています。この上にレジンをのせると、油の膜の上に乗っているだけなので、しばらくするとペリッ。新品のケースほど離型剤が残っているので、「新品だから大丈夫」ではないんです
- TPUやシリコンなど、柔らかい素材——スマホを出し入れするたびにケースがしなります。硬く固まったレジンはしなりについていけず、境目から浮いてくる。柔らかいケースにレジンを直接盛るのは、そもそも相性が悪い組み合わせ
- 硬化不足——照射時間が短い、厚く盛りすぎて奥まで光が届かない、色を濃く着けて光が通らない。表面は固まっていても中がやわらかいままで、時間がたつと縮んで縁から剥がれます。触ってべたつくなら硬化不足のサイン
- 角や縁に盛った——ケースの角と縁は、ポケットやバッグに入れる時に必ずこすれる場所。レジンの端が薄くなっているところに引っかかって、そこからめくれます
- 熱と落下——夏の車内や日なたに置くと、TPUは柔らかくなって伸び、冷えると縮みます。レジンはほとんど伸縮しないので、この差で剥がれる。落下で角を打てば当然パーツが飛びます
「レジン液の質が悪いのかな」と買い替える前に、まずこの5つのどれかに当たっていないか、思い返してみてください。
ケース素材の見分け方——曲げてみる・押してみる
ケースにタグや刻印があれば、そこに素材が書いてあります。なければ、角をそっと曲げてみてください。
| 素材 | 見分け方 | レジンとの相性 |
|---|---|---|
| ハードケース(ポリカーボネートなど) | カチカチで曲がらない。無理に曲げると白く筋が入る | 良い。脱脂とやすりで長持ち |
| TPU(柔らかい透明ケース) | 指で曲げられて、離すと戻る。使うと黄ばんでくる | 剥がれやすい。プライマー必須、できれば避ける |
| シリコン | ぐにゃぐにゃ。表面がマットでほこりが付く | ほぼ付かない。別の方法へ |
| 手帳型(合皮・PU) | 布や革のような手触り | 表面ごと剥がれやすい。軽いパーツなら可 |
いま剥がれているケースがTPUやシリコンなら、貼り直しても同じことが起きがちなんです。そういう時は、デコを透明のハードケースに移すか、デコしたハードケースをTPUケースと二重にする方が、結局は長持ちします。
剥がれたレジンを貼り直す手順——剥がす→脱脂→下地→レジン→硬化
用意するもの:UVレジン液(透明・ハードタイプ)、UVライト(レジン用。日光でも固まりますが時間がかかります)、無水エタノールか消毒用アルコール、目の細かい紙やすり(400〜600番くらい)、レジン用か多用途のプライマー、使い捨てのニトリル手袋、プラスチックのヘラか使い古しのカード、爪楊枝。
- 浮いている部分を全部剥がす。半分だけ付いているパーツは、いずれ残りも浮きます。ヘラやカードの角を隙間に差し込んで、ゆっくりめくる。カッターは滑って手を傷つけやすいので、使うなら刃を立てず、必ず自分の体と反対の方向へ
- 洗って乾かす。中性洗剤で洗い、水気を完全に飛ばします。水分が残るとレジンが白く濁ります
- 脱脂。エタノールを含ませたコットンで、貼る面をていねいに拭く。TPUは油分が浮いてきやすいので、2回。ここから先は貼る面を指で触らない。触ったらまた拭く
- 足付け(やすり)。貼る面を紙やすりで軽くこすって、つるつるを消します。細かい傷にレジンが入り込んで、はがれにくくなる。削りかすを払って、もう一度エタノール
- プライマーを薄く塗って乾かす。プライマーは「レジンと素材の間をつなぐ下塗り」。ハードケースなら省いてもそこそこ持ちますが、TPUなら省かないで。塗りすぎると逆に剥がれるので、薄く
- レジンを薄く一層塗って、仮硬化。パーツをのせる前に、下地としてレジンを薄く広げて、ライトで短時間固めます。この一層があると、パーツと素材の間に隙間ができにくい
- パーツをのせて、上から薄くコートして本硬化。パーツの周りにレジンを足して、爪楊枝で気泡を潰し、縁までなじませてから照射。厚みが出る時は薄く塗って固める、を何回か重ねる。一気に厚く盛るのが硬化不足の元です
- 裏からも光を当てる。透明ケースなら内側からも照射すると根元まで固まります。表面にべたつきが残れば、もう一度照射してからトップコートを
ちなみに「グルーガンなら早く付くのでは」と聞かれるのですが、ホットボンドは熱で柔らかくなるのでスマホの発熱で緩み、TPUにはほとんど付きません。応急ならグルーガンの代用になるもので紹介している両面テープの方が、まだ長持ちします。
もう剥がさないための盛り方——角と縁に盛らない、トップコートで包む
- 角と縁には盛らない。デコは背面の中央寄りに。縁から5mmくらいは空けると、こすれても引っかかりません
- レジンの端を薄く伸ばさない。端が紙のように薄いと、そこからめくれる。端はやや厚みを残して、丸く収める
- パーツを点で貼らない。1個ずつ別々に貼ると、それぞれの境目が弱点になります。薄いレジンの層で全体を一枚につなぐと、剥がれる場所がなくなる
- トップコートで縁を包む。仕上げにレジンかレジン用のトップコートを薄く塗って、パーツの縁をケースまでつなぐ。ここが「爪が引っかからない」仕上がりの分かれ目
- 高温を避ける。車内、こたつの上、ドライヤーの熱風。TPUの伸び縮みでレジンとの縁が切れます
- 重いパーツはやめる。チャーム類は重さでてこの力がかかります。大きいものは平らで軽いものに
UVレジンを安全に使うコツ——手袋・換気・皮膚に付けない
ここは少しだけ堅い話をさせてください。UVレジンは、固まる前の液が皮膚に付くと、かぶれやアレルギーを起こすことがある素材です。一度かぶれると、その後は少量でも反応しやすくなると言われています。
- 使い捨てのニトリル手袋をはめる。ラテックスのゴム手袋は成分が通りやすいので、ニトリルがおすすめ
- 窓を開けて換気。においが強く、頭が痛くなる人もいます
- 皮膚に付いたら、すぐにティッシュで拭き取って石けんで洗う。エタノールで拭くのは仕上げ程度に。かぶれ、かゆみ、赤みが続く時は、自己判断せず皮膚科へ
- UVライトの光を直接見ない。手を入れたまま照射するのもやめて、パーツを置いてから離れてスイッチを
- 硬化中は熱くなる。厚く盛ると硬化熱で指を痛めることも。薄く重ねる、はここでも大事
- 子どもと一緒にやる時——液を出す・ライトを操作するのは大人。子どもはパーツを選んで並べる担当に。小さなパーツやビーズは誤飲の心配があるので、小さい弟妹がいる家は机の上を片付けてから。終わったらレジン液は必ずキャップをして、子どもの手の届かない所に
貼り直す? 作り直す?——判断の目安
剥がれたパーツを見て、こんな時は貼り直しより作り直しが早いです。
- ケースがTPUで、黄ばんで伸びている——ケースの寿命。デコを剥がして、新しいハードケースに移す
- レジンの中が白く濁っている・気泡だらけ——硬化不足か水分。この上に重ねても弱いので、パーツを剥がして下地からやり直し
- パーツだけがきれいに取れた——いちばん楽。裏に残ったレジンを軽くやすって、手順どおりに貼り直す
ケースを付け替える時に固くて外れなくて困ったら、スマホケースが外れない時の外し方も見てみてください。
ゆきこ( ゚Д゚)『長男の夏休みの工作ケース、犯人は「手を洗わずに貼ったTPUケース」でした。脱脂とやすりとプライマーをやり直して、透明のハードケースに移したら、2学期いっぱい持っています。手袋を嫌がる子には「お医者さんごっこの手袋」と言うと、なぜか喜んではめてくれます』
貼り直しに使うレジン液は、透明のハードタイプで、量の少ないチューブから始めると失敗しても気になりません。プライマーや手袋、細かい紙やすりがセットになったものだと、道具を揃える手間が省けて楽です。
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ケースを外す時に固くて外れない、爪が痛いという時はスマホケースが外れない時の外し方を。グルーガンが手元にない時のくっつけ方はグルーガンの代用になるものにまとめています。
まとめ:剥がれる原因は下地と素材。脱脂→やすり→プライマー→薄く重ねて硬化
- 剥がれる原因は脱脂不足・柔らかい素材・硬化不足。レジンの質より下地
- 曲げて戻るケースはTPU。剥がれやすいので、ハードケースに移すか二重に
- 貼り直しは剥がす→洗う→脱脂→やすり→プライマー→薄く重ねて硬化
- 角と縁に盛らない。全体を一枚につないで、トップコートで縁を包む
- 未硬化レジンは皮膚に付けない。手袋・換気、子どもと一緒なら大人が液とライトを
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手順を1枚にまとめました。



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