ベニドウダンとサラサドウダンの違い——花の色と模様、名前の似た木の見わけ方

家事

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赤い小さな釣り鐘のような花を見て、「これはベニドウダン? それともサラサドウダン? ベニサラサドウダンという名前も聞くけれど…」と、名前の多さに戸惑う人は多いですよね。どれもドウダンのなかまで、名前もよく似ています。

先に結論をひとつ。ベニドウダンは小さな濃い紅色の花が咲くドウダンのなかまで、サラサドウダンはクリーム色に赤い筋が入る少し大きめの花です。ベニサラサドウダンは、サラサドウダンのなかまで花全体の赤みが強いものを呼ぶ名前と言われます。最初の手がかりは、花の色と大きさです。順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ小さく濃い紅色→ベニドウダンかも第1章へ ▶クリーム色に赤い筋→サラサドウダンかも第1章へ ▶赤みの強い大きめ→ベニサラサドウダンかも第2章へ ▶白く小さい花→ドウダンツツジ(別の記事)第2章へ ▶庭に植えたい→暑さ・西日・高さを考える第3章へ ▶

ケース別に読む:花の色で見分けたい人|名前の似た木で迷う人|庭で育てたい人|野外で見かけた人|子どもやペットがいる人

4コマ漫画|ベニドウダンとサラサドウダンの見わけ庭先で紅色の小さな花…どれだろう名前が似ている1やりがちなNG枝を折って持ち帰ろう折らない・持ち帰らない2正しい対処花の色と形を写真に撮ろう離れた所から撮る3見比べる図鑑と見比べよう迷ったら決めない4

見分けの早見表——花の色・大きさ・呼び名

まず、3つの名前を並べてみます。見る所は、色と大きさと、どのなかまかの3つです。

見る所 ベニドウダン サラサドウダン ベニサラサドウダン
花の色 濃い紅色 クリーム色に赤い筋 全体に赤みが強い
花の大きさ 小さい 少し大きめ 大きめ
なかま ドウダンのなかま ドウダンのなかま サラサドウダンのなかま
迷った時 花と葉を写真に撮り、図鑑と見比べる
花の色で見わけるベニドウダン小さな濃い紅色の花赤い小さな釣り鐘サラサドウダンクリーム色に赤い筋少し大きめの花ベニサラサドウダン全体に赤みが強いサラサのなかま

表のとおり、いちばん頼りになるのは花の色です。濃い紅色の小さな花ならベニドウダン、クリーム色の地に赤い筋が走っていればサラサドウダンの可能性が高くなります。色が一色にそろっているか、筋が入っているかを見るだけでも、だいぶ絞れます。

次に見るのが、花の大きさです。ベニドウダンは小さく、サラサドウダンは少し大きめです。ただ、大きさは「何センチ」と測るものではなく、並べて比べて分かる程度の差です。手のひらや、近くの葉と見比べて、「小さいな」「少し大きいな」と感じる、くらいの気持ちで見れば大丈夫です。

光の当たり方や、写真の写り方でも、花の色の見え方は変わります。明るい日と曇りの日では、色の印象が違って見えます。同じ木でも、見る時間で印象が変わるので、色だけで急いで決めないのが安心です。

花が終わっている時期は、色も大きさも手がかりにできません。そんな時は、無理に名前を決めなくて大丈夫です。花の時期に、また見に来ればよいのです。

ベニサラサドウダンって?——名前が似ている理由

ベニサラサドウダンは、サラサドウダンとは別の遠い木、というより、サラサドウダンのなかまの中で、花全体の赤みが強いものを呼ぶ名前と言われます。「ベニ(紅)」がつくのは、赤みが強いから、と覚えておくと整理しやすくなります。

では、ベニドウダンとは何が違うのか。見る点を3つに絞ると、次のようになります。

  1. 花の大きさ。小さければベニドウダン、大きめならサラサドウダンのなかまです
  2. 花の模様。クリーム色に赤い筋が見えればサラサドウダン、全体に赤みが強ければ、ベニサラサドウダンの可能性もあります
  3. 名前の呼び方。木ごとの差も大きいので、迷う時は「サラサドウダンのなかま」と呼んでおけば間違いが少なくなります

サラサドウダンの「サラサ」は、更紗(さらさ)という模様にたとえた呼び名と言われます。クリーム色の地に赤い筋が入る花の姿を、模様に見立てた名前、と覚えておくと、名前と姿が結びつきやすくなります。

白く小さな花が咲く木は、ドウダンツツジのほうかもしれません。ドウダンツツジとサラサドウダンの違いは、サラサドウダンとドウダンツツジの違いに、早見表つきでまとめています。

名前が決まらない時は、「赤い花のドウダンのなかま」と覚えておくだけでも、次に見た時の手がかりになります。

庭で育てる時に考えること——暑さ・西日・手の届く高さ

庭に迎えたくなったら、苗を選ぶ前に、庭の様子を思い浮かべておきます。見る点は3つです。

庭に植える前に見る3つの点暑さと西日強い西日が当たるか置き場所を考える手の届く高さ手入れは届く範囲まで高い所は造園業者へ隣家との境界境から離して植える枝が越えない位置に
  • 暑さと西日。夏の強い日ざしや西日が長く当たる場所かどうかを、先に考えます。心配な庭では、置き場所を慎重に選びます
  • 手の届く高さ。手入れは、脚立に乗らず、手の届く範囲まで。大きくなった木の剪定や、幹を切る作業、植え替えは、造園業者に頼みます
  • 隣家との境界。境から離して、枝が越えない位置に植えます

苗を買う時は、ラベルに書かれた名前と、植える場所の条件が合っているかを確かめます。迷った時は、店の人に相談するのも、ひとつの手です。名前が似た木が並んでいる時ほど、ラベルを見て選ぶのが安心です。

庭木の場所選びで、日当たりと水やりを考える手順は、マルバノキのデメリットにも書いています。木が変わっても、「日当たり・水やり・大きさ」の3つを先に考える流れは同じです。

夏に葉が茶色くなったり、元気がなくなったりした時は、置き場所と水切れを見直します。原因が分からなければ、葉や枝を持って園芸店に相談してください。薬や肥料を自分の判断で使うのは、避けたほうが安心です。

野外で見かけた時——摘まず、折らず、写真に

山や公園で気になる花を見つけたら、次の決まりを守って楽しみましょう。

野外で見かけた時の3つ摘まない・折らない見るだけにする持ち帰らない写真に残す花・葉・木全体の3枚離れた所から撮る立ち入らない私有地・立入禁止の所登山道から外れない
  • 花を摘まない・枝を折らない。見るだけにして、そっとしておきます
  • 草木を持ち帰らない。苗や枝を持って帰ることはしません
  • 登山道から外れない。花を撮ろうとして道を出ると、足元の草木を傷めたり、転んだりする心配があります
  • 私有地や立入禁止の場所に入らない。柵の外から見える範囲で楽しみます

写真は、離れた所から撮れる範囲で。花、葉、木全体の3枚があれば、あとで図鑑と見比べる時に役立ちます。撮れなくても、花の色と大きさをメモしておくだけで手がかりになります。

よくある疑問を、まとめておきます。赤みが強ければ、すぐにベニサラサドウダンと言える?——木ごとの差が大きいので、「サラサドウダンのなかまかも」くらいに留めると安心です。葉だけで見分けられる?——葉だけで決めるのはむずかしいので、花の時期に確かめます。子どもと見に行ってもいい?——離れて見る、触らない、口に入れない、の3つを先に決めておくと安心です。

花や葉を口に入れない——子どもとペットがいる庭で

ドウダンのなかまはツツジのなかまで、口に入れると体に合わない物があると言われます。ベニドウダンもサラサドウダンも、花・葉・実を口に入れないようにしてください。

  • 子どもには、花を摘んで食べない・なめないことを伝えておく。花を摘んで遊びたくなる年ごろは、特に見守ります
  • 犬や猫が葉をかじらないよう、見守る。庭で遊ばせる時は、目を離しません
  • 口に入れたかもしれない時は、医療機関や動物病院に相談する。ためらわずに連絡してください

ゆきこ( ゚Д゚)『赤い花は、どれも似て見えますよね。色と大きさの2つだけ見て、あとは図鑑に任せる、くらいの気持ちで楽しむのがいちばん続くと思います』

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名前を調べるときは、花と葉から引ける樹木図鑑が手元にあると便利です。写真と見比べながら、気になる木を探してみてください。


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まとめ:花の色と大きさを見る。決まらなければ、決めずに図鑑と見比べる

  1. ベニドウダンは小さな濃い紅色の花、サラサドウダンはクリーム色に赤い筋が入る少し大きめの花です
  2. ベニサラサドウダンは、サラサドウダンのなかまで花全体の赤みが強いものを呼ぶ名前と言われます
  3. 色の見え方は光で変わるので、色だけで急いで決めません
  4. 庭に植えるなら、暑さと西日、手の届く高さを先に考えます。大きな木は造園業者へ
  5. 花・葉・実は口に入れない。野外では摘まず、折らず、持ち帰りません

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

ベニドウダンとサラサドウダンの違いの早見表:ベニドウダンは小さな濃い紅色の花が咲くドウダンのなかま。サラサドウダンはクリーム色に赤い筋が入る少し大きめの花。ベニサラサドウダンはサラサドウダンのなかまで花全体の赤みが強いものを呼ぶと言われる。サラサは更紗という模様にたとえた呼び名と言われる。色の見え方は光で変わるので急いで決めない。庭に植えるなら暑さと西日、手の届く高さを考え、大きな木は造園業者へ。花・葉・実は口に入れない。野外では花を摘まない、枝を折らない、持ち帰らない、登山道から外れない。迷ったら決めず、花と葉を写真に撮って図鑑と見比べる

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