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旅行先のホテルで化粧ポーチを開けたら、ビューラーだけない。あるいは朝の忙しい時間に、バネがぽろっと外れてゴムも取れて、もう使えない。まつげが下がったままだと、目元がいつもと違って見えて、一日どこか落ち着かないんですよね。私も出張の朝に一度やって、コンビニまで走ったことがあります。
先に結論をひとつ。スプーンの背と、自分の指だけでも、まつげはある程度上がります。ビューラーほどくるんとはいかなくても、「下がったまま」から「ふわっと上向き」にはできるんです。ただし目のすぐそばで使うものなので、熱いもの・尖ったものは絶対に近づけない、ここだけは守ってください。代わりになるもの、実際のやり方、やってはいけない代用、上げた後のキープまで、順番に見ていきましょう。
ビューラーがない時、代わりになるもの4つ
- スプーンの背。小さめのティースプーンがちょうどいい。カーブがまつげの根元に沿うので、ビューラーのフレームの代わりになります。金属は熱を持ちやすいので、手で包んで人肌に温める程度で
- 自分の指。清潔な指の腹で、根元を上向きに押さえて数秒キープ。何もない時の最終手段ですが、まぶたの熱でまつげが少し柔らかくなるので、意外と効きます
- カールキープタイプのマスカラ。カール成分の入ったマスカラを根元からジグザグに塗って、乾くまで上向きに持ち上げておく。ビューラーなしでもマスカラの「固まる力」で形がつきます
- まつげコーム、またはマスカラのブラシ(空のものでも)。根元からすくい上げるように数回通すと、束を整えつつ上向きに流せます
この4つは組み合わせるのが前提です。スプーンか指で形をつける→カールキープのマスカラで固定→コームで整える。この順番で、ビューラーの日の7〜8割くらいの仕上がりになります。
スプーンで本当に上がる?——やり方とコツ
- スプーンをきれいに洗って、乾いた布で拭く。目に近づけるので、清潔なものを
- 手のひらで包んで30秒。人肌になるまで温めます。お湯につけたりドライヤーで温めたりはしない。金属はすぐ熱くなり、まぶたはとても薄い皮膚です
- 目線を下に落として、スプーンの背(外側のカーブ)をまつげの根元に当てる。スプーンの縁がまぶたに軽く触れる位置。ここでまぶたを押さないように
- 反対の手の親指で、まつげをスプーンの背に沿わせて上に押し当てる。3〜5秒キープ。挟むというより「押し当てて曲げる」感覚です
- 根元→中間→毛先と位置をずらして3回ほど。根元だけだと直角に折れたように見えるので、中間と毛先で丸みをつけます
コツは力を入れないこと。ビューラーのように「挟む」道具ではないので、強く押してもまつげは上がらず、まぶたが痛くなるだけ。目の下に鏡を置いて見下ろす角度で、ゆっくりやってみてください。
ホットビューラーの代わりは?——温めるなら「人肌まで」
ホットビューラーが便利なのは、熱でまつげを柔らかくして形を固定するから。でも代用で同じことをしようとして、スプーンをお湯につける、ヘアピンをライターで温める、ドライヤーの熱風を当てる、これは全部やってはいけない代用です。目のすぐそばは、少しの熱でもやけどになりますし、熱風は目そのものを乾かします。
- 手のひらで温めたスプーンが、家でできる「ホット」の上限。それ以上は上げません
- 蒸しタオルを目に1分乗せてから、指かスプーンで上げる。まつげが柔らかくなって形がつきやすくなります。タオルは顔に当てられる温度で
- ドライヤーは使わない。まつげを温めているつもりでも、当たっているのは目です
「温めればもっと上がるのに」と思う気持ちは分かるのですが、ビューラー1本を買い直せば済むことに、目を危険にさらす価値はないんですよね。
やってはいけない代用——ピンセット・熱したヘアピン・爪・はさみ
ネットで見かける代用の中には、正直「それは怖い」というものがあります。目の近くで使うものの判断は、「先が尖っていないか」「熱くなっていないか」「万一手が滑っても大丈夫か」の3つで決めてください。
- ピンセット・毛抜き:先が尖っていて、滑ればまぶたや目に刺さります。まつげを挟んで抜いてしまうことも
- 熱したヘアピン・スプーン:金属の熱は一瞬でやけどになります。ヘアピンは先端も細くて危険
- 爪:爪の縁で根元を押し上げるのは、まぶたを傷つけやすく、爪の間の雑菌も目に入りやすい
- はさみの持ち手やクリップ類:はさみは言うまでもなく、洗濯ばさみや文房具のクリップは力が強すぎて、まつげが切れたり抜けたりします
- 接着剤・ヘアスプレーで固める:目に入る危険があります。まつげに使うなら、目元用として売られているものだけ
そして、代用の途中で痛みが出た、目が赤くなった、まぶたが腫れたという時は、そのまま続けず中止して、症状が続くなら眼科に相談してください。ここは私が書ける範囲を超えるので、受診を優先していいところです。
上げた後のキープ——マスカラは根元から、下向きに固めない
せっかく上げても、マスカラの塗り方ひとつで下がってしまうことがあります。代用で上げた日ほど、キープの塗り方が大事なんです。
- マスカラは根元から。ブラシを根元に当てて、左右に小さくジグザグさせながら毛先へ。根元に液が乗ると「支え」になって下がりにくい
- 乾くまで上向きに。塗った直後にまばたきで下向きに固めると、そのまま下がります。目線を下にして、数秒待つ
- 重ね塗りは薄く。液が多いと重みで下がるので、上がった形を保つなら2度塗りまで
- 下地(マスカラベース)があれば先に。カールを支える成分の入ったものは、代用の日の心強い味方です
- 最後にコームで束を分けると、上向きの毛が広がって、上がって見えます
旅行や外出の備え——ミニビューラーを1本、100均でも
「忘れた」を根本から防ぐなら、化粧ポーチに入れたままにするミニサイズのビューラーを1本持っておくのがいちばんです。100均でも手に入りますし、小ぶりな分、目頭や目尻の短い毛も上げやすいという良さもあります。
- 旅行用の小さいポーチに入れたまま出さない。家用と分けるだけで忘れなくなります
- 替えゴムも一緒に。ゴムが切れると、いくら挟んでも上がりません
- バネが外れた時は、無理に押し込まず買い替えを。ゆるんだバネで挟むと、まつげが引っかかって抜けやすくなります
まつげが抜ける・切れる時に見直したいこと
ビューラーでも代用でも、まつげが抜ける・途中で切れるのが続くなら、上げ方そのものを見直すサインです。
- 力を入れすぎている。「挟んで引く」ではなく「押し当てて曲げる」に
- ゴムが傷んでいる。ひび割れたゴムは毛をつかんで切ります
- マスカラを塗った後にビューラーをしている。乾いた液が接着剤のようになって毛が抜けます。ビューラーは必ずマスカラの前に
- クレンジングでこすっている。目元は洗浄力の優しいもので、なでるように
まつげは生え変わるものなので、抜けても戻ってはきますが、まぶたの赤みや腫れ、痛みが続く時は眼科へ。まつげの生え際は、自己判断で触り続けない方がいい場所です。
ゆきこ( ゚Д゚)『サロンでお客様のメイク直しを見ていると、ビューラーを忘れた日に爪で根元を持ち上げている方がけっこういます。まぶたが赤くなりやすいので、私はスプーンを手で温めるやり方をこっそりおすすめしています。うちのティースプーン、1本は完全に私専用です』
スプーンで何とかなる日もあるけれど、やっぱりビューラーには勝てません。ポーチに入れたままにできるミニビューラーを1本持っておくと、忘れた朝のあわてる時間がなくなって、気持ちが楽ですよ。
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「道具を忘れた朝」の仲間として、ヘアアイロンの代わりになるものも書いています。こちらも「熱いものを顔の近くで使わない」が合言葉です。前髪を留めたい日はヘアピンの留め方と耳かけのコツを。昼になって鼻の毛穴にファンデーションが落ちて困ったら、ファンデーションの毛穴落ちをその場で直す方法もあわせてどうぞ。
まとめ:代わりは「人肌・丸い・力を入れない」もので
- 代用は手で温めたスプーンの背・清潔な指・カールキープのマスカラ・コーム
- スプーンは根元に当てて親指で押し当てる。根元・中間・毛先の3段階で
- ピンセット・熱したヘアピン・爪・はさみは使わない。熱いもの・尖ったものは目に近づけない
- キープはマスカラを根元からジグザグ、乾くまで上向き。下向きに固めない
- ポーチにミニビューラーを1本。痛み・充血・腫れが出たら眼科へ
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