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買ってきた家電のコードをまとめていた結束バンド、子どもの自転車のカゴに付いていたタグの結束バンド。外したいのに、ハサミが手元にない。しかもぎゅっと締まっていて、指で引っ張ってもびくともしない。うちも玄関先で「後で切ろう」と何度も放置してきました。
先に結論をひとつ。細いタイプの結束バンドなら、道具なしでも外せます。ヘッド(四角い部分)の中に小さなツメがあって、これがバンドのギザギザに引っかかることで締まる仕組みなので、そのツメを押し上げてあげれば、バンドはするっと引き戻せるんです。ただし、素手で外せるのは細いタイプに限られていて、太いものやステンレス製は無理に頑張らないほうがいい。見分け方と、外せない時にきれいに切る方法、切り口で手を切らない処理まで、順番に見ていきましょう。
素手で外せる仕組み——ヘッドの中の「ツメ」が引っかかっているだけ
結束バンドをよく見ると、バンドの内側に細かいギザギザが並んでいますよね。ヘッドの中には、このギザギザに引っかかる小さなツメ(ラチェット)が1枚だけ入っています。バンドを引くとツメが倒れて通り抜け、戻そうとするとツメが立ってギザギザに食い込む。だから締まる一方で、ゆるまないんです。
裏を返せば、ツメを浮かせた状態にしておけば、バンドは逆方向にも動きます。壊しているわけではなくて、ツメの引っかかりを一時的に外しているだけ。これが「素手で外せる」の正体です。細いバンドはツメも小さくて柔らかいので、指の爪や身近な細いものでも押し上げられます。
ツメを押すコツ——爪・安全ピン・マイナスドライバーの先で
- ヘッドの向きを確かめる。バンドが出てくる側の穴をのぞくと、バンドとヘッドの間に薄いすき間があります。ツメはこのすき間の奥、バンドのギザギザ側にいます
- バンドを少しだけ締める方向に引く。ぎゅっと締まっていると、ツメがギザギザに強く食い込んで動きません。ほんの1〜2mm締める向きに送ると、ツメがふっと軽くなります
- ツメとバンドの間に細いものを差し込む。指の爪、安全ピンの先、爪楊枝、精密ドライバーのマイナス、ヘアピンの先。バンドのギザギザ面とツメの間に入れて、ツメをバンドから引きはがす方向に軽く押す
- 押したまま、バンドを引き戻す。ツメが浮いている間だけ戻せるので、片手で押さえ、もう片方の手でバンドの端を持ってじわっと引きます。一度動き出せば、あとは連続で抜けてきます
コツは「押し込む」より「ツメをバンドからはがす」イメージです。力任せに差し込むとツメが折れて、逆に二度と外せなくなることもあるので、そっと。爪が痛いときは、安全ピンや精密ドライバーのほうがずっと楽ですよ。安全ピンを使う時は、針先が手や配線に向かないように持ってくださいね。
素手では外せないタイプ——太い・ステンレス・ロック式は無理をしない
- 幅5mm以上の太いバンド。ツメが厚くて硬いので、爪や安全ピンでは動きません。無理に押すと差し込んだ物が折れたり滑ったりして危ないので、切る前提に切り替えましょう
- ステンレス製・金属製のバンド。屋外の配管や看板に使われる銀色のもの。ツメも金属で、素手ではまず外せません。切る時も専用の工具が必要で、切り口が刃物のように鋭いので、家庭では触らないのがいちばんです
- 「取り外し防止」「ロック式」と書かれたもの。ヘッドの中にツメが2枚入っていたり、ツメが金属になっていたりして、わざと外せないように作られています。これも切る一択
- 古くなって固くなったバンド。屋外で日に当たったバンドは樹脂が硬くなって、ツメも動きにくくなります。外しにくいと感じたら、無理せず切るほうが早いです
「素手で外せるかどうか」は、幅3mm前後までの細いタイプで、まだ柔らかいものと覚えておくと迷いません。それ以外は、次の「切る」に進みましょう。
切る時は何で?——ニッパーがいちばんきれい、ハサミは切り口に注意
素手で外せない時は、迷わず切ります。ただ「何で切るか」で、あとの手触りがずいぶん変わるんです。
- ニッパー。いちばんおすすめ。刃が薄くて、ヘッドのすぐ横にぴたっと当てて切れるので、切り口が平らで短くなります。100円ショップの小さなニッパーで十分です
- ハサミ。切れますが、刃が厚いのでヘッドの根元まで入りにくく、斜めに切れて切り口がとがりやすいのが難点。切ったあとの処理をセットで考えてください
- 爪切り。細いバンドなら意外と優秀。刃がバンドの幅に合っていて、ヘッドの根元に入り込みやすい。出先で手元にあるのは、たいていこれです
- カッター。切れますが、力を入れた瞬間に刃が滑りやすく、配線や手に向かって走ることがあるので、結束バンドにはあまりおすすめしません。使うなら、刃を必ず自分と配線から遠ざける向きに
どの道具でも共通の注意がひとつ。コードや配線をまとめている結束バンドは、刃を配線に当てないこと。バンドの下にコードが密着していると、バンドと一緒に被覆まで切ってしまいます。バンドを少し持ち上げて、コードとの間にすき間を作ってから、コードから離れた面のバンドだけを切るようにしてください。
切り口で手を切らない処理——「平らに」「短く」「覆う」
結束バンドの切り口、触ったことがありますか。硬い樹脂が斜めに切れていると、ちょっとした刃物みたいに鋭いんです。手を引っかいたり、服やカーテンを引っかけたり、子どもが触ってけがをしたり。これを防ぐのが「切ったあとの処理」です。
- ヘッドの根元で、バンドと平行に切る。斜めに切らない。ニッパーの平らな面をヘッド側に向けて当てると、出っ張りがほぼ残りません
- とがりが残ったら、ヤスリで丸める。爪ヤスリで数回こするだけで、指が引っかからなくなります
- 人が触る場所は、切り口をテープで覆う。ビニールテープや布テープを小さく巻いておくと、子どもが触っても安心です
- 切ったバンドの切れ端は、その場で拾って捨てる。床に落ちた切れ端を踏むと痛いし、小さい子が口に入れると危ないので、必ず子どもの手の届かない所へ
再利用できるタイプ——何度も外すなら「リピートタイ」が正解
ふつうの結束バンドは、一度締めたら切って捨てるのが前提の使い捨てです。でも、季節ごとに付け外しするもの、たとえばベランダの目隠し、自転車のライト、ケーブルの整理などは、毎回切って新しいものを付けるのはもったいないですよね。
- リピートタイ(再利用できる結束バンド)。ヘッドに小さなレバーが付いていて、指で押すだけでツメが外れて何度でも使えます。今回お話ししたツメを押す作業が、最初から道具として付いているイメージ。少し太めなので、締め付けもしっかりしています
- 面ファスナー式のケーブルタイ。マジックテープでぐるっと巻くだけ。締め付けは弱いですが、配線を傷つける心配がなく、子どもでも扱えます。机まわりのケーブル整理はこれがいちばん楽
「外す前提の場所には最初からリピートタイ」にしておくと、外し方で悩むこと自体がなくなります。
結束バンドの使い方の基本——締めすぎない・余りを切る向き
- 締めすぎない。コードをまとめる時は、バンドとコードの間に指1本入るくらいのゆとりを。きつく締めると被覆がへこんで、長く使ううちに傷みます。配線のまとめすぎは熱がこもる原因にもなるので、束にするのは同じ種類のコードだけに
- 余りはヘッドの根元で平らに切る。長い余りをそのままにしておくと、引っかかって危ないうえに見た目も落ち着きません
- ヘッドの向きをそろえる。切り口が人の触る側を向かない位置に。壁際なら壁側、棚なら奥側へ
- 屋外は耐候タイプ。黒い「耐候性」の結束バンドは日光に強く、ベランダや自転車まわりで長持ちします
- 首や指に巻かない、遊ばせない。ぎゅっと締まると自分では外せないので、小さい子の手の届く所に置かないでください。工作で使う時も、大人が見ている所で
ゆきこ( ゚Д゚)『長男が自転車のライトを結束バンドで留めていて、電池交換のたびに「ハサミどこ」と叫ぶんです。ある日、爪でツメを押して外してみせたら、目を丸くしていました。それ以来うちのライトはリピートタイ。外し方を知っているより、外す前提で付けるほうが、家がずっと静かです』
付け外しの多い場所には、指で外せるリピートタイをひと袋持っておくと、切って捨てるたびに買い足す手間がなくなって楽ですよ。
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結束バンドは、家の中のちょっとした固定にいろいろ使えます。ハンガーの風対策では、ベランダの物干しまわりの固定の話を。電源タップにマグネットを後付けする方法では、配線を傷めずにまとめる工夫を書いています。ピンが折れた時の代わりを探しているなら、ドアバイザーのピンの代用も参考にどうぞ。
まとめ:細いバンドはツメを押して戻す、無理なら平らに切る
- 細いタイプはツメを押し上げれば素手で外せる。締める向きに少し送ってから、爪や安全ピンの先で
- 太い・ステンレス・ロック式は無理をせず切る。ツメが折れると二度と外せない
- 切るならニッパーでヘッドの根元を平らに。ハサミは切り口がとがりやすい
- 切り口はヤスリで丸めるかテープで覆い、切れ端は子どもの手の届かない所へ
- 何度も外す場所はリピートタイ。締めすぎず、配線に刃を向けない
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