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筋トレを始めようと道具を調べると、「まず用意するもの」にヨガマットが必ず入っていますよね。でも、やりたいのはダンベルを持って立つ動きと、スクワットと、腕立てくらい。ヨガをするわけじゃないのに、マットって本当にいるの?と手が止まる人は多いはずです。
先に結論をひとつ。立ったまま行う種目だけなら、マットはなくても始められます。ただ、膝や肘を床につく種目をやる、集合住宅に住んでいる、ダンベルを床に置く。この3つのどれかに当てはまると、話が変わってきます。マットが何のためにあるのかを知ると、「自分には要るのか」を自分で決められるようになるので、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:マットの役目を知りたい人|いらないか確かめたい人|膝肘をつく・集合住宅の人|厚さで迷う人|代わりに敷きたい人|痛みや床が心配な人
マットの役目は4つ——床の保護・膝肘の保護・滑り止め・音
「ヨガマット」という名前のせいで、ヨガのための物だと思われがちですが、筋トレで使う時の役目は別のところにあります。整理すると4つです。
- 床を守る。ダンベルを置いた時の傷や凹み、汗の染み込みを防ぎます。フローリングは意外と柔らかくて、鉄の角が当たると一発で跡が残ります
- 膝・肘・背中を守る。腕立てや膝をついた種目、寝転んで行う種目では、硬い床に骨が直接当たります。これが痛くて続かない、という人はとても多いです
- 滑り止め。フローリングの上で踏ん張ると、靴下やラグごと滑ります。マットは足と床の間で「動かない面」を作ってくれます
- 音と振動を減らす。ジャンプや、ダンベルを下ろした時の「ゴン」という音は、下の階に響きやすい音です。厚みのあるマットは、その受け皿になります
この4つを見て、「自分の種目と住まいに、どれが必要か」を考えるのが、いちばん迷わない決め方です。ヨガをしないからいらない、ではなく、床につく・置く・踏ん張る・音、のどれがあるかで決まる、と覚えておくと楽ですよ。
いらない人の条件——立って持つ種目だけ・ラグがある・音の心配がない
次の条件がそろっているなら、マットは後回しで大丈夫です。買ってから使わずに丸めたまま、という声もよく見るので、無理に最初から揃える必要はありません。
- 種目が「立ったまま持つ」だけ。ダンベルを持って腕を曲げる、肩の高さに上げる、スクワットをする。こうした種目は床に体をつけないので、マットの出番がありません
- ラグやカーペットの上でできる。すでに敷物がある部屋なら、膝の痛みも音も、ある程度はそれが受け止めてくれます。ただし毛足の長いラグは足元が沈んで踏ん張りにくいので、立位の種目は敷物の外でやる方が安定します
- 戸建ての1階など、下に人がいない。音と振動の心配がないなら、厚いマットの理由がひとつ減ります
- ダンベルは床に置かない。使い終わったら棚や台に戻す習慣があるなら、床の保護は急ぎません
この条件の人は、まず道具なしで1〜2週間続けてみてください。続いたら、そこで初めて「膝が痛い」「床が心配」といった困りごとが見えてきます。困りごとが出てから買う方が、厚さも大きさも外しません。
あると助かる人の条件——膝肘をつく・集合住宅・靴下で滑る
逆に、次のどれかがあるなら、薄くても1枚あると続けやすくなります。いちばん多いのは「腕立てで手首と膝が痛い」「寝転ぶ種目で背中の骨が当たる」という悩みです。
- 腕立て・膝をついた種目・寝転ぶ種目がある。硬い床に膝や肘、背骨が当たると、鍛えたい所より先に骨が痛くなります。薄いマットでも、骨と床の間に一枚あるだけで感じ方がまるで違います
- 集合住宅で、下の階が気になる。ダンベルを下ろす音、ジャンプの着地は、思っている以上に下へ伝わります。厚めのマットは音の受け皿になってくれます。ただ、ゼロにはならないので、時間帯への配慮は別に必要です
- 靴下でやると滑る。フローリングの上で踏ん張れないと、フォームが崩れて腰に来ます。素足でやるか、滑り止めのある面の上でやるかのどちらかで、マットは後者の道具です
整体の仕事をしていると、「筋トレで腰や膝を痛めた」という相談は珍しくありません。原因は重さそのものより、踏ん張れない床や、硬い床に骨を当て続けた姿勢にあることが多いんです。マットは筋肉を鍛えてくれる道具ではないけれど、痛くならずに続けるための道具ではあります。効果を約束するものではない、というところは正直に書いておきますね。
薄い?厚い?——ヨガ用の薄さと筋トレ用の厚さは別物
買うと決めた時に迷うのが厚さです。ヨガ用として売られているものは4〜6mmの薄い物が多く、筋トレ用として売られているものは10mm前後の厚い物が中心です。どちらが正解ということはなく、種目で向きが変わります。
| 厚さの目安 | 向く使い方 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 薄め(4〜6mm) | 立位の種目・軽い腕立て・ストレッチ | 膝や背骨をつくと硬さを感じやすい。軽くて丸めやすい |
| 中くらい(8〜10mm) | 腕立て・膝つき・寝転ぶ種目・軽いダンベル | 迷ったらこのあたり。立位でも足元が沈みすぎない |
| 厚め(12mm以上) | ダンベルを床に置く・音を減らしたい | 足元が沈んで立位で踏ん張りにくい。重くて丸めにくい |
| 床用の保護マット | ダンベルの置き場所・ラックの下 | 体を守る物ではないので、種目用と分けて考える |
ダンベルを床に置くなら、体の下に敷くマットと、ダンベルの置き場所を守る敷物は別に考える方がうまくいきます。置き場所は小さくていいので、傷と音を受け止める厚みのある物を。体の下は、種目に合わせた厚さの物を。一枚で全部をまかなおうとすると、どちらにも中途半端になりがちです。
素材は、ゴムのような匂いが気になる人もいるので、届いてすぐ使う前に陰干しをしておくと安心です。匂いの抜き方はヨガマットの臭いの取り方にまとめています。
代わりに敷くもの——ラグ・バスタオル・ジョイントマットの線引き
「買うほどじゃないけど、膝が痛い」という時は、家にある物で代わりにできます。ただし、向く動きと向かない動きがはっきりあるので、線引きだけ覚えておいてください。
- バスタオルを二つ折り。膝つきや寝転ぶ種目には十分。ただしフローリングの上で立位をすると、タオルごと滑ります。立ってやる種目は敷物の外で
- ラグ・カーペット。寝転ぶ種目にはそのまま使えます。毛足が長い物は踏ん張りにくく、ダンベルを置くと毛が寝て跡が残ることがあります
- ジョイントマット。厚みがあって音も減らしやすいので、代わりとしては優秀です。つなぎ目に足の指を引っかけないよう、隙間なく組んでください
- 布団・マットレス。柔らかすぎて体が沈み、腰が反ります。寝転ぶストレッチ以外には向きません
代用の細かい向き不向きは、ヨガマットの代わりになるもので表にしています。「代わりでしばらくやってみて、続いたら買う」という順番が、いちばん無駄がありません。
痛み・床の破損を防ぐ線引き——マットの有無より大事なこと
マットがあってもなくても、守ってほしいことがいくつかあります。どれも「道具」より前に来る話です。
- ダンベルは足の上に落とさない。床の傷より怖いのは、足の指です。下ろす時は腰を落として、投げ下ろさずに置いてください。滑る敷物の上で踏ん張ると、転んだ拍子に落とすことがあります
- 床の破損は「置いた時」より「落とした時」。薄いマットでは落下の衝撃は受け止められません。床の保護は、置き場所に厚みのある敷物を、が基本です
- 硬い床に膝・肘・腰を当て続けない。痛みを我慢して続けると、鍛えたい所より先に関節が悲鳴を上げます。痛みが出たらその日は中止、数日続くなら受診を
- 持病がある・妊娠中・産後の人は、始める前に医師に相談してください。マットがあれば安全、という話ではありません
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、マットの有無で鍛えられ方が変わるとは思っていません。ただ「痛くて続かない」を減らす道具としては、薄い一枚でもかなり働いてくれる、という印象です』
💡 この困りごとへの提案
ダンベルを床に置く家なら、体の下のマットとは別に、置き場所を守る敷物があると床の心配がひとつ消えます。傷と音の受け皿になる、厚みのある物を選んでください。
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マットを買うと決めたら、ヨガマットを買って後悔した理由で、厚さや大きさで外しやすい点を先に見ておくと安心です。家にある物で代わりにするならヨガマットの代わりになるもの、届いた物のゴム臭が気になる時はヨガマットの臭いの取り方、ダンベルの選び方で迷っているならダンベルを買って後悔した理由へどうぞ。
まとめ:立位だけなら後回し。床につく・置く・音のどれかがあれば1枚
- マットの役目は4つ。床の保護・膝肘の保護・滑り止め・音
- 立ったまま持つ種目だけなら、いらない。困りごとが出てから買う
- 膝肘をつく・集合住宅・靴下で滑るなら、あると続く。薄い一枚でも違う
- 体の下と、ダンベルの置き場所は別に考える。置き場所は厚みで選ぶ
- 痛みが出たら中止、続くなら受診。持病・妊娠中は先に医師へ
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手順を1枚にまとめました。



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