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電気を消して布団に入ったとたん、となりの部屋から「ヴーン……」。昼間はまったく気にならないのに、夜だけウォーターサーバーの音がくっきり聞こえてくる。ようやくうとうとした頃に「ゴボッ」と鳴って目が覚める。あれ、地味にこたえますよね。
先に結論をひとつ。夜に聞こえる音のほとんどは、冷やしたり温めたりするための正常な動作音です。壊れているわけではないことが多いんです。ただし「いつもと違う音」だけは別で、そこは見分けたいところ。そして正常な音でも、置き方を変えるだけで体感はかなり静かになります。音の正体から順番に見ていきましょう。
ちなみに動作音の大きさは機種によってずいぶん違います。同じ床置き型でも、冷却の方式や本体の重さ、脚の作りが違えば、聞こえ方は変わるんですよね。だからこの記事は「どの機種が悪い」という話ではなく、手元の一台をどう静かに使うかという話として読んでみてください。
そもそも、なぜ夜だけうるさく感じるの?
不思議なもので、音そのものは昼も夜も変わっていません。変わっているのはまわりの音のほうなんです。
- 昼はテレビ、子どもの声、外の車の音があって、動作音がその中に埋もれている
- 夜は部屋全体が静かになるので、同じ音量でもぽつんと浮き上がって聞こえる
- 横になると耳が床に近づく。床を伝わる振動は、立っている時より届きやすい
- 「気になる」と意識した音は、脳がそれを拾い続けてしまう。これがいちばんつらい
つまり「急に大きくなった」と感じても、実際には音量が上がっていないこともよくあります。そのうえで、本当に音が変わったのかどうかを次で切り分けていきましょう。
音の正体は4つ——モーター・カタカタ・ゴボゴボ・床への振動
- 冷却のモーター音(ヴーン、ブーン)。冷水を作るための冷却装置が動く音です。冷蔵庫とよく似ていて、しばらく鳴っては止まり、また鳴る、をくり返します。夜中に急に鳴り始めるのはこれが多いです
- 加熱のカタカタ、パチパチ。温水タンクの中で水が温められる時や、温度が下がって再加熱が始まる時の音。金属が温度で伸び縮みする音も混ざります。短時間で終わるのが特徴
- 水が落ちるゴボゴボ。使った分の水がボトルからタンクへ流れ込む時の音です。コップ1杯注いだ数十秒後に「ゴボッ」と鳴るのは、正常に水が補充されている合図
- 床への振動(ブーン、ビリビリ)。モーターの震えが脚から床に伝わり、床板が共鳴して大きな音になっているパターン。本体そのものより床のほうが鳴っているので、置き方の工夫がいちばん効くのはここです
自分の家で聞こえているのがどれなのか、一度耳をすませて確かめてみてください。「本体に耳を近づけると小さいのに、離れた部屋のほうがうるさい」なら、まず間違いなく4つめの振動です。
故障と正常の見分け方——目印は「いつもと違うか」
ここは断定できないところなので、気になったら早めにメーカーやサポート窓口へを前提にしてくださいね。そのうえで、様子を見ていい音と、連絡したほうがいい音の目安です。
- 様子を見ていいことが多い音:しばらく鳴って止まる低いモーター音、水を注いだ後のゴボゴボ、加熱中の短いカタカタ。どれも使い始めた頃から鳴っていた音なら、正常な動作音である可能性が高いです
- 連絡したほうがいい音:今まで聞いたことのない高い音(キーン、ピーッ)、金属がこすれるようなキュルキュル、鳴りっぱなしで止まらない、ガタガタと大きく震える
- 音以外のサインが出たら早めに:焦げたようなにおい、本体の背面が異常に熱い、床に水がたまっている、冷水がぬるい・温水が出ない、コンセントのプラグが熱い
- いずれの場合も自分で分解しないのが鉄則です。中は水と電気が同居している場所なので、外して確かめるのは受け皿や注ぎ口カバーなど、説明書に「外して洗える」と書いてある部分だけにしておきましょう
スマートフォンで音を録っておくと、問い合わせの時に伝わりやすくてスムーズです。「夜中に何度も鳴ります」より、実際の音を聞いてもらえるほうが早いんですよね。
今日からできる静かにする対策——置き方でここまで変わる
- 壁から離す。背面には熱を逃がす部分があるので、ぴったりつけると効率が落ちて、冷却が動く時間そのものが長くなります。背面と左右に10cm以上のすき間を目安に。壁に触れていると振動が壁を伝ってしまうのも大きいです
- 水平を取る。少しでも傾いていたり、片側の脚が浮いていたりすると、振動でカタカタ鳴ります。前後左右にそっと押してみて、ぐらつくなら床が原因。厚紙やゴム板を薄くはさんで、ぐらつきをゼロにしてください
- 防振マットを敷く。いちばん効くのがこれです。床が共鳴して鳴っている場合、間にゴムやウレタンをはさむだけで、離れた部屋への伝わり方がはっきり変わります。洗濯機用のものが厚くてしっかりしていて使いやすいです
- 寝室と壁1枚を隔てた場所には置かない。壁の反対側がベッドの頭側だと、振動が伝わりやすくなります。可能なら廊下側やキッチンへ
- 静音モードやエコモードを使う。夜間だけ加熱を止める機能がある機種なら、就寝前に切り替えるだけで夜中のカタカタが減ります。取扱説明書の「夜間」「おやすみ」といった項目を一度見てみてください
- 上に物を置かない。本体の上にトレーや箱を置くと、振動でカタカタと共鳴します。犯人がサーバーではなく上の小物だった、というのは本当によくある話です
本体を動かす時は、必ず電源コードを抜いてから。水が入ったままだとかなり重いので、可能なら水を減らしてから、二人で持ってくださいね。無理に引きずると床も傷みますし、倒れると大けがにつながります。
ボトル交換のときの音はどうする?
新しいボトルをセットした直後の「ゴボゴボゴボ」は、空気が入って水がタンクへ落ちていく音で、これは正常です。止めることはできないので、交換は日中にすませておくのがいちばんの対策になります。
- 残りが少なくなってきたら、寝る前ではなく夕方までに交換しておく
- 下置きタイプは持ち上げなくていいぶん、水を吸い上げるポンプの音が出ます。これも正常な音
- 交換の直後は冷却も加熱も一気に働くので、いつもより音が続きます。1〜2時間ほどで落ち着くのが普通です
注ぎ口の黒いのは何?——掃除は3か所だけ覚えておけば大丈夫
夜中に音が気になってサーバーの前に立った時、注ぎ口をのぞいて「あれ、黒い」と気づく方は多いです。あれは水の飛び散りとホコリが残って、そこにカビが育ったものです。口に入る場所なので、音とは別に手を入れておきたいところですね。
- 注ぎ口(コック)。綿棒か、細い柄のブラシで奥まで。週に1回。外せるカバーがある機種は外して洗って、しっかり乾かしてから戻します
- 受け皿(トレー)。水がたまったままだとぬめりが出ます。中性洗剤で洗って、から拭きしてから戻す
- ボトルの差込口。交換のたびに、清潔な布でぐるりとひと拭き。ここが汚れていると水そのものに影響します
- 背面や下のホコリは、電源を切ってから。差しっぱなしのプラグの根元にホコリがたまるのは、発熱の心配もあるので、月に1度は乾いた布で
- 塩素系の漂白剤を注ぎ口に垂らすのはやめてください。素材を傷めますし、ほかの洗剤と混ざると危険です。内部の洗浄はメーカーのクリーニングサービスに任せるのが安心
置き場所を決める時にチェックしたいこと
- 寝室・寝室の壁のすぐ裏・子ども部屋の枕元は避ける
- 背面と左右に10cm以上のすき間が取れる場所か
- 床が水平で、ぐらつかないか。畳の上は沈むので注意
- 直射日光が当たらない、コンロやヒーターの近くではない
- コンセントに直接挿せるか(延長コードでの使用を避けたい機種が多いです)
- 小さな子どもが温水レバーに手を伸ばせない位置か。チャイルドロックは必ず入れて、それでも「ロックがあるから大丈夫」と思わないでくださいね
- ボトル交換のときに、扉や通路の邪魔にならないか
ゆきこ( ゚Д゚)『夫が単身赴任で夜はほぼワンオペ、という家だと、子どもが寝たあとの静けさはやっと訪れる自分の時間なんですよね。だからこそ「ヴーン」が気になる気持ち、痛いほど分かります。冷蔵庫の音でも同じで、下にゴムを一枚かませたら別世界みたいに静かになった、という声はよく読みます。音って、置き方でごまかせる部分がけっこう大きいです』
床が鳴っているタイプの振動は、口コミを読んでいても「マットを敷いたら変わった」という声が本当に多いです。私なら選ぶ時、厚みがあってサイズを切って調整できるものを見ます。洗濯機用のものは重い家電を前提に作られているので、サーバーの脚でも沈み込みすぎず、使い回しがきくのがいいところですね。
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ウォーターサーバーを置いている理由が「災害の備え」という方も多いですよね。備蓄する水は何本必要かでは、家族の人数から必要な量を出す考え方を書いています。ふだん使いながら備えるやり方はローリングストックのやり方もあわせてどうぞ。
まとめ:音の正体を分けて、置き方で減らす
- 夜うるさいのはまわりが静かになるから。音量は変わっていないことも多い
- 正体はモーター・カタカタ・ゴボゴボ・床への振動の4つ
- いつもと違う高い音、止まらない音はメーカーへ。分解はしない
- 対策は壁から離す・水平・防振マット・寝室から離す
- 掃除は注ぎ口・受け皿・差込口の3か所。電源を切ってから
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手順を1枚にまとめました。



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