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一泊の旅行や部活の合宿、ジムのバッグに、家で使っている大きなチューブを丸ごと入れるのはちょっと大げさですよね。でも小分けにしようとすると、今度は「バッグの中で漏れたらどうしよう」が頭をよぎる。家族旅行のたびに洗面用具の袋を開けるのがこわい、という話、よく聞きます。
先に結論をひとつ。100均の詰め替え容器でも、ちゃんと選んで、空気を抜いて詰めれば漏れません。漏れる原因はたいてい容器の値段ではなく、入れすぎと、中に残った空気のほうなんです。容器の種類ごとの向き不向きから、詰め方、運び方、そして使いかけの捨て方まで、順番に見ていきましょう。
100均で買える詰め替え容器、歯磨き粉に向くのはどれ?
売り場に行くと似た形の小さな容器がずらっと並んでいて、どれを取ればいいのか迷います。歯磨き粉は「とろりとして、粘りがあって、出すときに押す力が必要」という、けっこう扱いの難しい中身なんですよね。その前提で選ぶと候補は絞れます。
- やわらかいチューブ型の容器(シリコンや樹脂のもの)。旅行用の小分けチューブとして売られている、押すとへこむタイプ。歯磨き粉にはこれがいちばん相性がよくて、最後まで押し出せます。お尻側のふたが大きく開くものを選ぶと、詰めるのも洗うのもぐっと楽になります
- クリームケース(小さな丸い容器)。ふたを回して閉めるタイプで、指か綿棒ですくって歯ブラシに乗せる使い方に。押し出す必要がないので、粘りの強い歯磨き粉でも詰まりません。ただし指で直接触るので、家族で1つを回し使いするのは避けたいところ
- ストローに詰める裏ワザ。太めのストローを7〜8cmに切り、片端をペンチで平らにつぶしてから、火を近づけずにアイロンをかけたクッキングシート越しに押さえて閉じる方法が知られています。中身を入れたら反対側も同じように閉じるだけ。1回分ずつ使い切りにできて、荷物がとにかく軽くなります。刃物と熱を使う工程があるので、作業は子どもの手の届かない所で、換気をしながら大人がしてくださいね
- スポイト型・ポンプ型。化粧水向けの形なので、粘りのある歯磨き粉は吸い上げも押し出しもうまくいきません。ここは見送りで大丈夫です
もうひとつ、選ぶときに見ておくといいのがふたの構造。パチンとはめるだけのふたより、ねじって閉めるタイプのほうが、バッグの中で押されても開きにくいです。中身が逆流しないよう小さな弁が入っている容器なら、なおのこと安心。値段の差ではなく、この形の差が漏れる・漏れないを決めていると思っています。
漏らさず詰めるコツ——空気を抜いて、八分目で止める
ここがいちばん大事な工程です。同じ容器でも、詰め方で結果がまるで変わります。
- 元のチューブの中身を、先に口のほうへ寄せておく。お尻側から絞って、口の近くに集めます。これをしないと、押しても空気だけが出てきて手が疲れます
- チューブの口と、容器の口をぴったり合わせて押す。すき間があると横から漏れて、外側がべたべたに。容器を少し傾けて、内側の壁に沿わせるように流し込むと、空気が混ざりにくくなります
- 入れるのは八分目まで。満タンにすると、押したときに逃げ場がなくて、ふたのすき間から押し出されます。上の余白は「漏れないための空間」だと思ってください
- 空気を抜いてから閉める。やわらかいチューブ型なら、口を上に向けて容器を軽く押し、余分な空気が出てきたところでふたを閉めます。クリームケースなら、詰めたあと容器の底を机にトントンと当てて、中の気泡を上げてから表面をならすときれいです
- 外側をティッシュで拭いて、一晩立てて置く。すぐバッグに入れず、口のまわりに残った分を拭き取ってから、ひと晩様子を見る。ここでにじんでくるようなら、入れすぎのサインです
ちなみに、詰め替える先の容器は使う前に一度洗って、しっかり乾かしてください。口に入るものなので、化粧品を入れていた容器の使い回しはやめておくのが安心です。子ども用の歯磨き粉は、大人用とは別の容器にして、見分けがつくようにシールを貼っておくと家族で間違えません。
バッグの中で漏らさないための入れ方
ちゃんと詰めても、運び方でひっくり返ることはあります。ここは大がかりなことをしなくても、置き方だけでかなり防げます。
- チャック付きの袋に入れて二重に。歯ブラシと一緒に1つの袋に入れて、その袋ごと洗面用具のポーチへ。万が一にじんでも、袋の中で止まります
- 口を上にして立てる。横に寝かせるとふたの面に中身が当たり続けるので、立てて入れるだけで結果が変わります。荷物の隙間に押し込まず、上のほうに置いてあげてください
- 飛行機に乗る日は気圧差に用心。上空では容器の中の空気が膨らむので、満タンだと押し出されます。八分目のルールは、まさにここで効いてきます
- ヘアオイルや化粧水と同じ袋にしない。もし漏れたとき、被害が全部まとめて来てしまいます。液体の持ち運びはヘアオイルを持ち運ぶ時に漏れない入れ方にも通じる話なので、あわせてどうぞ
それでも心配な一泊なら、旅先で使う分だけをストローに封じて持っていく手が気楽です。使い終わったら捨てて帰れるので、洗って乾かす手間もありません。
使いかけの歯磨き粉、どう捨てる?
詰め替えをきっかけに、洗面台の奥から出てきた「昔買った歯磨き粉」を整理したくなること、ありますよね。引っ越しのときに3本まとめて出てきた、なんて話もよくありますよね。
- 中身とチューブは分けて考える。多くの自治体で、中身は「燃えるごみ」、チューブは「プラスチックの容器包装」か「燃えるごみ」の扱いになります。ただ、ここは地域差がとても大きいところなので、分別表の「チューブ類」の欄を一度見てみてください
- 中身を出すときは、新聞紙やキッチンペーパーに絞り出して、そのまま包んで燃えるごみへ。まとめてシンクに流すと、量によっては排水口で固まることがあります
- 出し切れないときは、チューブに少量の水を入れて振り、薄くしてから洗面台に流します。そのあと軽くすすいで乾かせば、容器として出せる状態に
- 固まって出てこない古いものは、無理に押さずチューブをハサミで切り開いて、中身をかき出してから。切り口で手を切らないよう、刃先の向きに気をつけて
ちなみに、洗面台に飛び散った歯磨き粉が服についてしまったら、こすらず押さえるのが正解です。歯磨き粉が服についた時の落とし方に、乾く前と乾いた後で手当てが変わる話を書いています。
切らした夜の代用は「今夜だけ」のつもりで
詰め替えようとしたら本体が空だった、という夜もあります。そんなときの現実的な答えは、まず「水だけで、いつもより丁寧に磨く」です。歯の汚れを落としているのは実のところブラシの動きのほうなので、一晩なら十分に成り立ちます。
塩や重曹で磨く方法もよく紹介されますが、粒の粗さで歯の表面をこすることになるので、毎日続けるのはおすすめしません。どうしてもという夜に、ごく少量を溶かして使う程度に。歯や歯ぐきの状態は人によって違いますし、しみる・出血するといったことがあれば、自己判断で続けずに歯科医院で相談してくださいね。翌日ドラッグストアに寄れば済む話なので、無理をしない選択でいいと思うんです。
歯磨き粉で掃除できるって本当?——使える所と、やめた方がいい所
歯磨き粉には細かい研磨剤が入っているものが多く、これが掃除に転用される理由です。ただし「削って落としている」ので、向く相手と向かない相手がはっきり分かれます。
- 向くもの:金属の曇り(シンクの蛇口、アクセサリーの一部)、スニーカーの白いゴム部分の黒ずみ。スニーカーのかかとの傷みを100均で直す話と同じく、ゴムのふち汚れは古歯ブラシで軽くこすると落ちます
- やめた方がいいもの:プラスチックの透明な面、塗装された家具、コーティングされた鏡やレンズ。ここは細かい傷が残って、かえって曇って見えるようになります。とくにサングラスの傷消しに歯磨き粉を使わない方がいい理由は、実際にやってしまった人が多いところなので、先に読んでおくと安心です
- 使うときは研磨剤入りかどうかを成分表示で確かめて、必ず目立たない所で試してから。落ちたあとは水拭きで成分を残さないこと
ゆきこ( ゚Д゚)『合宿に持たせたチューブ容器が満タンで、帰ってきたバッグの中がすごいことになっていた、という話はよく聞きます。原因はたいてい入れすぎ。八分目にしたらぴたりと止まった、という声が多いので、うちで詰めるなら全部「八分目まで」をルールにします』
家族の人数分そろえるなら、お尻側が大きく開くやわらかいチューブ容器がいちばん扱いやすいです。洗って乾かして繰り返し使えるので、旅行のたびに買い足さずに済みます。小さな容器は誤って口に入れないよう、小さいお子さんの手の届かない所に置いてくださいね。
あわせて読みたい
洗面所まわりの困りごとでいうと、歯磨き粉が服についた時の落とし方は朝の出がけに効きます。旅行の荷造りで液体に困っているならヘアオイルを持ち運ぶ時に漏れない入れ方を、掃除に使う前にはサングラスの傷消しの話を先にどうぞ。
まとめ:容器はチューブ型、詰めるのは八分目、運ぶのは立てて
- やわらかいチューブ型が第一候補。お尻が大きく開くものを選ぶ
- 詰めるのは八分目まで。空気を抜いてから閉める
- 持ち運びは袋で二重、口を上にして立てる。飛行機は気圧差に用心
- 捨てる時は中身は紙に出して、チューブは自治体の区分で
- 代用は今夜だけ。掃除は研磨剤で傷がつく物に使わない
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手順を1枚にまとめました。



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