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食器棚から湯呑みを取ろうとしたら、2つがぴったり重なって抜けない。引っぱっても、回しても動かない。力を入れると割れそうで、手が止まってしまう。洗ってすぐ重ねた時や、同じ形の湯呑みを深く入れた時に起こりがちですよね。
先に結論をひとつ。無理に引っぱらず、まず乾いた手で持ち直し、それでも動かない時は、内側の器に冷たい水、外側の器にぬるま湯を、急がずゆっくり当てます。熱湯や急な温度差は割れの元なので使いません。ヒビや欠けがある時は、はずそうとせず、手放す方向で考えてください。
気をつけたいのは、割れた時のけがです。力を入れる前に、手の準備と置き場所を整えてから、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:はずす前に確かめたい人|手が滑る人|動かない人|つい力が入る人|何度やっても動かない人|重ねない工夫を知りたい人
はずす前に確かめること——ヒビ・欠けと、作業する場所
重なった湯呑みは、見た目より強く噛み合っていることがあります。力を入れる前に、次の3つを確かめてください。
- ヒビや欠けがないか。器の表面と口の縁を見ます。ヒビのある器は、少しの力でも割れやすくなります
- 置き場所は洗い桶かシンクの中。下にタオルを敷くと、落としても割れにくくなります
- 座るか、安定した台の上で。立ったまま片手で引っぱると、勢いで手が滑りがちです
子どもが近くにいる時は、手の届かない所で作業するか、落ち着いてからにします。割れ物は、急いでいる時ほど失敗しやすいものです。
| 今の状態 | まずすること | 力の入れ方 |
|---|---|---|
| 乾いていて、傷もない | 持ち直して小さく回す | 軽く。強くは引かない |
| ぴったりはまって動かない | 冷水とぬるま湯を使う | 急がず、少しずつ |
| ヒビや欠けがある | はずそうとしない | 力を入れない |
| 何度やっても動かない | その日はやめて日を改める | 無理をしない |
どの行に当たるかで、次に読む章が決まります。分岐図で自分の章を見つけて、そこから読み進めても大丈夫です。
器の種類によっても、気をつけたい点が少し変わります。薄手の器は縁が欠けやすく、厚手の陶器は重くて手が滑りやすい傾向があります。プラスチックの器は熱で変形することがあるので、お湯を使う前に、器の裏の表示を見てください。耐熱の表示がない器は、特に温度を上げすぎないようにします。
手が滑る時——乾いた手で持ち直して、少しずつ回す
重なった器は、濡れた手や洗剤のついた手だと、力がうまく伝わらずに滑ってしまいます。最初にやるのは、手を拭いて乾かし、持ち方を変えることです。
- 外側の器の胴を、片手でしっかり支えます。シンクの中で、タオルの上に低い位置で持ちます
- もう片方の手で、内側の器の縁を持ちます。指先だけでなく、手のひら全体で包みます
- まっすぐ引かず、ごく小さく左右にひねります。動いたら、そのままゆっくり続けます
- 動かなければ、そこでやめます。強く引き直さず、次の章へ進みます
ゴム手袋や滑り止めのシートがあると、力を入れなくても器が回しやすくなります。はずれにくい理由が「手が滑って力が逃げているだけ」ということは、意外とよくあるんです。手袋は割れた時の備えにもなりますが、割れるほどの力は入れません。
ここで大切なのは、力を足すのではなく、持ち方を変えることです。ぐいっと引っぱる勢いは、器の縁に負担がかかります。ひねる角度を少しずつ変えながら、動く向きを探るくらいの気持ちでちょうどいいんです。
1人でうまくいかない時は、もう1人に外側の器を支えてもらう方法もあります。支える人と回す人を分けると、両手がそれぞれ決まった仕事になるので、余計な力が入りにくくなります。
動かない時——内側に冷水、外側にぬるま湯
乾いた手で持ち直しても動かない時は、器の温度を少しだけ変える方法があります。外側の器はあたたまるとわずかに広がり、内側の器は冷えるとわずかに縮みます。そのわずかな差で、すき間ができることがあるんです。
- 内側の器に、冷たい水を入れます。縁からあふれない量で、ゆっくり注ぎます
- 外側の器の外側に、手で触れてぬるいと感じる程度のお湯を、ゆっくりかけます
- 少し待ってから、前の章の持ち方で、そっと回します
- 動かなければ、もう一度ゆっくり繰り返すか、そこでやめます
熱湯や沸かしたてのお湯は使いません。陶磁器は急な温度差に弱い物が多く、割れる原因になります。使えるお湯のぬるさは器によって違うので、迷ったら水に近いぬるさにとどめてください。器の裏や買った時の説明に、急な温度差を避ける注意があれば、それに従います。
すき間に、食器用洗剤をほんの少し流して、すべりをよくする方法もあります。洗剤がついた器は滑りやすくなるので、はずれたあとはよくすすぎ、落とさないようにしてください。
この章は、待つ時間が大事です。急いでお湯を足したくなりますが、少しずつ、がコツです。氷のような冷たすぎる物も、急な温度差になるので使いません。蛇口から出る冷たい水くらいにしておくと、安心です。
やってはいけないこと——熱湯・たたく・こじる
焦ると、やりがちなことがいくつかあります。次の行動は割れやすくなるので、避けてください。
- 熱湯を急にかける。急な温度差で、器にヒビが入ることがあります
- たたく、床や角に当てる。割れた破片でけがをします
- 金属のへらなどですき間をこじる。縁が欠けやすくなります
- 冷凍庫などで急に冷やす。これも急な温度差になり、割れの元です
- 立ったまま、顔の近くで力を入れる。割れた時に破片が飛ぶおそれがあります
もし割れてしまっても、素手で拾わないでください。片づけ方は次の章で見ます。
ゆきこ( ゚Д゚)『取れない時ほど焦りますよね。力を足すより、一度手を止めて、持ち方や場所を整える方が、結局早いと思います。割れ物は、あきらめる決断も大事ですよね』
何度やっても動かない時——無理をしない目安と、割れた時の片づけ
持ち直しても、冷水とぬるま湯を試しても動かない時は、その日はそこでやめるのも立派な判断です。時間をおくと、器が乾いて動きやすくなることもあります。ただし、割れる危険がある以上、次の目安で止めてください。
- 回す時にミシッとした感じがしたら、すぐやめる
- 縁に小さな欠けやヒビを見つけたら、それ以上はずそうとしない
- 同じ方法を何度も繰り返していると感じたら、日を改める
- 重なったままでも使い道がないなら、そのまま手放す方法もある
重なったまま手放す場合は、割れ物として厚紙や新聞紙で包みます。何ゴミになるかは、住んでいる自治体の分別表で確かめてください。
万一、割れてしまった時は、次の順で片づけます。
- 割れた破片は素手で触らず、手袋をつけて拾います。細かい破片は、濡らしたキッチンペーパーなどで押さえて集めます
- 厚紙や新聞紙で包み、外から「割れ物」と分かるようにしておきます
- 床に残った破片がないか、足元に気をつけて確かめます
手や指を切って血がなかなか止まらない時や、傷が深い時は、無理をせず医療機関に相談してください。
容器がぴったり閉まって開かない、取れないという悩みは、タッパーが開かない時の原因別の解決法でも、力ではなく考え方で見ています。
重ねてしまう時の工夫——間にキッチンペーパーをはさむ
取れなくなるのは、濡れたまま重ねた時や、深く入れすぎた時に起こりがちです。重ね方を少し変えるだけで、繰り返しにくくなります。
| 工夫 | ねらい |
|---|---|
| 乾いてから重ねる | 水気で張りつくのを防ぐ |
| 間にキッチンペーパーや布をはさむ | すき間ができて取り出しやすい |
| 重ねる数を少なくする | 下の器に重さがかかりにくい |
| 縁をそろえて、押し込まない | 深くはまるのを防ぐ |
同じ形の湯呑みは、特に深く入りやすい形です。収納に余裕があれば、並べて置く、立てて置くことも考えてみてください。
滑り止めのシートは、器を回す時だけでなく、棚に敷いて、重ねた時のずれ止めにも使えます。キッチンペーパーをはさむ場合は、湿気がこもりやすい所では、乾いた物に入れ替えながら使います。
💡 この困りごとへの提案
手が滑って力が入らない時は、器をつかむ滑り止めのシートが1枚あると、持つ手の力がそのまま器に伝わりやすくなります。
あわせて読みたい
使わなくなった湯呑みの活かし方は湯呑みの使い道、器の呼び名の迷いは湯呑みと茶碗の違いにまとめています。
まとめ:引っぱらず、持ち直して、温度は少しずつ
- 無理に引っぱらない。まず乾いた手で持ち直す
- ヒビや欠けがある器は、はずそうとしない
- 動かない時は、内側に冷水、外側にぬるま湯をゆっくり
- 熱湯・たたく・こじるは割れの元。使わない
- 何度やっても動かない時は、その日はやめて日を改める
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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