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防災用の水を入れ替えようとポリタンクのふたを開けたら、なんとなく臭う。キャンプで使った後に洗おうとしたら、口が小さくて中に手が入らない。そんな場面、ありますよね。灯油用のタンクの臭いを何とかしたい、という人も同じ検索にたどり着きます。
先に結論をひとつ。ポリタンクの洗い方は、「水用」と「灯油用」で正反対なんです。水用は洗って完全に乾かす。灯油用は水で洗わない。この違いを押さえてから、中に手が入らない時の振り洗い、乾かし方、臭いやぬめりの落とし方、灯油の臭いをどう考えるか、しまい方と子どもの事故まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:水用と灯油用の違いを知りたい人|水用を洗いたい人|臭いやぬめりを落としたい人|灯油用の臭いが気になる人|しまい方と子どもの事故を知りたい人
水用と灯油用は別物——混用しない、灯油タンクを水洗いしない
見た目は同じ「ポリタンク」でも、水用と灯油用は素材の設計から違います。ここを混ぜてしまうと、洗い方以前の話として危ないので、最初に表で押さえておきましょう。
| 水用 | 灯油用 | |
|---|---|---|
| 見た目 | 白・透明・水色が多い | 赤や青が多い(地域で違う) |
| 素材の設計 | 飲み水を入れられる表示のある物 | 灯油に耐える設計。飲用不可 |
| 洗い方 | 洗って完全に乾かす | 水で洗わない |
| 転用 | 灯油を入れない(溶ける・漏れる) | 水を入れて飲用にしない |
| 使うのをやめる目安 | 変色・白い粉・ひび | 変色・硬くなった・ひび・漏れ |
特に守ってほしいのが3つ。灯油用に水を入れて飲み水にしない(灯油の成分が残ります)。灯油用を水で洗わない(中に水が残ると、次に入れた灯油に水が混じって、ストーブの不完全燃焼や故障の原因になります)。変色や硬化、ひびのあるタンクは使わない(灯油が漏れれば火気厳禁の事故に、水用でも突然割れることがあります)。灯油用は長く使うほど劣化するので、目安の年数は製品の表示に従ってください。「まだ使える」を自分で判断しない方が安心です。
水用の洗い方——中に手が入らない時の振り洗いと、逆さで完全に乾かす
水用のポリタンクは、口が小さくて中に手が入らないのが洗いにくさの正体です。だから、手の代わりに「中で転がる物」を入れて振ると、底や角の汚れまで届きます。手順は3つだけです。
- 洗剤を入れて振る。ぬるま湯を3分の1ほど入れ、中性洗剤を数滴。ふたをしっかり閉めて、上下・左右・斜めと全方向に振ります。熱湯は本体が変形したり、ふたが緩んだりするので入れないでください。コック付きのタンクはコックを外して、別に洗います
- 中で転がす物を足す。それでも落ちない底や角の汚れは、米をひとつかみ、砕いた卵の殻、粗塩など、粒状の物を入れて振ると、粒が内側をこすってくれます。口から届く範囲は、柄の長いボトルブラシが便利です。終わったら粒はよく出して、排水口に流さず捨てます
- すすいで、逆さで乾かす。洗剤の泡が出なくなるまで、何度も水を入れ替えてすすぎます。洗剤を残さないのがいちばん大事で、残ると次に入れた水に味や臭いが移ります。すすいだら口を下にして、風通しのよい日陰に置き、完全に乾いてからふたをします。生乾きのまま閉めると、ぬめりとカビの原因です
乾かす場所は、直射日光の当たらない所に。日なたの方が早く乾きそうですが、紫外線でポリタンクの素材が傷んで、白く粉を吹いたりひびが入ったりします。乾き切るまで数日かかることもあるので、使う予定の少し前に洗っておくと慌てません。
臭い・ぬめり・カビ——薄めた塩素系漂白剤は表示を見て、十分にすすぐ
中性洗剤で洗っても臭いが残る、内側がぬるっとする、黒い点が見える。こういう時は、水の中で雑菌やカビが増えている段階です。家にある物で対処するなら、薄めた塩素系漂白剤か、軽い臭いなら重曹水が候補になります。ただ、漂白剤は使い方を間違えると危ないので、先にOKとNGを見ておいてください。
- 薄めた塩素系漂白剤。台所用の物を、製品の表示にある「つけ置き」の濃さに薄めて入れ、ふたを閉めて全体に行き渡らせ、表示の時間だけ置きます。クエン酸やお酢など酸性の物と絶対に一緒に使わないでください。有毒なガスが出ます。前に酸性の物で洗った時は、十分に水で流してから。作業は換気をして、手袋をして、子どもの手の届かない所で
- つけ置き後は、何度もすすぐ。漂白剤の臭いがしなくなるまで、水を入れ替えて振っては捨てるを繰り返します。すすぎが足りないまま飲み水を入れるのがいちばん困るので、ここは念入りに。すすいだ後も、逆さにして完全に乾かしてから使います
- 軽い臭いなら重曹水。水に重曹を溶かして振り、しばらく置いてからすすぐ方法もあります。漂白剤ほど強くありませんが、扱いは楽です
- 黒い点が取れない、臭いが戻る。内側の細かい傷にカビが入り込んでいる段階で、洗っても戻りやすいです。飲み水用としては買い替えを考える目安になります
灯油用の臭いは「残った灯油」の話——水で洗わない、火気のない所で乾かす
灯油用のポリタンクが臭うのは、汚れではなく中に残った灯油が揮発しているからです。だから、水で洗っても消えませんし、そもそも灯油用は水で洗ってはいけません。中に残った水が次の灯油に混ざると、ストーブやファンヒーターの不完全燃焼や故障につながります。
- まず中の灯油を使い切る。シーズンの終わりに残った灯油は、翌年に持ち越さず使い切るか、買った販売店に引き取りを相談します。持ち越した灯油の扱いと処分は灯油の持ち越しと処分にまとめています
- 空にしたら、火気のない屋外の日陰で、ふたを開けて乾かす。風通しのよい所に置いておくと、残った灯油がゆっくり抜けます。直射日光は本体の劣化を早めるので避け、ストーブやコンロ、たばこなど火気のそばには絶対に置かないでください。灯油は火気厳禁です
- 室内で乾かさない。灯油の臭いがこもって、気分が悪くなることがあります。屋外で、子どもやペットが近づかない所で
- こぼした灯油は拭き取って換気。床や服に付いた時の対処は灯油をこぼした時の対処を参考に
- それでも臭いが強い、本体が変色や変形している。タンク自体の劣化です。無理に使わず、新しい灯油用に買い替えを。灯油ポンプの置き場所と臭い対策は灯油ポンプのケースの代用で触れています
くり返しになりますが、臭いが消えたからといって、灯油用に水を入れて飲み水にはしないでください。逆に、水用に灯油を入れるのもNGです。素材が灯油に耐えず、漏れや変形の原因になります。用途ごとに分けて、色や貼り紙で家族にも分かるようにしておくと安心ですよ。
しまい方と子どもの事故——直射日光を避ける、空でも遊ばせない
洗い終わった後の置き場所で、ポリタンクの寿命は変わります。そしてもうひとつ、洗い方より大事な話が、小さい子どもがいる家の事故です。
- 直射日光と高温を避けて保管。ベランダや車内に置きっぱなしにすると、素材が劣化して白く粉を吹き、ひびが入ります。変色や劣化したタンクは、水用でも灯油用でも使わないでください
- 水用は乾いた状態でふたを軽く閉め、日陰に。備蓄の水を入れておくなら、定期的に入れ替えます。飲み水の備え方は防災グッズの最低限にまとめています
- 空のタンクを子どもが頭からかぶる事故。口が小さく、かぶると抜けなくなって窒息の危険があります。空でも、おもちゃにさせず、手の届かない所へ。水の入ったタンクの近くで小さい子を遊ばせるのも避けてください
- 灯油用は火気から離して、子どもの手の届かない所へ。ふたをしっかり閉めて、倒れない場所に
- ふたから漏れる、本体にひび。キャップやパッキンの話と、本体のひびで判断が変わります。ポリタンクの水漏れの補修を先に読んでみてください
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、ポリタンクは「洗う」より「乾かし切る」で差がつくと思っています。乾く前にふたを閉めてぬめらせた、という話はよく聞きますよね』
💡 この困りごとへの提案
これから水用を買うなら、口が広めで洗いやすい物、コックが外して洗える物を選ぶと、この記事の手順がぐっと楽になります。飲み水に使える表示があるかどうかは、必ず確かめてくださいね。
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灯油用のタンクに残った灯油をどうするかは、灯油の持ち越しと処分を先にどうぞ。ふたから漏れる、本体にひびが入ったという人はポリタンクの水漏れの補修、灯油ポンプの置き場所と臭いに困っている人は灯油ポンプのケースの代用、飲み水の備え全体を見直したい人は防災グッズの最低限にまとめています。
まとめ:水用は振り洗いして逆さで乾かす。灯油用は水で洗わない
- 水用と灯油用は別物。混用しない。灯油用に水を入れて飲まない。灯油用を水で洗わない
- 水用は中性洗剤で振り洗い、米や卵の殻で底まで。熱湯は入れない
- 洗剤を残さず、逆さで完全に乾かす。生乾きで閉めない。直射日光は避ける
- 臭いは薄めた塩素系漂白剤を表示どおりに。酸性と混ぜない。換気と手袋、何度もすすぐ
- 灯油の臭いは残った灯油。火気のない屋外で乾かす。劣化したタンクは使わない。空でも子どもに遊ばせない
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手順を1枚にまとめました。



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