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通販の箱、子どもの靴の箱、まとめ買いした飲み物の箱。気づくと玄関の脇に段ボールの山ができていて、回収日の前の晩にあわてて縛る。ところが朝になって持ち上げたら、紐がするっとゆるんで真ん中の1枚が抜け落ちる。
先に結論をひとつ。ゆるまない縛り方のコツは、結び方の前に「紐を先に床に置いて、その上に段ボールを重ねる」という順番なんです。段ボールを積んでから紐を回そうとすると、束を持ち上げた瞬間にすき間ができてゆるみます。逆に紐を敷いておけば、1人でもぎゅっと締まります。この型と、ほどけない結び方の図解、紐の選び方、ガムテープの貼り方の使い分けまで、順番に見ていきましょう。
縛る前の3つの準備——同じ向きにそろえて、高さは30cmくらいまで
- ガムテープや伝票をはがして、平らに畳む。テープが残っていると束の中で段ボール同士が滑って、そこからゆるみます。宛名の伝票は個人情報なので、はがすか塗りつぶしを
- 大きさの近いものを、同じ向きでそろえる。大きい段ボールを下と上、小さいものを真ん中にはさむと、小さいものが抜け落ちません
- 高さは30cmくらいまでで一束に。それ以上は紐がかかっても持ちにくく、途中で崩れやすくなります。多い時は分けるのが結局いちばん簡単です
- 手袋があると安心。段ボールの切り口と細い紐は、どちらも手を切りやすいので、軍手をしておくと力も入れられます
いちばん簡単な型——「キの字」ではなく、紐を先に床に敷く
「十字に縛る」「キの字に縛る」と聞くと、段ボールを積んだあとに紐をぐるぐる回すイメージがありますよね。でも、束を抱えて紐を回す動作は1人だと難しくて、束を持ち上げた瞬間にゆるみます。順番を逆にしてみてください。
- 紐を床に「十」の字に置く。縦の紐と横の紐を1本ずつ、真ん中で交差させて床に広げます。長さは、段ボールの周りを一周して、さらに結ぶ分の余裕を左右に30cmずつ。慣れないうちは長めに切っておくと安心です
- 交差の真上に、段ボールを重ねていく。畳んだ段ボールを、紐の交差点が束の中心に来るように重ねます。全部乗せたら、上から手で押さえて空気を抜くように平らに
- 横の紐の両端を上で持ち上げて、ぐっと引いて仮に結ぶ。片方の紐を反対側の紐にひと巻きするだけの仮結びで、まだきつく締めなくて大丈夫
- 縦の紐も同じように持ち上げて、横の紐の上を通してから締める。縦と横が束の上で交差するので、そこで紐同士が噛み合ってゆるみません
- 最後にそれぞれ本結び。結び目は束の真ん中ではなく角に寄せて作ると、持ち上げた時に結び目が持ち手になって運びやすいです
この型の良いところは、紐を回す動作がひとつもないこと。束を抱える必要がないので、重い束でも楽なんです。
ゆるまない結び方——「かます結び」と「引き解け結び」を図解
紐を締めたのに、手を離した瞬間にゆるむ。あれは結び方ではなく、締めた紐を押さえたまま結べていないのが原因なことが多いんです。そこで、締めた状態が勝手に止まる結び方をふたつ覚えておくと、あとがぐっと楽になります。
かます結び(ゆるまない本結び)。新聞や段ボールの束でよく使われる結び方です。
- 右の紐(A)を、左の紐(B)の下から上へ、ひと巻きします。Bのまわりに、Aで小さな輪ができた状態です
- そのAの先を、今できた輪の中に上から通します
- AとBを左右にぐっと引くと、輪が締まって固定されます。締めたあとに手を離してもゆるみません
引き解け結び(片蝶結び)。あとで解く予定がある時や、束に追加で段ボールを足したい時に便利な結び方です。
- まず、AとBをぎゅっと引いて一度固く結びます(ここで締まりが決まります)
- Aを二つ折りにして、輪を1つ作ります
- Bでその輪の根元をぐるっと巻いて、Bを輪の中に通して引き締めます。蝶結びの片側だけを作るイメージです
- 解く時は、輪になっていないAの端を引くだけ。するっと解けるので、ハサミがいりません
1人でもゆるまないコツ——締める時は膝、結び目は角に
- 締める時は、束の上に膝を乗せる。手の力だけで締めようとすると、結ぶ瞬間に紐が戻ります。片膝を束の上に乗せて体重をかけながら引くと、段ボールの間の空気が抜けて、手を離しても紐が食い込んだままになります
- 紐は「引く」のではなく「押さえて結ぶ」。締めた紐の交差点を親指で押さえて、その指のすぐ横で結ぶと、締めた分が逃げません
- 結び目は角に寄せる。真ん中で結ぶより、角で結ぶほうが紐が段ボールの角に引っかかって、束が滑りません。しかも結び目が持ち手になります
- 重い束は腰ではなく膝で持ち上げる。しゃがんで束を抱え、膝を伸ばして立つ。腰から起き上がると、段ボールの束でも腰を痛めることがあります
量が多い時——2束に分けて、持ち手を作る
引っ越しのあとや大きな買い物のあとは、段ボールが10枚、20枚と溜まりますよね。全部を1束にまとめようとすると、縛るのも運ぶのも大変で、途中で崩れます。高さ30cmくらいを目安に2束、3束に分けるのが、結局いちばん簡単で安全です。
- 結び目を角に寄せておけば、その結び目が持ち手になります。さらに、縦の紐を上で少し余らせて輪にしておくと、指をかけて持てるので、玄関から集積所まで片手で運べます
紐の種類——ビニール紐・紙紐・PP紐、食い込んで切れる時は
- ビニール紐(平たいテープ状)。いちばん手に入りやすく、100円ショップにもあります。幅が広くて締めやすく、手にも食い込みにくい。段ボールを縛るならこれが基本
- 紙紐。段ボールと一緒に資源として出せるのが良いところ。ただし濡れると切れるので、雨の日の朝に出す時は注意。締める時に強く引くと切れやすいので、膝で押さえて軽く締める型と相性が良いです
- PP紐(細いより紐)。強くて安いのですが、細い分だけ手に食い込んで痛いのと、段ボールの角で切れやすいのが難点。使うなら手袋を
「紐が食い込んで切れる」のは、たいてい段ボールの角で紐が一点に集中しているのが原因です。紐の下に折り畳んだ段ボールの切れ端をかませて当て布のようにするか、幅の広いビニール紐に変えるだけで、切れなくなります。手に食い込む時は、紐を指に巻きつけて引くのではなく、軍手をして手のひら全体で握って引いてくださいね。
ガムテープの貼り方——H貼り・十字貼り・クロス貼りの使い分け
縛る話の流れで、荷造りする時のガムテープの貼り方もよく聞かれるので、まとめておきます。段ボールを「箱として使う」時の話です。
- H貼り。合わせ目に1本と、両端の縁に沿って1本ずつ。上から見るとHの形になります。引っ越しや宅配の基本形で、ほこりも入りにくい。底面もH貼りにしておくと安心です
- 十字貼り。合わせ目に1本と、それに直角にもう1本。本や食器など重いものを入れる箱の底に。真ん中の抜けを防ぎます
- クロス貼り(米の字貼り)。十字に加えて斜めにも2本。すでに一度使ってへたった段ボールや、底が抜けそうな時の補強に。テープの量は増えるので、ここぞという時だけ
貼る時のコツは、テープの端を箱の側面まで5cmくらい回り込ませること。段ボールを資源として出す時は、テープははがして出すのが基本ですが、扱いは自治体で違うので分別表を一度見てみてください。ガムテープが切れた時の代わりはガムテープの代用になるものに書いています。
縛らずに出せる自治体もある——紐が面倒なら、まず確認を
ここまで縛り方の話をしてきましたが、実は「畳んで束ねてあれば、紐でなくても出せる」自治体もあります。段ボールを1枚で挟んで出せる、ガムテープで留めても出せる、というルールの地域もあれば、「必ず紐で十字に縛る」と決まっている地域もあって、本当にまちまちなんです。
ルールの確認の仕方と、紐なしで出す時の代わりの方法は、段ボールの捨て方・紐なしで出す方法でまとめています。回収に出さずに倒れない段ボールのパーテーションのような工作に回すのも、子どもがいる家ではひとつの手ですよ。
ゆきこ( ゚Д゚)『段ボールを抱えたまま紐を回そうとして、玄関で束をひっくり返したのは一度や二度ではありません。紐を先に床に敷く、と知ってからは、次男に「乗って」と言って束の上に座ってもらって締めています。体重をかけるだけの係なので、本人は大喜びです』
毎回紐を切って結ぶのが面倒なら、テープ状の紐と留め具がセットになった段ボール用の結束グッズがあると、朝の5分がだいぶ変わります。
あわせて読みたい
段ボールまわりの困りごとは、縛り方のほかにも。段ボールの捨て方・紐なしで出す方法では、自治体ルールの確認の仕方と、回収日以外の出し先を。テープをはがしたり段ボールを切ったりする時のカッターは、カッターの刃の折り方で切れ味の戻し方を書いています。使う場面のカッターは、子どもの手の届かない所に置いてくださいね。
新聞紙や雑誌の束がゆるむ時は、新聞紙のゆるまない縛り方(十字の置き方と角で結ぶコツ)へ。
まとめ:紐を先に床に敷いて、重ねて、膝で締めて、角で結ぶ
- 紐を床に十の字に敷いてから段ボールを重ねる。回す動作なしで1人でも締まる
- 締める時は束に膝を乗せて体重をかける。結び目は角に寄せると持ち手になる
- 結び方はかます結びでゆるまない。解く予定なら引き解け結び
- 紐は幅の広いビニール紐が基本。食い込む時は手袋と当て布
- ガムテープはH貼りが基本、重い箱は十字貼り。出し方は自治体で確認
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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