加湿器のフィルターにハイターは使える?——まず説明書を確認してください。塩素系とクエン酸を一緒に使ってはいけない理由、汚れ別の洗い方、取れない時の交換

生活

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加湿器のフィルターを取り出したら、全体が茶色っぽく黄ばんでいて、なんとも言えないにおい。クエン酸につけても白い塊は取れたのに色とにおいは残ったまま。それなら漂白剤で真っ白にできないかな、と考えてしまいますよね。冬の終わりにフィルターを見て、これはもう漂白しかないのでは、と思う気持ちはよく分かります。

ただ、この話には先に読んでいただきたいことが2つあります。ひとつは塩素系漂白剤とクエン酸やお酢を一緒に使ってはいけないこと。もうひとつは、加湿フィルターに塩素系を指定していないメーカーが多いことです。危ない順に、順番に見ていきましょう。

★最初に:塩素系漂白剤とクエン酸・お酢は絶対に混ぜないでください

ここだけは読み飛ばさないでほしいところです。塩素系の漂白剤と、酸性のもの(クエン酸・お酢・酸性タイプの洗剤)が混ざると、有毒なガスが発生します。容器に書いてある「まぜるな危険」は、この反応のことです。

  • 同じ容器で混ぜないのはもちろんですが、続けて使うのも危険です。クエン酸につけたフィルターを軽くすすいだだけで塩素系に入れる、洗面台に残ったクエン酸水の上から塩素系を流す。どちらもガスが出る状況です
  • 加湿器の掃除はクエン酸を使う場面が多いので、この事故が起きやすい家電なんです。片方を使ったら、その日は別の薬剤を使わないと決めてしまうくらいでちょうどいいと思います
  • 使う時は必ず窓を開けて換気し、ゴム手袋をつけて。密閉した浴室や、換気扇だけの洗面所での長時間のつけ置きは避けてください
  • 薬剤はどれも子どもの手の届かない所に。詰め替えて別の容器に入れると、何の液か分からなくなって危険です

それでも万一のことがあった時のために、覚えておいてほしい対応があります。目に入ったらこすらず、すぐに流水で15分以上洗い流して、医師の診察を受けてください。飲んでしまった時は、吐かせずに、その製品の容器を持ってすぐ医師に相談してください。ガスを吸って気分が悪くなった時は、その場を離れて風通しのよい所へ。息苦しさが続くなら受診してくださいね。

結論:多くのメーカーは加湿フィルターに塩素系を指定していません

そのうえでの結論です。加湿器のフィルターの手入れとして塩素系漂白剤を指定しているメーカーは、多くありません。取扱説明書に書かれているのは、たいていクエン酸か、専用の洗浄剤か、中性洗剤です。理由として挙げられているのは、こんなところです。

  • フィルターの素材が傷む。気化式の加湿フィルターは、薄い不織布や特殊な加工をした素材でできています。繊維が痛むと水の吸い上げが悪くなり、加湿の力そのものが落ちます
  • においが残る。よくすすいだつもりでも、風を通す部品なので、部屋中に塩素のにおいが広がることがあります
  • 抗菌の加工が落ちることがある。フィルターに施された加工は、強い薬剤で流れてしまう場合があります
  • 保証の対象外になることがある。指定外の薬剤を使った故障は、修理を断られても文句が言えません

ですので、いちばん確実なのは手持ちの機種の説明書を開いて、フィルターの手入れの欄を読むこと。紙が見つからなくても、本体の裏や側面に貼ってある型番でメーカーの案内から取り寄せられることがほとんどです。「うちの機種は何と言っているか」を先に知るだけで、この記事の残りは読まなくてもよくなるかもしれません。

混ぜない・説明書を見る・汚れで薬を分けるまぜるな危険塩素系+酸性で有毒なガスが出る続けて使うのも危険必ず換気とゴム手袋子どもの手の届かぬ所目に入ったら流水15分飲んだら吐かせず医師へまず説明書多くのメーカーは塩素系を指定しない素材が傷むにおいが残る抗菌の加工が落ちる保証の対象外に→ 型番で手入れ欄を汚れで薬を分ける白い塊・ごわつき =水垢→クエン酸ぬめり・におい → 中性洗剤黄ばみは水垢の蓄積 → まずクエン酸色は戻らないこともあるそれでも取れないなら、フィルターは消耗品。型番を調べて交換する機種が許可していない薬剤は使わない(故障・保証外・素材の傷み)毎日の一手:水を捨てる・水受けも捨てる・フィルターを乾かす・終わりは完全乾燥

汚れの種類で、使うものを分けてください

「取れない」と感じる時は、たいてい汚れに合わない道具を使っているだけだったりします。加湿フィルターに付く汚れは、大きく3種類です。

  • 白い塊・ごわごわして固い=水垢。水道水に含まれるミネラル分が固まったものです。クエン酸を薄めたぬるま湯に1時間ほどつけ置きすると、ふやけて落ちます。漂白剤では落ちません
  • ぬめり・生乾きのようなにおい=ぬめりと汚れ中性洗剤を薄めて押し洗いし、よくすすぎます。ピンク色のぬめりが出ている場合の落とし方は加湿器のピンクのぬめりの落とし方にまとめました
  • 茶色っぽい黄ばみ=水垢が積み重なったものであることが多いです。まずクエン酸を試してみてください。それで薄くならない黄ばみは、繊維そのものが変色していて、色を戻すのは難しいと考えたほうがいいです

大事なのは、色が薄くなることと、加湿の力が戻ることは別だということ。見た目が茶色くても水をしっかり吸い上げるなら使えますし、真っ白でも固くごわついていたら風は通りません。見るべきは色ではなく、手ざわりと水の吸い方です。

機種が塩素系を認めている場合の、一般的な注意

説明書を読んで塩素系や酸素系の使用が認められていた時のために、一般的な気をつけどころを書いておきます。あくまで機種が許可している場合に限った話です。

  • 塩素系と酸素系は別物。酸素系(過炭酸ナトリウムなど)は色柄を落としにくく、においも残りにくいので、指定があるならこちらのほうが扱いやすいです
  • 必ず表示どおりに薄める。濃くすれば早く落ちる、はここでは通用しません。素材が先に傷みます
  • つけ置きは短時間で。何時間も、一晩、はやめておきましょう
  • すすぎは、これでもかというくらい。風を送る部品なので、残った薬剤のにおいは部屋に出ます
  • 完全に乾かしてから戻す。半乾きで戻すと、においの原因が振り出しに戻ります
  • 作業中は換気とゴム手袋。そして、その日はクエン酸を使わない

取れないなら、フィルターは消耗品です

ここが意外と知られていないところなのですが、加湿フィルターは、掃除して一生使う部品ではありません。メーカーの案内でも、使い方によって1シーズンから数シーズンで交換、と書かれていることが多いです。

  • 型番の探し方。本体の裏や側面のラベルに書かれた品番を控えて、メーカーの部品の案内を見ると、対応する交換用フィルターの品番が分かります。フィルターの枠に直接、品番が刻まれていることもあります
  • 交換の目安。クエン酸でも落ちないごわつき、手で押しても水を含まない、破れや型崩れ、洗っても数日でにおいが戻る
  • 純正か、対応をうたった品か。安く手に入るのはありがたいですが、寸法が少し違うだけで風が漏れて加湿量が落ちます。迷うなら、まずは純正で1回替えてみて、そのフィルターの持ちを確かめるのが分かりやすいと思います

「洗っても洗っても、におう」段階に来ているなら、それは掃除の腕の問題ではなく部品の寿命のことが多いです。何時間もつけ置きに悩むより、新しいフィルターを1枚入れたほうが、結果として早くて安上がりだったりします。

汚れを「作らない」毎日の一手

  • 使い終わったらタンクの水を捨てる。継ぎ足しをやめるだけで、におい方が変わります
  • 水受けの水も捨てる。忘れられがちですが、ここがいちばんぬめります
  • フィルターを取り出して乾かす。運転しない日は、外に出しておくだけで違います
  • シーズンの終わりは完全に乾かしてしまう。湿ったまま箱に入れると、次の冬に地獄を見ます

加湿器を動かしているのに部屋が湿っぽい、壁にカビが出た、という時は掃除とは別の話になります。加湿器のにおいと放置後の掃除や、空気清浄機の加湿フィルターの掃除もあわせて見てみてください。

ゆきこ( ゚Д゚)『クエン酸でつけたフィルターを、そのまま漂白剤の桶に入れかけて手が止まった、という話は本当に危ないやつです。うちなら、クエン酸の日と洗剤の日をカレンダーで分けて、同じ日に2種類は絶対に出しません。用心しすぎくらいでちょうどいいと思っています』

においが戻るまでが早くなってきたら、フィルターの交換どきです。型番を控えてから探すと間違えにくいですよ。


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ピンク色のぬめりが出ている時は加湿器のピンクのぬめりの落とし方、しばらく放置してしまったあとの掃除は加湿器のにおいと放置後の掃除へ。そもそも今の1台が合っているか迷ったら加湿器を買って後悔したという声の中身も参考になります。

まとめ:混ぜない、説明書を見る、汚れで分ける

  1. 塩素系と酸性は混ぜない・続けて使わない。有毒ガスが出ます
  2. 使うなら換気とゴム手袋。薬剤は子どもの手の届かない所へ
  3. 多くの機種は塩素系を指定していません。まず説明書を
  4. 水垢はクエン酸、ぬめりは中性洗剤。黄ばみは水垢の蓄積
  5. 取れないフィルターは消耗品。型番を調べて交換を

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

加湿器のフィルターに塩素系漂白剤は使えるかの早見表:まず塩素系漂白剤とクエン酸やお酢は絶対に混ぜず、続けて使うのも危険で有毒なガスが出る。使う時は必ず換気とゴム手袋、薬剤は子どもの手の届かない所に置く。目に入ったらこすらず流水で15分以上洗って医師の診察を受け、飲んでしまったら吐かせず容器を持って医師に相談する。結論として多くのメーカーは加湿フィルターに塩素系を指定していないので、素材が傷む、においが残る、抗菌の加工が落ちる、保証の対象外になるといった理由から、まず型番で説明書のフィルターの手入れの欄を確認する。汚れは種類で分け、白い塊やごわつきの水垢はクエン酸のつけ置き、ぬめりや生乾きのにおいは中性洗剤の押し洗い、茶色い黄ばみは水垢の蓄積なのでまずクエン酸を試す。見るべきは色ではなく手ざわりと水の吸い方。機種が許可している場合だけ、表示どおりに薄め、短時間で、十分にすすぎ、完全に乾かす。取れないフィルターは消耗品なので型番を調べて交換する。毎日はタンクと水受けの水を捨て、フィルターを乾かし、シーズンの終わりは完全に乾かしてしまう

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