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パンを焼いている途中で、カチッと音がしてトースターが止まった。まだ焼き色もついていないのに、タイマーだけが回っている。もう1回スイッチを入れても、また途中で止まる。家族の分をまとめて焼きたいのに、これでは朝が終わりません。イライラして「原因の部品を外せないのかな」と検索した方も多いと思います。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。その部品はサーモスタットといって、庫内の温度が上がりすぎた時に電気を切る安全装置です。止まるのは壊れているからではなく、「危ないので止めました」という合図のことがほとんど。そして、これを外すと火災の危険があるので、絶対に外さないでください。外さなくても、止まらないようにする手はちゃんとあります。順番に見ていきましょう。
先に結論:サーモスタットは外してはいけない安全装置です
サーモスタットは、庫内の温度を見張っていて、決められた温度を超えると自動で電気を切る部品です。温度が下がるとまた通電する仕組みのものが多く、「途中で止まって、しばらくすると動く」のはこの働きによるものです。
ここを外したり、働かないようにしたりすると、どうなるか。温度が上がりすぎても、誰も電気を止めなくなります。庫内に残ったパンくずや油が発火しても、そのまま加熱が続く。トースターは食べ物を焦がすほどの熱を出す家電なので、これはそのまま火事につながる話です。
- 安全装置を外す方法は、この記事には書きません。すすめることもしません
- ネジを開けて分解しないでください。感電の危険があるうえ、保証も受けられなくなります。分解についての考え方はトースターは分解できる?にまとめました
- 止まるのが困るなら、外すのではなく「止まらない使い方」に変える。それがこの先の話です
「安全装置が働くのは、危ないことが起きかけている合図」。まずここを押さえておくと、この先が読みやすくなります。
そもそもサーモスタットって、何をしている部品?
難しく聞こえますが、やっていることは単純です。温度で電気の通り道を切ったりつないだりするスイッチだと思ってください。
温度によって形がわずかに変わる金属が使われていて、熱くなると曲がって接点が離れ、電気が切れる。冷えると元に戻って、また電気が流れる。こたつやアイロン、電気ケトルなど、熱を出す家電にはたいてい似たしくみが入っています。
だから、止まったこと自体は異常ではありません。「庫内が想定より熱くなっている」という事実のほうが本題なんです。なぜ熱くなりすぎているのか、そこを見ていきましょう。
なぜ途中で止まるのか——原因は4つ
- 庫内にパンくずや油が溜まっている。溜まったくずが加熱されて燃え、局所的に温度が上がります。長く掃除していないトースターほど止まりやすいのは、これが理由です
- 連続で使っている。1枚目、2枚目、3枚目と続けて焼くと、庫内の熱が抜けきらないまま次が始まります。3枚目あたりで止まるのは、いちばんよくある型です
- 置き場所で熱が逃げられない。壁にぴったりつけている、棚の中に入れている、後ろのすき間がない。トースターは背面や側面から熱を逃がしているので、ふさぐと庫内にこもります
- 上に物を置いている。上面に排気の口がある機種もあります。ふきんやパンの袋を置いていると、熱が逃げないうえに、そのまま焦げる危険もあります
4つとも「熱がこもる」という一点でつながっています。逆に言えば、熱を逃がしてやれば止まらなくなるということ。ここからが本題です。
止まらないようにする、正しい手
どれも今日からできることばかりです。上から順に効きます。
- パンくずを取る。まず電源プラグを抜いて、完全に冷ましてから、パンくずトレーと受け皿、網の上のくずを落とします。溜まったくずが燃えて温度を上げているケースは本当に多いので、ここだけで止まらなくなることがあります。全体の手順はトースターの掃除の仕方に、焼き付いた黒い焦げはトースターの焦げ落としにまとめています
- 受け皿を敷く。落ちた油やチーズが庫内の底で焼けるのを防げます。受け皿は洗いやすくて、庫内の大きさに合ったものを
- 連続で使う時は間を空ける。1枚焼いたら扉を開けて、庫内の熱を数分逃がしてから次へ。急いでいる時ほど連続で回したくなりますが、結果として止まって余計に時間がかかります
- 壁から離す。背面と側面に、手のひらが入るくらいのすき間を。棚の中や、電子レンジの真上のような熱がこもる場所は避けてください
- 上に物を置かない。ふきん、パンの袋、レシピの紙。どれも排気をふさぐうえに、そのまま焦げる危険があります
- 近くに燃えるものを置かない。カーテン、キッチンペーパーのロール、紙袋。壁がすぐ後ろにある場合は、耐熱の板を挟むなど、可燃物から離す工夫を
特に効くのは、1と3の組み合わせです。「掃除して、間を空ける」。これだけで止まらなくなった、という声が本当に多いです。
それでも頻繁に止まるなら、故障のサイン
上の6つをやっても止まる時は、部品そのものが弱っている可能性があります。次のどれかに当てはまったら、使うのをやめて、メーカーの相談窓口か、買った販売店に連絡してください。
- きれいに掃除して、間を空けても毎回止まる
- スイッチを入れてすぐ、焼く前から止まる
- 煙が出る、こげたにおいや刺激のあるにおいがする。これはすぐにプラグを抜いてください
- 片方のヒーター管だけ光らない、光り方がおかしい、ちらつく
- 本体の外側が以前より熱い、電源コードやプラグが熱い、変色している。コードやプラグの熱の見方は熱くなる家電のプラグまわりで見るところも参考になります
「まだ焼けるから」と使い続けたくなる気持ちは分かるのですが、安全装置が繰り返し働いている状態は、装置がなければ危ない状態が繰り返し起きているということです。修理か買い替えかは、機種と使った年数で変わりますし、費用も一律ではないので、まずは相談窓口で見てもらうのが確実です。
ゆきこ( ゚Д゚)『子どもの分を続けて焼くと3枚目で止まる、と腹を立てて、その部品を外せないか調べる人は多いみたいです。でも「外したら止める人がいなくなる」と考えると、答えは変わりますよね。うちなら、焼く前に受け皿のくずを落とすのを習慣にします。犯人はたいてい、サーモスタットではなくパンくずです』
連続で焼きたい人への、現実的な答え
「外し方」を調べる方が本当に困っているのは、たいてい「まとめて焼けない」ことですよね。家族4人分のトーストを1枚ずつ焼いていたら、最初の1枚が冷めてしまう。ここには、外さずに済ませる答えがあります。
- 2台に分ける。小さいトースターを2台並べる、という手です。1台あたりの連続使用が減るので止まりにくく、同時に焼けるので時間も半分。置き場所さえあれば、いちばん効きます
- オーブンレンジと分担する。トースト機能のあるオーブンレンジがあるなら、2枚はトースター、2枚はオーブンレンジ。同時進行にすると、朝の渋滞が解消します
- 庫内の大きい機種に替える。一度に4枚焼ける機種なら、そもそも連続で回す必要がありません。買い替えの時は、庫内の高さと横幅、それに受け皿の洗いやすさを見ておくといいと思います
- 焼く順番を変える。厚切りや冷凍のものから先に焼いて、薄いものを最後に。庫内が熱いうちに手早く終わります
連続で使うほど、庫内の底には油とくずが溜まっていきます。洗いやすい受け皿を1枚用意しておくだけでも、掃除のハードルが下がって、結果的に止まりにくくなりますよ。サイズが合うかは、庫内の内寸を測ってから選んでください。
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止まる原因のほとんどはパンくずなので、まずはトースターの掃除の仕方から。焼き付いてしまった黒い汚れはトースターの焦げ落としへ。「中を開けて掃除したい」と思った時は、トースターは分解できる?を読んでから決めてください。
まとめ:外さない。熱をこもらせない。止まり続けるなら相談する
- サーモスタットは温度が上がりすぎた時に電気を切る安全装置
- 外すと火災の危険。分解もしない。止まるのは危険の合図です
- 止まる原因はパンくず・連続使用・置き場所・上の物の4つ
- 手はくずを取る、間を空ける、壁から離す、上に置かない
- それでも毎回止まる、煙やにおいが出る→使用をやめて相談窓口へ
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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