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初めて犬を迎えた日、首輪とハーネスとリードを前にして、「これ、どこにどう付けるの?」と手が止まってしまう方は多いと思います。金具はいくつもあるし、ハーネスは向きが分かりにくいし、付けたつもりが散歩の途中でするっと抜けたら……と考えると、玄関で何度も引っ張って確かめてしまいますよね。
うちに犬はいないのですが、近所の公園で散歩中の親子をよく見かけますし、友人の犬の散歩に何度か付き合わせてもらって、付け方を一から教わりました。先に結論をひとつ。リードは「どこに付けるか」より「付けた後に、金具が閉まって抜けないかを毎回確かめる」ことがいちばん大事なんです。位置の基本、金具の見方、持ち方、そして散歩中にリードを噛む時の考え方まで、順番に見ていきましょう。
リードはどこに付ける?——首輪はDカン、ハーネスは背中が基本
付ける場所は、首輪かハーネスかで変わります。どちらにもDカン(アルファベットのDの形をした金属の輪)が付いていて、リードの先の金具はここに掛けます。
- 首輪:首輪に付いているDカンに掛けます。名札や鑑札を下げる小さな輪が別に付いていることがありますが、そこは細くて弱いのでリードは掛けません。Dカンが首の真後ろ(うなじ側)に来るように首輪を回しておくと、歩く時にリードが横に引っ張られにくくなります
- ハーネス(背中のDカン):肩甲骨の間あたりに付いているDカンが基本の位置です。首に力がかからないので、引っ張った時に「ゲホッ」となりにくいのがハーネスのよさ。ほとんどの散歩はここでOKです
- ハーネス(胸のDカン):胸の前側に付いているDカンです。ここにリードを付けると、犬がぐいっと前に引いた時に体が横を向く仕組みで、引っ張り癖のある子に使われます。両方に付いているハーネスなら、普段は背中、引きが強い場面だけ胸、と使い分けている飼い主さんもいます
ハーネスの付け方そのものは、頭からかぶせる型、前足を通す型、バックルで胴に巻く型など製品によって違うので、買ったものの説明書どおりにが一番確実です。共通しているのは、体とベルトの間に指が1〜2本入るくらいに締めること。ゆるいと足を上げた拍子に抜けますし、きついと脇がすれてしまいます。首輪も同じで、首と首輪の間に指2本が目安と覚えておくと迷いません。
ダブルリードとは——首輪とハーネスの両方に付けておく考え方
散歩中の親子を見ていると、リードが2本出ている犬をたまに見かけます。あれがダブルリードで、首輪とハーネスの両方にリードを付けておく方法です。1本のリードの先が二股になっているものもあれば、普通のリードを2本使うこともあります。
- 目的はシンプルで、片方が外れても、もう片方が残ること。金具が開いた、ハーネスから抜けた、という時の保険です
- 向いているのは、体がするっと細くて首輪が抜けやすい子、怖がりで急に後ずさりする子、車通りの多い道を歩く時、まだ散歩に慣れていない迎えたばかりの時期
- 2本を同じ手で持つと絡まりやすいので、持ち手を重ねて1つに握るか、長さを少し変えておくと扱いやすいです
「うちの子には要らないかな」と思っても、迎えて最初の数週間だけ2本にしておく飼い主さんは多いようです。抜けた経験は一度で十分ですものね。
金具(ナスカン)の向きと「抜けない確認」——付けた後の3秒が大事
リードの先に付いている、バネで開閉する金具をナスカンと呼びます。付け方は、バネの部分を親指で押し込んで口を開け、Dカンに引っかけて、離す。それだけなのですが、ここで3秒だけ確認をはさんでください。
- カチッと閉まったか、目で見る。バネが戻りきらずに口が少し開いたままだと、犬がひと引きした瞬間に外れます。毛が挟まって閉まりきらないこともあるので、毛の多い子は特に
- Dカンに掛かっているか、指でなぞる。ハーネスの布のループや飾りの輪に掛けてしまっていた、という失敗はけっこう聞きます
- 軽く引いて、抜けないか確かめる。首輪がくるっと回ってしまうならゆるすぎ、Dカンが引っ張られて首輪が食い込むならきつすぎ。指2本の目安に戻って調整を
ナスカンの根元がくるくる回るタイプは、リードのねじれを逃がしてくれる作りです。回らないタイプでリードがねじれてきたら、一度ナスカンを外して戻すと直ります。金具は消耗品でもあるので、バネの戻りが鈍い・口がぐらつく・さびが浮いたら、そのリードは散歩用から外して交換を。噛んで切れかけたリードも同じです。「まだ使えそう」で車道に出るのは、ちょっと怖いですよね。
リードの持ち方——手首に通して、もう一度握る
付け方と同じくらい大事なのが持ち方です。友人に最初に言われたのが「持ち手に手首を通して、その手で持ち手を握る」でした。手首に通すだけだと、犬が急に走った時に持ち手がすっぽ抜けますし、握るだけだと手が開いた瞬間に飛んでいきます。両方で持つと、片方が外れてももう片方で止まる。ダブルリードと同じ発想なんです。
- もう片方の手でリードの途中を持つと、長さを調整しやすくなります。人とすれ違う時、自転車が来た時は、この手を犬の近くまで下げて短く
- 指にリードを巻きつけない。犬が引いた時に指を締めつけて、けがにつながります。手のひらで握るか、手首に通すかのどちらかに
- 長さは1.2〜1.5mくらいの普通のリードが、住宅街の散歩ではいちばん扱いやすいと言われています。長すぎるとたるみが足に絡みます
- 伸縮リード(巻き取り式)は、広い公園で走らせたい時には便利ですが、車道沿いや人通りのある道では短くしてロックを。伸びた状態だと犬が車道に飛び出しても止められませんし、伸びたひもが人の足や自分の手に巻きつくと、けがをするほど食い込むことがあります。散歩の基本は普通のリード、と分けておくと安心です
散歩中にリードを噛むのはなぜ?——噛んでいる間は進まない
散歩に出た途端、リードをくわえてぐいぐい引っ張る。歩くたびにリードがよだれでべたべた。これも散歩中の親子でよく見る光景で、友人の犬も子犬の頃はそうだったそうです。理由は、犬によって少しずつ違います。
- 遊びのつもり。リードがゆらゆら動くので、おもちゃに見えている。飼い主が引っ張り返すと「綱引きが始まった!」と思って、ますます楽しくなります
- 興奮している。外に出てうれしくてたまらない気持ちが、口に出ている。散歩の最初だけ噛む子はこの型が多いようです
- 歯がゆい。子犬の歯の生え替わりの時期は、何でも噛みたい時期でもあります
- 散歩そのものが不安・いや。怖い場所や苦手な音があると、リードを噛んで気を紛らわせる子もいます
対処で共通して言われるのは、引っ張り合いにしないこと。噛んでいる間はリードを引かず、その場で立ち止まって、口から離れたらまた歩く。「噛むと止まる、離すと進む」を毎回同じにするのがコツだそうです。噛みにくいように、犬側に金属のチェーン部分があるリードや、太めの平たいひものリードを選ぶ手もあります。噛んで切れかけたリードは、遠慮なく新しいものに。
ただ、噛み方が激しい、うなる、リードだけでなく手にも歯が当たる、といった時は、私たち素人が試行錯誤するより、かかりつけの獣医さんやドッグトレーナーさんに一度見てもらうのが早くて安心です。犬の性格やその子の事情で正解が変わるところなので、ここは「こうすれば直ります」とは書けない部分でした。
ゆきこ( ゚Д゚)『友人の犬の散歩に付き合った日、私がリードを持たせてもらったら、開始10秒で手首から持ち手がすっぽ抜けました。犬が鳩に反応しただけなんですが、あの一瞬の冷や汗は忘れません。以来、子どもたちが友人の犬と歩く時は「手首に通して、握る」を毎回唱えさせています』
リードを買い足すなら、ナスカンがしっかりした作りで、持ち手が握りやすく、犬側に噛み切られにくい部分があるものを基準にすると選びやすいです。長さは1.2〜1.5mの普通の型を1本持っておくと、伸縮リードと使い分けができます。
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「留めたつもりが落ちる・ほどける」の話つながりで、ストールの肩掛けが落ちない掛け方と留め具の選び方も書いています。首輪やハーネスのベルトの穴がちょうどよい位置になくて困った時は、ベルトの穴あけを100均の道具でする方法が参考になるかもしれません。ただし犬の首輪は力がかかる物なので、穴を足すより合うサイズに買い替える方が安心です。
まとめ:位置はDカン、付けたら3秒確認、手首に通して握る
- 首輪はDカンに、ハーネスは背中のDカンが基本。胸は引っ張り癖の子向け
- 締め具合は指2本。ナスカンはカチッと閉まったか目で見て、軽く引く
- 抜けが心配ならダブルリード。迎えたばかりの時期は特に
- 持ち方は手首に通して、その手で握る。伸縮リードは車道で伸ばさない
- 噛む時は引っ張り合いにせず、噛んでいる間は進まない。続くなら獣医やトレーナーへ
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