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お気に入りのホーロー鍋の縁や、うっかりぶつけて欠けた所に、赤茶色のサビを見つけると、ぎくっとしますよね。ホーローはガラス質の表面で汚れに強いイメージがある分、「サビるはずないのに」と驚く人も多いです。
先に結論をひとつ。サビが出るのは、ホーローの下にある「鉄」の部分が露出しているからです。ホーローそのものが錆びているわけではなく、欠けや傷でガラス質の膜が剥がれた場所に、下地の鉄が出てきているんです。この仕組みを知っておくと、落とし方も、削ってはいけない理由も納得しやすくなります。サビが出る場所、落とし方、錆びたらどうするか、臭いの取り方まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:サビが出る場所を知りたい人|落とし方を知りたい人|使い続けられるか知りたい人|臭いを取りたい人|焦げ付きが気になる人
サビが出る場所——縁・欠け・底の裏。下地の鉄が原因
ホーロー鍋は、鉄やアルミなどの本体の表面に、ガラス質の層を焼き付けて仕上げた道具です。サビはこのガラス質の層が失われた場所に出ます。よくある場所は3つです。
- 縁(口の部分)。金属のたわしや、洗う時にほかの調理器具とぶつかることで、少しずつ薄くなりやすい場所です
- 欠けた所。落としたりぶつけたりして表面が剥がれると、下地の鉄がそのまま露出します
- 底の裏側。五徳やIHの熱で表面が劣化しやすく、目立たない分見落とされがちです
つまりサビは「ホーローが弱っている」サインというより、「その部分だけ鉄がむき出しになっている」という状態です。この理屈が分かると、次の落とし方も、削ってはいけない理由も、すっと理解できると思います。新品の頃から目立った欠けを作らないよう、鍋どうしを重ねる時は間に布を挟む、シンクの中でぶつけないよう洗う順番を工夫する、といった予防も、長く使うためには地味に効いてきます。
サビの落とし方——クエン酸・重曹の湿布。金属たわしで削らない
軽いサビであれば、家にある物で落とせることが多いです。手順は次の早見表を参考にしてください。
| 方法 | やり方 | 向くサビ |
|---|---|---|
| クエン酸の湿布 | ぬるま湯にクエン酸を溶かした布を当てて数十分置き、やわらかいスポンジで拭く | 薄い赤茶色のサビ |
| 重曹の湿布 | 重曹を少量の水でペースト状にし、サビの部分に塗って数十分置く | 油汚れが混ざったサビ |
| やわらかいスポンジでこする | 湿布の後、力を入れずにこすって落とす | 浮いてきたサビの仕上げ |
ここで絶対にやってほしくないのが、金属のたわしやクレンザーでゴシゴシこすることです。サビの部分だけでなく、まわりの健全なホーローの層まで傷つけてしまい、そこがまた新しく剥がれて、次のサビの原因になります。落とす時は、必ずやわらかいスポンジや布を使ってください。しつこいサビの落とし方はホーロー鍋の焦げ落とし方でも近い考え方を紹介しています。
もうひとつ大事な注意です。塩素系の漂白剤と、クエン酸や酢などの酸性の洗剤を同時に使わないでください。混ざると有害なガスが発生する危険があります。作業は換気をしながら、ひとつの方法だけを試すようにしてください。
錆びたら使い続けられる?——欠けの大きさで断定はできません
「サビが出たら、もう使えないの」という質問は多いのですが、ここは正直に言うと、一律には答えられません。目安として、次のように考える人が多いです。
- 欠けが小さく、サビも表面だけ。落として油を塗るなどの手入れをして使い続けている人が多いです
- 欠けが広い、サビが繰り返し同じ場所に出る。露出した鉄の面積が広い分、サビが進みやすく、買い替えを検討する人もいます
- サビの粉が料理に混ざるようになった。ここまで進んだら、使い続けるかどうかは慎重に考えた方がいいタイミングです
サビをうっかり口にしてしまっても、少量であれば体に大きな影響はないとされていますが、これも断定はできません。気になる時は自己判断で済ませず、メーカーの案内や医療機関に相談してください。判断に迷う欠け方であれば、無理に使い続けず、買い替えも選択肢に入れて考えてみてください。長く愛用している鍋ほど手放しにくい気持ちも分かりますが、安全と思い出は別に考えていいところだと思います。
臭いが取れない時——重曹水の煮沸か酢で対処
サビと一緒に、鍋に嫌な臭いがついてしまうこともあります。そんな時は、次の方法を試してみてください。
- 重曹水を煮沸する。水に重曹を溶かして沸かし、しばらく置いてから洗い流します。焦げや油汚れと一緒に臭いも和らぎやすい方法です
- 酢の希釈液で拭く。水で薄めた酢を布に含ませて拭き、その後しっかり水で洗い流します。金属っぽい臭いに向きます
どちらの方法も、加熱直後の鍋には行わないでください。焼き上がって熱いままのホーロー鍋に冷たい水や液体をかけると、急な温度差でひびが入ったり割れたりすることがあります。しっかり冷ましてから作業してください。
焦げ付きやすいと感じる時——理由と対策は既存記事へ
ホーロー鍋は焦げ付きやすいと感じている人も多いですが、これはサビとは別の話です。焦げの原因や落とし方はホーロー鍋が焦げる理由にまとめているので、そちらも合わせて読んでみてください。中華鍋のサビで悩んでいる人は中華鍋のサビも参考になります。
欠けた破片で手を切らないよう、大きく欠けた部分は触る時に注意してください。ぶつけて割れたり欠けたりした鍋を、勢いよく洗おうとしないことも大切です。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、ホーロー鍋は見た目のかわいさで選ぶ人が多い分、欠けやサビに気づいた時のショックも大きいですよね。でも下地の鉄の話だと分かると、削らずに手入れする気になれると思います。道具の仕組みを知っているだけで、手入れへの気持ちのハードルがぐっと下がる気がします』
💡 この困りごとへの提案
手入れ用の道具をひとつ揃えておくと、サビが出た時にすぐ対処できて、進行を防ぎやすくなります。両手鍋タイプはIH対応の物も増えているので、買い替えを考えている人は熱源との相性も見ておくと選びやすいです。天ぷら鍋にホーローを選ぶかどうかで迷っている人は、デメリットの記事も参考にしてみてください。
あわせて読みたい
ホーロー鍋の焦げが気になる人はホーロー鍋が焦げる理由へ。しつこい焦げの落とし方はホーロー鍋の焦げ落とし方にまとめています。天ぷら鍋にホーローを選ぶメリット・デメリットは天ぷら鍋のホーローのデメリット、鉄のスキレットの手入れで失敗した人はスキレットのシーズニング失敗もどうぞ。
まとめ:サビは下地の鉄が原因。金属たわしで削らない。急冷しない
- サビが出るのは下地の鉄が露出しているから。ホーロー自体が錆びるわけではありません
- 落とし方はクエン酸か重曹の湿布。金属たわしやクレンザーで削らない
- 塩素系と酸性の洗剤は同時に使わない。混ざると有害なガスが出ます
- 使い続けられるかは欠けの大きさ次第。断定はできず、広ければ買い替えも検討
- 熱いまま急冷しない。ひびや割れの原因になります
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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