南天が枯れる時——葉が落ちる・茶色くなる原因と、枝の生きている見分け方

生活

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南天の葉が落ちたり、茶色く縮れたりしていると、「枯れてしまったのかも」と心配になりますよね。赤い実と緑の葉を楽しみにしている木なら、なおさらです。庭の隅でも玄関先の鉢でも、同じような困りごとが起きます。

先に結論をひとつ。南天が弱ってきた時は、「水の与え方」「植えたてで根が落ち着いていない」「強い西日や冷たい寒風」「鉢の中の根づまり」の4つを順に見ていくと、原因に近づけます。そして、枯れたかどうかを決めるのは葉ではなく枝です。枝の皮を少しめくって中が緑なら、まだ生きています。葉が赤くなるのは寒さによる色づきのこともあるので、まずはそこの見分けから始めましょう。

なお、南天の実や葉は、子どもやペットの口に入れないようにしてください。手入れの最中も、落ちた葉や実を放置しないのが基本です。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ葉が赤くなった→まず色づきか見分ける第1章へ ▶葉が落ちる・茶色→水・根・日ざしを見る第2章へ ▶枝が心配→皮を少しめくる第3章へ ▶枯れた枝を切る→付け根から。手袋で第4章へ ▶

ケース別に読む:葉が赤い人|葉が落ちる人|枝が心配な人|枯れ枝を切る人|よくある迷い

4コマ漫画|南天の葉の落ち方葉が落ちてきた葉が落ちている枯れたかな…南天1慌てて心配になる水を足しすぎとにかく水だ!たっぷりあげよう水のあげすぎ2湿った土で根が弱る枝の皮を見る皮を少しめくる緑なら生きてる枝の皮3緑なら生きている原因を見直す土の乾きを見よう西日も確認土と置き場所4原因に気づいて安心

葉が赤いだけなら枯れとは限らない——色づきと枯れの見分け方

寒くなると、南天の葉が赤や紫がかった色に変わることがあります。寒さで色が出るのは自然な変化のこともあり、赤くなっただけで「枯れた」と決めてしまうのは早すぎます。

見分けの目安は、葉の質感です。色づいた葉は、赤みが差していても厚みとツヤがあり、ハリが残っています。一方、枯れてきた葉は、茶色や黒っぽい色に変わり、触るとぱりぱりと割れたり、水分が抜けてだらんとしおれたりします。

色づきと枯れの分かれ目色づきのサイン枯れのサインツヤがあり赤みが差す枝の皮の中が緑ぱりぱり・だらんと枝の皮の中が茶色

色づきとも枯れともつかない時は、慌てて水を足したり、置き場所を変えたりしないのが落ち着いた進め方です。次の章で枝を確かめてから動けば、やりすぎを防げます。なお、そもそも赤くならない、という悩みは南天が赤くならない時の見直しで詳しく見ています。

葉が落ちる・茶色くなる原因——水・根・日ざし・寒風・鉢の早見表

葉が落ちる、茶色くなる、といっても、原因はひとつではありません。見える様子から、疑う順番を早見表にしてみます。

疑うこと 見える様子 見直すこと
水の与え方 土が乾ききって葉がしおれる/湿った土のまま葉が黄色く落ちる 指で土の中の湿り気を確かめる。受け皿の水は捨てる
植えたての根 植え付けや植え替えの後に葉が落ちる 置き場所を動かさず、株を支柱で支える
強い西日 葉先や縁が焼けたように茶色くなる 午後の強い日が当たる壁際などを見直す
冷たい寒風 冷え込む夜のあと、葉が縮んで縁から傷む 風の通り道を避け、覆いで守る
鉢の根づまり 水がしみ込まず流れる/鉢底の穴から根が出る 根の状態を見てから、植え替えを考える

まず水の与え方です。水は、多すぎても少なすぎても葉を落とします。土が乾ききってしおれているのか、湿ったままで葉が黄色くなって落ちるのかで、手当てが正反対になるんです。指で土の表面を触り、少し掘って中の湿り気を確かめてください。乾いていればたっぷりと、湿っていれば水やりを控えて風通しのよい所で乾かす考え方です。回数を決めてあげるより、土の乾き具合で決める方が失敗しません。鉢の受け皿に水がたまっている時は、捨てておきましょう。

植えたての根も見逃しがちです。植え付けや植え替えの直後は、根が傷んでいて、水を吸い上げる力が落ちています。そのため葉が落ちたりしおれたりしても、すぐに枯れたとは限りません。この間は置き場所をむやみに動かさず、風で株が揺れないよう支柱で支え、土の乾きだけを見守ります。

西日と寒風は、葉先や縁から茶色くなる時の有力な疑いどころです。午後の強い日ざしが壁に反射する場所や、冷たい風の通り道では、葉が焼けたり、冷えて傷んだりしがちです。冷え込む夜のあとに葉が縮んでいるなら、寒風の影響があるかもしれません。鉢なら風の当たりにくい壁際へ、庭植えなら不織布やわらで覆う考え方があります。移す時は急に環境を変えず、様子を見ながら少しずつ動かします。

鉢の根づまりは、鉢植えならではの原因です。水をあげてもしみ込まずに流れてしまう、鉢底の穴から根が出ている、土がすぐ乾く、という時は、鉢の中で根がいっぱいになっているのかもしれません。根がつまると水を吸えず、葉が落ちる原因になります。ただし、植え替えは根の状態を見てから決めること。弱っている時に慌てていじると、かえって傷めてしまいます。

原因は、ひとつとは限りません。西日で弱っているところに水の与えすぎが重なる、といった組み合わせもあります。ひとつずつ見直し、変えるのは一度にひとつ。そうすると、何が効いたのかが分かります。

枝は生きている?——皮を少しめくって緑を確かめる

葉がすべて落ちてしまっても、枝が生きていれば、暖かくなってから新しい芽が出てくることがあります。反対に、葉が残っていても枝が枯れていることもあるんです。だから、判断の決め手は葉ではなく枝。ここを確かめるだけで、「もうだめかも」という不安がずいぶん軽くなります。

枝の生死を見る3ステップ1細い枝を選ぶ目立たない所先の方で→2皮を少しめくる爪で軽く小さな傷で→3中の色を見る緑なら生きている茶色なら枯れ
  • 枝の先の細い所を選びます。目立たない場所がおすすめです
  • 爪で皮を軽くこすり、ほんの少しだけめくります
  • 中が緑色なら生きています。茶色く乾いていれば、その部分は枯れているということです

めくるのは、ほんの小さな傷でかまいません。何度もめくると、元気な枝まで傷めてしまいます。また、一か所だけで決めないでください。先の方が枯れていても、根元に近い太い枝が緑なら、そこから先は生きています。枝を何か所か見て、「どこまでが緑か」を確かめるのがコツです。

枝がすべて緑なら、水・根・日ざし・寒風のうち、疑わしいものから見直して様子を見ましょう。枝が根元まで茶色く乾いている場合は、残念ながら復活は難しいことがあります。ただ、株元の様子はしばらく見守ってください。株元から芽が増えすぎて困る場合は南天が増えすぎた時の芽の扱いが参考になります。

枯れた枝の切り方——付け根から、手袋をして

枯れた枝は、そのままにしておくと見た目が悪いだけでなく、風通しも悪くなります。切ると決めたら、次の点を守ってください。

  • 園芸用の手袋をします。枝の切り口で手を傷つけないためです
  • 枯れた枝は、付け根の近くで切ります。途中で切ると、そこから先が枯れ込みやすくなります
  • 緑の部分と茶色の部分の境目で迷う時は、緑が見える所まで戻して切ります
  • 剪定ばさみの刃は体に向けず、使い終わったら子どもの手の届かない所へしまいます
  • 作業は手の届く範囲で。無理な姿勢で切らないでください

切った枝や葉、落ちた実は、子どもやペットが口に入れないよう、すぐに片づけます。ごみとして出す時は、住んでいる自治体の分別表で出し方を確かめましょう。

よくある迷い——植え替えていい? 葉が全部落ちた?

弱っている時に植え替えていい? 根の状態を見てからにしてください。鉢底から根が出ている、水がしみ込まないといった根づまりのサインがあるなら考えてよいのですが、原因が西日や寒風なら、植え替えは負担になるだけです。まず枝の生死を確かめて、原因を見直す。植え替えはその後です。

葉が全部落ちたら、もう枯れた? 葉の有無だけでは決まりません。枝の皮の中が緑なら、まだ生きています。慌てて水を足したり、置き場所を変えたりせず、暖かくなるまで様子を見る考え方もあります。

庭植えと鉢植えで見方は違う? 見るところは同じです。違うのは、鉢は根の逃げ場がなく、水や冷えの影響を受けやすいこと。鉢植えは特に、土の乾き具合と置き場所をこまめに確かめてあげてください。

ゆきこ( ゚Д゚)『葉が落ちると、つい水をたっぷりあげたくなりますよね。でも、まず枝の皮を見ると気持ちが落ち着きます。慌てて動くより、確かめてから動く方が、木にもやさしいと思います』

💡 この困りごとへの提案

枝の皮を確かめる時も、枯れた枝を切る時も、園芸用の手袋があると手を守れます。南天は枝が細かく分かれるので、指先が動かしやすい薄手のものを選ぶと作業がしやすいです。


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まとめ:葉ではなく枝を見る。原因は水・根・日ざし・寒風・鉢の順に

  1. 葉が赤いだけなら、色づきのこともある。ツヤとハリが残っているか見る
  2. 決め手は枝。皮を少しめくって緑なら生きている
  3. 原因は水・植えたての根・西日や寒風・鉢の根づまりから順に疑う
  4. 枯れた枝は付け根の近くで、手袋をして切る。刃は体に向けない
  5. 実や葉は子どもとペットの口に入れない。植え替えは根を見てから

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

南天が枯れる時の早見表:葉が赤いだけなら寒さによる色づきのこともあり、ツヤとハリが残っているかを見る。葉がぱりぱりに茶色くなったりしおれたりしていれば枯れのサイン。原因は水の与え方、植えたての根、強い西日や冷たい寒風、鉢の根づまりの順に疑う。水は土の乾き具合を指で確かめて決め、受け皿の水は捨てる。枝は先の細い所の皮を爪で少しだけめくり、緑なら生きている、茶色く乾いていれば枯れている。一か所で決めず何か所か見る。枯れた枝は手袋をして付け根の近くで切り、刃は体に向けず子どもの手の届かない所へしまう。実や葉は子どもとペットの口に入れない。植え替えは根の状態を見てから、弱っている時は慌てていじらない。

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