カイツブリとカモの違い——小さな黒っぽい水鳥を、もぐり方と体の形で見分ける

生活

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池や川のほとりで、小さくて黒っぽい水鳥がぷかぷか浮いている。見ているうちに、ぽちゃんと水の中へ消えて、ずいぶん離れたところにひょっこり浮かび上がる。そんな姿を見て、「あれ、カモの子ども?」と思った人は多いのではないでしょうか。

先に結論をひとつ。カイツブリはカモのなかまではなく、カモより小さくて、くちばしがとがっていて、よく水にもぐる鳥です。カモはくちばしが平たく、水面で逆立ちして水底の草などを食べることが多いと言われます。この記事では、見る所を「大きさ」「くちばし」「もぐり方」に絞って、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ小さく丸い・すぐもぐる→カイツブリのなかま第1章へ ▶くちばしが平たい→カモのなかまかも第1章へ ▶水面で逆立ちして食べる→カモに多い動き第2章へ ▶くちばしが白い黒い鳥→オオバンかも第3章へ ▶背中に小さな鳥が乗る→ヒナを乗せる親鳥第4章へ ▶

ケース別に読む:小さな黒っぽい鳥を見分けたい人|もぐり方で見分けたい人|白いくちばしの黒い鳥を見た人|ヒナを乗せた鳥を見た人|水辺で見る時の決まり

4コマ漫画|池の小さな黒っぽい水鳥池のほとりで小さな黒い鳥…カモかな?ぷかぷか浮いている1やりがちなNGもっと近くで見たいな柵の外は危ない2離れて観察くちばしがとがってる!柵の内側から双眼鏡で3見分けられたカイツブリだ!カモじゃないカモとは別のなかま4

見分けの早見表——大きさ・くちばし・もぐり方・足

池にいる水鳥は、遠くから見ると似たように見えます。でも、見る所を4つに絞ると、ぐっと整理しやすくなるんです。大きさ、くちばし、水の上での動き、体の形。この順番で見ていきます。

見る所 カイツブリ カモ
大きさの目安 ハトより小さく、丸っこい 種類によるが、ハトより大きい物が多い
くちばし 短めで、先がとがっている 平たくて幅がある
水の上での動き 頭から沈んで、よくもぐる 水面で逆立ちして食べることが多い
お尻のあたり ほとんど目立たず、丸い 尾が少し上に出る物が多い
足の位置 体の後ろ寄りで、岸を歩くのは苦手と言われる 体の真ん中あたりで、岸を歩く姿も見られる
季節による色 夏は首が赤茶色っぽく、冬は地味な灰茶色と言われる 種類や性別で大きく違う

いちばん分かりやすいのはくちばしです。カイツブリは細くてとがった短いくちばしで、小さな魚や水の虫をつかまえて食べると言われます。カモのくちばしは、しゃもじのように平たくて幅があります。距離があって見えにくい時は、双眼鏡で一度のぞくだけで、形がぐっとはっきりしますよ。

大きさは、ひとつの手がかりです。ただ、カモの中には小柄な種類もいるので、大きさだけで決めるのは危ないです。「ハトより小さくて丸い」という印象に、とがったくちばしが重なれば、カイツブリのなかまと考えてよさそうです。

迷った時の見る順番も決めておくと、気持ちが楽になります。

  1. 大きさを見る。ハトより小さくて丸っこいかどうか
  2. くちばしを見る。とがっているか、平たいか
  3. 動きを見る。頭から沈むか、水面で逆立ちするか

3つのうち2つがそろえば、おおよその見当はつきます。残りの1つは、次に出会った時の宿題にしておくくらいで、ちょうどいいんです。

もぐり方で見分ける——頭から沈むか、逆立ちか

見分けの決め手になるのが、水の上での動きです。カイツブリは、頭から沈むようにしてもぐり、しばらくしてから思わぬ場所に浮かび上がってきます。もぐっている時間は、見ている側にはけっこう長く感じられるかもしれません。見失っても、あわてて水辺に近づく必要はありません。少し待って、水面を広く見渡してみてください。

もぐり方の違いカイツブリ頭から沈んでもぐる離れた所に浮かぶカモ水面で逆立ち尾が上に出る

カモは、お尻を空へ向けて水面で逆立ちし、水底の草などを食べることが多いと言われます。尾がぴょこんと出る姿は、とても分かりやすい目印です。ただし、カモのなかまにも、もぐって餌を探す種類がいます。「もぐる鳥=カイツブリ」と決めつけず、くちばしの形と大きさをあわせて見るのが安心です。

泳ぎ方にも、少し違いが出ます。カイツブリは、小さな体で水面に低く浮かび、あちこちへ素早く動き回る印象です。カモは、群れでのんびり浮かんでいたり、岸で休んでいたりする姿が目立ちます。水面にいるカモの見分けは、カルガモとマガモの違いで、くちばしや頭の色から整理しています。

冬と夏で見た目が変わる——黒い鳥のオオバンとも見比べる

同じカイツブリでも、季節によって見た目の印象が変わると言われます。夏のころは首のあたりが赤茶色っぽく見え、冬は全体に灰色がかった茶色で、地味に見えることがあります。冬の池で「前に見た鳥と違う」と感じたら、季節による色の違いかもしれません。

もうひとつ、よく迷うのが全体が黒くて、くちばしが白い鳥です。これはカイツブリではなく、オオバンの可能性があります。カモとは別のなかまの鳥で、カイツブリより大きく見えることが多いと言われます。

水に浮かぶ黒っぽい鳥カイツブリ小さく丸いくちばしがとがるカモくちばしが平たい岸も歩くオオバン全体が黒いくちばしが白い
  • 小さく丸くて、くちばしがとがっているなら、カイツブリのなかま
  • くちばしが平たいなら、カモのなかま
  • 全体が黒く、くちばしと額が白っぽいなら、オオバンかもしれません

水鳥の名前は、離れて見ると決めにくいものです。分からない時は、無理に決めずに「小さな黒っぽい水鳥」とメモしておきましょう。あとで図鑑や写真と見比べると、すっきり名前が分かることもあります。

ヒナを背中に乗せる?——親子を見かけた時

カイツブリは、親鳥が背中にヒナを乗せて泳ぐことがあると言われます。羽の間にヒナが隠れて、顔だけがちょこんと見える姿が話題になることもあります。巣は、水草などを集めて、水面に浮かぶように作ると言われています。

こういう場面に出会ったら、見る側の動き方がいちばん大事です。ヒナが水の上にひとりで浮かんでいても、親鳥が近くにいることが多いと言われます。拾わない、触らない、巣に近づかないのが基本です。人が近づくと、親鳥が巣やヒナから離れてしまうことがあります。写真を撮りたくなっても、少し離れた所から、静かに眺めるだけにしましょう。

野鳥は法律で守られていて、捕まえることも、家で飼うこともできません。弱っているように見える鳥を見つけたら、自分で連れて帰らず、公園の管理者や自治体の窓口に伝えるのが安心です。

水辺で見る時の決まり——柵の外に出ない・子どもは大人と一緒

池や川の水辺は、鳥にとっても人にとっても、気をつけたい場所です。見る時に守りたいことを、まとめておきます。

水辺で見る時のOKとNG離れて見る柵の内側から双眼鏡でそっとえさをやるパンもあげない人に慣れてしまう柵の外に出る足元がくずれる子どもは大人と
  • 柵の外には出ない。水辺は足元がぬかるんだり、くずれたりしやすい場所です。身を乗り出して写真を撮るのも控えます
  • 子どもは大人と一緒に。水辺では手が届く距離にいて、目を離さないようにします
  • えさをやらない。パンも含めて、人の食べ物は鳥の体に合いません
  • 巣やヒナに近づかない。触らない、拾わない、持ち帰らない
  • 犬は短いリードで。水辺の草むらに入れず、鳥に近づけないようにします。猫や小鳥も、野鳥に近づけないようにしてください
  • 公園の物は持ち帰らない。羽や石、草花もそのままに。人の敷地にある池をのぞき込むのも控えます

ゆきこ( ゚Д゚)『小さな鳥ほど、つい近くで見たくなりますよね。でも、離れて静かに眺めているほうが、鳥も落ち着いて、長く見せてくれる気がします』

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茶色っぽいカモの見分けはカルガモとマガモの違い、公園の白いカモが気になる人はマガモとアヒルの違いへどうぞ。双眼鏡選びで迷ったら双眼鏡を買って後悔した7つの理由も参考になります。魚を食べる鳥の話から、魚つながりで未利用魚とは?もあわせて読んでみてください。

まとめ:くちばしの形ともぐり方を見る。柵の外に出ず、離れて静かに

  1. カイツブリはカモのなかまではない。ハトより小さく丸く、くちばしがとがっている
  2. カモはくちばしが平たい。水面で逆立ちして食べることが多いと言われる
  3. すぐ頭から沈んでもぐるのは、カイツブリの特徴。見失っても少し待つ
  4. 全体が黒くてくちばしが白い鳥は、オオバンかも。迷ったら無理に決めない
  5. えさをやらず、巣やヒナに触らない。柵の外に出ず、子どもは大人と一緒に

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

カイツブリとカモの違いの早見表:カイツブリはカモのなかまではなく、ハトより小さく丸っこい。くちばしは短めでとがっていて、頭から沈んでよくもぐり、離れた所に浮かぶ。夏は首が赤茶色っぽく、冬は地味な灰茶色と言われる。カモはくちばしが平たく、水面で逆立ちして食べることが多く、尾が少し上に出る。全体が黒くくちばしが白い鳥はオオバンかもしれない。ヒナを背中に乗せることがあると言われるが、巣やヒナには近づかず、触らず、拾わない。えさ(パンを含む)をやらない、捕まえない、飼わない、柵の外に出ない、子どもは大人と一緒、犬は短いリードで

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