湯呑みが重なって取れない——割らずにはずす順番と、無理をしない目安

キッチン

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食器棚から湯呑みを取ろうとしたら、2つがぴったり重なって抜けない。引っぱっても、回しても動かない。力を入れると割れそうで、手が止まってしまう。洗ってすぐ重ねた時や、同じ形の湯呑みを深く入れた時に起こりがちですよね。

先に結論をひとつ。無理に引っぱらず、まず乾いた手で持ち直し、それでも動かない時は、内側の器に冷たい水、外側の器にぬるま湯を、急がずゆっくり当てます。熱湯や急な温度差は割れの元なので使いません。ヒビや欠けがある時は、はずそうとせず、手放す方向で考えてください。

気をつけたいのは、割れた時のけがです。力を入れる前に、手の準備と置き場所を整えてから、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ手が滑って回らない→乾いた手で持ち直して回す第2章へ ▶ぴったりはまって動かない→内に冷水・外にぬるま湯第3章へ ▶ヒビや欠けがある→はずさず手放す第5章へ ▶何度やっても動かない→無理せず日を改める第5章へ ▶

ケース別に読む:はずす前に確かめたい人|手が滑る人|動かない人|つい力が入る人|何度やっても動かない人|重ねない工夫を知りたい人

4コマ漫画|湯呑みが重なって取れない① 重なって取れないぴったりで取れない…重なった湯呑み1深くはまって動かない② 力まかせぐいっと引っぱる!割れそう2力まかせは割れる元③ 冷水とぬるま湯内に冷たい水外にぬるま湯ゆっくり3急がず少しずつ当てる④ すっと外れた取れた!落ち着いて2つに分かれた4取れたらタオルの上へ

はずす前に確かめること——ヒビ・欠けと、作業する場所

重なった湯呑みは、見た目より強く噛み合っていることがあります。力を入れる前に、次の3つを確かめてください。

  • ヒビや欠けがないか。器の表面と口の縁を見ます。ヒビのある器は、少しの力でも割れやすくなります
  • 置き場所は洗い桶かシンクの中。下にタオルを敷くと、落としても割れにくくなります
  • 座るか、安定した台の上で。立ったまま片手で引っぱると、勢いで手が滑りがちです

子どもが近くにいる時は、手の届かない所で作業するか、落ち着いてからにします。割れ物は、急いでいる時ほど失敗しやすいものです。

今の状態 まずすること 力の入れ方
乾いていて、傷もない 持ち直して小さく回す 軽く。強くは引かない
ぴったりはまって動かない 冷水とぬるま湯を使う 急がず、少しずつ
ヒビや欠けがある はずそうとしない 力を入れない
何度やっても動かない その日はやめて日を改める 無理をしない

どの行に当たるかで、次に読む章が決まります。分岐図で自分の章を見つけて、そこから読み進めても大丈夫です。

器の種類によっても、気をつけたい点が少し変わります。薄手の器は縁が欠けやすく、厚手の陶器は重くて手が滑りやすい傾向があります。プラスチックの器は熱で変形することがあるので、お湯を使う前に、器の裏の表示を見てください。耐熱の表示がない器は、特に温度を上げすぎないようにします。

手が滑る時——乾いた手で持ち直して、少しずつ回す

重なった器は、濡れた手や洗剤のついた手だと、力がうまく伝わらずに滑ってしまいます。最初にやるのは、手を拭いて乾かし、持ち方を変えることです。

乾いた手で持ち直して回す1乾いた手で持つ胴と縁を支えるまっすぐ引かない→2滑り止めを使うゴム手袋やシート→3少しずつ回すごく小さく左右へ動いたらゆっくり
  1. 外側の器の胴を、片手でしっかり支えます。シンクの中で、タオルの上に低い位置で持ちます
  2. もう片方の手で、内側の器の縁を持ちます。指先だけでなく、手のひら全体で包みます
  3. まっすぐ引かず、ごく小さく左右にひねります。動いたら、そのままゆっくり続けます
  4. 動かなければ、そこでやめます。強く引き直さず、次の章へ進みます

ゴム手袋や滑り止めのシートがあると、力を入れなくても器が回しやすくなります。はずれにくい理由が「手が滑って力が逃げているだけ」ということは、意外とよくあるんです。手袋は割れた時の備えにもなりますが、割れるほどの力は入れません。

ここで大切なのは、力を足すのではなく、持ち方を変えることです。ぐいっと引っぱる勢いは、器の縁に負担がかかります。ひねる角度を少しずつ変えながら、動く向きを探るくらいの気持ちでちょうどいいんです。

1人でうまくいかない時は、もう1人に外側の器を支えてもらう方法もあります。支える人と回す人を分けると、両手がそれぞれ決まった仕事になるので、余計な力が入りにくくなります。

動かない時——内側に冷水、外側にぬるま湯

乾いた手で持ち直しても動かない時は、器の温度を少しだけ変える方法があります。外側の器はあたたまるとわずかに広がり、内側の器は冷えるとわずかに縮みます。そのわずかな差で、すき間ができることがあるんです。

温度は少しずつ、急にかけないOKNG内側に冷たい水外側にぬるま湯熱湯を急にかけるたたく・こじる
  1. 内側の器に、冷たい水を入れます。縁からあふれない量で、ゆっくり注ぎます
  2. 外側の器の外側に、手で触れてぬるいと感じる程度のお湯を、ゆっくりかけます
  3. 少し待ってから、前の章の持ち方で、そっと回します
  4. 動かなければ、もう一度ゆっくり繰り返すか、そこでやめます

熱湯や沸かしたてのお湯は使いません。陶磁器は急な温度差に弱い物が多く、割れる原因になります。使えるお湯のぬるさは器によって違うので、迷ったら水に近いぬるさにとどめてください。器の裏や買った時の説明に、急な温度差を避ける注意があれば、それに従います。

すき間に、食器用洗剤をほんの少し流して、すべりをよくする方法もあります。洗剤がついた器は滑りやすくなるので、はずれたあとはよくすすぎ、落とさないようにしてください。

この章は、待つ時間が大事です。急いでお湯を足したくなりますが、少しずつ、がコツです。氷のような冷たすぎる物も、急な温度差になるので使いません。蛇口から出る冷たい水くらいにしておくと、安心です。

やってはいけないこと——熱湯・たたく・こじる

焦ると、やりがちなことがいくつかあります。次の行動は割れやすくなるので、避けてください。

  • 熱湯を急にかける。急な温度差で、器にヒビが入ることがあります
  • たたく、床や角に当てる。割れた破片でけがをします
  • 金属のへらなどですき間をこじる。縁が欠けやすくなります
  • 冷凍庫などで急に冷やす。これも急な温度差になり、割れの元です
  • 立ったまま、顔の近くで力を入れる。割れた時に破片が飛ぶおそれがあります

もし割れてしまっても、素手で拾わないでください。片づけ方は次の章で見ます。

ゆきこ( ゚Д゚)『取れない時ほど焦りますよね。力を足すより、一度手を止めて、持ち方や場所を整える方が、結局早いと思います。割れ物は、あきらめる決断も大事ですよね』

何度やっても動かない時——無理をしない目安と、割れた時の片づけ

持ち直しても、冷水とぬるま湯を試しても動かない時は、その日はそこでやめるのも立派な判断です。時間をおくと、器が乾いて動きやすくなることもあります。ただし、割れる危険がある以上、次の目安で止めてください。

  • 回す時にミシッとした感じがしたら、すぐやめる
  • 縁に小さな欠けやヒビを見つけたら、それ以上はずそうとしない
  • 同じ方法を何度も繰り返していると感じたら、日を改める
  • 重なったままでも使い道がないなら、そのまま手放す方法もある

重なったまま手放す場合は、割れ物として厚紙や新聞紙で包みます。何ゴミになるかは、住んでいる自治体の分別表で確かめてください。

万一、割れてしまった時は、次の順で片づけます。

割れた時の片づけ1素手で拾わない手袋をつける→2厚紙で包む破片が出ない形に→3自治体の分別で分別表で確かめる
  • 割れた破片は素手で触らず、手袋をつけて拾います。細かい破片は、濡らしたキッチンペーパーなどで押さえて集めます
  • 厚紙や新聞紙で包み、外から「割れ物」と分かるようにしておきます
  • 床に残った破片がないか、足元に気をつけて確かめます

手や指を切って血がなかなか止まらない時や、傷が深い時は、無理をせず医療機関に相談してください。

容器がぴったり閉まって開かない、取れないという悩みは、タッパーが開かない時の原因別の解決法でも、力ではなく考え方で見ています。

重ねてしまう時の工夫——間にキッチンペーパーをはさむ

取れなくなるのは、濡れたまま重ねた時や、深く入れすぎた時に起こりがちです。重ね方を少し変えるだけで、繰り返しにくくなります。

工夫 ねらい
乾いてから重ねる 水気で張りつくのを防ぐ
間にキッチンペーパーや布をはさむ すき間ができて取り出しやすい
重ねる数を少なくする 下の器に重さがかかりにくい
縁をそろえて、押し込まない 深くはまるのを防ぐ

同じ形の湯呑みは、特に深く入りやすい形です。収納に余裕があれば、並べて置く、立てて置くことも考えてみてください。

滑り止めのシートは、器を回す時だけでなく、棚に敷いて、重ねた時のずれ止めにも使えます。キッチンペーパーをはさむ場合は、湿気がこもりやすい所では、乾いた物に入れ替えながら使います。

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手が滑って力が入らない時は、器をつかむ滑り止めのシートが1枚あると、持つ手の力がそのまま器に伝わりやすくなります。


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使わなくなった湯呑みの活かし方は湯呑みの使い道、器の呼び名の迷いは湯呑みと茶碗の違いにまとめています。

まとめ:引っぱらず、持ち直して、温度は少しずつ

  1. 無理に引っぱらない。まず乾いた手で持ち直す
  2. ヒビや欠けがある器は、はずそうとしない
  3. 動かない時は、内側に冷水、外側にぬるま湯をゆっくり
  4. 熱湯・たたく・こじるは割れの元。使わない
  5. 何度やっても動かない時は、その日はやめて日を改める

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

湯呑みが重なって取れない時の早見表:無理に引っぱらず、先にヒビや欠けがないかを確かめ、洗い桶やシンクの中、下にタオルを敷いて作業する。乾いた手で胴と縁を持ち直し、ゴム手袋や滑り止めのシートを使ってごく小さく左右にひねる。動かない時は内側の器に冷たい水、外側の器にぬるま湯をゆっくり当てる。熱湯を急にかける、たたく、こじる、冷凍庫で急に冷やすのは割れの元なので避ける。ミシッとしたらやめて日を改める。割れたら素手で拾わず、手袋をして厚紙で包み、自治体の分別表で確かめる。重ねる時は乾いてから、間にキッチンペーパーをはさむ。

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