スタンディングデスクに椅子はいらない?——結論は「要ります」。その理由と、省スペースで済ませる椅子の選び方、足元の対策、ステッパーを足す前に知ってほしいこと

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昇降式の机を買うなら、椅子は処分して部屋を広く使いたい。そう考えている方、けっこう多いと思います。部屋が狭いと、椅子ひとつぶんの床って本当に貴重ですものね。買い物のついでに1つ減らせるなら、気持ちも軽くなります。

先に結論をひとつ。椅子は要ります。 理由はとてもシンプルで、立ちっぱなしのほうがつらいからです。私は整体の仕事をしているので、立ち仕事の方のつらさも、座り仕事の方のつらさも、どちらも見てきました。どちらか一方を続けるのがいちばんこたえるんです。ただ、「今と同じ椅子が要る」という意味ではありません。省スペースで済ませる道はちゃんとあるので、順番に見ていきましょう。

なぜ椅子が要るのか——この机は「立ちっぱなし専用機」ではない

昇降式の机の値打ちは、立てることそのものではなく、座る/立つを、その日の体調と作業に合わせて切り替えられることにあります。上げっぱなしで使うつもりなら、正直に言えば、高さの合った固定の机でも同じことなんですよね。

  • 人はずっと立ってはいられません。慣れている方でも、足裏やふくらはぎに疲れが出ます
  • 集中して長く書く作業は、座ったほうがはかどるという方が多いです
  • 体調の悪い日、生理の日、寝不足の日。立てない日は必ずあります。その日に座る場所がないのは、つらい
  • 椅子を処分してしまうと、「立てないから今日は作業をやめる」という日ができてしまいます

私からお伝えしたいのは、「同じ姿勢を続けないこと」を軸に考えてほしい、ということです。立てば体が良くなる、という言い方は私はしません。体の感じ方は人それぞれで、原因もさまざまですから。ただ、同じ姿勢が長く続いた日ほど体がこわばりやすいのは、多くの方に共通しているように思います。

そして、腰や首、足に痛みやしびれが続いている方は、机や椅子を選ぶ前に医療機関へ相談してください。 道具で解決する話かどうかを先に確かめてほしいんです。

それでも椅子を減らしたい人の、現実的な選び方

「今のオフィスチェアは大きすぎる」「1脚も置きたくない」。その気持ちはよく分かります。要は「座る場所は確保しつつ、床の面積は増やす」方向で考えればいいわけです。

  • 高さの合うカウンターチェア……机を上げたままでも座れるので、上げ下げの回数が減ります。背もたれがあるものを選ぶと、休憩の時に体を預けられます。座面の高さが調整できるタイプなら、机の高さに合わせやすい
  • もたれる用のスツール……立ち姿勢とほぼ同じ高さで、お尻を預けるだけの座り方ができるもの。完全に座るのと立つの中間で、足の負担を抜けます。省スペースなのも利点です
  • 座面が高くて足元が細い椅子……脚まわりがすっきりしていると、同じ面積でも部屋が広く見えます
  • たためる椅子……使わない時に壁に立てかけられるタイプ。来客用と兼ねられるのも便利ですね
  • 腰を預ける台……机の高さに合う、寄りかかれる縁のある台。椅子とは呼びにくいですが、これも立派な「切り替え」の道具です

選ぶ時に見てほしいのは、足がしっかり床か足置きに着くか。座面が高い椅子は、足が宙に浮いたままになりがちです。足がぶらぶらした姿勢で長時間座るのは、体にとってあまり優しくありません。足置きのリングがある椅子を選ぶか、低い台を足元に置いてください。

座面のクッションや腰当てが合わない、外していいのかで迷っている方は、椅子のクッションはいらない?の記事で調整の順番を書いています。合わせ方を知らずに外してしまうのは、少しもったいないので。

椅子は要ります。値打ちは「切り替えられること」椅子が要る理由ずっとは立てない集中する作業は座る体調の悪い日がある立てない日に作業をやめてしまう立ちっぱなし専用機×省スペースの選び方カウンターチェアもたれる用スツール足元が細い椅子たためる椅子腰を預ける台足が床か足置きに着く足元の対策クッション性のマットかかとのある室内履き片足を低い台に乗せる左右をときどき替えるこれで立てる時間はかなり変わりますステッパーやバランス器具の上で作業しない(転倒の危険)使うなら作業を止めて短時間、机や壁につかまれる場所で立ちっぱなしにしない/痛みやしびれが続く時は医療機関へ

足元の対策で、立てる時間はかなり変わります

「立っていられない」と感じる時、原因は根性ではなく足元にあることが多いんです。ここを整えるだけで、体感がずいぶん変わります。

  • クッション性のあるマットを1枚。フローリングに直接立つのと比べて、足裏の疲れ方が違います。厚手のラグでも、まずは十分
  • かかとのある室内履き。ぺたんこのスリッパや素足は、意外とこたえます
  • ときどき片足を低い台に乗せる。左右を入れ替えながら立つと、片側だけに体重が乗り続けるのを避けられます。踏み台でも、しっかりした箱でもかまいません
  • 体重を前後に少しずつ移す。じっと同じ立ち方をしないこと。これが、いちばんお金がかからない対策です

それでも、立ちっぱなしを続けるのはおすすめしません。つらくなる前に座ってください。座る場所があるからこそ、立つ時間も気持ちよく使えます。

ステッパーやバランス器具を足す前に

「立ちながら運動できたら一石二鳥」と考えて、ステッパーやバランスボードを机の下に置きたくなる気持ち、分かります。ただ、ここは慎重にお願いしたいところです。

  • 作業をしながら、ステッパーやバランス器具の上に乗らないでください。 画面を見ている間は足元への注意が減ります。転んだ時に、机や機材に手や頭をぶつける危険があります
  • 使うなら作業をいったん止めて、短い時間だけ。そして机や壁につかまれる位置
  • 床に置くものが増えると、それ自体がつまずきの原因になります。使わない時は片づけてください
  • 合う人と合わない人がはっきり分かれる道具でもあります。ふらつきを感じる方、めまいのある方は使わないでください

運動を足したいなら、私は「1時間に1回、机を離れて数歩歩く」ほうを推します。地味ですが、転ぶ心配がなく、続けやすいです。

時間の配分は、自分の体に聞きながら

「何分立って何分座るのが正解ですか」とよく聞かれますが、正解の数字は私にも分かりません。体格も、作業の内容も、その日の体調も違いますから。

そのうえで、続けやすい区切りとしてお伝えするなら、30〜60分ごとに姿勢を変えるあたりから始めてみてください。これは効果を約束する数字ではなく、単に「忘れにくい区切り」としてです。つらくなる前に切り替えるのが、いちばん長続きします。

ゆきこ( ゚Д゚)『背の高いカウンターに座面の高いスツールを1脚だけ置いて、立って調べ物をして、疲れたら腰を預ける。この「中途半端に座れる場所」がいちばん便利だった、という声を読んで、なるほどと思いました。狭い部屋なら、大きい椅子を1脚より小さい座る場所を1つ、のほうが暮らしやすいかもしれません』

省スペースで1脚だけ置くなら、座面の高さが変えられて、足置きのリングがあるものを選ぶと、机の高さに合わせやすくて長く使えます。背もたれがあると、休憩の質も変わりますよ。

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まとめ:椅子は減らしていい。なくしてはいけない

  1. 椅子は要ります。 立ちっぱなしのほうがつらいからです
  2. この机の値打ちは座る/立つを切り替えられることにあります
  3. 減らすならカウンターチェア・スツール・たためる椅子
  4. 足元のマットと室内履きで、立てる時間はかなり変わります
  5. ステッパーの上で作業しない。 痛みが続く時は医療機関へ

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

スタンディングデスクに椅子はいらない?の早見表:結論は椅子は要ります。理由は人はずっと立ってはいられない、集中する作業は座るほうがはかどる、体調の悪い日は必ずある、椅子がないと作業をやめる日ができるから。この机の値打ちは座ると立つを切り替えられること。省スペースで済ませるなら高さの合うカウンターチェア、もたれる用のスツール、座面が高く足元が細い椅子、たためる椅子、腰を預ける台。選ぶ時は足が床か足置きのリングに着くかを見て、足が浮いたまま長時間座らない。足元の対策はクッション性のあるマット、かかとのある室内履き、ときどき片足を低い台に乗せて左右を替えること。ステッパーやバランス器具の上で作業しないこと、使うなら作業を止めて短時間、支えのある場所で。立ちっぱなしにはせず30分から60分で切り替え、痛みやしびれが続く時は医療機関へ

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