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新しい革靴がちょっときつい。バッグの持ち手や、ベルトの穴まわりが、使ううちにゆるくなってきた。本革は伸びる、と聞くけれど、本当に伸びるのか、どこまで伸びるのか、気になりますよね。
先に結論をひとつ。本革は、使ううちに体や中身に合わせてなじみ、少し伸びたと感じることがあります。ただ、伸びやすいのは幅や甲の部分で、つま先方向の長さは伸びにくいと考えるのが無難です。どれくらい伸びるかは革の種類や作りで大きく変わります。きつくて痛い時は、無理に履き続けず、靴の店に相談してください。
靴・バッグ・ベルトでは、伸びる場所も伸び方も違います。下の図で、困りごとに近い章から読んでみてください。
ケース別に読む:結論と考え方|伸びる所・伸びない所|なじませ方|きつくて痛い時|伸びすぎを防ぐ保管|合皮との違い
先に結論——なじんで少し伸びる。でも「伸ばす」とは別
本革は動物の皮から作る素材で、使ううちに履く人の足や、持つ物に合わせて少しずつなじんでいきます。この「なじむ」が、人によっては「伸びた」という感覚になります。
ただ、なじむことと、サイズが大きくなることは同じではありません。全体が一回り大きくなるのではなく、押されている場所が少し広がる、曲がる所がやわらかくなる、という変化が中心です。ですから、買う時の基準は「伸びるから少しきつくても大丈夫」ではなく、「今の時点で痛くないこと」におくのが安心です。
革の種類や厚み、靴の作りによっても、なじみ方は変わります。同じ本革でも、やわらかい革と固めの革では、感じ方が違うことがあります。だからこそ、どれくらい伸びるかを数字で言い切ることは難しいのです。
伸びる所・伸びない所の早見表——靴・バッグ・ベルト
| 場所 | 伸びの感じ方 | ポイント |
|---|---|---|
| 靴の幅(足の横) | なじみやすい | 横に当たる所は、少しやわらぐことがある |
| 靴の甲 | なじみやすい | 甲の高さに合わせて、少し余裕が出ることがある |
| 靴のかかと | 変化は小さめ | 合わない靴は、伸びを期待せず選び直しも考える |
| 靴の長さ(つま先方向) | 伸びにくい | 指が当たるなら、サイズが合っていない可能性 |
| バッグの持ち手 | 使ううちに形が決まる | 重い物を入れ続けると、形が変わりやすい |
| ベルトの穴まわり | 使う穴の周りが広がって見える | いつも同じ穴で使うと、変化が出やすい |
靴は、足の横幅や甲に当たる所が、なじみやすい場所です。いっぽう長さは、つま先まで形が決まっている部分が大きく、伸ばしたくても伸ばしにくい場所です。「長さが足りない」と感じる靴は、伸びるのを待つより、サイズを選び直すほうが早く解決します。
バッグやベルトは、靴ほど「きつい」ことは少ないのですが、使い方によって形が変わっていきます。「伸びた」と感じる時は、中身の重さや、いつも同じ場所に力がかかっていないかを見てみると、原因が分かることがあります。
靴の店で足を測ってもらうと、左右の足の大きさが違うことが分かる場合があります。きつい側の足に合わせて選ぶと、失敗が減ります。買う時は、実際に履いて、立ったり歩いたりして、痛い所がないかを確かめましょう。試着では気にならなかった所が、歩くと当たることもあります。
なじませる時のやり方——短い時間から、痛くない範囲で
なじませる時は、短い時間からが基本です。いきなり一日履いて出かけると、まめや靴ずれの原因になります。まずは家の中で短い時間履いてみて、当たる所を確かめます。痛くなければ少しずつ時間を延ばし、また様子を見る。この繰り返しで、足と靴の間に少しずつ折り合いがついていきます。
厚手の靴下を重ねて履く方法もよく知られていますが、足に合わない厚みで履くと、かえって足を痛めることがあります。様子を見ながら、痛みが出たらすぐにやめるのが決まりごとです。
靴下の厚みで調整するより先に、靴ひもの締め方や中敷きで、当たりを減らせることもあります。当たる場所が一か所に決まっているなら、その場所が靴のどの部分なのかを確かめてみてください。
熱や水で無理に伸ばすのは、おすすめしません。革が固くなったり、色むらや型くずれが出たりすることがあります。ストレッチ用の道具や、靴の店の伸ばしサービスもありますが、革や作りによって向き不向きがあります。買った店や靴の修理店に、その靴で試せるかどうか聞いてみてください。
きつくて痛い時の考え方——我慢して履き続けない
痛みを我慢して履くと、まめ、爪のトラブル、歩き方のくずれなど、足にも負担がかかります。指が当たって痛い、しびれる、赤くなる、歩くたびに痛むといった時は、履き慣らす段階を超えているサインです。
足の痛みが続く、腫れる、しびれが残るという時は、靴の問題ではなく、足の側の不調かもしれません。そんな時は無理をせず、医療機関に相談してください。
- 靴の店や修理店。幅や甲の調整ができるかどうか見てもらう
- 買った店。サイズが合わない時の、交換や返品の決まりを確かめる
- サイズ違いを探す。長さが足りない時は、伸びを待たずに選び直す
どこがきついかによって、対処の考え方が変わります。幅なのか、甲なのか、つま先なのかを見分けたい時は、ローファーがきつい時の見方も参考になります。
伸びすぎを防ぐ保管——シューキーパー・詰め物・吊るしっぱなしにしない
脱いだ靴は、履いた直後は足の湿気が残っています。少し風に当てて湿気を逃がしてから、木製のシューキーパーを入れると、形を保ちやすくなります。同じ靴を毎日続けて履くより、休ませる日をつくるほうが、革にもやさしい使い方です。
バッグは、持ち手に重さがかかったまま吊るして保管すると、持ち手が伸びたように見えることがあります。形を保つ詰め物を入れて、立てて保管したり、棚に置いたりしましょう。ベルトは、同じ穴ばかりで使い続けると、穴まわりが広がって見えやすくなります。ときどき別の穴も使うと、変化が一か所に集まりにくくなります。
バッグの中身が重い日が続く時は、持ち手のつなぎ目や縫い目にも目を向けてください。ほつれやひびが出ていたら、使い続ける前に、修理の店に見てもらいましょう。
濡れてしまった時は、乾いた布で水分を押さえて、風通しのよい日陰で自然に乾かします。ドライヤーの熱や直射日光で急いで乾かすと、革が固くなったり、ひび割れたりすることがあります。
合皮(フェイクレザー)との違い——見分け方と扱い
合皮(フェイクレザー)は、布の表面に樹脂を貼った物が多く、本革のようになじんで伸びることは期待しにくい素材です。きつい合皮は、無理に伸ばそうとせず、サイズを選び直すほうがうまくいきやすいです。
見分けるには、商品に付いているタグの素材表示(本革・牛革・合成皮革など)を見るのが確実です。表示が分からない時は、買った店に聞いてみましょう。素材が違えば、手入れの方法も変わります。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、「そのうち伸びるはず」と思って我慢するより、最初から痛くないサイズを選ぶほうが、足にも靴にもやさしいですよね。』
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きつい靴の見極めはローファーがきつい時の見方で、幅・甲・つま先のどこが合わないかの考え方を読めます。長さが足りない時は伸びを待たずに、サイズ違いを探してみてください。
まとめ:なじんで少し伸びるが、長さは別。痛い時は我慢せず靴の店へ
- なじむと伸びるは別。幅や甲は少しなじみ、長さは伸びにくい
- どれくらい伸びるかは数字で言えない。革や作りで変わる
- 慣らすのは短い時間から。熱や水で無理に伸ばさない
- 痛い・しびれる・赤くなる時はやめる。靴の店に相談
- 保管はシューキーパーと詰め物で。吊るしっぱなしにしない
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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