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「市販のチェアパッドを椅子に合わせてみたら、座面の形に合わない」「厚みが薄くて、長く座ると痛くなる」。そんな声はよく聞きますよね。ダイニングチェアやオフィスチェアは座面の形も紐の位置もまちまちで、既製品だとすき間が空いたり、逆に厚すぎて座りにくかったりしがちです。手作りなら、自分の椅子に合わせて厚みも大きさも決められます。
先に結論をひとつ。型紙を起こす前に、椅子の座面の大きさと紐の位置を測ることから始めてください。厚みや留め方は、そのあとで決まります。測り方、中身の厚みの選び方、型は2つ、紐かゴムか面ファスナーか、100均で足りる材料の範囲、洗える仕立てにするコツまで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:測り方を知りたい人|厚みで悩んでいる人|型紙が知りたい人|紐かゴムか迷う人|100均で足りるか知りたい人
先に測る——座面の幅・奥行き・角の丸み・紐の位置
チェアパッドを作る前に、まず椅子そのものを測ります。座面の幅・奥行き・角の丸みの3つが基本です。角が四角い椅子と丸い椅子では型紙の形が変わるので、紙を座面に当てて鉛筆でなぞると、正確な形が取れます。
- 座面の幅と奥行き。前後左右で数ミリ違うことがあるので、四隅すべてを測ります
- 角の丸み。四角い型紙をそのまま使うと角が余って浮きます。座面のカーブに合わせて丸めます
- 紐を結ぶ位置。背もたれの支柱がある椅子は、支柱の太さと高さも測っておくと、紐の長さで迷いません
ここで測った寸法に、縫い代として1.5〜2cmを足したものが、型紙の外側の線になります。測らずに感覚で裁つと、あとで厚みを足した時に布が足りなくなりがちです。
椅子によっては、支柱がなくシートだけの丸椅子もあります。その場合は紐で結べないので、最初からゴムか面ファスナーで留める前提で型紙を考えておくと、あとで留め方に迷いません。
中身の厚みを決める——わた・ウレタン・古い座布団
中身の厚みは、座り心地を大きく左右します。薄すぎると市販品と同じ悩みに戻り、厚すぎると椅子から浮いて座りにくくなるんです。
| 中身 | 特徴 | 向く椅子 |
|---|---|---|
| 手芸用のわた | ふんわり軽い。へたりやすい | ダイニングチェアなど普段使い |
| ウレタンフォーム | 厚みが均一で沈みにくい | 長時間座るオフィスチェア |
| 古い座布団の中身 | 費用をかけずに再利用できる | 厚みが合えば手早く作りたい人 |
厚みの目安は2〜3cm。座ってみて底つき感がなく、椅子から大きくはみ出さない厚みを選んでください。わたとウレタンを組み合わせて、底にウレタン・上にわたを重ねると、沈みにくさとふんわり感の両方が取れます。
厚みを2cmにするか3cmにするかで、必要なわたの量は倍近く変わることがあります。座面の面積に対して厚みぶんの体積を目安にしておくと、買い足しの手間を減らせます。
型は2つ——表裏2枚で包む・一枚布を折る
ミシンを使わずに済ませたいなら、周囲を両面テープか布用の接着剤で留めるだけでも十分です。縫うより手早く、失敗した時にやり直しやすいのが利点です。ミシンを使う場合、型紙の作り方は大きく2通りあります。
表裏2枚で包む型は、座面の形に合わせて布を2枚裁ち、周囲を縫い合わせて中身を入れる方法。仕上がりがきれいで、厚みを出しやすいのが利点です。一枚布を折る型は、長方形の布を1枚用意し、中央に中身を置いて左右を折りたたみ、端を縫うだけ。裁ち目が少なく、初めての人でも扱いやすい方法です。
どちらの型でも、角を丸く縫うと座った時に角が浮きにくくなります。直角のまま仕立てると生地が余ってしわになりやすいので、座面のカーブに合わせて緩やかに丸めるのがコツです。
紐かゴムか面ファスナーか——留め方の決め方
できあがったパッドを椅子に固定する方法は3つあります。
- 支柱に結ぶ紐。背もたれの支柱に紐を回して結ぶ、いちばん一般的な方法。ずれにくく、外して洗いやすいのも利点です
- 座面の裏に回すゴム。座面の下でゴムを交差させて留めます。結ぶ手間がなく、紐が苦手な人向きです
- 面ファスナー。座面の裏とパッドの裏にそれぞれ貼って留める方法。取り外しが最も簡単です
紐で留める場合は、子どもの首に回る長さにしないでください。椅子の後ろに長く垂らさないことも大切です。結んだあとに余った紐は切るか、内側にしまい込んでおくと安心です。
100均の材料で足りる範囲
材料は100均で多くがそろいます。手芸用のわた、カットクロス、すべり止めシートは定番です。ただ、椅子の座面が大きい場合や厚みをしっかり出したい場合は、わたの量が足りないことがあります。その時は複数個をまとめ買いするか、手芸店でウレタンフォームを別に用意すると、厚みを安定させやすくなります。ゴムひもや面ファスナーも100均にありますが、幅や強度は商品によって差があるので、実際に椅子に当ててから選ぶと失敗が少ないです。
柄や色がそろっているカットクロスは、複数枚を組み合わせると大きな座面でも布代を抑えられます。ただし柄の向きをそろえないと継ぎ目が目立つので、裁つ前に配置を決めておくと安心です。
洗える仕立てにする——中身を出せる口
チェアパッドは食卓のそばで使うことが多く、汚れやすい物です。中身を出し入れできる口を作っておくと、カバーだけ外して洗えます。
- 片側だけ面ファスナーやボタンで開閉できるようにする。全部を縫い閉じない
- 中身は洗濯ネットに入れて陰干し。わたは中まで乾き切るまで時間がかかります
汚れが目立ってから洗うのではなく、月に1回ほど中身の様子を確認しておくと、湿気がこもっていないか早めに気づけます。
座面がすべりやすい椅子には、パッドの裏にすべり止めを付けてください。子どもや高齢者が座る椅子は特に、ずれて転ぶ心配があります。また、ホットカーペットなど熱源の上で椅子を使う場合は、パッドを厚く重ねないでください。熱がこもる原因になります。
作業では、ミシン・アイロン・裁ちばさみ・目打ちの扱いにけがの心配があります。アイロンは当て布をして生地に直接当てず、蒸気のやけどとコードを垂らさないことにも注意してください。まち針や針は、本数を数えてから始め、数えてから終える習慣をつけると、椅子の周りに残さずに済みます。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、厚みは作ってから直すより、座ってから決める方が失敗しにくいと思っています。100均の材料で足りるか不安な時は、わたを少し多めに買っておくと安心ですよね』
手芸用のわたは、厚みを調整しながら足せる量があると作業がスムーズです。中身の候補として、まとめて用意しておくと安心です。
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布物のお手入れで迷ったら座布団の洗い方も参考になります。同じ椅子まわりの布物では、ベンチクッションの作り方やダイニングチェアカバーの手作りもあわせてどうぞ。
まとめ:型紙より先に、座面と紐の位置を測る
- 先に座面の幅・奥行き・紐の位置を測る。感覚で裁たない
- 中身は厚み2〜3cm目安。わた・ウレタン・古い座布団から選ぶ
- 型は表裏2枚か一枚を折る2通り。縫わずに留める案もある
- 紐は子どもの首に回る長さにしない。椅子の後ろに長く垂らさない
- すべり止めを付け、熱源の上に厚く重ねない。洗える口を作る
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