秋が深まると店先に並ぶ渋柿。「干し柿を作ってみたいけれど、カビさせそうで不安」という方は多いのではないでしょうか。実は干し柿は、皮をむいて吊るすだけのシンプルな保存食。カビ対策の勘所さえ押さえれば、初めてでもねっとり甘い干し柿が作れます。この記事では、干し柿の作り方を時系列で、カビを防ぐコツと一緒にまとめます。
【保存版】画像を保存すれば台所ですぐ見返せます
準備するもの・始める時期
・渋柿(甘柿より渋柿の方が糖度が高く、干し柿向きです)
・麻ひもやビニールひも(柿のT字の枝に結びます)
・熱湯(消毒用)、あれば焼酎(35度前後)
・時期の目安:最低気温が10度を下回る頃(例年11月上旬〜)。暖かい時期に始めるとカビのリスクが一気に上がります
干し柿の作り方【時系列】
1日目:皮をむいて吊るす
1. 柿はヘタの周りとT字の枝を残して、皮をぐるりとむく。
2. ひもの両端に柿を1個ずつ結び、柿同士がくっつかない間隔で竿に掛ける。
3. 吊るす前に熱湯に5〜10秒くぐらせて消毒(カビ防止の最重要ポイント。あれば焼酎をスプレーするとさらに安心)。
4. 雨が当たらず、風通しのよい軒下など日当たりの良い場所に吊るす。
1週間目:表面が乾いたら「揉む」
吊るして7〜10日ほどで表面が乾いて固くなってきたら、指でやさしく揉みます。中の水分が均一になり、渋が抜けやすく、ねっとり食感に仕上がります。以降2〜3日おきに軽く揉みましょう。
2〜3週間目:好みの固さで取り込む
・2週間前後:とろっとやわらかい「あんぽ柿」風
・3〜4週間:ねっとり濃厚な定番の干し柿。表面に白い粉(柿霜=糖分の結晶)が出ることも
カビさせない4つのコツ
1. 寒くなってから始める(最低気温10度以下が合図)
2. 吊るす前の熱湯or焼酎消毒を省かない
3. 柿同士・壁に触れさせない(接触部分から傷みます)
4. 雨に当てない。雨予報の日は室内(風通しの良い場所)へ避難。連日の雨や湿気が続くときは扇風機の風を当てるのも有効です
※青カビ・黒カビが点々と出たら、その柿は取り除いてください。白い粉との見分けは「拭いて取れる粉状=糖の結晶、ふわふわ盛り上がる=カビ」です。
できた干し柿の保存方法
・冷蔵:1個ずつラップで包んで2週間〜1か月
・冷凍:ラップ+冷凍用袋で約半年。半解凍で食べるとねっとり感がそのまま楽しめます
・常温に置くと乾燥が進んで固くなるので、仕上がったら早めに冷蔵・冷凍へ
干し柿作りのよくある質問
Q. 甘柿でも作れる?
A. 作れますが、渋柿の方が糖度が高く、ねっとり甘く仕上がります。渋柿の渋は干す過程で自然に抜けるのでご安心を。
Q. 白い粉はカビ?
A. 拭いて取れるサラサラの白い粉は「柿霜」という糖分の結晶で、うまく作れた証拠です。ふわふわと盛り上がった緑・黒の斑点はカビなので、その柿は外してください。
Q. マンションのベランダでも作れる?
A. 作れます。雨が当たらず風が通る場所なら大丈夫。排気やホコリが気になる場合は、100円ショップの干し網も便利です。
あわせて読みたい
まとめ:干し柿は「寒くなってから・消毒して・触れさせず」
干し柿作りの成功は、最低気温10度以下になってから始める・吊るす前に熱湯か焼酎で消毒・柿同士を触れさせない・雨に当てないの4点でほぼ決まります。1週間目からの「揉み」でねっとり食感に。軒下にすだれのように並ぶ柿は、秋冬の風物詩としても楽しいものです。今年はぜひ手作りの甘さを味わってください。


コメント