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朝、髪を整えようとヘアアイロンの電源を入れたら、うんともすんとも言わない。ランプも点かない、いつまで待っても板が温まらない。出かける時間は迫っているし、今日に限って前髪がはねている。あの焦り、よくわかります。
先に結論。「電源がつかない」の半分くらいは、故障ではなく「コンセント側」「ロック機能」「安全装置」のどれかです。順番に5つ確かめれば、買い替えなくていいケースがかなりあります。ただし、コードの根元を動かすと一瞬だけつくなら、それは断線のサイン。そのヘアアイロンは、今日で使うのをやめてください。理由も含めて順番にお話しします。
まず順番に確かめる5つのこと
上から順に、1分ずつで大丈夫です。手が濡れていたら、先に拭いてから。
- 別のコンセントに差す・延長タップを外す。洗面所のコンセントは、ドライヤーや電動歯ブラシの充電器と一緒に使っていて、タップのスイッチが切れていたり、タップ自体がゆるんでいたりします。壁のコンセントに直接、できれば別の部屋でも試して、それでつけばヘアアイロンは無事です
- 電源ボタンを3秒ほど長押しする・2回押す。最近のヘアアイロンは、カバンの中で勝手に電源が入らないように誤操作防止のロックがついている機種が多いです。「押してもつかない」の正体がこれ、というのは本当によくあります。説明書を捨ててしまっていたら、機種名と「ロック解除」で検索を
- コードの根元を、軽く動かしてみる。本体との付け根や、プラグの近くを持ってそっと曲げた時に一瞬ランプがつく、ついたり消えたりするなら、中の線が切れかかっている「断線」です。これは後の章で詳しく
- コードレスなら充電まわり。充電残量がゼロなのはもちろん、充電端子にホコリや整髪料がついて充電できていないこともあります。乾いた綿棒で端子を拭いて、充電ケーブルを別のものに替えてみる。それでもダメで、買ってから2〜3年たっていれば、バッテリーの寿命が近いのかもしれません
- 熱くなって切れた直後なら、安全装置。使っている途中でふっと切れた、床に置いたまま長時間つけっぱなしだった、という時は、温度が上がりすぎて安全装置が働いています。コンセントを抜いて、冷めるまで10〜20分待ってからもう一度試してください
ここまで試してつけば、それは故障ではありません。つかない、あるいは③で一瞬ついたなら、次へ。
ランプは点くのに熱くならない時
電源ランプは点く、温度の表示も出る。でも待っても板がぬるいまま。この場合は電源ではなく、熱を作るヒーター側の故障です。板の裏側にある発熱体か、温度を測るセンサーが壊れていることが多く、これは残念ながら自分ではどうにもなりません。
片側だけ熱くて片側がぬるい、というのも同じ仲間。無理に使うと片側だけ髪が焼けて、うまく仕上がらないうえに傷みます。修理か買い替えの判断へ進んでください。
「根元を動かすと一瞬つく」は断線。ほとんどはコードの付け根で起きる
ヘアアイロンのコードの中には、細い銅線が何十本も束になって入っています。曲げ伸ばしを繰り返すと、この束が少しずつ切れていき、最後に残った数本でかろうじてつながっている状態が「一瞬つく」です。そして断線が起きる場所は、ほとんどが本体との付け根(根元)。
原因は、使い終わったあとにコードを本体にぐるぐる巻いて収納する癖です。巻くたびに根元が強く折れ曲がり、そこだけ何百回も曲げ伸ばしされる。さらに、まだ熱い本体にコードを巻くと、被覆がやわらかくなってなおさら傷みます。プラグの近くも、コードを持ってコンセントから引き抜く癖があると切れやすい場所です。
被覆が破れて中の線が見えている、根元がふくらんでいる、コードを触ると熱い、焦げたようなにおいがする。ひとつでも当てはまれば、迷わずコンセントを抜いてください。
断線を自分で直してはいけない理由
「切れているところを切って、つなぎ直せばいいんじゃない?」——動画を見れば、できそうに見えます。でもヘアアイロンは、200度近くまで熱を作る、家の中でもかなり大きな電気を使う道具です。
- 感電。コンセントから来る100ボルトは、つなぎ目の処理が甘いと素手で触れるだけで危険です。濡れた手になりやすい洗面所ならなおさら。濡れた手で本体やプラグを触らない、は断線がなくても守ってほしいこと
- 発火。つなぎ目は電気の通り道が細くなり、そこだけ発熱します。使うたびにビニールテープの下で熱がこもり、ある日コードから煙が出る。ヘアアイロンやドライヤーのコードの発火事故は、実際に何件も報告されています
- 保証が切れる。自分で手を加えた製品は、メーカー修理の対象外になります。直せたとしても、もう誰も面倒を見てくれません
- 本体側を分解するのはもっと危険。ヒーターと基板がむき出しになり、組み直しても絶縁が保てません。分解修理は感電・火災の恐れがあるので、私はおすすめしません
だから、断線がわかった時の答えは「直す」ではなく、「使うのをやめる」。これは片付けの判断ではなく、安全の判断です。焦げ臭いにおいや煙が出た時は、電源ボタンを探すより先にコンセントを抜くのが先です。
修理か買い替えか:保証・相場・寿命の目安
「使うのをやめる」と決めたあと、次の一台をどうするか。
- 保証期間内(買って1年以内が多い)なら、まずメーカーか買った店へ。断線は「消耗」扱いで有償になることもありますが、無償で直る可能性もあるので聞くだけ聞いてみる
- 保証が切れているなら、メーカー修理は数千円前後から。コード交換だけでも、送料と診断料を足すと同じクラスの新品と変わらない金額になることが多いです。見積もりを出してもらって、新品の値段と並べて決めるのが一番後悔しません
- 寿命の目安は3〜5年前後と言われます。毎日使う人はこれより短くなります。ヒーターの故障や、板のコーティングがはげてきた、温まるのが遅くなった、という症状が重なっていれば、修理より買い替えが素直です
- 買い替えるなら、コードの根元が回転するタイプか、根元の悩みそのものがないコードレスを。同じ壊れ方を繰り返しません
今日どうしても使いたい時の応急策
買い替えは決めた。でも今日の前髪はどうする、という時に。
- ドライヤーとロールブラシ。ブラシで髪を引っぱりながら温風を当て、最後に冷風で形を固定。前髪や毛先のクセ程度なら、これで十分整います
- ストレートブラシ(ブラシ型のヒーター)を家族が持っていれば、それで代用
- 寝ぐせ直しウォーターで濡らして、ドライヤーで乾かす。根元から濡らし直すのがコツ。表面だけ濡らしてもクセは戻りません
- ヘアアイロンを服のしわ伸ばしにも使っていた人は、今日はお風呂上がりの湯気の中にハンガーでつるすことでしのげます
もうコードを切らないために
- コードを本体に巻かない。ゆるく8の字にまとめて、本体とは別に置く。付属の巻き留めバンドやマジックテープのバンドが便利
- 冷めてから収納する。熱いうちにポーチに押し込むと、コードもポーチも傷む
- プラグを持って抜く。コードを引っぱって抜く癖は、プラグ側の断線の原因
- 自動オフつきを選ぶ。切り忘れで安全装置が働く回数を減らせるし、何より出先で「消したっけ」と戻らなくて済む
ゆきこ( ゚Д゚)『去年の冬、家を出る5分前に電源がつかなくて半泣きに。コードを動かしたら一瞬ついたので「まだいける」と使い続けて、翌週に根元から焦げたにおい。あの時に止めていれば、と今でも思います。今はコードレスにして、巻く癖そのものをやめました』
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同じ「つかない」仲間のドライヤーがつかない時の切り分けと、壊れる前のサインは、原因の探し方がほぼ同じです。ヘアアイロンを服のしわ伸ばしに使っていた人はヘアアイロンをアイロン代わりに使う方法と、代わりになるもの、買い替えで迷ったらヘアアイロン選びで後悔しないためのポイントもどうぞ。
まとめ:5つ確かめて、断線なら「直す」ではなく「やめる」
- まずコンセント・ロック解除・コードの根元・充電・安全装置の順に確かめる
- ランプは点くのに熱くならないならヒーター側の故障。自分では直せない
- 根元を動かすと一瞬つくのは断線。ほとんどはコードを本体に巻く癖が原因
- 断線は自分で修理しない。感電・発火・保証切れ。使うのをやめる判断を
- 修理は数千円前後からで新品と変わらないことが多い。予防は巻かない・冷めてから
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手順を1枚にまとめました。



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