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朝起きたら一面の雪で、玄関から道路まで出られない。でも雪かき用のスコップなんて、めったに降らない地域の家には置いていないですよね。ホームセンターに行こうにも、そもそも出られないし、行けたところで売り切れ、というのが雪の日のお決まりです。
先に結論をひとつ。家にある物で代用できるかどうかは、道具の形より「雪の状態」で決まるんです。降ったばかりの軽い雪なら、ちりとりや段ボールでも十分どかせます。逆に、踏み固められた雪や、一度溶けて凍った雪は、代用品では歯が立ちません。なお、この記事で扱うのは玄関先や駐車場など、地面の雪です。屋根の上の雪は別の話で、登ること自体が危ないので、ここでは扱いません。何が使えて何がダメか、腰を痛めないコツ、買うなら見るところまで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:家にある物で代用したい人|雪が重い・固まっている人|やってはいけない代用を知りたい人|腰を痛めたくない人|買うなら何を見るか知りたい人
代用の早見表——ちりとり・段ボール・園芸スコップ・バケツ・ほうき
家の中を見回して、雪をどかせそうな物を集めました。共通しているのは、降ったばかりの軽い雪なら使える、でも壊れやすいということです。専用の道具ではないので、割れたり切れたりする前提で、無理をさせないでください。
| 代用品 | 向く雪・場面 | 弱点 |
|---|---|---|
| ちりとり(プラスチック) | 新雪・玄関前の少量 | 寒さで硬くもろくなり、縁が割れる。割れた縁で手を切らない |
| 厚手の段ボール(二つ折り) | 新雪を押して寄せる | 濡れると切れて柔らかくなる。数回で使い捨て |
| 園芸スコップ(移植ごて) | 階段の段・狭い所の少量 | 小さくて時間がかかる。かがむ回数が増えて腰にくる |
| バケツ・洗面器 | 新雪をすくって運ぶ | 雪は見た目より重い。一回の量が少なく、取っ手が外れることも |
| ほうき・デッキブラシ | 薄い新雪・車や階段の払い落とし | 積もった雪には無理。毛が凍って固まる |
| プラスチックの板(衣装ケースの蓋など) | 新雪を押す | 割れる。角で手を切る。持ち手がないので力が入りにくい |
| 子どものそり・大きなたらい | 集めた雪を運ぶ | 集める道具にはならない。運ぶ専用と考える |
使う前に、身支度を先に整えてください。手袋は軍手ではなく、濡れない防水の物を。軍手は雪で濡れて、あっという間に手の感覚がなくなります。靴は滑り止めのある物で、長靴がなければ長靴の代用にまとめた方法で足元を守ってから。そして、子どもは作業のそばに近づけないでください。振った道具や、割れて飛んだ破片が当たりますし、雪遊びと作業が混ざると目が届かなくなります。
新雪なら可、固まった雪は無理——雪の状態で決まる線引き
代用品が使えるかどうかは、道具より雪で決まります。雪を3つに分けて考えると、迷いません。
- さらさらの新雪。軽くて崩れやすく、ちりとりでも段ボールでも押して寄せられます。代用品がいちばん役に立つのがここです
- 湿った重い雪。べたっと固まって、見た目より重くなります。一回にすくう量を半分以下にすれば代用品でもいけますが、段ボールや板はすぐに壊れます
- 踏み固められた雪・凍った雪。ここは代用品の出番ではありません。無理にこじると道具が割れ、はずみで転びます。先の硬い専用のスコップか、溶けるのを待つか、融雪剤の出番です
固まった雪や凍った面で、家にある物で何とかしたくなった時は、「どかす」から「滑らないようにする」に目的を切り替えるのが現実的です。砂や砂利をまいて滑り止めにする方法や、融雪剤を切らした時に代わりになる物は、同じ日に書いた融雪剤の代わりになるものにまとめています。
もうひとつ、全部どかそうとしないことです。玄関から道路まで、人ひとりが通れる幅だけ先に確保して、あとは日中に溶けるのを待つ。この考え方だけで、作業の量が半分以下になる家が多いです。そしてどかした雪を出す場所には気をつけてください。車道や側溝、隣の家の前に出すのはNGです。車道に出した雪は車が乗り上げて滑りますし、側溝に詰めると水があふれます。自分の敷地の中で、日当たりのいい所に寄せるのが基本です。
やってはいけない代用——金属の鍋・ガラスの器・お湯をまく
「家にある物」の中には、使わない方がいい物もあります。よく見かける3つを、理由と一緒に押さえておきましょう。
- 金属の鍋・フライパンで削る。凍った路面でこすると、タイルやコンクリートに傷が入り、鍋の方も曲がってへこみます。それより怖いのが、力を入れた瞬間に手が滑って、鍋の角や縁で手を切ること。凍った面で手をついて転ぶ形にもなりやすいです
- ガラス・陶器の器ですくう。寒さで割れやすくなっているうえ、落とせば破片が雪に隠れて、雪が溶けるまで見つかりません。春先に子どもや犬が踏む、という形で残ります
- お湯をまいて溶かす。その場では溶けたように見えますが、夜になると溶けた水がまた凍って、氷の板になります。薄く滑らかに凍るので、雪の時より滑ります。転倒事故の元になるので、やらないでください。運ぶ途中の熱湯でやけどをすることもあります
「お湯がダメなら塩は?」と思った人は、量と場所に注意が要ります。植木や車のそばにまくと、傷める心配が出てきます。ここは融雪剤の記事の方で、まいていい場所・ダメな場所と一緒にまとめているので、そちらを見てから決めてくださいね。
腰を痛めない雪の持ち方——小分け・押す・膝を使う
雪かきで腰を痛める人が多いのは、雪が見た目より重く、しかも寒さで体が硬いままいきなり動くからだと言われます。専用の道具があっても、代用品でも、体の使い方は同じです。合言葉は「小分け・押す・膝」の3つ。
- 小分けにする。一回の量を「これなら軽い」と思う半分にします。重い雪ほど少なく。時間がかかっても、回数を増やす方が体には楽です。途中で休憩と水分を挟んでください。寒いと喉の渇きに気づきにくいんです
- 押して寄せる。持ち上げる回数そのものを減らします。ちりとりや段ボールを雪の下に差し込んで、低い姿勢のまま前に滑らせる。体をひねって横に投げるのが、いちばん腰にきやすい動きです
- 持ち上げる時は膝と脚で。足を前後に開いて、膝を曲げ、腰を丸めずに立ち上がる。雪は体に近づけて持ち、置く時も投げずに、置くように下ろします
作業の前に、肩を回す、その場で足踏みをする、くらいの軽い動きで体を温めてから始めると違うと言われますが、体の状態は人それぞれです。そして、途中で腰や背中の痛み、足のしびれ、胸の苦しさ、めまいを感じたら、そこで中止してください。痛みが引かない時は受診を。高齢の家族がいる家は、本人が「大丈夫」と言っても、重い雪の日は代わってあげてくださいね。
ゆきこ( ゚Д゚)『仕事柄、雪の日の翌日に腰の相談が増える傾向はよく見ます。道具より先に、一回にすくう量を減らすだけで、ずいぶん違うと思っています』
買うなら見るところ——軽さ・幅・柄の長さ・置き場所
一度でも代用品で苦労した家は、次の雪の前に1本持っておくと気持ちが楽です。雪かき用のスコップは、素材と大きさで向く雪が変わります。
| 見るところ | 選び方の目安 |
|---|---|
| 素材 | プラスチックは軽くて新雪向き。アルミは軽さと硬さのバランス。鉄は重いが凍った雪に強い |
| 幅 | 広いほど一回に多く運べるが、その分重い。力に自信がなければ狭めを |
| 柄の長さ | 腰を丸めずに押せる長さ。立ったまま地面に届くかを目安に |
| 先の形 | 先が平らな物は押す・寄せる向き。先が少し尖った物は固まった雪向き |
| 置き場所 | 出番が少ない地域なら、壁掛けや折りたたみ、玄関の隙間に立てられる物 |
めったに降らない地域なら、軽いアルミかプラスチックの1本で足りることがほとんどです。100円ショップにも小さい物がありますが、薄くて幅も狭いので、玄関前の新雪を払うくらいと考えておくと期待外れになりません。雪がよく降る地域で車も使う家は、雪国のマッドガードのように、付けてよかった人と後悔した人が分かれる物もあります。
💡 この困りごとへの提案
1本買うなら、軽いアルミで、柄が長めの物が扱いやすいです。押して寄せる動きが楽になるので、腰への負担も減らしやすくなります。シーズンの前に用意しておけば、売り切れの日に段ボールを探さずに済みますよ。
あわせて読みたい
足元の準備が先、という人は長靴の代用をどうぞ。固まった雪や凍った面に困っている人は、同じ日に書いた融雪剤の代わりになるもので、砂や塩をまいていい場所・ダメな場所をまとめています。雪遊びのあとの子どもの長靴が泥だらけ、という人は子どもの長靴の洗い方、雪道で車を使う人は雪国のマッドガードもあわせてどうぞ。
まとめ:新雪ならちりとりや段ボールで足りる。固まった雪は待つ。お湯はまかない
- 代用できるかは雪の状態で決まる。新雪は可、固まった雪・凍った雪は無理
- ちりとり・段ボール・園芸スコップは割れる・切れる前提で。防水の手袋と滑り止めの靴
- 金属の鍋・ガラスの器・お湯はやらない。お湯は夜に凍って転倒の元
- 雪は車道・側溝・隣家の前に出さない。敷地内の日当たりに寄せ、通路の幅だけ先に
- 小分け・押す・膝で持ち上げる。痛み・しびれ・胸の苦しさは中止して受診。子どもは近づけない
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手順を1枚にまとめました。



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