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夕方の空をたくさんのトンボが飛んでいる。「赤とんぼがいっぱいだね」と言いたくなる景色ですが、近くで見ると、赤くない黄色っぽいトンボが混ざっていた、ということがありますよね。「赤とんぼ」と「ウスバキトンボ」は名前も見た目も似ているので、どこが違うのか気になる人が多いテーマです。
先に結論をひとつ。「赤とんぼ」は赤くなるトンボをまとめた呼び名で、アキアカネはその代表と言われます。ウスバキトンボは体が黄色っぽいだいだい色で、赤くならず、群れて飛び続けることが多いと言われます。体の色と飛び方を見れば、見分ける手がかりになります。順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:赤とんぼの意味を知りたい人|色の違いを早見表で見たい人|ウスバキトンボの特徴を知りたい人|ナツアカネと迷う人|群れで飛ぶ様子が気になる人|黄色っぽい若いトンボが気になる人|水辺で観察したい人
「赤とんぼ」は種類の名前ではなく、赤くなるトンボの呼び名
「赤とんぼ」と聞くと、童謡の景色が浮かぶ人も多いと思います。ただ、図鑑で「赤とんぼ」という名前を探しても、1種類のトンボとしては載っていません。赤とんぼは、体が赤くなるトンボをまとめた呼び名で、アキアカネ、ナツアカネ、ノシメトンボなどがその中に入ると言われます。
アキアカネは、そのうちの代表的な1種です。夏のあいだは涼しい場所で過ごし、秋になると平地におりてきて、オスの体が赤くなると言われます。だからこそ「秋の赤とんぼ」といえばアキアカネ、と思い浮かべる人が多いのです。
ウスバキトンボは、赤とんぼの仲間ではありません。同じトンボでも別のグループで、体の色が違います。名前を整理すると「赤とんぼ=呼び名」「アキアカネ=種類の名前」「ウスバキトンボ=別の種類」。この3つを頭に置くと、図鑑を見たときの混乱が減ります。
色を見くらべる早見表
見分けるときに最初に見るのは体の色です。トンボは止まっている姿のほうが色を確かめやすいので、枝や杭に止まった時が見分けのチャンスです。
| 見る所 | アキアカネ | ナツアカネ | ウスバキトンボ |
|---|---|---|---|
| 体の色 | お腹が赤くなる。胸は赤くならない | 胸から顔まで赤くなる | 黄色っぽいだいだい色。赤くならない |
| 羽の様子 | 透明な羽 | 透明な羽 | 薄くて大きめの羽 |
| 飛び方 | 杭や枝に止まって休むことが多い | 低い所で止まることが多い | 群れて、高く長く飛び続けることが多い |
| 見られる季節 | 夏から秋 | 夏から秋 | 夏から秋 |
表の内容は目安です。個体によって色の濃さが違い、時期や光でも見え方が変わると言われます。同じ種類でも、赤みが強い個体と弱い個体がいるので、ひとつの特徴だけで決めず、色と飛び方をあわせて見てください。
ウスバキトンボの特徴——赤くならない、薄くて大きな羽
ウスバキトンボは「薄い羽の黄色いトンボ」というくらいの意味の名前と言われています。体は黄色っぽいだいだい色で、羽が薄く大きめなので、風に乗ってふわふわと飛んでいるように見えるのが特徴です。
- 赤くならない:秋になっても、体は黄色っぽいままだと言われます
- 羽が大きく薄い:光に透けると、羽の筋がくっきり見えることがあります
- 群れで飛ぶ:夏の終わりから秋にかけて、広い場所の上を何匹も飛び続けていることが多いです
ウスバキトンボは、南の暖かい地域から風に乗って日本へ来るトンボとして知られていると言われます。夏から秋にかけて数が増え、群れが目立つ時期があります。「どこから来たのだろう」と思いを巡らせながら眺めてみるのも楽しいですよ。
アキアカネとナツアカネ、どちらも赤い時
赤いトンボを見て迷うのが、アキアカネとナツアカネの違いです。どちらも赤くなりますが、赤くなる場所に差があると言われます。
アキアカネのオスは、お腹が赤くなっても胸のあたりは赤くならず、黄褐色のままのことが多いと言われます。ナツアカネのオスは、胸まで赤くなり、顔も赤みを帯びるのが目印です。止まっているところを横から見て、胸から顔の色まで見られれば、見分ける手がかりになります。
もうひとつ、羽の先の色が茶色っぽいトンボがいたら、ノシメトンボかもしれません。ノシメトンボも赤とんぼの仲間と言われますが、アキアカネとは雰囲気が違います。細かい違いが気になる人は、昆虫図鑑のトンボのページを開いて、羽や胸の模様を見比べてみてください。
ゆきこ( ゚Д゚)『赤とんぼは呼び名だと知ると、「あれは何?」と考えるのが楽しくなりますよね』
群れで飛ぶのはどのトンボ?——飛び方のヒント
夕方の空に、トンボが数え切れないほど飛んでいる。そんな景色の主役は、ウスバキトンボのことが多いと言われます。広い田んぼや河川敷の上を、羽ばたいたり、風に乗ったりしながら、ゆったり飛び続けるのが特徴です。
アキアカネは、群れで飛ぶこともありますが、杭や枝、稲の穂先などに止まって休む姿もよく見られると言われます。止まっている時間が長ければ、色の確認がしやすくなります。逆に、飛び続けているトンボは色が見えにくいので、「群れて高く飛ぶ=ウスバキトンボかも」と、まず目安にしておくとよいでしょう。
黄色っぽい若いトンボは、赤くなる前の姿かも
アキアカネは、羽化したばかりの頃は黄色っぽい体をしていると言われます。夏のあいだは、体が赤くなっていない若いトンボとして過ごし、秋になるにつれてオスが赤くなっていきます。メスは赤くならないことが多く、黄褐色のままのこともあります。
黄色っぽくて小さめのトンボを見たとき、「ウスバキトンボかな」と思うかもしれませんが、赤くなる前の若いアキアカネやメスの可能性もあります。判断のコツは、羽の大きさと飛び方です。ウスバキトンボのほうが羽が大きく薄く、飛び続ける様子が目立つと言われます。迷った時は決めつけずに、「黄色っぽいトンボ」とだけメモしておきましょう。
見るだけにして、水辺では柵の外に出ない
トンボは水辺に近い場所に多いので、観察では足元の安全も大切です。つかまえたり、羽を持ったりせず、見るだけにしましょう。羽は薄く、ちょっと触れただけで傷みやすいと言われます。
- 川・池・田んぼでは柵の外に出ない。水際は足元がすべりやすく、深さも分かりにくいものです
- 子どもは大人と一緒に。トンボに夢中になると足元がおろそかになります
- つかまえない・羽を持たない。静かに離れて見るだけにします
- 犬や猫は近づけない。トンボを追いかけて水辺に入らないようにします
- 田んぼや畑、私有地には入らない。公園では、その場所の決まりに従います
トンボが家の中に入ってきた時は、部屋の明かりを消して窓を大きく開け、離れて待つのが基本です。この考え方は、ちょうの場合と同じです。白と黄色のちょうの見分けはモンシロチョウとモンキチョウの違いにまとめています。
子どもに聞かれた時の答え方
「あのトンボ、赤くないよ?」と子どもに聞かれたら、「赤とんぼは赤くなるトンボの呼び名で、赤くならないトンボもいるんだって」と答えると納得してもらいやすいです。そのうえで「体の色はなに色かな。群れで飛んでいるかな」と一緒に探すと、見分ける目が育ちます。
トンボは見られる時期が短いので、そのとき見たことをメモしておくのがおすすめです。「色」「飛び方」「止まっていた場所」の3つを書いておけば、あとで昆虫図鑑のトンボのページを開いたときに答えが見つかりやすくなります。写真を撮る時も、遠くから静かに、が基本です。
💡 この困りごとへの提案
トンボの種類は多いので、図鑑のトンボのページをさっと開ける1冊があると、観察の場で見比べやすくなります。
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まとめ:赤とんぼは呼び名。ウスバキトンボは赤くならず、群れて飛ぶ
- 赤とんぼは赤くなるトンボの呼び名で、アキアカネはその代表と言われます
- ウスバキトンボは黄色っぽいだいだい色で、赤くならず群れて飛ぶことが多いです
- ナツアカネは胸も顔も赤い。アキアカネは胸が赤くならないと言われます
- 黄色っぽい若いトンボは、赤くなる前の姿のこともあります
- つかまえず、羽を持たず、水辺では柵の外に出ないで離れて見ます
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手順を1枚にまとめています。



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