クロスバイクの手入れは何をどのくらい?——乗るたび・週1・月1・季節ごとの頻度別リスト、雨の日のあとに拭く順番、やってはいけない3つ、最低限あると楽な道具

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クロスバイクを買って、しばらく気持ちよく乗っていたら、ふと気づく。「これ、手入れって何をすればいいの?」。ママチャリは空気を入れるくらいで何年も乗れたのに、クロスバイクは「メンテが要る」と聞くし、チェーンも黒くなってきた。調べると道具も手順もたくさん出てきて、何から手をつければいいか分からなくなりますよね。

先に結論をひとつ。手入れは「頻度」で覚えると続きます。乗るたびに空気とブレーキ、週に1回チェーン、月に1回ゆるみと傷、季節の変わり目に店で点検。この4段階に分けてしまえば、どれも数分の作業で、毎日やることは実は30秒くらいなんです。雨の日のあとの拭き方と、良かれと思ってやりがちな「やってはいけないこと」もあわせて、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ何をどのくらいやる?乗るたび・週1・月1・季節の4段階→第1章チェーンが黒くベタベタ拭いて、注油して、余分を拭く→第3章雨に濡れた放置しない。チェーンから順に拭く→第5章洗いたい・直したい高圧洗浄・ブレーキに油・分解はしない→第6章道具は何を買う?空気入れ・チェーンオイル・ウエス→第7章

ケース別に読む:何をいつやるか知りたい人空気とブレーキを見たい人チェーンを手入れしたい人月1の点検をしたい人雨に濡れた人やってはいけないことを知りたい人道具をそろえたい人

手入れは「頻度」で覚えると続く——乗るたび・週1・月1・季節ごと

手入れが面倒に感じるのは、やることが多いからではなくて、「いつやるか」が決まっていないからなんですよね。

  • 乗るたび(30秒):タイヤを指で押して空気の張りを見る。ブレーキレバーを握って効きを確かめる。ライトがつくか
  • 週に1回(10分):チェーンの汚れを拭いて、注油して、余分な油を拭き取る
  • 月に1回(15分):ネジのゆるみ、タイヤの傷やひび、ブレーキゴム(パッド)の減り、変速がスムーズか
  • 季節の変わり目(年2〜4回):自転車店で点検。ブレーキやワイヤーの調整、ホイールの振れなど、自分では見えないところを

「最低限これだけ」を聞かれたら、乗るたびの空気圧と、週1のチェーンの2つです。この2つだけで、クロスバイクのトラブルの大半は防げますし、乗り心地がまるで違ってきます。

乗るたびの30秒——空気圧とブレーキの効き

クロスバイクのタイヤはママチャリより細くて、空気圧が高めなぶん、抜けるのも早いんです。1週間乗らないだけで指で押すとへこむくらい減ることも珍しくありません。空気が減ったまま乗ると、段差でタイヤの中のチューブがはさまれてパンクしやすくなるので、乗る前に指で押す習慣をつけておくと安心ですよ。

  • 空気圧の目安はタイヤの側面に書いてあります。「MAX」や「〜」で範囲が印字されているので、その範囲の中で入れる。上限を超えて入れないでください
  • クロスバイクは仏式(細くて先にネジのついたバルブ)が多く、ママチャリ用の空気入れでは入りません。空気圧計つきの仏式対応の空気入れがあると、目分量で迷わなくなります
  • ブレーキは、レバーを握ったときにハンドルに当たるほど深く握らないと止まらないなら効きが落ちているサイン。乗らずに店で調整してもらってください
  • 夜に乗るならライトの点灯確認も。ヘルメットは努力義務、自転車保険は加入が義務の自治体が多いので、まだの方はこの機会に

空気の減り方が早すぎる、入れてもすぐ抜ける、という時は、自転車の空気が抜ける原因の見分け方で、虫ゴム・バルブ・スローパンクの切り分けを書いています。

週1のチェーン——拭いて、注油して、余分を拭く

チェーンが黒くベタベタになるのは、油にほこりや砂が混ざったものです。放っておくと変速がもたつき、ペダルが重くなり、チェーンや歯車の減りも早くなります。週1と言いましたが、乗る距離が短ければ2週に1回でも大丈夫。「音がシャラシャラしてきたら」を合図にしてもいいですよ。

  1. 乾いたウエス(古いタオルで十分)でチェーンをつまんで、ペダルを逆に回す。黒い汚れが布に移らなくなるまで、布の面を変えながら
  2. 自転車用のチェーンオイルを、チェーンのつなぎ目に1コマずつ。ペダルをゆっくり逆回ししながら、一周ぶん
  3. 数分置いてから、余分な油を乾いたウエスで拭き取る。表面に油が残っているとほこりを呼ぶので、ここをさぼると次回の汚れが倍になります

気をつけたいのは、油をブレーキまわりに付けないこと。ホイールのリム(ブレーキゴムが当たる銀色の面)や、ディスクブレーキならローター(円盤)に油がつくと、ブレーキが効かなくなります。注油のときはスプレー式よりさし口の細いボトル式のほうが飛び散らなくて安心です。パーツクリーナーを使うなら、換気をして、火気のない場所で、これもブレーキ面にかからないように。

乗るたび30秒・週1でチェーン・月1でゆるみ・季節で店乗るたび(30秒)タイヤを指で押す→側面の表示範囲でブレーキレバーを握る→深すぎたら店へライトがつくか最低限はこの2つ週1(10分)チェーンを乾拭き自転車用オイルを 1コマずつ一周余分な油を拭き取るブレーキ面に油は絶対に付けない月1(15分)・季節ネジのゆるみを手でタイヤの傷・ひびブレーキゴムの減り変速のもたつき季節の変わり目は店で点検雨のあと:放置がいちばんサビる。チェーン→ブレーキ→変速→フレームの順に拭いて注油やってはいけない3つ:高圧洗浄/ブレーキ面に油/分解(ブレーキ・ハブ・クランク)効きが悪い・異音・ホイールのぐらつきは乗らずに店へ/ヘルメット・保険・夜はライト

月1のゆるみ・傷・減り——手で触って確かめる

月に1回は、道具を使わずに手で触って確かめる日を作っておくと安心です。工具でぐいぐい締める必要はなくて、「ぐらつかないか」を見るだけで十分ですよ。

  • ハンドルとサドル:前輪をひざではさんでハンドルをひねっても動かないか。サドルを両手でつかんで揺すってもぐらつかないか
  • 車輪:持ち上げて回し、左右にふらふら揺れないか。揺れる(振れている)なら店へ
  • タイヤ:側面に細かいひび割れ、表面にガラス片や小石が刺さっていないか。溝がほとんど消えていたら交換の時期
  • ブレーキゴム・パッド:溝が浅くなっていないか、片側だけ減っていないか。減りの判断がつかなければ店で見てもらうのが早いです
  • 変速:全部の段に切り替えて、ガチャガチャ音が続く・思った段に入らないなら調整の時期。ワイヤー調整は店へ

ハンドルやサドルの固定ボルトは締めすぎても壊れる部品です。「ぐらつく」と分かった時点で店に持ち込むのが、いちばん確実だと思います。

月1の点検——道具を使わず、手で触って確かめるハンドルとサドル前輪をひざではさんでひねる・サドルを揺すってぐらつかないか車輪持ち上げて回し、左右にふらふら揺れないか。揺れるなら店へタイヤ側面のひび割れ・刺さったガラス片や小石・溝が消えたら交換ブレーキゴム・パッド溝が浅い・片側だけ減っていないか。判断がつかなければ店で変速全部の段に切り替えて、音が続く・入らないなら調整。ワイヤーは店へ固定ボルトは締めすぎても壊れる。ぐらつくと分かった時点で店へ

雨の日のあと——放置がいちばんサビる。拭く順番

雨に濡れたまま置いておくと、翌朝にはチェーンがうっすら赤くなっていることがあります。クロスバイクは泥よけがないものも多く、後輪の跳ね上げでチェーンや変速機に水と砂がたっぷりかかるんです。帰ってすぐ、5分だけ手をかけておくと、サビも変速の不調もぐっと減ります。

  1. チェーン:乾いたウエスでつまんでペダルを逆回し、水と砂を拭き取る。乾いたら注油して余分を拭く
  2. ブレーキまわり:リムやローター、ブレーキゴムの砂を乾いた布で拭く。ここには油を付けない
  3. 変速機:後ろの変速機(ディレイラー)についた泥を布で落とす。可動部にオイルを1滴
  4. フレームとサドル:全体を拭いて、できれば屋根の下で乾かす

やってはいけない3つ——高圧洗浄・ブレーキ面に油・分解

  • 高圧洗浄機やホースの強い水をかけない。車輪の軸(ハブ)やペダルの付け根、ヘッド部分には中に油の入った軸受けがあって、強い水で油が流れ出るとゴリゴリ音や早い摩耗の原因になります。洗うならバケツの水と柔らかいスポンジで
  • ブレーキ面に油を付けない。リム・ディスクローター・ブレーキゴム・パッド。一度油がつくと、拭いただけでは効きが戻らないことがあります。もし付けてしまったら、乗らずに店へ
  • 分解しない。ブレーキ、ハブ、クランク、ボトムブラケット(ペダルの軸)は専用工具と決まった締め付けの強さが要ります。組み直しが甘いと走行中に外れます。手入れは「拭く・注油する・空気を入れる・ゆるみを見る」までにして、その先は店に任せましょう

もうひとつ、異音がしたまま乗り続けないこと。カチカチ、キュルキュル、ゴリゴリなど、音の種類と鳴るタイミングで場所を絞る方法はクロスバイクの異音はどこから鳴っているかで書いています。ブレーキの金属音とホイールのぐらつきだけは、迷わず乗るのをやめて店へ。

最低限あると楽な道具——空気入れ・チェーンオイル・ウエス

手入れの道具は、あれもこれもと揃えなくて大丈夫。この3つがあれば、上に書いたことは全部できます。

  • 空気入れ(仏式・米式対応、空気圧計つき):ママチャリ用(英式)だけでは入りません。空気圧計つきなら側面の表示どおりに入れられて迷わない。家族のママチャリにも使える兼用タイプが便利です
  • 自転車用チェーンオイル:さし口の細いボトル式が飛び散らず扱いやすい。食用油や家庭用の潤滑スプレーはほこりを呼んだり樹脂を傷めたりするので、自転車用を
  • ウエス:古いタオルやTシャツを切ったもので十分。チェーン用とフレーム用を分けておくと、黒い油がフレームに広がりません

ゆきこ( ゚Д゚)『子どもの自転車もある家なら、玄関に空気入れを置いて「出かける前に押してみる」を親子の合言葉にするのがおすすめです。空気入れが玄関にあるだけで、手入れのハードルは半分になりますよ。チェーンは、うちで決めるなら日曜の朝に洗濯機を回している間の10分。ついでにやる、が続くコツだと思います』

空気入れを買い足すなら、仏式と米式の両方に対応していて、空気圧計がついているものを選んでおくと、クロスバイクとママチャリ両方に使えて、側面の数字どおりに入れられます。

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最低限あると楽な道具は3つ空気入れ仏式・米式対応、空気圧計つき英式用だけでは入らない家族のママチャリにも兼用→側面の表示どおりに入る自転車用チェーンオイルさし口の細いボトル式食用油や家庭用スプレーは ほこりを呼び樹脂を傷める→自転車用を選ぶウエス古いタオルやTシャツで十分チェーン用とフレーム用を 分けておく→黒い油が広がらない

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泥はねや雨のあとにまとめて洗いたい時の順番は、自転車の掃除方法——水をかけていい場所とだめな場所にまとめてあります。

まとめ:乗るたび空気とブレーキ、週1チェーン、月1ゆるみ、季節に店

  1. 乗るたび30秒:タイヤを指で押す・ブレーキを握る・ライト。空気圧は側面の表示範囲で
  2. 週1でチェーン:乾拭き→自転車用オイルを1コマずつ→余分を拭く。ブレーキ面に付けない
  3. 月1で手で触る:ハンドル・サドル・車輪のぐらつき、タイヤのひび、ブレーキゴムの減り
  4. 雨のあとは放置しない。チェーン→ブレーキ→変速→フレームの順に拭いて注油
  5. 高圧洗浄・ブレーキ面に油・分解はしない。効きが悪い・異音・ぐらつきは店へ

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

クロスバイクの手入れの早見表:乗るたび30秒はタイヤを指で押して空気の張りを見る(空気圧はタイヤ側面の表示範囲で)、ブレーキレバーを握って効きを確かめる、ライトの点灯。週に1回はチェーンを乾いたウエスで拭き、自転車用オイルを1コマずつさして余分を拭き取る、ブレーキ面・リム・ディスクローターに油を付けない。月に1回はハンドル・サドル・車輪のぐらつき、タイヤの傷とひび、ブレーキゴムの減り、変速のもたつきを手で確かめ、季節の変わり目は店で点検。雨のあとは放置せず、チェーン→ブレーキ→変速→フレームの順に拭いて注油。やってはいけないのは高圧洗浄、ブレーキ面に油、分解の3つ。効きが悪い・異音・ホイールのぐらつきは乗らずに店へ。道具は仏式対応の空気入れ、チェーンオイル、ウエスの3つで足りる

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