冷凍パイシートでキッシュ、タルト型がない時は?——代わりの器の選び方と使えない器、底が生焼けになる理由、卵液のもれ、縮む・はがれない時の見直し、取り出す時のやけどの注意

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冷凍のパイシートを買ってきたのに、いざキッシュを作ろうとしたらタルト型がない。そんな場面、意外とありますよね。型のためだけに買い足すのは気が進まないし、家にある器で何とかならないかな、と探し始める人が多いようです。

先に結論をひとつ。型の代わりを選ぶ条件は、「オーブンに入れてよい」と表示のある耐熱の器であること。形がタルト型に似ているかどうかは二の次です。そのうえで、底が生焼けになる、卵液がもれる、生地が縮むといった失敗は、生地の扱い方を少し見直すだけで減らせることが多いんです。ここでは作り方の手順ではなく、器選びと失敗の見直し方に絞ってお話しします。

代わりの器を探している人へ。状況から自分の章へタルト型がない→耐熱の表示がある器だけ選ぶ第1章へ ▶敷き方・のばし方が不安→ふちを少し高く。破らない第2章へ ▶底が生焼け→先に生地だけ焼く考え方第3章へ ▶卵液がもれる・縮む→穴と継ぎ目と生地の冷やし方第4章へ ▶取り出す時が心配→天板ごと・ミトンで第5章へ ▶

ケース別に読む:型の代わりを探している人|敷き方が不安な人|底が生焼けの人|卵液がもれる・縮む人|取り出す時が心配な人

4コマ漫画|キッシュを作りたい夜1冷凍庫の前タルト型がない…!パイシート型がなくて立ち止まる2やりがちなNGこのお皿で焼けるかな?耐熱の表示なし表示のない器は使わない3表示を見るオーブン可の印を探そう耐熱ガラス耐熱の表示がある器へ4仕上がり天板ごとミトンで出す熱い器焼き上がりは熱いので注意

型の代わりになる器と、使えない器

キッシュは、生地を器に敷いて、具と卵液を入れてオーブンで焼く料理です。つまり器には、オーブンの熱に耐えること、卵液を受け止められる深さがあることが求められます。代わりの器を探す時は、まず底や側面に書いてある表示を見てください。「オーブン可」「耐熱」といった言葉や、オーブンのマークがあるかどうかが一番の手がかりです。

器の種類 向き不向き 見るところ
耐熱ガラスのパイ皿・グラタン皿 向く。中の様子が見えて焼き色を確かめやすい オーブンの使用が表示にあるか。急に冷たい所に置かない
陶器・磁器の耐熱皿 向く。熱が穏やかに伝わる オーブン可の表示。ひびや欠けがない物
アルミのパイ皿・使い捨てのタルト型 向く。洗わずに済んで、型がなくても気軽に使える オーブン可の表示。柔らかいので天板にのせて運ぶ
オーブン可と書いてある紙の型 表示があれば選べる 表示にある使い方の範囲で。火に近づけない
耐熱表示のないプラスチックの容器・紙皿・漆器・電子レンジ専用の容器 使わない 溶ける・燃える・割れるおそれがあります。見た目が似ていても入れない
器を選ぶ前に見る場所✓耐熱の表示耐熱ガラスオーブン可なら選べる✓オーブン可アルミ型使い捨ての型も✕表示なし紙皿入れない

ここで大事なのは、「電子レンジに使えるから、オーブンにも使える」とは限らない点です。レンジ用の容器はオーブンの高い温度に耐えられない物が多く、同じ耐熱でも使える範囲が違います。迷ったら、器の底の表示か、メーカーの案内を見てください。表示が読めない、古くて分からない、という器は、今回は見送るのが安心です。

浅すぎる器は、卵液があふれやすくなります。反対に、深い器は焼き上がるまでに時間がかかり、中心が遅れがちです。タルト型より少し深いかな、というくらいの器なら、具の量で調整できます。分量や焼く時間は、パイシートの袋とレシピの表示に合わせてくださいね。

生地の敷き方——のばす・敷く・ふちの立てかた

器が決まったら、次は生地の敷き方です。冷凍のパイシートは、袋の表示にある解凍の仕方に従うのが基本です。凍ったままだと割れやすく、逆に溶けすぎるとべたついてのばしにくくなります。ちょうどよい固さの目安は、袋かレシピに書いてあることが多いので、そこを見てください。

  • のばしすぎない。のばすと、焼いた時に縮みやすくなるとされます。器に合わせてほんの少し整える程度に
  • ふちを少し高く。卵液をためる壁になります。器の側面に軽く沿わせて、折り返すか立てておくと安心です
  • 破れたら、つぎはぎで直す。小さな破れは、切れ端を押さえて貼り合わせます。継ぎ目は後でもれる原因になるので、重ねて軽く押さえておきましょう

凍った生地や、半分解けた生地を切る時は、刃がすべりやすいので気をつけてください。力を入れすぎず、まな板が動かないように濡れ布巾を敷くと安定します。子どもに切らせるのも、この場面は避けたほうが安心です。

底が生焼けになる時——先に生地だけ焼く考え方

キッシュでいちばん多い悩みが、底がじっとり、生っぽいままという失敗です。卵液の水分が生地にしみて、焼いている間に生地が火を通りきれない、という流れが多いようです。耐熱ガラスや陶器の器は、アルミ型より熱の伝わりがゆっくりで、底が遅れやすいことも知られています。

その対策としてよく使われるのが、先に生地だけを焼いておく「空焼き」という考え方です。生地を敷いたらまず卵液なしで軽く焼き、生地に火を通して固めてから、具と卵液を入れて仕上げます。生地が固まった壁になるので、卵液がしみにくくなります。

底が生焼けの時の考え方✕いきなり注ぐ生地+卵液底が湿りやすい✓先に焼く生地だけあとで卵液を入れる✓焼き方を見る袋の表示レシピも確認
  • 空焼きの間は、生地が浮き上がってふくらむことがあります。そのため、重しをのせて押さえる方法が知られています。重しは、専用の物のほか、洗った耐熱の物でも代わりになりますが、オーブンに入れてよい物を選びます
  • 生地にフォークで小さな穴をあけておくと、ふくらみ方を抑えられます
  • 焼き色と固さで、中まで火が通ったかを確かめます。時間や温度は、パイシートの袋とレシピの表示で見てください。器や機種によって変わるためです

また、具の水分が多いと底がゆるみやすくなります。ほうれん草やきのこなど水分が出やすい具は、炒めて水気を飛ばしてから使うと、底が湿りにくくなります。

卵液がもれる・縮む・はがれない時

もう少し細かい困りごとも、まとめて見ていきます。

  • 卵液がもれる。生地の穴や継ぎ目、器との隙間から出ていくことが多いようです。敷いた時の穴や破れを塞いで、入れる卵液は、ふちより少し下までにします。空焼きしておくと、もれにくくなります
  • 縮む。のばしすぎ、冷やさずに焼いたことが理由になりがちです。敷いたらいったん冷蔵庫で休ませると、焼いた時の縮みが小さくなるとされます
  • 器からはがれない・取り出せない。焼いてから少し置いて、粗熱が取れてから外すと崩れにくくなります。器にバターを薄く塗っておく方法もあります。使い捨てのアルミ型なら、そのまま食卓に出せます

取り出す時のやけどの注意

焼き上がったキッシュの器は、見た目より熱くなっています。取り出す時は、天板ごとオーブンから出して、ミトンや厚手の布巾を使ってください。アルミ型は柔らかく、片手で持つとたわんで中身がこぼれることがあります。必ず天板にのせて運ぶのが安全です。

取り出す時の約束✓天板ごと出す天板ごとミトンを使う✕熱い器を持つ素手やけどのもと✓触らせない子どもは離れる冷めるまで置く

熱い器は、冷ます場所と時間も気をつけたいところです。子どもが触れない高さの、耐熱の台や敷物の上に置きます。冷たい水や濡れた台に熱い耐熱ガラスを置くと、ひび割れの原因になるので、避けてください。取り出す時にオーブンの内側や天板にも触れないよう、手元をよく見てから出しましょう。

ゆきこ( ゚Д゚)『器が見つからない時は、気持ちよく型を1つ買ってしまうのも手ですよね。買う前に、家にある耐熱の器の表示を見直すと、案外ちょうどいい器があるものです』

💡 この困りごとへの提案

代わりの器がどうしても見つからない時の選択肢として、使い捨てのアルミのタルト型があります。洗い物が減り、オーブン可の表示がある物なら、気軽に使えます。パイシートを使い切れる量だけ買う、という考え方と合わせて選ぶと、余らせにくいですよ。


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まとめ:型の代わりはオーブン可の耐熱の器。表示のない器は使わない

  1. 器はオーブン可の表示で選ぶ。耐熱ガラス・陶器・アルミが目安
  2. 紙皿・耐熱表示のない容器・レンジ専用の容器は入れない。見た目が似ていても同じです
  3. 底が生焼けなら先に生地だけ焼く。重しとフォークの穴で形を整える
  4. もれる・縮むは穴と休ませ方を見直す。のばしすぎない
  5. 取り出しは天板ごと・ミトン。子どもを近づけない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

冷凍パイシートでキッシュを作る時、タルト型がない場合の早見表:型の代わりはオーブンに入れてよいと表示のある耐熱の器で、耐熱ガラス・陶器・アルミのパイ皿・オーブン可の紙の型が向く。耐熱表示のないプラスチックや紙皿、電子レンジ専用の容器、漆器は使わない。敷く時はのばしすぎず、ふちを少し高くする。底が生焼けなら、先に生地だけを焼く空焼きの考え方で、重しとフォークの穴で形を整える。卵液がもれる時は穴や継ぎ目を塞ぎ、縮む時は休ませる。取り出しは天板ごとにミトンを使い、熱い器を子どもに触らせない。時間や温度や分量は袋とレシピの表示に従う

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