ムートンの座布団の手入れ——毛並みの整え方と、汚れ・においの扱い

生活

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冬になると出番が増えるムートンの座布団。ふわふわで暖かい反面、毛が寝てぺたんとしてきたり、飲み物をこぼしてしまったり、いつの間にか黄ばんで見えたりして、どう扱えばいいのか迷いますよね。洗濯機に入れていいのか、ブラシは何を使うのか、悩みどころがたくさんあります。

先に結論をひとつ。ムートン(羊の毛皮)は水に弱い物が多いので、手入れの前にまず付いている表示を見るのが出発点です。ふだんはブラシで毛並みを整えて、陰干しで風に当てる。汚れは乾いているうちに払い、飲みこぼしは乾いた布で押さえて吸わせる。丸洗いできる表示のない物は家で洗わず、黄ばみや大きな汚れは専門の店に相談する、という流れになります。

毛並みの整え方、汚れとにおいの扱い、しまい方まで、状況ごとに順番に見ていきましょう。下の図で、自分の状況に近い章を探してみてください。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ表示が読めない→まず表示と素材を見る第1章へ ▶毛が寝てきた→ブラシで毛並みを整える第2章へ ▶飲みこぼした→すぐ押さえて吸わせる第3章へ ▶黄ばみ・大きなしみ→家で攻めず店に相談第3章へ ▶においが気になる→まず風に当てて陰干し第4章へ ▶

ケース別に読む:表示の見方|ふだんの手入れ|汚れた時の扱い|においが気になる人|しまい方

4コマ漫画|ムートン座布団の手入れ困った場面毛が寝てきたな洗っていいかな?座布団1毛がぺたんと寝てきたやりがち水で洗って熱風で乾かす水と熱風2水と熱で固くなりがち正しい対処まず表示を見てブラシで整えようブラシ3表示確認→ブラシ→陰干し結果ふんわり戻った陰干しで安心陰干し4毛並みが整って気持ちいい

先に表示を見る——ムートンは水に弱い物が多い

座布団やシートクッションに付いているタグには、素材や手入れの方法が書かれています。ムートンは天然の毛皮なので、水に濡らすと固くなったり、縮んだり、形が変わったりしやすい素材です。そのため、洗濯機や水洗いは、はっきり丸洗いできると書かれている物だけと考えておくと迷いません。

表示・状況 考え方
丸洗い可の表示がある 表示どおりの方法で。ネットや洗剤の指定があれば、それに従う
水洗い不可の表示がある 家では洗わない。ブラシと乾拭きにとどめる
表示がない・読めない 水を使わない手入れだけにして、販売元や店に聞く
ムートン調の合成素材 本物のムートンとは扱いが違う。その製品の表示を見る

タグが取れてしまっている時や、文字が薄れて読めない時は、購入した店や販売元の案内を探してみてください。それも分からない時は、水を使う手入れは控えて、ブラシと乾拭きの範囲にとどめるのが無難です。

丸洗いできる表示があっても、乾かし方は大事です。ドライヤーの熱を当てたり、直射日光に長く当てたりすると、皮の部分が固くなりやすいので、風通しのよい日陰で形を整えて乾かします。

ふだんの手入れ3つ——ブラシ・陰干し・裏返して湿気を抜く

ムートンの手入れの基本は、洗うことより、毛並みを整えて湿気をためないことです。座っているうちに毛が寝てしまうのは、体重で押される使い方では自然なこと。ブラシで毛並みに沿ってやさしくとかすと、寝た毛が起きて、見た目がふんわりしてきます。

ふだんの手入れ3つ1ブラシで整える毛並みに沿ってやさしくとかす→2陰干しで風に当てる日陰・風通し熱は当てない→3裏返して湿気を抜く皮の側にも空気を通す
  • ブラシ。ムートン用のブラシや、毛先のやわらかいブラシを使います。力を入れずに、毛並みの向きに沿って動かします
  • 陰干し。天気のよい日に、風通しのよい日陰で。座布団は座っているうちに湿気を含むので、ときどき風に当てると気持ちよく使えます
  • 裏返して湿気を抜く。皮の側にも湿気がこもります。裏返して、空気を通してあげましょう

ほこりが気になる時は、軽くはたいて落とします。掃除機を使うなら、弱い力で、ブラシ付きのノズルを毛並みに沿わせて。強く吸うと、毛が抜けたり、皮が引っ張られたりすることがあります。毛が抜けて気になる時は、ブラシの力が強すぎないか、座る時にこすれる場所が決まっていないかを見てみてください。

子どもが座る場所や、ペットのいる部屋に置く場合は、毛が汚れやすく、ほこりも付きやすくなります。こまめにはたいてブラシで整えるだけでも、見た目がずいぶん変わります。濡れた手や、食べ物を持ったままで座らないようにすると、汚れの手間がぐっと減ります。

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毛並みを整える道具は、ムートン用のブラシがひとつあると、力加減が一定になって楽です。


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汚れた時の扱い——飲みこぼし・ほこり・黄ばみ

汚れた時の合言葉は、こすらない、濡らしすぎない、熱を当てないです。汚れの種類ごとに、まずやることと避けたいことを並べます。

汚れの種類 まずやること 避けたいこと
ほこり・軽い汚れ 乾いているうちにはたく。ブラシで毛並みを整える 濡れた布で広げる
飲みこぼし すぐに乾いた布やタオルで押さえて吸わせる ごしごしこする。ドライヤーの熱で急いで乾かす
泥・食べこぼし 乾いてから、固まりを軽く払い落とす 濡れたまま塗り広げる
黄ばみ・大きなしみ 家で攻めず、専門の店に相談する 洗剤や漂白剤を自己流で使う
こぼした直後のOKとNGOKNG乾いた布で押さえる吸わせたら陰干しごしごしこするドライヤーで急ぐ

飲みこぼしは、その場で慌ててこすると、液体が毛の根元まで広がってしまいます。押さえて吸わせるのが先です。吸わせた後は、風通しのよい日陰で乾かします。ドライヤーの熱風は、皮が固くなる原因になりやすいので避けましょう。

こぼしたことに気づくのが遅れて、乾いてしまっている時は、無理に水をかけずに、固まった汚れを軽く払うところから始めます。それでも落ちない汚れは、やはり店に相談するのが安心です。

黄ばみは、いろいろな理由で目立ってくることがあり、原因は見た目だけでは分かりにくい物です。表面を乾いた布で拭いても変わらない時は、無理に落とそうとせず、ムートンの手入れを扱っている専門の店に相談するのが安全です。自己流で洗剤や漂白剤を使うと、色むらや固さが出ることがあります。

同じムートンでも、ブーツの汚れは泥や雪のしみが中心で、考え方が少し変わります。ブーツの場合はムートンブーツの汚れの落とし方で扱っています。

においが気になる時——まず風に当てる

ムートンのにおいが気になる時は、まず風に当てることから始めます。座布団は体に触れる時間が長く、湿気もこもりやすい物です。陰干しをして、裏側も含めて空気を通すと、気になるにおいが和らぐことがあります。

座布団を使う部屋の湿気が多いと、においは戻りやすくなります。換気をして、使わない時は風の通る所に立てかけておくと、ためこみにくくなります。

消臭スプレーなどを使う時は、毛皮に使えるかどうか、製品の表示を先に見てください。水分が多い物を吹きかけると、濡れたのと同じ状態になって固くなることがあります。においの原因が分からないうちは、香りの強い物でごまかさないほうが、あとで手入れしやすくなります。

風に当ててもにおいが残る、全体がじっとり湿っている感じがする、という時は、中の詰め物まで湿気を含んでいるかもしれません。そんな時は、自分で水を使わず、店に相談しましょう。

しまい方——湿気・虫・日光に気をつける

季節が変わってしまう時は、手入れをしてからしまいます。使いっぱなしの状態でしまうと、湿気がこもって、においの原因になります。

  • しまう前に風に当てる。ブラシで毛並みを整え、湿気を飛ばしてから
  • 通気性のある袋や布に入れる。ビニール袋に密閉すると湿気が逃げません。布の袋や不織布のカバーなどを
  • 虫が気になる時期は点検する。天然素材なので、虫が気になる家もあります。防虫剤を使う時は、製品の表示を見て、使い方を守ってください
  • 直射日光の当たる場所は避ける。色あせや、皮の固さにつながります

座布団の上にカバーをかけて使いたい時は、サイズの測り方を先に知っておくと失敗しにくくなります。くわしくは座布団カバー 100均と代用にあります。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、ムートンは「洗って解決」と考えるより、「濡らさないで風に当てる」と考えるほうが、あとで困らないと思います。』

あわせて読みたい

汚れた時はまず乾拭きやブラシで済ませたい人はムートンブーツの汚れの落とし方から、座布団のカバーを選びたい人は座布団カバー 100均と代用からどうぞ。

まとめ:表示を見て、ブラシと陰干し。濡らさず、熱を当てず、困ったら店へ

  1. まず表示を見る。丸洗いできる表示がなければ家で洗わない
  2. ふだんはブラシと陰干し。毛並みに沿ってやさしく
  3. 飲みこぼしは押さえて吸わせる。こすらず、熱も当てない
  4. 黄ばみ・大きな汚れは店に相談。自己流で攻めない
  5. しまう前に風に当てる。湿気がこもらない形でしまう

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

ムートンの座布団の手入れの早見表:まず付いている表示を見る、丸洗いできる表示がなければ家で洗わない。ふだんの手入れはブラシで毛並みを整える、陰干しで風に当てる、裏返して湿気を抜く。飲みこぼしはすぐ乾いた布で押さえて吸わせる、こすらない、ドライヤーの熱を当てない。黄ばみや大きなしみは専門の店に相談する。においが気になる時はまず風に当てる。しまう前に風に当てて、通気性のある袋に入れ、直射日光を避ける。

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