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ふくらんだ釣り鐘のような花が揺れて、かわいらしいホタルブクロ。ところが、気づくと株の周りから芽がいくつも出てきて、庭のあちこちに広がっていた。そんな「増えすぎ」に困っている人は、少なくありません。
先に結論をひとつ。ホタルブクロは地下の茎とこぼれ種で増えると言われています。減らす時は、広がった先の株を根ごと掘り上げる。そして、花が終わったら、種ができる前に花の茎を切る。この二つが基本です。増え方、減らす手順、花が終わった後の切る位置、咲かない時の確認まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:増え方を知りたい人|減らしたい人|花が終わった人|咲かない人|子どもやペットがいる人
増え方を知る——地下の茎とこぼれ種の二つ
ホタルブクロは、花が終わると種ができ、その種がこぼれて、あちこちから芽が出ます。もうひとつ、地面の下で茎を伸ばして、離れた所から新しい株を出すという増え方もあると言われます。庭の端から端まで、思いがけない場所に出てくるのは、この二つのせいだと考えられます。
| 増え方 | どんな様子 | 対策の方向 |
|---|---|---|
| 地下の茎 | 株から少し離れた所に、新しい芽が出る | 広がった先を根ごと掘り上げる |
| こぼれ種 | 株の周りやその先に、小さな芽がたくさん出る | 花が終わったら種ができる前に茎を切る |
どちらが原因か、見当がつかなくても大丈夫です。両方の対策を、順番にやってみましょう。
なお、ホタルブクロには、似たなかまのヤマホタルブクロもあり、花の見た目や萼(がく)の形に違いがあると言われます。増えすぎへの考え方は、どちらも同じです。
減らす手順——広がった先を、根ごと掘り上げる
減らしたい株は、ちぎるのでなく、根ごと掘り上げるのがポイントです。茎だけを引っ張ると、土の中に根が残って、そこからまた芽が出てくることがあります。
- 周りに移植ごてを差し込む。刃先は自分や人に向けないこと。力を入れすぎず、少しずつ土をゆるめます
- 根ごと掘り上げる。地下の茎でつながっていることがあるので、周りの土も少しほぐして確かめてみてください
- 抜いた株は分別して出す。空き地や川原、山には捨てません。出し方は自治体の分別に従ってください
💡 この困りごとへの提案
移植ごては、土を掘る小さなシャベルのような道具です。庭の株を掘り上げたり、鉢に植え替えたりと、使う場面が多くなります。握りやすさや、持った時の重さで選んでみてください。使い終わったら、子どもの手の届かない所へ片づけましょう。
掘り上げた土は、そのまま庭へ戻してもよい量もあれば、処分に困る量もあります。土の行き先は植木鉢の土の捨て方も、あわせて見てください。
隣家との境に広がっている時や、集合住宅の共用部では、勝手に掘らず、先に話し合いや管理規約の確認を。公園や空き地のホタルブクロは、持ち帰らないでください。
減らす前に——残す株を決めてから掘る
いきなり掘り始める前に、残したい株を先に決めておくと、作業が楽になります。花を楽しみたい場所の株は残して、通路や花壇のふちなど、広げたくない所の芽だけを減らす、という考え方です。
全部をなくそうとすると、掘る場所が多くなって大変です。「ここまでは広げてよい」という範囲を決めて、その外に出た芽を、見つけたら減らす。そのくらいの付き合い方が、続けやすいですよね。
土が固い日は、無理に引き抜かないでください。雨のあとなど、土がほぐれやすい日に、少しずつ作業するほうが、根を残さず掘れます。重い作業になりそうな時は、休みながらでかまいません。腰を痛めないよう、しゃがんで、無理のない姿勢で。
花が終わったら——花の茎のつけ根で切って、こぼれ種を減らす
こぼれ種を減らすなら、花が終わったら、種ができる前に花の茎を切るのがおすすめです。切る位置は、花の茎のつけ根(葉の上)。ここで切れば、種に栄養がいかないので、こぼれ種が減ります。
はさみを使う時は、刃先を自分や人に向けないこと。花の茎が柔らかいうちは、小さなはさみで切れます。切った茎は、自治体の分別に従って出してください。
種がすでにこぼれてしまった場合は、小さな芽のうちに、根ごと抜いてしまう方法もあります。芽は小さいので、手で抜ける範囲で、周りの株を傷めないように。
ゆきこ( ゚Д゚)『増えすぎた株は、花が終わったあとのひと手間が、いちばん効くと思います。種ができる前に、茎を切っておくと楽ですよね』
咲かない時は——日当たりと、株の混み合いを見る
反対に、「増えたのに咲かない」ということもあります。理由はひとつとは限りません。見る順番は次のとおりです。
- 日当たり。ほかの木や草が茂って、日が当たりにくくなっていないか
- 株の混み合い。芽がぎゅうぎゅうに出て、株どうしが込み合っていないか
- 土の状態。水はけが悪く、いつも湿っていないか
株が混み合っている時は、減らしてすき間を作るだけで、残した株がのびのび育つこともあります。「何年で咲く」という決まりは言い切れないので、苗のラベルや園芸店の案内も見てください。
鉢植えにして、置き場所を動かしながら育てる方法もあります。鉢の準備はプランターに鉢底石はいらない?が参考になります。
花が咲かない年があっても、あわてて株を動かさず、まず一年ほど様子を見るのも手です。株を掘り上げたり分けたりする時期は、地域や気候で違うので、苗のラベルや園芸店の案内で確かめてください。
子どもとペット——観賞用の草花は口に入れない
ホタルブクロは、観賞用の草花です。葉・花・実・根は、口に入れないようにしてください。小さな子は、花の形が気になって、口に持っていくことがあります。花を摘んで遊ぶ時も、そばで見ていてあげましょう。口に入れてしまった時は、医療機関や中毒の相談窓口に相談してください。
猫や犬、小鳥がいる家では、かじらないように気をつけて、様子がおかしい時は動物病院へ。
掘り上げる作業の時は、手袋をして、作業後は手を洗ってください。道具の刃先は、子どもの近くでは扱わないこと。
よくある質問
Q. 一度で全部なくせる?
A. 地下の茎が残ったり、土の中の種があったりして、一度でなくなるとは限りません。何回かに分けて、様子を見ながら減らしてください。
Q. 増えすぎた株を、ほかの場所に植えてもいい?
A. 自分の庭の決めた場所なら、考え方のひとつです。ただ、公園や空き地、川原に植えたり捨てたりするのは避けてください。
Q. つる性の植物の広がりも気になる。
A. 木やフェンスに絡んで広がる植物はアケビは庭に植えてはいけない?で整理しています。
Q. 花が終わる前に切ってもいい?
A. 咲いている間は、花を楽しんで大丈夫です。花びらが終わって、しおれてきた頃が切るタイミングの目安になります。時期は地域や年で違うので、月では決められません。
Q. 切った花の茎は、庭に置いておいてもいい?
A. 種がついていると、そこからこぼれることがあります。袋に入れて、自治体の分別どおりに出すほうが安心です。
あわせて読みたい
つる植物の見分けはアケビとムベの違い、広がる植物の場所選びはアケビは庭に植えてはいけない?も、あわせてどうぞ。
まとめ:根ごと掘り、花の茎のつけ根で切る。口に入れない
- ホタルブクロは地下の茎とこぼれ種で増えると言われる
- 減らす株は根ごと掘り上げる。茎だけ引かない
- 花が終わったら、花の茎のつけ根(葉の上)で切る。こぼれ種が減る
- 咲かない時は日当たりと混み合いを見る。減らすと咲くこともある
- 抜いた株は空き地に捨てず、自治体の分別で。草花は口に入れない
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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