【漫画で解説】柿を青いうちに収穫した——収穫時期の見分け方と、早く採った柿の食べ方

食

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庭や親から受け継いだ木の柿が、まだ青いのに鳥がつつき始めた。台風や霜が近づいてきて、もう採ってしまおうか迷う。そんな時に思い切って採ったら、固くて渋い柿が山のようになった、ということもありますよね。柿は毎年のことでも、はじめて自分で世話をする人には、採りどきがいちばん分かりにくい所です。

先に結論をひとつ。収穫は「実の色」と「ヘタのまわりの緑」の2か所を見て決めます。ただし、時期そのものは品種と地域で違うので、「何月になったら」とは言えません。青いうちに採ってしまった柿も、置き方と行き先を決めれば道はあります。採る時は木に登らず、手の届く所だけ。見分け方、早く採った柿の行き先、採り方、鳥への考え方の順に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へいつ採ればいい?→実の色とヘタのまわりを見る第1章へ ▶青いうちに採ってしまった→置いて色づくか見る。渋ければ別の道第2章へ ▶はさみで採りたい→ヘタの上の枝を切る第3章へ ▶高い所に実がある→無理をしない。専門家に相談第4章へ ▶鳥に食べられそう→ネットを掛ける。早めに採る第5章へ ▶

ケース別に読む:採りどきを知りたい人|青いうちに採ってしまった人|採り方を知りたい人|高い所の実が気になる人|鳥が気になる人

4コマ漫画:柿を採る前に見る所(実の色・ヘタの周り・枝を切る・届く所だけ)

採りどきの目安——実の色・ヘタのまわり・手ざわり

柿の採りどきは、カレンダーより実そのものの様子で見るのが基本です。同じ木でも、日当たりの良い側と日陰の側では色づく早さが違いますし、品種や住んでいる地域でも時期は変わります。ですので「何月何日」は、JAや園芸店の案内、近所で柿を育てている人の話を参考にしてくださいね。そのうえで、見る所は次の3つです。

見る所 まだ早い目安 採りどきを考える目安
実の色 緑や黄緑が残っている 全体が橙に近づいている
ヘタのまわり 実との境まで緑が濃い 緑が抜けて橙が広がっている
手ざわり 小さくて軽く、固い ずっしり重みがある

渋柿は、実が固いうちに採って渋抜きや干し柿にすることも多いと言われます。ですので、色づき具合は同じ「橙」でも甘柿と渋柿で採りどきの考え方が変わります。自分の木がどちらか分からない時は、甘柿なのに渋い時の理由と見分け方が参考になります。

見回りは、手の届く範囲を数日おきに歩いて、色の変わり方を見比べると分かりやすいです。毎日見ていると変化に気づきにくいので、前に見た時より橙が広がったかどうかを比べるのがコツです。地面に落ちた実や、鳥につつかれた実、ヘタの近くに黒い傷やへこみがある実は、無理に食べようとせず、様子を見て処分してください。傷んだ実を木の下に残すと、虫やカビのもとになりやすいので、見つけたら片づけておきます。

青いうちに採ってしまった柿——置いて色づくか見る・渋ければ別の道

まだ青いうちに採ってしまった柿は、すぐに食べず、まず置いて様子を見るのが基本です。常温の風通しの良い所に、実がくっつかないように並べておくと、色が少しずつ橙に変わっていくことがあります。ただし、すべての柿が色づくわけではありませんし、日数は気温と柿の状態で変わります。柔らかくなっていく過程の見方は、柿の追熟のしかたと熟しすぎの見分け方で詳しく書いています。

  • 色づいてきた。柔らかさの段階を見ながら、食べ頃を待ちます
  • 色づいても渋い。渋柿だった可能性があります。柿の渋抜きの方法へ。使い道の選び方は渋柿の使い道が早見表になっています
  • 色づかず、固いまま。干し柿に回す道もあります。無理に食べないでください
  • 傷・カビ・酸っぱいにおい・汁が出る。食べずに処分します。迷ったら食べない、が合言葉です

味見をする時は、切ってほんの少しだけ。渋いと感じたら飲み込まず、吐き出して口をゆすいでください。子どもに味見をさせるのはやめておきましょう。刃物を使うので、刃は自分の方に向けず、子どもの手の届かない所でお願いします。保存の方法は柿の保存方法にまとめています。

採り方——ヘタの上の枝をはさみで切る

柿は実を手で引っ張ると、ヘタが取れたり、枝が傷んだりします。はさみで、ヘタのすぐ上の枝を切って採るのがきれいです。切り口が実に付く長さは短めにしておくと、他の実を傷つけにくくなります。

「支える→切る→そっと置く」の3つ1実を支える片手で下から包む手袋をはめる→2ヘタの上を切る刃は自分に向けない引っぱらない→3そっと置くかごや箱に重ねない落とさない
  1. 実を片手で下から支える。手袋をはめておくと、枝や汁から手を守れます
  2. ヘタのすぐ上の枝を、はさみで切る。刃は自分の方に向けず、切る向きの先に手や顔がないか確かめてから
  3. かごや箱にそっと置く。高い所から落とすと見えない傷が付き、傷んだ所から傷みやすくなります

はさみは、庭で使う剪定ばさみでも、果樹用の収穫ばさみでも構いません。使い終わったら刃を閉じて、子どもの手の届かない所へ片づけてください。届かない実まで全部採りたくなりますが、採れない実があるのは自然なことです。無理に追いかけないのが、ケガを避ける一番の近道です。

たくさん採れた時は、一度に全部食べようとせず、色づきの進み具合ごとに分けておくと管理が楽になります。橙が濃くなった実から先に食べる順番を決めておけば、傷む前に使い切りやすくなります。まだ固い実は、段ボールや浅い箱に1段だけ並べ、ときどき様子を見てください。

高い所の実・毛虫・隣の家——無理をしない

ここは、いちばん大事なお話です。木には登らない。脚立や台の上に乗らない。柿の枝は折れやすいと言われていて、実を採ろうとして枝ごと落ちる事故が起きやすいためです。高い所の実は、そのまま残して鳥に任せる、というのも立派な選択です。

  • 高い所の実。手の届く範囲だけ採ります。どうしても必要なら、植木屋さんや造園業者に相談してください
  • 枝が伸びすぎている・大きく切りたい。強い剪定や伐採は自分でやらず、植木屋さんや造園業者、JAや園芸店に相談します
  • 毛虫を見つけた。素手で触らないでください。刺されることがあるので、見つけたらその枝には近づかず、相談先に聞きます。痛みや腫れが続く時は受診を
  • 枝や実が隣の家に出ている。落ちた実や葉で迷惑をかけやすい所です。お隣に声をかけて話し合っておくと安心です

鳥に食べられる前に——ネットを掛ける・早めに採る

柿の実は、色づいて甘くなると、鳥にとってもごちそうになります。考え方は2つだけです。手の届く範囲の実に、目の細かいネットを掛ける。それから、鳥につつかれそうな実は、早めに採って家で色づかせる。鳥を追い払う道具を探すより、実を守る方向で考えるほうが、無理なく続きます。

ネットは枝の先まで覆い、すき間から鳥が入らないように留めます。ただし、高い所にネットを掛けるために木に登るのは、やめてください。棒や長い道具でも、枝の折れやすさは変わりません。掛けられる範囲だけで構いません。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、「あと数日待てば甘くなるのに」と「鳥に先を越されそう」の間で揺れるのが、いちばん悩ましいですよね。手の届く所だけ、色を見ながら少しずつ採っていくのが、気持ちもいちばん楽だと思います』

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採った柿を柔らかくしたい、食べ頃を知りたい人は柿の追熟のしかたと熟しすぎの見分け方へ。渋かった時は柿の渋抜きの方法と渋柿の使い道、甘柿か渋柿か分からない時は甘柿なのに渋い時の理由と見分け方、たくさん採れて保存に困ったら柿の保存方法もどうぞ。

まとめ:実の色とヘタを見て、手の届く所だけ、はさみで採る

  1. 採りどきは実の色とヘタのまわりの緑で見る。時期は品種と地域で違う
  2. 青いうちに採った柿は、まず置いて様子を見る。色づくこともある
  3. 渋い・固いままなら別の道へ。渋抜きや干し柿。迷ったら食べない
  4. 採る時はヘタの上の枝をはさみで切る。刃は自分に向けない
  5. 木に登らず、手の届く所だけ。高い所や強い剪定は専門家へ

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

柿を青いうちに収穫した時の早見表:採りどきは実の色が橙に近づく、ヘタのまわりの緑が抜ける、ずっしり重いが目安で、時期は品種と地域で違いJAや園芸店の案内を参考にする。青いうちに採った柿はすぐ食べず常温の風通しの良い所で色づくか様子を見る、色づいても渋ければ渋抜きや干し柿、傷やカビや酸っぱいにおいがあれば食べず迷ったら食べない。味見は切ってほんの少しだけで子どもにはさせず刃物は自分に向けない。採り方は実を片手で支えヘタの上の枝をはさみで切ってそっとかごに置く。木に登らず脚立にも乗らず手の届く所だけ、高い所の実や強い剪定は植木屋さんや造園業者やJAや園芸店に相談、毛虫は素手で触らない、隣の家に出た枝は話し合う。鳥はネットを掛けるか早めに採る

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