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毎日ちゃんとすくっているのに、部屋に入った瞬間に「ん?」と感じる日がある。砂を全部替えたばかりなのに、なぜか臭いが残っている。「本体って洗っていいの、洗剤は何なの」という声はよく聞くので、そこを一度きちんと整理しておこうと思いました。
先に結論をひとつ。取れない臭いの正体は、たいてい本体にこびりついた尿石です。砂を替えても消えないのはそのためで、逆に言えば本体をきちんと洗えば、驚くほどすっきりします。洗い方、洗剤の選び方、そして砂と本体の捨て方まで、順番に見ていきましょう。
掃除の頻度の目安——毎日のすくい取りと、月1前後の丸洗い
頻度は猫の数や砂の種類で変わるので、これがぜったい、という数字はありません。よく言われている目安を並べてみますね。
- すくい取りは1日2回以上。朝と夜。猫はきれい好きなので、汚れたままだと使うのをためらう子もいます
- 砂の全交換は、固まるタイプで2週間から1か月くらい、紙やおからのタイプは表示のとおりに。減った分は毎日たし、深さを保つのが基本
- 本体の丸洗いは月1回前後が一つの目安。多頭飼いや、砂を全部替えるタイミングに合わせると忘れません
- すのこ付きや二層式は、シートやすのこにも尿がまわるので、丸洗いの間隔をもう少し短めに
- 臭いが気になり始めた時が、そのお宅にとってのちょうどよい間隔。数字より鼻を信じて大丈夫です
丸洗いの手順——ぬるま湯と無香料の中性洗剤が基本
- 砂を全部出します。ここがいちばん粉が舞うので、風の通る所かベランダで、マスクをして。袋の口は低い位置で
- ぬるま湯をかけながら、やわらかいスポンジかブラシで洗います。お湯が熱すぎるとプラスチックが変形するので、手が入る程度の温度で
- 洗剤は無香料の中性洗剤を少量。台所用のもので十分です。強い香りのものは避けます
- 四隅、底の角、ふちの裏、すのこの穴。ざらついた手触りの所が尿石なので、そこを重点的に
- すすぎは念入りに。洗剤が残ると、猫が足の裏をなめた時に口に入ります。泡が消えてからさらに一度
- 完全に乾かす。濡れたまま砂を入れると、砂が張りついてかえって臭いのもとに。日なたで数時間、または乾いた布でしっかりふいてから
ここでひとつ、知っておくと役に立つ話を。柑橘やハーブの強い香りを、猫が嫌がることがあります。香り付きの洗剤で洗ったあとにトイレを使わなくなった、という話はよく聞くんですよね。せっかくきれいにしたのに使ってもらえないのは悲しいので、洗剤は無香料と覚えておくと迷いません。芳香剤や消臭剤をトイレのすぐ横に置くのも、同じ理由で控えめに。
塩素系の漂白剤を使いたい場面もあると思います。使うなら、表示どおりに薄めて短い時間だけ、そのあと水でこれでもかというくらいすすいで、完全に乾かす。においが少しでも残っているうちは戻さないでください。そして酸性のものと絶対に混ぜない。次に出てくるクエン酸と同じ日に使うのは避けて、日を分けるのが安全です。
臭いが取れない時——正体はたいてい尿石です
洗っても、乾かしても、なんとなく残る臭い。あの独特のツンとしたにおいのもとが尿石で、尿の成分がアルカリ性の固まりになって表面にこびりついたものです。アルカリ性の汚れなので、酸性のもので中和すると落ちやすくなります。台所でいうと水あかと同じ考え方ですね。
- 水500mlにクエン酸を小さじ1ほど溶かします(分量はだいたいで大丈夫)
- トイレ本体にかけるか、浅く張って30分ほど置く
- スポンジでこすって、水でよくすすぐ
- ざらつきが残っていたら、もう一度。ごしごしこすって傷をつけるより、置く時間を延ばすほうが効きます
それでも取れない場合は、プラスチックの細かい傷ににおいが入り込んでいる可能性があります。何年も使ったトイレは、表面が白くくもって、指でなでるとざらざらしているはず。そうなったら買い替えのサインだと思ってください。安いものではありませんが、においの元をずっと部屋に置いておくよりは。
あわせて見直したいのが、この3つ。砂の量(浅いと尿がそのまま底に届きます。目安は5cmほど)、置き場所(風の通らない部屋の隅は、においがこもります)、猫の数に対する数(頭数プラス1、とよく言われます)。掃除の腕より、この3つのほうが効くこともよくあります。
使用済みの砂の捨て方——「流せる」でも量には気をつけて
- 基本は可燃ごみとしているところが多いですが、地域によって扱いが違います。自治体のごみの案内で「猫砂」を引いてみてください
- トイレに流せると書かれたタイプでも、一度に大量に流すのは避けて。少しずつ、水をたっぷり流しながら。古い配管や集合住宅では、詰まりの原因になることがあります
- 鉱物系(固まる砂)は流せません。重いので、袋を二重にして口をしっかり縛って
- においを外に出さないコツは、小さめの袋にこまめに。大きな袋にためると、開けるたびににおいが広がります
- ごみの日まで置いておくなら、ふた付きの容器に入れて風の通る所へ。ベランダに置くなら日なたを避けて
- おから系や木製の砂を「土に還る」と考えて庭にまくのは、においや衛生の面でおすすめしません。土の処分は植木鉢の土の捨て方と同じで、思っているより制約が多いんです
古いトイレ本体の捨て方
本体はプラスチックの大きな箱なので、たいていは粗大ごみか不燃ごみです。線引きは「一辺が30cmを超えるか」といった大きさで決めている自治体が多く、ここも地域差が大きいところ。
- 捨てる前に砂を空にして、洗って乾かす。においのあるまま出すのは、集積所のご近所への配慮としても大事です
- のこぎりで切って小さくすれば不燃で出せる地域もありますが、プラスチックは割れて破片が飛びます。やるなら手袋と保護めがねをして、子どものいない所で
- まだきれいなら、譲る手もあります。ただし使ったトイレは、猫によっては受け付けないことがあるので、そのことは伝えて
- すのこ、スコップ、専用シートも一緒に処分するなら、それぞれ材質が違うので分けて
掃除する人の側の注意——粉塵、手袋、そして妊娠中の方へ
猫の話ばかりしてきましたが、掃除する人の側も大事です。
- 砂の粉塵。特に鉱物系は細かい粉が舞います。マスクをして、窓を開けるか換気扇を回して。ぜんそくのある方は特に
- 使い捨ての手袋を。終わったら石けんで手をしっかり洗う。これだけでずいぶん違います
- 子どもに掃除をさせない。手伝いたがる年頃でも、排泄物を扱う作業は大人が。触ったあとの手洗いは家族全員で
- 妊娠中の方:猫の排泄物にはトキソプラズマという寄生虫が含まれることがあり、妊娠中の感染について注意が呼びかけられています。可能であれば掃除は家族に代わってもらうのがいちばん安心ですし、ご自身でされる場合も手袋とマスク、そして念入りな手洗いを。心配な点はかかりつけの産婦人科の先生に相談してください。ここは記事の情報で判断せず、必ず主治医の指示を優先してくださいね
- 猫の毛が服につくのも掃除のたびの悩みですよね。取り方はコートに付いた猫の毛の取り方にまとめています
トイレを嫌がる、回数が変わった——その時は動物病院へ
きれいに洗ったのに使ってくれない、砂を替えたら急に外でしてしまう。置き場所や砂の好みが理由のこともありますが、おしっこの回数や量、時間が変わった時は、体調のサインである可能性があります。特に、何度も入るのに少ししか出ていない、という様子は見逃せません。
ここは飼い主さんの判断だけで済ませずに、早めに動物病院で診てもらってください。掃除の記事なので、これ以上は書きません。「トイレの様子はいちばん身近な健康の目安」とだけ覚えておいていただければ。犬と暮らしている方は犬のリードの付け方にも同じ考え方を書いています。
ゆきこ( ゚Д゚)『「使いにくいのよ」と言いながら、目の詰まったスコップをずっと使い続けている、という話はよくありますよね。道具が悪いと人はサボる、というのは掃除全般に言えることで、スコップを替えただけで掃除の回数が増えた、という声もよく聞きます』
すくい取りは毎日のことなので、目のあいた落ちのよいスコップだと掃除そのものが軽くなります。尿石の手当てには酸性のものがひとつあると心強いのですが、塩素系とは必ず日を分けて使ってくださいね。
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まとめ:月1の丸洗いと、尿石への手当てで臭いは変わる
- すくい取りは1日2回以上、本体の丸洗いは月1回前後が目安
- 洗剤は無香料の中性洗剤。強い香りは猫が嫌がることがあります
- 取れない臭いの正体は尿石。クエン酸を溶かした水で置き洗いを
- 砂も本体も捨て方は自治体の案内どおり。流せる砂も少しずつ
- 掃除は手袋とマスクで。妊娠中はかかりつけ医に相談を
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手順を1枚にまとめました。



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