ベビーサークルは必要ない?——「要らない家」と「あったほうがいい家」の分かれ目、サークルが本当にしている仕事、泣いて使えない時の考え方

子供・育児・子育て

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。

「ベビーサークル、うちは要らないと思う」。そう言い切りたいのに、支援センターで周りのお母さんが「あれがないと料理できない」と話しているのを聞いて、また迷う。置き場所もないし、値段もそれなりだし、そもそも入れたら泣くらしいし——でも、買わなかったせいで何かあったら、と思うと決められないんですよね。

先に結論を。これは「みんな使っているか」で決める話ではなくて、家の造りで決まる話です。間取りとコンロの位置と階段の有無で、要る家と要らない家がきれいに分かれます。だから、他の家がどうかを気にする必要はまったくありません。うちがどっちなのかを見に行きましょう。

まず、サークルが本当にしている仕事は何か

ベビーサークルの仕事を一言にすると、「親が手を離す数分間、子どもを危ないものから物理的に離しておくこと」です。これだけ。しつけの道具でも、遊ばせるための場所でもありません。

この「数分間」というのが大事なところで、実際に必要になるのは、火を使っている時、熱い鍋を運ぶ時、宅配便に出る時、トイレに立つ時、上の子のけがの手当てをする時。そういう目を離さざるを得ない、けれど短い時間です。逆に言えば、その数分間さえ別のやり方で埋められるなら、サークルは要らないということになります。

先に大前提をひとつ。サークルを買っても買わなくても、大人の見守りの代わりにはなりません。「囲ったから安心」ではなく「囲っても見ている」。これは買う派も買わない派も同じ土俵に立っています。

その数分間を、別のやり方で埋められるか

  • 部屋そのものを安全にする。危ないものが床から1メートルの高さに何もない部屋を1つ作れるなら、そこは囲いがなくても比較的安全です。薬・電池・たばこ・洗剤・小さなおもちゃの部品をどかし、コンセントにカバー、テーブルや棚の角にガード、扉と引き出しにストッパー。詳しいやり方は囲わずに部屋を安全にする方法に書きました
  • ベビーゲートで部屋単位に区切る。囲いを作るのではなく、危ない部屋に入れないようにする発想です。台所の入口を止めるだけで、火・包丁・洗剤の問題が一度に消えます。ここが埋まる家は、サークルが要らなくなる確率が高いです
  • おんぶ。昔ながらのやり方ですが、料理の数分にはいちばん確実です。ただしコンロの前でのおんぶは、跳ねた油や手を伸ばされる危険があるので気をつけて。加熱中の鍋の前に立つ時間はできるだけ短く
  • 短時間だけ、安全な場所に。まだ寝返り前ならベビーベッドの中も選択肢です。ただし柔らかい寝具やぬいぐるみを入れないこと。少し大きくなったら、玄関マットや段差のない部屋で扉を閉めておく、という手も

このうちベビーゲートが1〜2か所で足りる間取りなら、サークルは要らないことが多いです。逆に、ゲートを何枚買っても止められない造り——これが次の話につながります。

要るか要らないかは、家の造りで決まる要らないと言える家扉で部屋を区切れる階段がない台所に入れない造りきょうだいがいない床に何もない部屋を1つ作れる→ゲート1〜2枚で足りるあったほうがいい家階段がある台所が仕切れない上の子の小さな部品在宅で目を離す時間大人が1人の時間が長い→数分の逃げ場が要るどちらでも必ず階段には必ずゲート電池・薬・小さな部品を低い場所に置かない柔らかい寝具・ひも・ビニールを入れない踏み台を入れない見守りの代わりにならない泣いて使えない時=短時間から・親が見える位置・中に居場所を作る使う期間は1年半ほど。レンタルとおさがりも選択肢(中古はリコール情報を確認)買うなら見る3点=本体の重さ/形を変えられるか/出入口の開け閉めのしやすさ

「要らない」と言える家の条件

  • 扉で部屋を区切れる間取り。台所に扉があって閉められる、リビングと廊下が分かれている。囲わなくても、部屋ごと安全にできます
  • 階段がない。平屋や、階段のない住まい。落下の心配がないのはとても大きいです
  • 台所が独立していて、赤ちゃんが入れない造り。対面カウンターではなく、入口が1か所で閉められるタイプ
  • きょうだいがいない。床に小さな部品が落ちている確率が下がります
  • 大人がもう1人いる時間が長い。祖父母と同居、在宅の家族がいる、など
  • 床から1メートルより下に、危ないものが何もない部屋を1つ作れる。ここが作れるかどうかが、実は分かれ目です

「あったほうがいい」家の条件

  • 階段がある。階段そのものにはゲートを付けるとして、それでも「その場からいなくなってほしくない数分」が生まれます
  • 台所が対面で、リビングと地続き。仕切りようがない造りは、ゲートでは止められません
  • 上の子がいる。これは本当に大きい要素です。おはじき、ブロックの小さな部品、消しゴム、ヘアゴム、電池。上の子が遊んだあとの床は、下の子にとって危険地帯になります。特にボタン型の電池は、飲み込むと短時間で食道をやけどさせる事故が起きています。おもちゃやリモコンの電池ぶたが緩んでいないかも見てください
  • 在宅で仕事をしていて、目を離す時間がある。通話中の10分は、赤ちゃんには十分すぎる時間です
  • 大人が1人で、上の子の送り迎えや家事を回している。手が2本しかないなら、頼れる道具は頼っていいと思います

ちなみに「あったほうがいい」に当てはまっても、買うのはサークルではなくゲートで足りることもあります。止めたいのが場所なのか、囲いたいのが子どもなのか。そこを一度言葉にしてみると、買うものが決まります。

「泣くから使えない」への現実的な答え

買ったのに泣いて入ってくれない、という声はとても多いです。ただ、これは製品が悪いというより、使い始め方の問題であることが多いんですよね。

  • 最初から長時間入れない。1分、3分、5分と伸ばしていく。「入れられた」ではなく「そこで遊んだ」という記憶を先に作ります
  • 親が見える位置に置く。姿が見えないと不安になります。台所から見える場所、声が届く場所に
  • 中に居場所を作る。お気に入りのおもちゃを、そこでしか出さないものにする。ただし踏み台になる箱や大きなクッションは入れないでください。乗り越える足場になります
  • 入る前に体を動かしておく。眠い時と退屈な時がいちばん泣きます
  • それでも泣くなら、無理に続けない。おんぶに切り替えたほうが早い日もあります。道具に合わせて親が消耗するのは本末転倒ですから

ゆきこ( ゚Д゚)『上の子の時は「囲うなんてかわいそう」と思っていたのに、下の子の時は迷いなく使った、という話はよく聞きます。上の子のレゴが床に落ちている家で、鍋に火をつけたまま振り向くほうがよっぽど怖いですよね。かわいそうかどうかより、親が落ち着いて火を止められるかどうか、だと思います』

どちらを選んでも、これだけはやっておくこと

買う・買わないに関係なく、乳幼児のいる家でここは共通です。

  1. 階段には必ずゲートを。上と下の両方に。階段の上は、突っ張り式ではなくネジで壁に固定するタイプを選ぶよう案内しているメーカーが多いです
  2. 誤飲しやすい大きさのものを、床や低い場所に置かない。電池、薬、たばこ、小さなおもちゃの部品、ペットのえさ、硬貨。トイレットペーパーの芯を通る大きさのものは全部あぶない、という目安が知られています
  3. 窒息のもとを近くに置かない。柔らかい寝具、クッション、ひも、ビニール袋、レジ袋。サークルを使うなら、中にこれらを入れないでください。そしてサークルは寝かせる場所ではありません。眠ったら平らで固い寝床へ
  4. カーテンやブラインドのひもを束ねて高い位置に上げる。首に絡まる事故が起きています。同じ理由で、サークルをひもやロープで縛って固定するのもやめてください
  5. 暖房器具・コンセント・延長コードのそばに、赤ちゃんの居場所を作らない。サークルの置き場所も同じです
  6. 置いたら、しゃがんで全周のすき間を確認。柵と壁、柵と家具の間に頭や手足が入るすき間がないかを、床の高さから
  7. 倒れる家具は壁に固定、角にはガードを。つかまり立ちの時期は、テーブルの角が目の高さに来ます

サークルを買わない選択をした家こそ、角のガードとコンセントカバーは効きます。テーブル、テレビ台、棚の角。つかまり立ちを始めると、よろけた先にちょうど角があるんですよね。貼る前に角のほこりと油分を拭いておくと、はがれにくくなります。

家具の角に貼るコーナーガードを楽天市場で探す

家具の角に貼るコーナーガードをAmazonで探す

使う期間は短いので、レンタルとおさがりも

ハイハイから2歳前後までで、活躍するのは1年半ほど。だから「買うほどでもない」という感覚は間違っていません。月ごとに借りられるサービスもありますし、自治体の子育て支援で貸し出している地域もあります。中古やおさがりを使うなら、型番でリコール情報を確認してから。留め具の欠け、ネジの緩み、生地の破れ、説明書の有無も合わせて見ておいてください。

買うと決めたなら、見る3点

  1. 本体の重さ。軽いものは畳めて動かしやすい代わりに、押されるとずれます。ずれ対策は動かないようにする方法
  2. 形を変えられるか。1枚ずつ連結できるタイプなら、壁を使ってコの字に組めます。部屋の形に合わせられるかは、置いてから効いてきます
  3. 出入口の開け閉め。抱っこしたまま片手で開けられるか。ここが面倒だと、使わなくなります

あわせて読みたい

買わずに済ませたい方はベビーサークルの代用と、囲わずに部屋を安全にする方法へ。軽くて畳めるタイプが気になる方はメッシュのデメリットを、置いたのにずれる方は動かないようにする方法を。買うと決めた方には、ベビーサークルを買って後悔した理由が選び方の逆引きになります。

まとめ:みんなが使うかではなく、うちの造りで決める

  1. サークルの仕事は手を離す数分間、危ないものから離すことだけです
  2. 扉で区切れて階段がない家なら、要らないと言えることが多いです
  3. 上の子がいる・台所が仕切れない・在宅で目を離す家はあったほうが楽
  4. 泣くなら短時間から・見える位置に・中に居場所を作る。踏み台は入れない
  5. どちらを選んでも大人の見守りの代わりにはなりません

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

ベビーサークルは必要ないかの早見表:サークルの仕事は親が手を離す数分間、子どもを危ないものから物理的に離すこと。要らないと言える家は扉で部屋を区切れる、階段がない、台所に入れない造り、きょうだいがいない、床から1メートルより下に何もない部屋を1つ作れる。あったほうがいい家は階段がある、台所が対面で仕切れない、上の子がいて小さな部品が床にある、在宅で目を離す時間がある、大人が1人の時間が長い。泣いて使えない時は短時間から、親が見える位置に置く、中に居場所を作る、踏み台になる箱は入れない。使う期間は1年半ほどでレンタルやおさがりも選択肢、中古はリコール情報を確認する。どちらを選んでも階段には必ずゲート、電池や薬や小さな部品を低い場所に置かない、柔らかい寝具やひもやビニールを中に入れない、カーテンのひもは高い位置へ、設置後はしゃがんで全周のすき間を確認、大人の見守りの代わりにはならない

コメント

タイトルとURLをコピーしました