アカゲラとキツツキの違い——「キツツキ」はなかまの呼び名。赤い頭と背中の白い模様の見方

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公園や林を歩いていると、トントンと木をつつく音が聞こえてくる。見上げると、白と黒の鳥の体に赤い色がちらり。「キツツキだ!」と思って調べてみたら、図鑑には「アカゲラ」と書いてある。あれ、アカゲラとキツツキは別の鳥なの? そんなふうに迷う人は、きっと多いと思います。

先に結論をひとつ。「キツツキ」は、木をつついて虫を探す鳥のなかまをまとめた呼び名で、アカゲラはそのなかまの一種と言われます。「犬」と「柴犬」の関係に近いですよね。では、なかまの中でどう見分けるのか。見るのは、赤い色が体のどこにあるかと、背中の模様の2点です。この記事では、見分けの早見表、木の穴や音の見方、野鳥を観察する時の決まりまで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へキツツキとは別の鳥?→なかまの呼び名。アカゲラは一種第1章へ ▶白黒で、おしりの下が赤い→アカゲラの目印と言われる第2章へ ▶オスとメスが気になる→後頭部の赤を見る。若い鳥にも注意第3章へ ▶穴や音が気になる→近づかず、のぞかず、触らない第4章へ ▶どう観察すればいい?→離れて静かに。双眼鏡で第5章へ ▶

ケース別に読む:別の鳥か知りたい人|赤い所で見分けたい人|オスとメスが気になる人|穴や音が気になる人|観察の決まりを知りたい人

4コマ漫画|アカゲラとキツツキの見分け方1木をつつく音赤い鳥がいる!あれは何だろう?散歩道で音を聞く2近づきたくなるもっと近くで!穴をのぞきたい穴に近づくのはNG3離れて見る離れて静かに双眼鏡で見よう遠くから赤い所を見る4見分けられた白黒でおしり赤アカゲラかな?図鑑と見比べて確認

「キツツキ」はなかまの呼び名——アカゲラはその一種

キツツキは、キツツキ科の鳥をまとめた呼び名です。日本の林や公園で話題になるのは、アカゲラ、オオアカゲラ、コアカゲラ、アオゲラ、クマゲラなど。どれも、かたいくちばしで木の幹をつついて、中にいる虫を探すのが得意と言われます。尾の羽が硬くて、幹に縦にとまる時に体を支える役目をしている、という説明もあります。

つまり「アカゲラとキツツキの違いは?」という問いの答えは、「種類の名前」と「なかまの名前」の違いです。「キツツキを見た」と言うのは間違いではなくて、その中のどれかまで分かると、観察がぐっと楽しくなる、というだけのことなんです。

もうひとつ知っておくと楽なのが、いる地域は種類によって違うということ。同じ公園で、5種類が全部見られるわけではありません。どの鳥がどこにいるかは、図鑑の分布の欄や、自治体・野鳥の会の案内で確かめてみてください。

赤い所と背中の模様で見分ける——早見表

見分けの最初の手がかりは、「赤い所がどこにあるか」です。アカゲラは、黒と白の体で、おしりの下(尾のつけ根の下側)が赤いのが目印と言われます。背中は黒地で、肩のあたりに大きな白い模様が見えます。オスは後頭部(頭の後ろ)にも赤があって、メスは黒っぽい、というのが基本の見分けです。

名前 大きさの目安 赤い所 ほかの手がかり
アカゲラ スズメより大きく、ハトより小さい おしりの下。オスは後頭部も 黒い背に白い大きな模様
オオアカゲラ ハトに近い おしりの下の赤が広め 脇腹に黒い縦のすじと言われる
コアカゲラ スズメくらい 頭の上にうっすらと言われる 背中に白いしま模様と言われる
アオゲラ ハトに近い 頭の上から後ろ 背中が緑っぽい
クマゲラ カラスくらいで大きい 頭の上 全身がほぼ黒い
赤い所で見分ける3種1アカゲラ白黒の体おしりの下が赤オスは後頭部も→2アオゲラ背中が緑っぽい頭の赤は上から後ろ腹はうすい色→3クマゲラ全身がほぼ黒いカラスくらい地域は限られる

止まっている鳥の大きさは、実はとても分かりにくいものです。目安は「スズメより大きいか」「ハトくらいか」「カラスくらいか」の3段階に絞って考えると、迷いません。迷った時は、赤の位置、背中の色、大きさの順に確かめてみてください。この3つがそろえば、図鑑のページがほぼ決まります。

なお、クマゲラは見られる地域がごく限られると言われ、見られたら貴重な機会です。オオアカゲラとコアカゲラも、いる地域が決まっています。「この公園にいるのはどれか」は、地域の観察会や案内を見ておくと早いです。

よく出てくる疑問をひとつ。「頭が赤い鳥は、みんなキツツキ?」と聞かれることがあります。そうとは限りません。頭の赤い鳥はほかにもいますし、キツツキのなかまでも、頭よりおしりの下が赤い種類があります。木の幹に縦にとまって、くちばしでつついているかどうかも、手がかりになります。

エゾアカゲラとオスとメス、若い鳥の見方

「エゾアカゲラ」という名前を目にして、また別の鳥かと思う人もいます。エゾアカゲラは、北海道にいるアカゲラのなかまで、アカゲラの亜種と言われます。見た目がよく似ていて、いる地域でおおよそ分かれる、と考えておくと混乱しません。

オスとメスは、アカゲラなら後頭部の赤があるのがオス、ないのがメスが基本です。ただ、種類によって赤の入り方は違います。アオゲラは頭の赤の範囲が、オスとメスで違うと言われるので、図鑑で並べて確かめてください。

もうひとつ、若い鳥は頭の上が赤いことがあると言われます。「頭が赤いからオスだ」と決めつけず、おしりの下の赤や背中の模様も合わせて見ると、間違いが減ります。見分けに自信が持てない時は、無理に名前を決めなくて大丈夫です。写真や特徴を書き留めておいて、あとで図鑑と見比べるのが、いちばん確実ですよね。

木をつつく音と穴——近づかない・のぞかない

春先には、幹などを連続して叩く「ドラミング」が聞こえることがあります。虫を探す時のつつき方とは別の行動と言われるので、音が聞こえたら、まず立ち止まってみてください。音のする方の木の、高い所を静かに探すと、姿が見つかりやすくなります。

音と穴は離れて見る1音がしたら立ち止まる高い所を探す静かに待つ→2穴があったら巣のことがあるのぞかない触らない→3そっと離れる長居しない遠くから見る双眼鏡で

木に丸い穴があいていると、気になりますよね。でも穴は巣のことがあります。近づく、のぞく、棒を差し込む、触る、はどれもやめておきましょう。ヒナがいる時期に人が近づくと、親鳥が戻れなくなることがあります。穴のそばに長く立ち止まらず、離れた場所から静かに見るだけにします。

枯れ木や古い木には、虫を探したあとのくぼみが残ることもあります。「穴=巣」と決めず、でも「穴=触っていい」とも考えない、という距離感がちょうどいいと思います。

秋から冬は葉が落ちて、木の幹がよく見えるので、つついている姿を探しやすい季節と言われます。ただ、寒い時期は長く立ち止まると体が冷えます。足元が滑りやすい林や、斜面の道では、鳥ばかり見上げず、足元にも気をつけてください。

観察する時の決まり——離れて静かに、双眼鏡で

野鳥は法律で守られています。捕まえない、飼わない、巣やヒナに触らない、落ちているヒナを拾わない、えさをやらない、巣箱やえさ台を勝手にかけない。これが観察の大前提です。観察は、離れて静かに、が基本。鳥が動きを止めたり、飛び立ったりしたら、近づきすぎのサインです。

公園や集合住宅の共用部では、木の枝を折ったり、落ちたものを持ち帰ったりしないでください。ルールは管理規約や公園の案内に従います。他人の庭や敷地に入って近づくのも避けましょう。犬の散歩中や小さな子どもと一緒の時は、鳥の近くまで行かないこと。飼っている猫や小鳥にも、野鳥を近づけないようにします。

遠くの鳥を見るには、双眼鏡が頼りになります。選び方は双眼鏡を買って後悔した7つの理由で整理しています。見分けの手がかりは、赤い所と背中の模様。この2つを覚えて、図鑑と見比べてみてください。

ゆきこ( ゚Д゚)『名前が分かると、いつもの散歩道が少し楽しくなりますよね。まずは「赤い所がどこか」だけ覚えて帰るのが、続けやすいと思います』

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木をつつく鳥は、野山の鳥の図鑑と見比べると、特徴の違いがはっきりします。1冊そばにあると、写真や記憶とすぐ照らし合わせられます。


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観察から帰ったあとで、子どもと工作をしてみたくなったら、プラ板はトースター以外で焼ける?が参考になります。鳥を遠くから見るための道具は、双眼鏡を買って後悔した7つの理由にまとめています。

まとめ:キツツキはなかまの名前。赤い所と背中で種類を見る

  1. 「キツツキ」はなかまの呼び名で、アカゲラはその一種と言われます
  2. 見分けは赤い所、背中の色、大きさの順。アカゲラはおしりの下が赤い
  3. いる地域は種類で違う。クマゲラなどは見られる地域が限られます
  4. 木の穴は巣のことがある。近づかず、のぞかず、触らない
  5. 野鳥は捕まえない・えさをやらない。離れて静かに、双眼鏡で見ます

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

アカゲラとキツツキの違いの早見表:キツツキは木をつついて虫を探す鳥のなかまの呼び名で、アカゲラはその一種と言われる。見分けは赤い所の位置、背中の色、大きさの順。アカゲラは黒と白の体でおしりの下が赤く、オスは後頭部も赤い。オオアカゲラ、コアカゲラ、アオゲラ、クマゲラは赤の入り方や背中の模様、大きさで見分ける。いる地域は種類で違う。木の穴は巣のことがあるので近づかず、のぞかず、触らない。野鳥は法律で守られているので、捕まえない、巣やヒナに触らない、えさをやらない。離れて静かに双眼鏡で観察する

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