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朝起きると、マットレスが壁から10cmくらい離れていて、ベッドの端にすき間ができている。寝る前に押し戻しても、翌朝にはまた同じ場所。うちも息子2人のベッドがこれで、毎朝「またずれてる」と直すのが日課になっていた時期がありました。
先に結論をひとつ。マットレスがずれるのは、「滑る面・傾き・寝返り」のどれかが原因で、原因によって効く道具が違います。滑り止めシートで止まる家もあれば、シートを敷いても動く家もあって、その違いは原因の違いなんです。どれが当てはまるかを見てから道具を選ぶと、買い直しがなくなります。順番に見ていきましょう。
なぜずれる?——原因は「滑る面・傾き・寝返り」の3つ
- ベッド面やマットレスの裏が滑る。マットレスを乗せる床板が化粧板やツルツルした合板だったり、マットレスの裏がポリエステルのなめらかな生地だったりすると、摩擦がほとんどなくて少しの力で動きます。すのこの上も、木の面が細く並んでいるので接する面積が小さく、意外と滑ります
- 床やフレームがわずかに傾いている。気づかないくらいの傾きでも、毎晩の寝返りで少しずつ低い方へ流れていきます。「いつも同じ方向にずれる」なら、ほぼこれです
- 寝返りや起き上がりの力。人は一晩に20〜30回ほど寝返りをすると言われていて、その度にマットレスを横に押す力がかかります。子どもがベッドの上で飛び跳ねる家は、なおさらですよね
- マットレスがフレームより小さい。フレームの内寸に対してマットレスが小さいと、動く余地ができてずれます。逆にぴったりなら、縁が止めてくれるので動けません
「いつも同じ方向にずれる」なら傾き、「向きがばらばら」なら滑りと寝返り、と覚えておくと迷いません。
ベッドの上でずれる時の対策——滑り止めシートで足りる?の目安
いちばん手軽なのが滑り止めシートです。ただ、これで足りるかどうかは原因で決まります。
- 滑り止めシートで足りるケース:ずれ幅が数cmで、向きがばらばら。原因が「滑る面」だけの時です。マットレスとベッド面の間に、網目状の滑り止めシート(カーペット用や家具用)を敷くだけで止まることが多いです。1枚の大きなシートより、四隅と中央に分けて敷くほうが動きにくくなります
- 足りないケース:毎朝同じ方向に10cm以上ずれる。傾きや寝返りの力が強い時は、シートごとずれます。この時はベッドバンド(マットレス固定ベルト)で、マットレスとフレームをぐるっと締めて固定します
- フレームの縁で止める:マットレスを囲む立ち上がりがあるフレームなら、マットレスをぴったりのサイズにするのがいちばん確実。小さい時は、すき間にタオルを丸めて詰めるだけでも動かなくなります
- ずれ止めのゴムを四隅に:家具の下に敷く滑り止めゴムを四隅に置く方法も。薄いので寝心地が変わりません
ベッドバンドは、マットレス(とフレーム)をひと巻きして留めるだけの道具で、幅広のゴムやベルトを面ファスナーで留めるものが主流です。シーツの下に隠れるので見た目は変わりませんし、締め直しも簡単。滑り止めシートで止まらなかった時の、次の一手として覚えておくと安心です。
傾きが原因の時は、道具の前に低い側の脚の下に薄い板やフェルトをかませて水平に近づけると、それだけで流れが止まることもあります。ベッドの脚が床のへこみにはまっていることもあるので、一度動かして床を見てみてください。
マットレスを2枚並べた時の隙間とずれ——連結ベルトとすきまパッド
シングル2台を並べて家族で寝ている家は、真ん中の隙間と、寝ているうちに左右へ開いていくのが悩みですよね。真ん中に寝ていた子どもが、朝には谷に落ちている光景、うちも覚えがあります。
- マットレス同士は連結ベルトで束ねる。2枚をまとめてぐるっと一周するタイプのベッドバンドで、左右に開くのを止めます。フレームも2台ならフレーム同士を金具やベルトで固定しておくと、さらに動きません
- 真ん中の隙間はすきまパッドで埋める。断面が台形やT字のウレタンで、隙間に差し込むと段差が消えます。上から大きめの敷きパッドやボックスシーツ(キングやワイドキング)でまとめて覆うと、パッドも動かず一枚のベッドのように使えます
- 高さが違う2枚は先に揃える。低い方に薄いマットレスや敷きパッドを重ねて高さを合わせてから連結すると、段差でのつまずきや寝心地の違和感がなくなります
- 硬さが極端に違うと隙間が開きやすい。柔らかい方が沈むので、その分だけ真ん中に谷ができます。買い替えの時は同じ硬さで揃えると楽です
すのこベッドでマットレスが動く時
すのこベッドは風が通って湿気に強い反面、マットレスと接する面が細い板の列なので、面で乗っているベッドより滑りやすいんです。マットレスの裏がなめらかな生地だと、なおさらです。
- すのこの上に滑り止めシートを板の向きと直角に敷く。板の目にシートが引っかかって止まりやすくなります。全面に敷くと通気が落ちるので、横方向に3〜4本の帯状でOK
- すのこの板がたわんで真ん中が下がっていると、そこへ向かってマットレスが流れます。裏返して板の反りを確かめ、たわみが大きいなら中央に補強の脚を足す
- それでも動くならベッドバンド。すのこ全体をひと巻きできる長さのものを選ぶと、板の間にベルトを通さなくて済みます
- 折りたたみ式のすのこは、折り目のところでマットレスが段になってずれやすい。使う時はしっかり伸ばして、折り目が浮いていないか確認を
すのこベッド自体の使い勝手はすのこベッドで後悔したことにも書いています。「動く」以外の気になる点も見ておくと安心ですよ。
敷きパッドやシーツのずれと区別する——ずれているのは「どの層」?
「マットレスがずれる」と思っていたら、実は動いているのはシーツや敷きパッドだった、というのは本当によくあります。層ごとに直し方が違うので、寝る前と朝で「どれが動いたか」を一度見てみてください。
- フラットシーツがずれる→ボックスシーツ(四隅にゴムが入って包み込むタイプ)に替える。マットレスの厚みに合う「マチ」のサイズを選ぶのがコツ。厚いマットレスに薄手用のボックスシーツを付けると、角から外れてきます
- 敷きパッドがずれる→四隅のゴムバンドがゆるんでいないか確認。ゆるんだら太めの平ゴムに付け替えるか、ボックスシーツの下に敷きパッドを入れて上から押さえる順番にする
- マットレスそのものがずれる→この記事の滑り止めシート・ベッドバンド・フレームの縁
- シーツずれ用の「シーツ留めクリップ」(ゴムの両端にクリップが付いたもの)は、シーツと敷きパッドをまとめて裏で留められて便利。ただしクリップが小さな子どもの手で外せる位置に来ないように気をつけてくださいね
床に直置き・賃貸で床を傷めない置き方
ベッドを使わず床にマットレスを直置きしている家は、フローリングの上だと特にずれます。床の傷も気になりますよね。
- マットレスの下にラグやカーペットを敷き、その上に置く。布同士は滑りにくく、床の傷も防げます。ラグ自体のめくれやずれはカーペットのめくれ防止で書いた方法で止まります
- 床とマットレスの間に除湿シートや薄いすのこマットを挟むと、湿気対策とずれ止めを兼ねられます。直置きは湿気がこもりやすいので、週に1度は立てかけて風を通すのも忘れずに
- 粘着タイプの滑り止めやテープは、賃貸の床に貼ると跡が残ることがあります。置くだけのシートやラグに留めておくのが安全です
- 壁際に寄せて、壁に軽くもたれさせるだけでも一方向のずれは止まります。壁紙の擦れが気になるなら、壁との間に薄い板や段ボールを挟んで
ひとつ気をつけたいのが転落と段差です。ずれたマットレスがフレームから片側だけはみ出すと、その縁に乗った時に傾いて落ちやすくなります。2枚並べの段差やすきまパッドの浮きも、夜中にトイレへ行く時のつまずきのもと。小さな子どもや高齢の家族が寝るベッドは、「ずれない」を優先して、ベルトで固定しておくと安心です。
ゆきこ( ゚Д゚)『次男のベッドは毎朝マットレスが斜めになっていて、「寝相どうなってるの」と思っていたら、犯人は床のわずかな傾きでした。脚の下にフェルトを1枚かませて滑り止めシートを敷いたら、あれだけ動いていたのがぴたりと止まって、拍子抜け。道具を買う前に、まず床を見ればよかった』
滑り止めシートを敷いても動く、2枚並べが夜のうちに開いてしまう、という家は、ベッドバンド(マットレス固定ベルト)を1本持っておくと、締めるだけで解決するので楽ですよ。マットレスの周囲の長さに合うものを選んでください。
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マットレス選びそのものの悩みはマットレスで後悔したことに、すのこベッドの使い心地はすのこベッドで後悔したことにまとめています。ずれる古いマットレスを買い替える時の処分はマットレスの捨て方、切って出せる?もどうぞ。
まとめ:原因を見て、シートで足りなければバンドで締める
- ずれる原因は滑る面・傾き・寝返り。同じ方向なら傾き、ばらばらなら滑り
- 滑り止めシートは数cmのずれ向き。四隅と中央に分けて敷く
- 毎朝10cm以上ずれるならベッドバンドで締める。傾きは脚の下で直す
- 2枚並べは連結ベルト+すきまパッド、上から大きいシーツで覆う
- すのこは板と直角に帯状シート。賃貸は置くだけの道具で床を守る
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